使徒との戦いが終わり、今年からシンジたちは第3新東京市高等学校に通学している。

トウジたちとも同じクラスになった。そして、今日から新しい波乱に満ちた(?)高校生活が本格的に始まろうとしている。




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シンジ&アスカのハイスクールライフ








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今日は入学してから初めての授業がある。とは言っても、入学した手なので、学級委員を決めたり、学校をいろいろと見学したり、

クラス写真の撮影、新入生歓迎会で、授業といった授業はほとんどない。そんなことを知ってか知らずか、珍しくアスカは

今朝は自分で、しかもシンジよりも早く起きた。シンジが起きてきたときには自分で朝ごはんを作っていた。

「えっ、アスカ何してるのさ、こんなに朝早くに。」

「何驚いてるのよ、このアタシが朝、自分で起きてたらおかしいとでも言うの。」

さすがにシンジは驚きを隠せなかった。いつもぐっすり寝ているアスカが自分よりも早くにおきて、しかも、シンジのご飯まで

作っていたのだ。

「だって、いつもいつ起こしてあげてるのに、うるさいとか言ってすぐに怒るし、キゲンは悪くするし・・・・」

「そっ、そんなことはどうでもいいでしょ。それよりアンタはわかってるの?今日は実力テストがあるのよ。」

そう。そして、新入生の最初の実力テストがある。本日のメインイベントである。これのせいでアスカは、朝から妙に

張り切っているのである。

「そっ、そうだったね。だからって、こんなに朝早くに起きなくても。」

「何言ってるのよ。このあたしが最初のテストで、しっかり実力を見せ付けないと。」

「実力を見せ付けるなんて・・・・」

「まあ、それは冗談だけど、とにかくアンタも今回のテストがんばるのよ。」

「ウン、がんばるよ。それじゃあ、朝ごはん食べよう。」

そう言って、2人は食事を始めた。

「「いっただきま〜〜〜す。」」

相変わらずのユニゾンである。

「どう、シンジおいしい?」

(今、仮にもここで、どうカナとか言ったら大変なことになるな。)「ウン、すっ、凄くおいしいよ。」

「本当に?よかった。おいしくないって言ったらどうしようかと思ってたのよ。」

(そんなこと言ったら僕を殺すでしょ〜〜〜。)

とか言いつつも、内心アスカの料理が食べられてご機嫌なシンジだった。

「「ごちそうさま。」」

食事を終えると、登校の準備を始めた。

「アスカ、それじゃあ、出発しよう。」

「どうするのよ。ミサト、まだ寝てるわよ。」

「大丈夫だよ。ミサトさんの朝ごはんもちゃんと作ってあるし。」

そんなことを言いつつ、2人は学校へ向かった。

「今日のテストどうなるかな?アスカは何点ぐらいが目標?」

「そんなの満点に決まってるでしょ。」

「さすがアスカだね。凄いや〜〜〜。僕にはかなわないや。」

「大丈夫よ、あんたもそれなりの点は取れるわ。」

そんな話しをしているうちに、学校に着いた。

そして、2人は教室に入り席に着いた。

「僕の席は確かここだったよな。アスカの席は、向こうのほうだ。トウジはあっちで、洞木さんは向こうだね。」

シンジは1人で、ボーっとしていた。アスカのところに行って勉強を教えてもらおうとも考えたが、周りの人が

どう思うか気になったし、アスカはアスカで、

「何でこんなこともわからないのよ。あんたってやつはほんとにバカなんだから。」と言われそうなのでやめることにした。

しかし、アスカはというと、

(何でシンジはこっちに来ないのよ。アンタがこないと、ヒカリが来るまで暇でしょ。それに、アタシは、アンタがいたほうが

楽しいし・・・)

とか、いろいろと考えていた。しばらくすると、ケンスケがシンジのところにやってきた。

「おはようシンジ。」

「おはようケンスケ。」

「おまえは、惣流のところに行かなくていいのか?」

「どうして、そういうこと言うんだよ。それにアスカのところに行ったとしても、またいろいろと怒られるだけだし。」

「まあ、別にお前がそう言うならそれでいいけど。でも、注意しないと大変なことになるぞ。」

「何が?何で大変なことになるのさ。」

「お前は、惣流の事好きなんだろ。あいつは、他の中学でもかなりの人気だったから、ウカウカしていると他の誰かに惣流取られるぞ。」

「なっ、なんで僕がアスカのことを。」

「まぁ、お前がそういうなら別にいいけどな。」

2人が話していると、トウジが思いっきり走って教室に入ってきた。そして、そのまま一直線にシンジとケンスケのところ走っていった。

「どうしたの、トウジ?そんなに急いで。」

「ケンスケ、廊下にムチャクチャかわいい女の子のが、ようさんおるで。これは今のうちに写真とって友好関係を築いとこうやないか。」

「トウジ、そんなことしていいのか?お前には委員長という女性がいるんだぞ。」

「わっ、ワイが何で委員長のこと好きやねん。」

(トウジもシンジと同じく素直じゃないな。)「わかった、付いてってやるよ。じゃあ、また後でな、シンジ。」

「なんで、僕は置いてけぼりなのさ。」

「お前、そんなことしたらどうなるのかわからないのか。」

「どっ、どうなるって言うのさ。」

「わかってないな。そんなこと簡単じゃないか。おっ、説明しなくてもよさそうだ。じゃあなシンジ。」

「ちょっ、ちょっと待ってよ。」

その時だった。シンジはそれまでまったく気が付かなかった。ある人の気配を。それは、邪悪に満ち足りたもので、まっすぐシンジに

向かってきた。

そして、シンジのすぐ近くまで寄ってきた。シンジがその気配に気が付いたときにはもうすでに遅かった。

「シ〜〜〜〜ン〜〜〜〜ジ」

「わっ、アスカ。どっ、どうしたの、急に。そんな怖い顔して。あっ、そうだ、テストのために勉強しなくちゃ・・・・」

「アンタ、さっきあいつらと一緒に行きたいなとか思ったでしょ。」

「そっ、そんなことは無いよ。」

「何慌てていんのよ。アンタのことなんてお見通しなんだからね。アンタがナンパなんて100年早いんだからね。」

「そっ、そんな事いわなくても・・・・」

「わかったの?」

「ハイ、わかりました。以後気をつけます。」

そして、そのときちょうどチャイムが鳴って、シンジたちは席に着いた。何分か経った後先生が入ってきた。

「おはようございます。今日は皆さん最初のテストです。全力を出し切ってください。」

先生が出て行くと、シンジは一人で勉強し始めた。アスカは、ヒカリのところへいって、話しかけたが、すぐに戻って一人窓の外を見ていた。

(日本の原点方式のテストなんて、やってらんないのに。でも、こんな事言ったら、またミサトに「郷に入っては郷に従え。」とか

言われるんだろうな〜〜。まっ、300点満点でもとって、シンジにいいとこ見せないといけないかな。でも、そんなことしたら、

また、いろんな男から、「俺と付き合ってください。」とか言われるんだろうな。ハァ〜〜〜〜。どうしようかな。)

アスカがそんなことを思っていると、先生が入ってきてテストが始まった。数学、国語、英語の3教科のテストだ。

それぞれがいろいろな思惑を持ちながら、このテストは始まった。

(フン、こんな問題、目を閉じていても解けるわ、まったく。)

(この問題、今朝アスカに教えてもらったところだ。今度パフェでもおごってあげないと・・・・)

(お〜お〜、ここは、昨日こっそりあいつらに秘密で委員長の家に行って教えてもらったとこやで。あとで委員長に礼言っとかなあかんな。)

(おいおい、こんなとこ勉強してないぞ。くっそ〜〜こんなことなら誰かに教えてもらえばよかったな〜〜〜。)

(あっ、ここ昨日鈴原と一緒に勉強したところじゃない。鈴原もちゃんとできてるかな〜〜。)

3教科のテストが終わった。苦しんだ人、余裕な人、歓喜なあまり泣き出す人(?)などさまざまだった。

4時間目、チャイムがなると、先生が入ってきた。

「今から、学級委員を決めたいと思います。では、まず、委員長と、副委員長から。」

そのとき、トウジが思いっきり手をあげた。

「ハイ、先生!」

「鈴原君は、委員長候補ですか?それとも副委員長候補ですか?」

「ワシやありません。推薦です。洞木さんがいいと思います。」

(ちょっと鈴原、何言い出すのよ〜〜〜。)

「洞木さんは、前に中学のときにワイと同じクラスで、委員長やってたんで、しっかりやってくれるんちゃうかと思います。」

(もう、照れるじゃない〜〜〜〜鈴原。)

(これで、これからまた、委員長て呼べるワ。「洞木」なんて、とてもじゃないけど呼ばれへんからな)

「では、他に候補はいませんか?」

「おい、お前やれよ〜〜〜。」

「ちょっと待て、俺がやるのかよ。」

何人かがそんな話をしていた。そんな会話が飛び交っていた。

「ねぇ、富山、やりなよ〜〜。」

何処からか、そんな声が聞こえてきた。

「そんな事言われてもな〜〜〜。去年は、相方がよかったからな〜〜〜。」

「その相方の私が薦めてるんだから大丈夫だよ〜〜。」

「おい、高校になっても、この2人は楽しそうにお話中だぞ〜〜〜。」

「こら西條、お前はうるさい。」

「いいじゃやないかトミー、今年もやれよ。」

「松波まで。しょうがないな。先生俺やります。」

「君は、富山君だね。それじゃあ、どちらが委員長をやるかだが〜〜〜〜。」

「私がやりますよ。(そうしないと、鈴原に「委員長」って呼ばれなくなっちゃう。)」

「それでいいかい。富山君。」

先生が質問すると、この生徒は首を縦に振った。

「では次に、各委員を決めないといけないので、そちらのほうを決めたいと思います。」

「それでは、このあと、体育館で新入生歓迎会が始まります。皆さんは、チャイムがなったら、この教室で待機していてください。」

先生が教室を出て行った。すると、ヒカリのところにある少年が近寄ってきた。

「君が、委員長の洞木さんだね。俺は、さっき副委員長になった富山、富山拓治。よろしく。」

「こちらこそ。私は洞木ヒカリです。よろしく。」

そのとき、アスカが急にこの少年に質問した。

「ねぇ、あんたこのクラスに知り合い多いの?」

「君は?」

「アタシは、天才美少女、惣流・アスカ・ラングレー。そんなことより、さっさとあたしの質問に答えてよ。」

このとき、この少年は、(普通自分でそんな事言うか?)と思ったが、口に出すと何を言われるかわかったモンじゃないと

判断し取りやめにした。

「それは、俺の中学から来たやつが多かったからだよ。ただそれだけ。」

アスカは、心の中で(何それ。)と思ったがよくよく考えてみればそのとおりだった。

「そっ、そうよね、よく考えてみればその通りだわ。」

「じゃあ、おれはこれで。」

そして、この様子を見ていた少年少女がいた。

(このままやったら、何処の馬の骨かもわからんやつに、委員長をとられて舞うで〜〜〜。どないするかな〜〜)

(あ〜〜〜〜!富山ったらあの子と仲よくしてる〜〜〜〜。私のことなんてどうでもいいのかな〜〜〜。)

(このクラスでも、最高の写真を取れるぞ〜〜〜。スクープは、「委員長と副委員長は付き合っているのか?」だな。売れるぞ〜〜〜〜)

そんなことはさておき、チャイムがなり、休み時間が終わった。そして、先生が教室に入ってくると、全員が廊下に出て

先生を先頭に委員長副委員長が前に出て並んだ。

体育館に入ると、先輩達が座っていた。シンジたちは、先生の指示に従い、順番に席に付いた。他のクラスも入ってくると会場が

ざわめきだした。そして、生徒会長が舞台に立った。

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これから新入生歓迎会を始めます。はじめに校長先生のお話です。」

この言葉を聴いたとき、(またかよ!)と思った人がどれだけいただろうか。そんなことは気にせずに校長は黙々と話し続けた。

校長の話が終わると、この規律、校風、歴史を生活指導の先生が長々とお話になった。そのあと、委員会の説明があり、

最後には部活動の紹介があった。

これに関しては、誰もが真剣に話しを聞いているようだった。運動系の部活の紹介が終わると、その後は文科系の部活の紹介が始まった。

すべての紹介が終わると、生徒会長が終わりを告げた。その後、順番に各クラスが体育館を出た。

シンジたちは教室に戻るとすぐに先生が入ってきて、ホームルームをして、学校を後にした。

また、5人はそろって帰ることにした。そのころアスカは1人悩んでいた。

(アタシは何部にはいろうかな・・・・・・・)

続く




おまけ

ここに1人の少女がいた。

「さぁ、今日からこの高校に登校よ。休み時間はシンジのクラスに言ってベタ付いてやるんだから。」

しかし、この少女は気が付いていなかった。シンジが何処の教室にいるのかを。

「あっ、シンジはどこの教室にいるのかしら?」

そして、この少女は自分で自覚していなかった。究極の方向音痴だということを。

「よし、マナちゃん根性よ。」

このひ、この少女は、教師に途中で保護されたとか何とか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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あとがき



こんにちは、多島月斗です。最近テストで忙しくて1ヶ月かかりました。今回はオリジナルキャラを作るところで苦労しました。

オリジナルは難しいですね。最後にはアスカに悩んでもらいました。次回はアスカがいろいろ考えます。自分がどうするか。

それと、マナは、これからもこんな感じなのでマナ派の人はご了承ください。それから、どんどん感想を送ってください。


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