ここは、第三新東京市。ここで今、ある二人の物語が始まる。
あの日 あの時 あの場所で‥‥‥
      〜第三新東京ラブストーリー〜   

PART 03
            『SCHOOL is 愛LAND」           

writting すぱまに








「シンジ〜彼女のマナちゃんが来たわよぉ!」

(頼むから彼女って言わないでよぉ〜)

「シンジ〜早くしないと遅刻するわよぉ〜」

(ハァ、また来た。)

「分かってるよ〜マナァ。」


(なんでマナって呼ばなくちゃいけないんだよぉ。)

つらいねえ。思春期は。分かるよ。シンジ君。うんうん。


「本日、私霧島マナは、碇シンジ君のために6時に起きてこの制服を着て参りました!」


「分かったから……う〜ん、後五分………………………ZZZ〜〜」

「寝ちゃダメよ!」

「た、頼むから普通に起こしてくれよぉ〜」

「じゃあちゃんと起きてよ!」

そのころ居間では……

「今日も元気ですねェ。マナちゃん。」

「うむ。」

「あなたも早くして下さいよ。会議におくれて冬月先生からお小言食らうのは私なんですよ。」

「ユイ、君はもてるからな。」

「ばかな事言ってないで早くして下さいよ。」

「今日も…」

と言うように、いつもの光景が繰り広げられていた。




「いつものなんて言わないで下さいよ〜」

「誰に向かって話してるの?」

「あ、いや、なんでもないよ。」

「そう。」

ハ〜。危ない危ない。




そんな頃渚亭では……

「カヲル……どこ行こうとしてるのかしら?」

「はは…何、シンジ君の寝顔を…」

キラ〜ン

「必殺、プログレッシブナイフ切りィ!」

ばた。あわれカヲル!ガンバカヲル!世界は君のためにあるぅ!
わけないか。




「「いってきま〜す」」


「はい、いってらっしゃい。」

「ああ。」






「ねえシンジ、今日転校生が来るらしいわよ。」

「ふ〜ん。(アスカのことかなあ。)

「………………あとさぁ、後で体育館裏に来てくれない?」

「……ェ、あ、うん。」

「アリガト!」

「(ふう、大変なメに会ったよ。でもなんだろ。大切な用って。)」










そうこうしているうちに下駄箱についた。


「おうシンジ!今日転校生が来るらしいでェ。」

「しかも滅茶美人らしいし。」

「私達には関係ないわよね?」

「あ、それアスカのことだよ。」

「聞きました、鈴原さん。」

「ええ。相田さん。

「ちょっと貴方達……」



「もう、いきなり名前なんて……」





「「いや〜〜〜〜〜ンなかんじ!」」




「そ、そんなんじゃないよ。」

「じゃあどんなんなんだよお。」


「え、アスカとは…」

「やっぱり、あなた達は…」

「シンジ、どうなの?」


「ん、ああ、アスカとはただの幼馴染みだよ。小さい頃ドイツに言ってたからねェ。マナは知らないはずだよ。」

「「二人の間でゆれ動く恋の病…ええやっちゃのぉ〜」」


「違うって言ってるだろ!」

「もうセンセ、照れなさるなって。」

「そうだぞ。シンジ。」

「トウジ、人のことはいいけど自分のことはどうなんだよ!」

「そういやぁ委員長とはどうなったんだ、トウジさんよ。」

「そういやあ気になるわねえ。鈴原君?」

「き、霧島まで?」

「「さあさあ。」」

「い、委員長とは、なんにもあらへんがな。」

「ホントか?」

「ホンマやゆうとるやろ!」

「まあ、ガンバんな。」

「もうええわ……」




「あれ、ここにやけにたくさん手紙が入ってるね。」

「ああ、そこは確か今日やってくる転校生のだよ。確か…」

「アスカの所?」

「そうそう。口コミで噂されてルからなあ。」

「ふ〜ん。(アスカ、けっこう人気あるんだ……)」



キ〜〜〜ンコ〜〜〜ンカ〜〜〜ンコ〜〜〜ンキ〜〜〜〜〜ンコ〜〜ンカ〜〜
ンコ〜〜〜ン

「あっ!早く行かないと遅刻するよ!」

「せやせや。はよいこか?」

「ああ。トウジ、あとでじっくり聞かせてもらうぞ。」



「かんにんしてェなァ〜〜〜」


トウジを引きずりながら行く3人。
そして…

「おおっ!ミサト先生や!今日も美人やなァ。」

「ああ。お〜〜い、ミサトセンセ〜」

トウジたちに気付いた葛城ミサト(2×歳。)手をふっている。

「歳を言うなァ〜〜」

はっ!!!!(0o0)

「ジャ〜マン、ス〜プレックス!!!!!」

ドカバキグシャ……ペキ。


「さ、最後ヤバそうな音がしたけど……まあいっか。」


作者がそんなことやっているあいだに、もう3+αは、教室にいた。


「きりーつ、礼、着席。」

「ハロ〜!みんな!今日は噂の転校生が……来て無いのよ。」



「「「「「「「「
ええエえええええ!!!!!!」」」」」」

「えっ!アスカが?」

「あ〜〜らシンちゃん?いきなり『アスカ!』なんてねえ。もしかして二人は……」

「そ、そんなんじゃないんですよ!」

「じゃあどんなんなのよ!」

「え…」

「ミサト先生、荒れてんなァ。」

「ああ。たぶん恋人役が出ないからだろ。」

「いや、一応加持せんせェは出るらし「「余計な事喋るな!!」」

「「雪崩式バックドロ〜〜ップ!!!」」

「はうぅ。」

ふう、危うくネタバレがふせげた。

「それじゃあ一時間目がんばってねェ〜〜」



一時間目は老教師の数学だった。

「と、一次関数になるのです。一次関数と言えば、セカンドインパクトの時、……………………………」




そしてニ時間目…


「あっ!ミサトセンセ!」


「喜べ男子!やっとその転校生が来たぞ!」

「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!「「「「「


「惣流・アスカ・ラングレーです。よろしくお願いします。…あ!シンジ!何でこんな所で?」

「何よ!あなたが勝手に来たんじゃ無い!」

「あッれェ〜そんなにもなって庇うなんて?あんた達、できてんの〜〜」

「一応授業中よ!」

何なんですか?その一応ってのは?

「いいわ洞木さん。私も興味あるし〜。」

「そんな〜〜アスカ、霧島とはなんでも無いんだよ!」

「ひどいわシンジ君、いつものようにマナって呼んでよ〜〜」

「おいシンジ!!霧島ともうそんなトコまでいったんか!」

「聞いたか?」

「ああ。」

「全くもって………

「「
いや〜〜んな感じ!!」」

「不潔よ〜〜〜〜〜」


「オイ、もう二人とも!違うんだってば!!そういうトウジだって委員長とはどこまでいったんだよ!!」

「それおれも興味あるなあ。」


「「「「「なに!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」

あのトウジがか?」

あのトウジにまけた…」

あのトウジがかよ……」

みんな
あのというとこを強調している。そんなにも珍しいのだろう。

「い、委員長とは何でも無いんだ!」

「トウジ、共通弁になってるぞ!」

「ほ、ほんまや!」

そのころ、もう一方の当事者はというと…」

「ヒカリ、どうなの?」

「トウジとはどこまで?」

「ABC(死語)でいうと?」

「もう、みんなったらぁ!」

にやけながらいったところで意味は無い。

「おいおい、おまえらなにやってんだよ。」

「そうねェ。ヒカリまで。」

「「おっ!2ーAの誇るラブラブコンビ!」」

誇って無い無い。

「それはいいんだけどさァ。転校生の子可愛いなあ。乗り換えようかな。」

ぎュ!

「なぁにいってんのよ!この阿呆が。」

「わ、悪かったからァ。今度何か奢るから、な、アヤノ?」

「じゃあそれで手ぇ打つわ。」

「はあ。財政難なんだけどなァ。」




「はあ。」

「どーしたの?」

「ジュンってさあ。尻に敷かれるタイプだなァ。」

「あんたもでしょ?」

いつのまにシンジの所まで来たんだい?

「どこがだよ!」

「みたまんまじゃない。」

ぎゃーぎゃーぎゃぎゃーぎゃぎゃー

「なあケンスケ?」

「なんだジュン?」

「平和だねェ。」

「そうだな。」







キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜〜ンキ〜〜ンコ〜〜ンカ〜〜ンコ〜〜ン


「飯や飯や!!」

「おう!トウジ!」

「「「この食欲魔人が……」」」

「まあまあ。お〜い!アヤノ〜飯〜〜」

「煩いわねェ。ほら!」

「さんきゅ〜」

「「はあ。このラブラブコンビが。」」

「はいはい。」

「否定せんかァ!」

「悪かったよお〜」

「そんじゃあス○キヤのクリ〜ム餡蜜ね!」

「はあ。ポケ使徒のカードが…」

「つべこべゆ〜な!」


「す、鈴原君、これ…」

「おう!確か残飯処理やなぁ!それなら幾らでも手伝うで!」

その時、ヒカリは少し悲しそうな顔をし、そして振り返った。


((ヒカリ、あんだけ張り切ってたからね…))

「ねェ、アスカ?僕の弁当は…」

「ああ、作るの忘れちゃった。」

「そんな〜。酷いよ!」

「うっさいわね!そんなに食べたいならこれ食べてれば!」

「悪かったよ。いいよ。購買部で買ってくるから。」

「いいわ。これたべなさいよ。」

「え、そんな…」

「はいどうぞ!」

「あ、うん…」

((((((はあ。))))))

↑ これは、右からシンジ、アスカ、ケンスケ、ヒカリ、ジュン、アヤノである。

内容は……

(ハア…アスカに嫌われちゃったかな?)

(はあ…素直に成れないな……シンジに『食べてほしい』って言いたいけど……)

(はあ。あのお二人さん?素直に成れないねェ。)

(アスカ、もう言っちゃいなよ。はあ。誰がどう見たってばればれだよ…分からないのは碇君と鈴原だけだわ。)

(ふう。あの二人、見てるだけで辛いなあ。)

(まったく…恋はどっちかが一歩踏み出さないといけないのよ…)

そこに鈍感2馬鹿の一人、トウジが出てきた。

「なんやと!飯を忘れるやつは!ジュン!あんさんも何か言ったれ!」

「は、はは……」

「まっったく!シンジ!お前もお前や!こういうヤツより霧島のほうがええで!」

カキン!

その瞬間、その周りの6人が凍り付いた。

「「「「「は、はは…」」」」」」


「「トウジ、後でちょっとこい。」」

「何でや〜〜〜〜」

((この、鈍感が!))













キ〜〜ンコ〜〜ンカ〜〜ンコ〜〜ン…キ〜〜ンコ〜〜ンカ〜〜ンコ〜〜ン…

「よ〜〜し部活だ!」

「おう!」

「おいシンジ、どこ行くんや?」

「あ、ちょっと霧島に呼ばれて…」

「おっ!告白かいな。まったく!」

「そんなわけないだろ…」



「はあ、霧島遅いな…あっ!アスカ!あれ?ジュンだ。何してるんだろ…まさか……告白?」

そろりそろりゆくシンジ。

「ねえ?悪いんだけどさ…ちょっと付き合ってくんない?」

「え、うん。」

………………

「そんな……」



そして時は動く……

 

to be continued




あとがき

ふう、また書いてしまった……

トウジ:まったくや!
すぱまに:か、勝手に後書きに…
トウジ:なんやこれは!こんなんだから感想がほとんど無いんだ!

すぱまに:がく。感想下さい。


マナ:わたしとシンジ、どうなってるの?

アスカ:なーんだ。別にシンジはアンタのこと好きってわけじゃなさそうじゃない。

マナ:でも、公認のカップルよっ。

アスカ:アンタが無理矢理つきまとってるだけなんじゃないのぉ?

マナ:まぁそういうことでもいいわ。どうやら最後で告白しようとしてるみたいだしぃ。

アスカ:そんなこと許すもんですかっ!

マナ:アスカはアスカで、告白されてるんじゃないのぉ?

アスカ:いったいどうなってるのよぉ。
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