信じられない使徒との戦いが終わって、もう2年が経とうとしていた。

セカンドインパクトは、何とか防ぐことができた。ゼーレは、国連により解体され、NERVは国連に吸収される形になった。

シンジたちチルドレンもNERVに残ったが、使徒をすべて倒した今、形だけとなった。

シンジはこれから、第3新東京市の高校に通う予定だ。一応大学を卒業したアスカはと言うと、

「あんた一人じゃ何にもできないでしょ。だから、あたしも一緒に高校へ言ってあげるのよ。」

と言って、一緒に高校へ通うことになった。








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シンジ&アスカのハイスクールライフ







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4月8日。今日はシンジとアスカの通う高校の入学式。しかし、葛城家にしてみればいつもとなんら代わりはない。

「アスカ。早く起きてよ〜〜〜。」

「う〜〜〜ん」

「今日は入学式なんだよ。入学式早々遅刻なんかしたら、生活指導の先生に何言われるかわからないよ。」

「も〜〜まったく。起きろ、起きろってうるさいわね〜〜。」

「だって、今からお風呂に入って、着替えて、食事してから行くんだろ。早く起きないと間に合わないよ。」

「わかったわよ。起きればいいんでしょ、起きれば。」

「朝ごはんの準備しとくからね。次はミサトさんを起こさないと。」

ようやくアスカが起きたと思うと、次はミサトを起こさなければならない。これがいつものシンジの日課。

「ミサトさん、朝ですよ、起きてください。今日は僕たちの入学式で来てくれるんですよね。」

「あら〜〜シンちゃん、もう朝なのね。おはよう〜〜。そういえば今日は入学式だったはね。」

「そうですよ。だから起きてください。」

「もう起きるから〜〜〜。う〜〜〜ん」

「2度寝はだめですよ。ちゃんと着替えてきてくださいよ。朝ごはん作っときますから。」

シンジは、台所に行って最後の仕上げをして朝食を皿に盛り付けた。ちょうどそのとき、アスカが、お風呂からあがり、着替えて出てきた。

「アスカ、朝食できたよ。」

「「いっただきま〜〜す。」」

本当に見事なユニゾンである。すると、ミサトが起きてきた。

「あらあら、2人とも朝から熱いわね〜〜。」

「「何変なこと言ってんですか(のよ)。」」

「冗談よ、冗談。(2人共もう少し素直になればいいのにね。)さてと、エビチュ〜〜、エビチュ〜〜」

「今日も朝から飲むんですか?今日ぐらいやめてくださいよ。」

「そうよ。入学式なのに、お酒臭くてどうするのよ。信じらんない。」

「いいのいいの。そんな細かいとこは気にしない。」

そんなことを言いながら、ミサトはエビチュをぐいぐいと飲み干していった。

「「ごちそうさま。」」

「アスカ、片づけするから用意していて。ミサトサンも、エビチュばかり飲んでないで早く行く用意してくださいよ。」

「分かってるわよシンちゃん。そう冷たいことばかり言わないでネ(ハート)。」

そんなことを言いつつ、ミサトは自分部屋へ行き、用意をし始めた。シンジは洗物をした後、自分の部屋に行き、荷物をまとめた。

「よし、これで準備はできた。アスカ、そろそろ行くよ。」

「まったく、今準備してるのにうるさいわね。」

「早くしないと遅れるよ。ミサトさん、僕たちそろそろ行きますから。」

「分かったわ。後からちゃんと行くからね。2人とも、登校中もいちゃつくんじゃないわよ。」

「「そんなことしない(ません)。」」

「ハイハイ。(まったく、いつもいつも2人同時に言わなくてもいいのに。)」

「それじゃあ、行ってきます、ミサトさん。」

「ミサト、遅れるんじゃないわよ。」

そういって、2人は家を出た。

2人は道に並んで歩いた。

「そういえば、こうして2人で学校に行くのも久しぶりだね。」

「アンタ、またへんなこと考えてたんでしょ。」

「そっ、そんなことないよ。」

「どうだか。まあ、そんなことは別にいいんだけどね。」

「またみんな同じクラスになれればいいね。」

「フン、それにしてもあんなカメラバカとジャージバカがよく合格できたものね。」

トウジは、EVAの事故で入院し、退院してからヒカリにみっちりしごかれた。毎日、学校が終わると、ヒカリがトウジを自分の家に呼び

4時間勉強を教えた。ケンスケは、

「何とかなる。」

とか言って、自分で勉強していたようだ。すると、奇跡がおきてしまった。本当に合格してしまったのだ。シンジも、実際には戦いが終わ

ってからずっとアスカに勉強を教えてもらっていた。アスカは、

「このアタシが教えてあげてるんだから、感謝しなさいよね。」とか言いつつ、本人は楽しんでいた。


シンジは学校の門の前に来ると、おもむろにアスカに話しかけた。

「なんか信じられないね。少し前まで。僕たち使徒と戦ってたのに、こうして平和になって高校へ通えるんだから。」

「そうね。少し信じられないくらいだね。」

「これからも宜しくね、アスカ。」

「アンタなに急に変なこと言い出すのよ。」

「だって、これからは、アスカやトウジたちとの、新しい生活が始まるんだから。」

「そっ、そうね。(シンジって、突然聞いてるこっちが恥ずかしくなるようなこと言い出すから困るのよね。」

そのときのアスカの顔は、真っ赤だった。2人はそんなことを話しているうちに第3新東京市高等学校に着いた。

「アスカ、着いたね。」

「今日からここが、アタシたちの通う学校ね。」

「僕たちの新しい学校生活が始まるね。」

「シンジ、アタシ変われるかな?」

「大丈夫。アスカなら変われるよ。」

「ウン、ありがとう。」

そういって2人は門をくぐり、クラス発表を待った。

5分位したころだった。ザワザワと、あたりがざわめきだした。クラスの発表が始まったのだ。

「えーっと、僕は何組かな〜〜。」

「アタシは〜〜っと。あっ、1組だわ。」

「僕も1組だね。」

「またアンタと同じ組なのね。前みたいに、アタシに迷惑かけないでよ。」

「わっ、わかってるよ。」

(はぁ、アタシやっぱり素直になれないな〜〜。)

「アスカ、洞木さんも、トウジも、ケンスケも、みんな同じクラスだよ。」

「ヒカリはいいとして、なんであの2バカも一緒なのよ。」

「いいじゃないか。またみんなで仲良くやろうよ。」

「ファースト、じゃない、レイは今どうしてるの?」

レイは、リツコを許し、今では一緒に暮らしている。戸籍上ではリツコが母親ということになっている。しかし、名前は今までどうり。

「レイは私立の女子高に行ってるよ。」

リツコはレイを自分と同じ科学者にしたいらしく、私立の高校を勧めた。レイは、それに反対はしなかったが、少し残念だったそうだ。

そのとき、アナウンスが流れた。

「新入生の人たちは、近くの教職員の指示に従い、体育館まで移動してください。」

「アスカ、移動だって。入学式がもう始まるみたいだよ。」

「やっと式が始まるのね。ねぇ、あそこにいるのヒカリじゃない?」

アスカが指差したところにヒカリがいた。

「ねぇ〜〜、ヒカリ〜〜、おはよう。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「ヒ〜〜カ〜〜リ〜〜。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「ヒカリ、どうしたんだろう。」

2人は、ヒカリのほうに走っていった。

「どうしたのよヒカリ。」

「あっ、アスカ、碇君、おはよう。」

「まったく、おはようじゃないわよ。ずっと呼んでたんだからね。」

「そうだよ洞木さん、大丈夫?」

「うっ、うん、大丈夫だから。」

「それにしても、僕たちまた同じクラスになったね。」

「どうせまた、鈴原のことでも考えてたんでしょう。」

「そっ、そんなことあるわけないでしょ。何で私が鈴原のことなんか。」

「どうだか、高校生になって、同じクラスになって、あんな事や、こんな事でもやろうかとか考えてたんでしょ。」

「あんなことや、こんなこと・・・・・・・・・(ポッポッポッ)」

この時すでに洞木ヒカリは別世界の人となってしまった。顔を赤くしたまま・・・・

「しまった。妄想モード突入だわ。」

洞木ヒカリ、妄想度突入で、周りがまったく見えなくなってしまった。

(高校生活で、私と鈴原が・・・・あんなことや、こんなこと・・・)

「洞木さん、大丈夫?」

「無駄よ。こうなったら当分こっちの世界には戻ってこないんだから。」

そんなことを言いつつ、アスカは、ヒカリを引きずりながら、シンジと体育館に向かった。

「新入生は、自分のクラスの看板の前のいすに各自名前が書いてあるので座ってください。」

「えっと、アタシたちのクラスは1組だから、あそこね。」

2人が席に付いたあと、続々と新入生が入場してきた。

(もう、何で出席番号なんかで座らないといけないのよ。あっ、ジャージバカに、カメラバカも来たのね。あっ、シンジのやつ、

アタシから少し離れたからって、何近くの子にでれでれしてんのよ。あとで調教じゃない、教育しないといけないわね。)

(そんな教育なんて・・・・・いったい何するんですか。by作者)そんなことはっさておき、入学式が始まった。

「ただいまより、第3新東京市高等学校入学式を挙行致します。一同礼。はじめに校長の挨拶です。新入生起立。」

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは、今日からわが校の・・・・・・・・・・・」

「まったく、校長の挨拶が長いのは中学も高校もぜんぜん変わらないな。」

ケンスケは、となりに座るシンジに小声で話しかけた。

「ケンスケ、ちゃんと聞いとかないと失礼だよ。」

「大丈夫さ。こんなのは、ばれなきゃいいんだよ。」

校長の挨拶が長いのは、お決まり。おそらく、座っている人のほとんどがそんなことを思っているだろう。

そして、ようやく式が終わった。

「ただいまより、進入生が退場します。拍手でお送りください。」

「やっと終わったわ。長いのは体にこたえるの〜〜。」

「す〜ず〜は〜ら〜。早くクラスに移動するわよ。」

「委員長、わかっとるがな。」

「今私は委員長じゃないんだからね。」

「でも、また委員長するんやろ。」

「そっ、そんなのまだわからないわよ。」

「さようか。変なこといってスマンかったな。」

そんなことを言いながら、シンジたちは体育かんをでて自分たちのクラスに移動した。

「ここがあたしたちのクラスなのね。」

と、アスカ。

「シンジたちと同じクラスになったのは良いけど、何で、出席番号で座るんだか。」

とか何とか無茶苦茶なことを言ってるうちに先生が着ました。

「私が今日からこのクラスを担当します。私のこの学校は初めてなんでわからないことも多いですが、君たちと一緒に頑張っていこうと

思います。それでは今日はこれで終わりにします。それでは皆さん、さよなら。」

シンジたちは、挨拶のあと久しぶりにみんなで帰ることにした。そして、アスカはシンジに向かって怒鳴り声を上げた。

「シ〜〜ン〜〜ジ〜〜、アンタは何隣の女の子とデレデレしてるのよ!」

「なっ、何言い出すんだよアスカ、変な事言わないでよ。」

「おっ、入学して早々ナンパかいなセンセ。」

「そうなんだよ、シンジのやつ楽しそうに話しやがって、羨ましすぎるよ。」

「碇君、不潔よ。」

「みんなして何言い出すんだよ。」

「フン、まあいいわ。とにかくこれからは変なことするんじゃないわよ。」

「それにしても、みんなは何部に入るつもりなの?」

と、質問するシンジ。

「俺はやっおあり写真部だよ。写真部の先輩たちに、俺の実力を見せつけてやるのさ。」

「実力を見せ付けるなんて・・・・・トウジは?」

「ワイはまだわからんけど、多分運動部やと思う。」

「へぇ〜〜そうなんだ。洞木さんは?」

「私はまだわからないけど。文科系のクラブに入るか、もしかすると、・・・・」

「もしかすると何?」

「とっ、とにかくまだわからないわ。」

「そっか。アスカはどうするの?」

「このあたしに、部活動しろって言うの?仮に入るとしても、今決めろって言うの?」

アスカは、また怒鳴った。

「ごっ、ゴメン。」

(まったく、アスカは、シンジ君になんでそこまで言うのよ。)

(あ〜〜、またシンジにきついこと言っちゃった。どうしよ〜〜。)

(はぁ〜〜またアスカに怒られたよ。どうしよ〜〜。)

(こいつらまた夫婦喧嘩しとるわ。この調子やったら、またこれからもこの夫婦喧嘩を見れる見たいやな。)

(この二人も飽きないね〜〜。)

とかいろいろなこと思いながら、5人は帰っていった。そして、ミサトはシンジたちの入学式に出席して、初めて保護者らしいことを

したカナと思っていた。




                             続く
おまけ

シンジたちは知らなかった。

この人も同じ高校へ通うことになっていたことを。

「やっと付いたわ。あっ、あれはシンジだわ。がんばってシンジの通う高校を見つけただけのことはあるは。」

少女は、クラス発表の看板を見て、絶叫した。

「え〜〜〜っと、霧島マナはっと。え〜〜〜〜〜なんで、このアタシがシンジたちと同じクラスじゃないのよ。」

少女は知らなかった。シンジたちが通う学科を。そして、この高校には学科が複数存在することを。

「こうなったら、今から直接校長に会って、クラスを替えさせるわ。」

このあと、この少女の望みがかなえられなかったことは言うまでもない。




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あとがき


はじめまして、今回初めて投稿させていただく多島月斗と言います。うまくかけていませんがこれから勉強します。

初めての作品なので、どんな物語にするか悩みましたが、アスカたちの高校生活を書くことにしました。

この作品は、シンジたちのクラスを描くのですが、クラスの友達と先生をオリジナルキャラにする予定です。

もしよければ、感想と一緒にキャラクターの名前と、性格を書いてくだされば、参考にさせていただこうと思います。

これからがんばるのでよろしくお願いします。


作者"多島 月斗"様へのメール/小説の感想はこちら。
tukitotajima511@hotmail.com

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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