アスカのちっちゃいってことは―――――

外伝 今宵は聖夜なのっ








「ちょっとだけ、あらすじを説明するわね」

「これで『ちびちびアスカ☆くらいしす』を知らない人も、万事おっけーだね」

「でも、何か違うような気がするのは何故……?」

「……だって、これは外伝だから。本編とは、少しだけ違う世界みたいなんだ」

「……まぁ、いいか……」




前回までのあらすぢ(嘘)

 シンジ(ていうかリツコ)が引き起こした、セカンドチルドレン小人化事件。  その謎は未だ解明されておらず、アスカも小さいまま。  アスカを小さくした未知の技術はリツコに封印されていて、機密。  それで小さくされたアスカも一応機密扱いになっている為に、極力他人との 接触は避けなければならない(はずな)わけで。  ネルフの監視下にあるうちは大丈夫でしょうけど、何が起こるかわからない のが世の常……。  まぁそこはそれ、シンジ君がアスカ嬢をぽっけに入れて買い物に行くことや、 その道中で多少の揉めごとが起きたりすることは、結構大目に見てくれて いるみたいです。2人の後を常に数人の黒服が尾行してる間は、きっとどんな 騒ぎが起きても大丈夫でしょう。  本当はネルフ本部に保護されるはずだったアスカを、父親の説得に成功した シンジが『今まで通り、一緒に暮らす』と、ちびちび同棲宣言。  その説得には、加持が入手してきたという『シンジの母親の写真』が大きな 役割を果たしたとも言われている。一説によると、別にゲンドウとユイが一緒 に写っているわけでもなくて、ただ単に学生の頃のユイが写されているだけで あったという。  ……ただし、色んな制服で。  セーラー服やブレザーは言うにも及ばず、何故かガクラン姿の写真までもが それぞれ十数枚。他にも婦警姿や看護服、果てはファミレスのウェイトレス姿 ……これに至っては、セカンドインパクト前に営業していたグループの全てが 網羅されていたという……。  ……で、何とか説得に成功したとはいえど。  ヒゲっこゲンちゃんが定められたシナリオ以上に甘い顔を見せることはなく、 リツコの気が向いてちゃんと元に戻る発明をしてくれるまで、何やかやと制約 の多い日々を送るシンジ&アスカなのでした。
前説、終了〜☆

 ……と、いうわけで。  キッチンには、シンジ君が。  そしてリビングのフロアには、アスカ嬢が。  2人はそれぞれ今夜のクリスマス・パーティの為に、せっせと準備に励んで いたのでした。 「じんぐーべぇ、じんぐーべぇ、じんぐーおーぅざえーぃ♪」 「アスカ、浮かれてないでしっかりやってよ」 「わかってるわよ、もう……」  とは言え、内心浮かれまくりのアスカ嬢。  というのも、まともなクリスマス・パーティなんぞ経験がなかったのです。  幼い頃も、大学とかに行っていた頃も。  一般的と思われる女の子の生活ではなかったですから。  そういえばアタシ、シンジと会ってからは初めてのことばっかりね……。  しみじみ思うアスカ嬢。  確かにシンジと出会ってから、様々な体験をしてきたことは確かです。  その馬鹿がいらんことしたせいで、日常生活に大きな支障が出るようなこと も体験してますけどね。  くすっ……しっかり、プレゼントも用意してるしね……。  シンジにバレないように、密かに笑うアスカ嬢。  っていうかシンジ君は、自分の仕事が忙しくて気付きそうにもありません。  うふふ……楽しみだなぁ……。  アスカ嬢に与えられた任務は、小さなクリスマスツリーの飾り付け。  身の丈20cm程の小さなモミの木は、リツコがバイオ合成して作り出した 謎の新種。  今こうして見ている間にも、不定周期で葉の色が赤・青・黄・緑・白と変化 していて、まるでネオンサインのように思えてきます。 「こ、こりわ……傍で作業してると、目がヤられちゃいそう〜」  小さな星やら、ツリーランプやら。  一生懸命飾りを巻きつけていたアスカ嬢でしたが、いかんせん相手が悪い。  ちょっと離れて見る分には平気なのですが、すぐ間近でこんなものを見ると なると……。 「ご……ごめん、シンジ……アタシもう駄目ぇ……」 「しょうがないな……それじゃ、ナイフとかフォークを並べてくれるかな?」 「どれどれ……」  ぴょん、ぴょいんっ。  アスカ嬢が、椅子からテーブルの上まで跳ね上がると。  そこには、後で並べるからと乱雑に置かれたナイフ類が。 「おっけー! まっかせなさい!」  ナイフやフォークなど、引きずりながらも綺麗に揃えて並べ始めたアスカ嬢。 「じんぐーべぇ、じんぐーべぇ♪」 「ご機嫌だね、アスカ」  当然じゃないの。  だって、初めてのシンジとの……なんだし。  なんてことは、おくびにも出さないアスカ嬢。  そしてちょっと休憩とばかりに、アスカ嬢の様子を見に来たシンジ君。 「何だ……ツリーの飾り付け、ほとんど終わってるんじゃないか」 「ちっちっちっ……甘いわね。まだ最後の、てっぺんのお星様を付けてないの よっ!!」 「あ、ほんとだ」  ひょい。 「あ……」  ……さくっ。  よせばいいのにシンジ君。  ツリーの傍に転がっていた、他の飾りに比べるとちょっと大きめの星飾りを ツリーのてっぺんに乗せてしまいました。 「ケーキのデコレーションも、もうすぐ出来るからね」 「あ……あぁ……」  がくぅーっ……。 「ん? どうしたの、アスカ?」 「馬鹿シンジ」 「えっ?」 「シンジの、馬鹿馬鹿馬鹿ぁ―――――っ!!」  えいやっ。  食らえっ、馬鹿シンジ! 「うわっ?!」  ひゅーん……からから、からん……。  アスカ様は、丁度運んでいたフォークをシンジ君に向かって投げつけて。  いや、当たっても実際大したことはないんですけど。  別にシンジ君は先端恐怖症でもないんですが、結構驚いたのも無理のない話。 「いきなり何するんだよ! 危ないじゃないか!」 「うるさいうるさい、うるさ―――いっ! 最後の星は、一緒に付けようって ……折角シンジと一緒に付けようって、取っておいたのにぃ!!」  そ……そんなこと、欠片も聞いてないよ……。  でも、何だかアスカ……それ、楽しみにしてたのかな……?  などと結構理不尽なものを感じつつ、どうやら自分が悪かったと思い始めた シンジ君。 「わ、悪かったよ……ごめんね、アスカ。またやり直そうよ、ほら……ね?」  ひょい……。  そう言って、星を取り外すシンジ君。  折角のパーティなんだしね。  いつもだって、わざわざ喧嘩したくてやっているわけでもない。  アスカだって、きっとそうだと思う。 「……反省してる?」 「……うん」  何を隠そうシンジ君だって、まともなパーティなんぞ経験がありません。  ましてや、アスカ嬢が一緒にいる……2人きりのパーティなんて。  折角のクリスマスなんだし、特に今日は喧嘩なんかしたくないな、と。 「じゃあ、ケーキの方を終わらせちゃってよ。最後の最後、これがシメになる んだから」 「うん、頑張るよ」  ほっと一息、シンジ君。  どうやらお姫様の機嫌は直った模様。  いそいそとキッチンへ戻るシンジ君を、アスカ嬢は待ちきれない様子で眺め 続けていました。 「出来たよ〜」 「おおっ……やるわね、シンジ!」  頭数はとりあえず2人ですが、いかんせん消化する量が違いすぎます。  その為今回シンジ君は、直径15cm程のケーキを作りました。  シンジが食べ、アスカも食べて。悲しいことに今晩も仕事で泊まりなミサト が帰ってきたら、綺麗になくなると思われる量で。  真っ白なクリームに包まれたスポンジ。  アスカ嬢は知りませんが、その中にはいちごのスライスが手間暇かけて幾重 ものスポンジ層に挟まれています。  一見シンプルに見える上面の菓子飾り、これはさすがに買ってきたようです。  でも粉砂糖を上から散らして、サンタや雪だるまやお菓子の家に雪が降った かのように見せている辺りが、芸が細かいかもしれません。 「さぁ、シンジ!お料理全部並べちゃってよ!」 「はいはい……ちょっと待ってね」  苦笑しながら、キッチンから次々と皿を運んでくるシンジ君。  普通の皿と、ままごとのように小さな皿。  きっちり盛り分けてるんですかね。 「はい……これで最後」  ワイングラスを持ってきて。  一緒に、小さな小さなワイングラスも。 「よし、それじゃあキャンドル点火!」  ちゃんと予想していたのか、マッチ箱片手に電灯のスイッチを切るシンジ君。  しゅっ……ぽっ……。 「マッチなんて、探すのに苦労したよ」 「馬鹿ねぇ、そこがいいんじゃないの」  次々と、おぼつかない手つきで蝋燭に火を灯していくシンジ君。  どうやら照明は蝋燭だけにするつもりみたいです。  ケーキに立てていた蝋燭にも火を灯し。  そして、最後にテーブルに置かれた燭台に。 「終わったよ、アスカ」 「うん! それじゃぁ、いよいよお星様よっ☆」  アスカ嬢は、テーブルの角に置かれたツリーの傍まで走り寄って。  シンジ君が、星の頂点の1つを摘み上げて。 「それじゃ、いい? アスカ」 「うんっ!」  満面の笑みで応えるアスカ嬢。  その笑顔を見て、やっと自分が先程したことの意味に気付いたシンジ君。 「ぃよいしょ、っと……」  頑張って、星を下から押し上げているアスカ嬢。 「…………」  そっ……ぽすん。 「で、出来たぁ!」 「……出来たね、アスカ」  がさっ……。  小さなもみの木の蔭から、いきなり小さな三角錘な帽子を取り出すアスカ嬢。  ぽすっとそれを頭にかぶると。 「メリークリスマス、シンジ!!」 「……メリークリスマス、アスカ」  お互いにその言葉を交わし。  そして、アスカは。  たたたたたっ……ぽすっ! 「……めりぃくりすます、シンジ……」 「アスカ……」  シンジは見てしまった。  走り来るアスカの、その目にはうっすらと涙が浮かんでいたことを。  そして、その表情が心からの笑顔であったことを。 「ね、アスカ……料理が冷めちゃうよ」 「うん……でも、もう少しだけ……」  テーブルの端から、自分のシャツにダイビングしてきたアスカを。  シンジは黙って、自分の両掌で包み込むように支えるのでした……。 「ねぇシンジ……アタシの、冷めちゃってるよぅ……」  シンジの作ってくれた料理。  アスカの為に、小さなサイズで作られた料理。  実際のところは、シンジ君の分からアスカ嬢の分を削り出した……と言った 方が正しいのかも。  その卓越した包丁技術は特筆に価する。  鳥の手羽を例に挙げると……骨は当然削り出し、肉の部分はバランスを考え 削り出した骨の周囲に盛り。肉が骨からあっさりはがれてしまうのは仕方ない のだが、神髄は鳥皮……何と、スライスしてある。  見た目は原寸大のものと比べても、全く見劣りはしない……。  ただ、小さな料理には欠点があった。  冷めやすいのだ。  小動物の心拍数が、ヒトやそれより大きな動物に比べて異常に高いのはすで にご存知かと思う。  常に逃げていく自分の体温を、心拍数や多量の食物摂取で補っているのだ。  つまるところ、何も考えずに2人してらぶらぶしてた間に冷めた、と。 「そっか……じゃ、僕の分を食べなよ」 「……うん♪」  ててててて……。  ままごとセットのようでいて、しかし自分は玩具とは一味違うという主張を 持った淡い光を放つ、小さなナイフとフォークを持って。  ……ちなみに、その柄の部分には赤城博士の印が刻印されている。 「じゃ、明日の朝に温め直してね♪」 「うん……それじゃ、いただきます」 「いっただっきま〜すぅ☆」  待ってましたとばかりに、ナイフを躍らせるアスカ嬢。  さくっと音が聞こえるかのようで、ナイフを当てただけなのにすでに皿の面 まで切れ目が入っている鳥手羽。   さく、さく、さくっ……。  小さな賽の目に肉を切り出して、次々と口に運ぶアスカ嬢。 「うん! 美味しいよ、シンジっ!」 「よかった……沢山あるから、一杯食べてよ」 「馬鹿……そりゃ、アタシには沢山でしょうね♪」  軽口を叩きながらも、嬉しそうなアスカ嬢。  シンジ君もそれを見て、嬉しそうに料理を食べているのでした。  ……ケーキも料理も、あらかた片付いて。  2人は満足そうに、ワイングラスを傾けています。  ちなみに中身は、本当はいけないんだけどやっぱりワインなのです。 「あのさ、アスカ……」 「なぁに? シンジ」 「気に入ってくれるかわからないけど……新しい服、作ってみたんだ」  ズボンのポケットから、小さな箱を取り出すシンジ君。  アスカの前に、そっと置いて。 「アスカと初めて会った時の服……記憶が頼りだったから、ちょっと違うかも しれないけど」 「……ほ、ほんと? 開けてみてもいい?」 「その為に作ったんだよ」  とはいえ、最近は針仕事も慣れてきたシンジ君。  っていうか、最近は趣味になってると言っても差し支えないくらいに。  アスカの喜ぶ顔が見たい。  着飾って嬉しそうな……そして、更に綺麗になったアスカが見たい。  そんなわけで、趣味と実益を兼ねているみたいです。 「ありがと……」  かぱっ。 「わぁ……本当、同じ色だぁ……」  箱から服を取り出し、目の前に広げてみるアスカ嬢。 「へぇ、結構細かいところも再現してるじゃない」 「そう? よかった」 「シンジがどんな目でアタシを見てたか、よ〜くわかったわ♪」 「あ、アスカぁ……」  アスカ嬢は御満悦のご様子。  今更サイズがどうこうなんて心配はありません。  時々採寸してるみたいですし。  それに……何たって、シンジ君が作ってくれたんですから。 「冗談よ……でも、本当にありがとう……」  そのワンピースを、優しく胸に抱いて。  何かを必死に堪えている様子です。 「そ、そうだ! アタシもシンジにプレゼントがあるのよ!」 「え? な、何だろ……」  実際、予想出来ないシンジ君。  まさか1人では買い物に行けないし、行けても買えない。  何を買うにも、必ずシンジを通さないと支払いが出来ないからだ。  ……でも……まさか、リツコさん?!  そ、そんな……いやでもあの人も一応科学者だし。  まともなものも、作ってはいるんじゃないかな……?  シンジ君がそんな希望的観測をしているうちに。  アスカ嬢はまたも、もみの木の蔭から何か丸いものを引きずってきました。  しゅるしゅるしゅる……。 「よっと……えい、この……ここがこうして、こう……」  そうか、僕が1人で買い物に行ってる間にリツコさんが……?  でもアスカ、そんな素振りは見せなかったし……。  しゅるっ……きゅ☆ 「はい、シンジっ!」 「え?」  シンジが自分の世界から戻ってくると。  どんな器用さを発揮したのか、セルフ巾着ラッピングされているアスカ嬢が そこに佇んでいたのです。 「……アスカ?」  そ、そんな……不可能だよ……。  どう見ても、アスカの首周りでリボンが結ばれてる……自分で結んでから、 それから腕を巾着袋の中に戻すなんて出来ない……出来ないよ、父さんっ!! 「へへーっ……アタシからのプレゼントはね……」  大体わかったような気はするけど……。  でも、まさかそんな……? 「この、ア・タ・シ☆」  ご丁寧に、ウインクと(気持ちだけだけど)投げキスまで。 「…………」 「……ねぇ?」 「…………」 「ね、ねえってばぁ……」  何も言わないシンジ君。  アスカ嬢が、大幅にハズしてしまったのかと不安になるのも当然ですね。 「あ……」 「あ?」 「アスカ……すごく嬉しいよ……」  ……でも。  決してアスカ嬢のリボンを解こうとはしないシンジ君。 「……大事にしてね」 「うん、勿論だよ」  とか言って、やおら立ち上がるシンジ君。 「さて、後片付けしてお風呂入って寝ようか……」 「……ねぇ、ちょっとぉ……」  嫌な予感が脳裏を過ぎるアスカ嬢。  ちょっと、ヤな感じですね(笑)。 「さて……布団整えて来ようかな」 「ねぇ、シンジぃ!」  もう耐え切れなくなったアスカ嬢。  その様子を見ていたシンジ君、ふっと笑うと。 「冗談だよ、アスカ。ごめんね」  しゅるしゅるっ……。 「も、もう……どうなるかと思っちゃったじゃない! コレ、一度結ぶと自分 じゃ出られないのよ?」 「ははは……アスカの困った顔が可愛いかったからね」 「……アンタ、酔っ払ってる?」 「そうかもね」  リボンを解きはしたけれど。  中にアスカが入ったまま、シンジは巾着を優しく持ち上げて。 「さ……お風呂入って、ゆっくり休もうよ」 「う、うん……ゆっくり温まろうね」 「うん」  そして、それから小一時間ほどして。  やっと明かりの消えた自室を眺めて、軽く溜め息を吐く者が1人。 「ふふっ……あの子達も、上手くやったのかしら」 「大丈夫だろうな。……ところで葛城、お前は上手くやろうと思わないのか?」 「あら、誰と?」 「ふっ……葛城らしいな……」  この状況で、そのお言葉。  なかなかやるね、ミサトさん。  蒼いルノー、暖房は弱め。  夜ともなれば、それなりに冷えてくるが。  でもそれはそれとして、車内はそれなりに暖かいようだった。 <終わりよっ>
 春日と舞野の後書きみたいなもの 春「というわけで……いきなり外伝ですみませんです m(__)m」 舞「クリスマスってことで、どうかご勘弁を……」 春「相変わらずわけのわからんSSですが、楽しんでいただければ幸いです」 舞「それでは皆さん、よいクリスマスを〜」


マナ:春日ているさん、X’mas記念投稿ありがとうございましたぁ。あれ? アスカは?

アスカ:ここにいるでしょーが!

マナ:どこ? どこよ!?

アスカ:どこに目ぇつけてんのよっ! アンタのまん前にいるでしょーがっ!

マナ:ん? わっ! アスカっ! どうしたの? そんなになっちゃって・・・。

アスカ:この世界では、こういうサイズなのよっ! しょーがないでしょっ!

マナ:ふーーん、やけに小さいのねぇ。

アスカ:でも、いつもシンジと一緒にいられるから結構いいわよ。

マナ:ふーーーん、ということはアスカから見たら、アタシは巨人?

アスカ:そういうことになるわね。

マナ:(ニヤリ)。

アスカ:ちょっと、何よ! その笑みはっ!

マナ:これは、今までに無いチャンスだわっ! 最大のチャンスよっ!

アスカ:ちょ、ちょっと近寄らないでよ。いやーーーーこないでーーーー。

マナ:それっ!(バフッ! グルグルグルグルグル)

アスカ:もがもがもが! 出しなさいよっ! 巾着なんかに閉じこめるんじゃ無いわよっ!

マナ:あーーーら? 巾着が好きなようだから、入れてあげたんだけど?

アスカ:もがもがもが! アンタの前じゃ、嫌いなのよっ! 出しなさいよっ。

マナ:さって、アタシのポケットでしばらく一緒に暮らしましょうか。フフフフ。

アスカ:いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。
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