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悪魔と天使と
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BY たっちー



第8話 「襲来」







その日はシンジとアスカの口論から始まった。

洞木家に泊まったアスカとレイ、シンジの部屋に泊まったカヲル、
それぞれの家主、ヒカリとシンジがそろって朝食を食べようとしたときだ。

いつもより若干遅く目覚めたシンジはダイニングに行って「神の目」を模した仮面がなくなっていることに気付いた。

そのことをアスカに告げたのだが、その途端・・・。

「信じらんなーい!あんたのこと信頼してあの仮面を預けたのになくしたですってー!!」

「いや、無くしたって言うか・・・。朝起きたらなくなってたんだ・・・」

「それって、あんたが無くしたってのと、同義でしょうが!!」

アスカの言葉にシンジが逆切れする。

「そんなこと言ったって、テーブルに置いておいた仮面が何時の間にか消えてたんだ!
 寝るときは確かに在ったのに!!」

「何よー!責任逃れするつもり!?」

何とかアスカをなだめようとヒカリが声をかける。

「ちょっと、朝からやめようよ。ね、アスカ?」

しかし、無駄だった。

「ちょっと、ヒカリ!こいつの味方するの?そもそもこいつが・・・!」

「なんだよ、それを言えばアスカだって・・・!」

いつ果てるとも知らない言い争いを止めたのはレイの一言だった。

「・・・仲がいいのね」

決して大きな声ではなかったがその声で言い争いがピタッと止まった。

「誰が?あたしとこいつが?はっ、冗談じゃないわ!」

そう言ってそっぽを向くアスカ。
しかし、わずかに目元を染め、先ほどまでの迫力はない。

な、何言ってんのよ、この無表情女。何であたしが、こんな頼りない奴のこと・・・。
それに大事なママの手がかりである仮面をなくすなんて、この男、ほんと頼りないんだから・・・。
で、でも、「仲がいい」って言われたとき嫌な感じじゃなかった。何故?

一方――

・・・仲がいい・・・か。何でそんな風に見えるんだろう?
でも、綾波にはそう見えたんだ。綾波は僕が誰と仲良くしようと関係ないと思っているんだな。
やっぱり、綾波は僕のことなんか気にしてないんだな・・・。
確かにアスカと話すときはあまり気を使わなくてすむけどさ。

半ばレイのことをあきらめながらもまだ未練のあるシンジは思考の迷路に落ち込んでいた。

「ああ、くだらない!やめた。ヒカリー、ご飯の用意してよ。
 ? 何考え込んでんのよ、シンジ?
 へ、変なこと想像しないでよ。あたしは、あんたのこと何とも思ってないんだから」

考え込んでしまったシンジを見て、妙な誤解をするアスカ。
しかし、思考の迷路に落ち込んでいたシンジは一瞬反応が遅れる。

「え?ああ、わかってるよ、アスカ」

シンジのそっけない態度にアスカはカチンときた。

「あんた!!・・・」

しかし、再びシンジを襲おうとしたアスカの口撃はカヲルにさえぎられた。

「まあまあ、それくらいにしてご飯にしようよ。
 ところで、今日はどうするんだい?」

例によって微笑を浮かべたまま、そう割って入るカヲル。
しかし、アスカを見る目は笑っていなかった。

「カヲル君と僕は研究所に行かないと」

話を変えようとしてか、口早にそう言うシンジ。

「アスカはどうするの?」

「え?うーん、そうねえ・・・」

突然シンジに話を振られて一瞬考えがまとまらないアスカ。

「ママの行方を探したいんだけど、この状況じゃあねぇ・・・。手がかりは誰かさんが無くしちゃうし」

そう言って、チラッと付けっぱなしのテレビを見、ジロッとシンジをにらむ。
テレビには昨日の怪物の出現とそれによる一連の騒ぎが延々と放送されていた。
シンジはアスカの視線を受けて身を縮める。

「私はアスカに付き合うつもりだけど・・・」

ヒカリはアスカから来日の話を聞いたときからアスカが日本にいる間は休暇を取ることにしていた。

「じゃあさ、二人で綾波に付き合ってあげてくれないかな?冬月先生の家にいっしょに行ってあげてほしいんだ」

シンジの言葉を聞いて何故か、アスカは内心面白くなかった。

あんた、何で、そんなにその女のこと気にするのよ?
・・・あれ、何であたし怒ってるの?関係ないじゃん・・・。

「そうだね、そうしてくれないかい?」

カヲルがシンジに同意する。

「そうね。アスカ、それでいい?」

世話好きなヒカリはその話に乗る気になったようだ。

「・・・ヒカリがそれでいいなら、そうする」

アスカは歯切れ悪くそう言った。



シンジとカヲルはいつもの倍の時間かかって「ネルフ」の研究所――研究所跡と言うべきかも知れないが――
にたどり着いた。
怪物が消えたと聞いて避難していた人々が第3新東京市に帰ってきたため、すべての道路が大混雑していたのだ。

「火事に事故に強盗が多数発生、か・・・」

研究所に向かう車の中でラジオを聞きながらカヲルがつぶやいた。

「『使徒』はほとんど空に浮かんでいただけだっていうのにとんでもない騒ぎだね」

カヲルの言葉には皮肉っぽいニュアンスが感じられた。

「事故ってのはわかるけど、強盗ってのは何を考えてるんだい?」

「パニックを起こすと人間てのは何をするかわからないからね」

カヲルの言葉に賛成しているとも反論しているともどちらとも取れる言葉をシンジはハンドルを操りながらつぶやいた。
カヲルの愛車は冬月家にあったためシンジの部屋に身一つで跳んできたカヲルはシンジの車に同乗していた。
おそらく、カヲルの車はシャムシエルが現れたときに破壊されてしまっただろう。

研究所の周辺には警察や消防、さらには自衛隊と思われる人々が数多くいて敷地内に入るまでに何度も足止めを食ったが、
自分達が「ネルフ」の職員であることを説明して、何とか他の職員達と合流した。

「おお、シンジ君とカヲル君。よく来れたね」

そうシンジ達に声をかけてきたのは、第二部部長の時田だった。
部下に対しては尊大な男。
この男がシンジに腰が低いのは、シンジが「ネルフ」のトップであるゲンドウの息子だからだ。
シンジはこの男が嫌いだった。
会うたびに自分が「碇ゲンドウの息子」であることを嫌でも認識させられるからだ。

「そういえば所長が君たちを探していたよ」

時田の言葉はシンジにとって渡りに船だった。

「そうですか。じゃあ、所長を探してきます」

シンジ達はそそくさと時田から離れた。

冬月は独り関係者から離れて後ろ手を組んで崩れた研究所を見ていた。

「あ、所長。こちらも大変ですけど、家のほうもひどいことになりましたね」

挨拶の後、カヲルがそう言った。

「家のほうには戻らないんですか?」

シンジの問いに冬月は苦笑した。

「私も一度は様子を見に行きたいのだがね。市長やら「ネルフ」の幹部連中がいろいろとな。
 今日もこれから、「ネルフ」本社に行かねばならん。よりによってこんなときに「ゼーレ」の
 幹部がやってきたとかでな」

心の中でこう続ける。

「こんなとき」だからこそ来たのだがな・・・。


「冬月先生も大変だね」

立ち去る冬月の後姿を見ながらシンジがつぶやいた。

「そうだね」

でも何か、先生は隠し事をしているような気がするのさ・・・。

カヲルは言葉に出さずつぶやく。

「さて、これからどうすればいいんだろう?」

カヲルの考えていることにまったく気付かず、そんなことを口にするシンジ。

「そうだね、何かしようにもこの状態ではね」

カヲルは研究所を見回して言った。
研究所の全ての建物が見る影も無く崩れ、特にシンジ達の第3部は跡形も無い。

「でも、何かおかしいと思わないかい、シンジ君?」

カヲルの言葉にシンジも頷く。

「『使徒』の痕跡がまったく無いってことだろ?」

「うん。あれだけの巨体なんだ。体の一部だけでも残っているはず・・・?」

「どうしたの、カヲル君?・・・あれ?」

その時、シンジはわずかな振動を感じた。

「この感じ・・・。まさか?」

「たぶんね・・・」

カヲルが幾分緊張した表情で答える。

ゴゴゴゴゴゴ

「なんだ?」

地響きに気付いた人々が周囲を見回す。
シンジは思わず叫んだ。

「みんな、逃げて!」

しかし、それはわずかに遅かった。

ゴゴゴゴゴゴ!!

瓦礫と化した研究所跡から浮かび上がった正八面体の物体。
シャムシエルと比べるとはるかに小さい。全高10メートルといったところか。

「「ラミエル・・・」」

シンジとカヲルがつぶやく。

「な、なんだ、あれは!?」

シンジに何か話しかけようと近づいてきていた時田が大声をあげる。

その瞬間、カヲルはラミエルに強力な「力」を感じた。

僕を狙っている!?

シンジも何か感じたのか、

「カヲル君!伏せて!」

そう言ってカヲルを押し倒すように地に伏せた。

次の瞬間、ラミエルから閃光が放たれ、呆然と突っ立っていた時田が跡形もなく消滅した。

しかし、シンジ達はそれを気にしている余裕はなかった。
再びラミエルの「力」が高まるのを感じたからだ。

ようやく我に返った、「ネルフ」の職員、消防署員らがクモの子を散らすように逃げ去る。

現場検証に来ていた警官、自衛隊員らが銃を発砲する。
しかし、ラミエルに届くことなく、全ての弾丸が弾かれる。

「だめだ、みんな逃げろ!」

シンジが叫ぶ。

再びラミエルが閃光を放つ。

狙われたのはまたも、シンジとカヲル。
今度はカヲルがシンジを引き倒してかろうじてかわす。

自分達の銃撃が無力なのに気付いた警官・自衛隊員たちが恐怖にかられて逃げ出した。

「シンジ君・・・」

地に伏せたまま、カヲルがシンジに話しかけた。

「僕が囮になるよ。すきをついてシンジ君があの「使徒」を倒すんだ」

カヲルの言葉にシンジは目を見開いた。

「そんなの無理だよ、カヲル君」

「いや、僕にはわかる。あいつを倒せるのはシンジ君だけなのさ」

ほんとは僕でも倒せるだろうけど。
でもここは僕の「力」は見せない方がいいような気がするのさ・・・。

「そんな・・・。それなら僕が囮になる!」

「無理だね。倒せるのはシンジ君だけなのさ。頼むよ、シンジ君。・・・来る!」

カヲルがシンジを突き飛ばす。
二人がいた場所がラミエルの放った閃光によって抉られた。

カヲルはシンジからできるだけ離れるように駆け出した。

ラミエルが狙っているのは僕。だから、シンジ君が囮になることなど無意味。

ラミエルの攻撃をかろうじてかわしながらもカヲルは冷静だった。
一方冷静でいられなかったのはシンジだ。

僕なら倒せるって、どうしろって言うんだよ、カヲル君。

飽和した頭で必死に考える。

「使徒」を倒せる「力」。「力」、「力」、「力」。

その時シンジは自分の左手に灼熱感を感じた。

「力」。そうこの左手の紋章。

ここに「力」を集中すれば・・・。
シンジは目を半眼に閉じて左手に意識を集中する。

「力」、「力」、「力」、「力」、「力」、「力」

意識の集中とともに左手に強烈な「力」が集まっていった。


うん、シンジ君の「力」が僕にも感じられるよ。

ラミエルの攻撃をかわしながらもカヲルはシンジの状態に注意を払っていた。

あの感じならシンジ君がラミエルを倒してくれそうだね・・・。

しかし、シンジの方に意識がいった分、自分の足元がおろそかになっていた。
瓦礫のかけらを踏んでバランスを崩し転倒する。

カヲルは何とか上体を起こしたが、ラミエルは今にも光線を放ってきそうだ。
躱すヒマはない。
シンジはまだ、ラミエルを攻撃できる状態にはない。

僕もここまでなのかい・・・。

カヲルはしりもちをついた格好でラミエルを見詰めながら微苦笑を浮かべた。

ラミエルが閃光を放った。
うごかないカヲルが光に包まれた。

「カヲル君!!」

カヲルの状態に気付いたシンジが叫ぶ。

「うわあぁぁぁぁ!!」

半狂乱で左手をラミエルに向かって突き出す。
そこから放たれるラミエルのそれを上回る閃光。

シンジの放ったエネルギー波はラミエルの中心を貫き、ラミエルを爆散させた。

「カヲル君!」

ラミエルが消滅したことなどすでにシンジの頭にはなかった。
カヲルがいた場所に慌てて駆け寄る。

カヲルは生きていた。
座り込んだまま、呆然と宙を見ている。

「カヲル君、大丈夫だったんだね!」

「・・・ああ、シンジ君。おかげさまでね」

疲れたような笑みを浮かべるカヲル。

「よかった。本当に良かった」

抱きつかんばかりに喜ぶシンジの声はカヲルの耳に届いていなかった。

あの閃光に貫かれようとした瞬間、僕の前に現れた赤い光の壁。
あれは一体なんなんだい?
あれが僕の「力」なのかい?


「あれが「適格者」の「力」・・・」

シンジ達に見つからないよう研究所を囲む木立の中に隠れていた「ネルフ」職員――実は「ゲヒルン」のスパイ――
伊吹マヤは呆然とつぶやいた。

危険です、先輩。あの力は危険すぎます・・・。

彼女は気付かなかった。自分のすぐ背後からシンジ達と自分を見詰める視線があることを。

あれが、「適格者」の「力」ですか・・・。大したものですね、あなたのご子息は。

無精髭を生やしたその男は心の中でつぶやいた。

ところで俺の目の前に隠れている女・・・。「ネルフ」の職員のようだが、何故逃げないでこんなところに隠れている?
調査する必要があるな・・・。



「ねえ、あっちの丘の上で何か光らなかった?」

冬月家の跡で瓦礫の山を前にどうしようか腕を組んでいたアスカがふと顔を上げてヒカリに尋ねた。

「そう?気付かなかったけど・・・」

「ほら、あの丘よ。あっ、また光った!」

アスカが指差した場所でまた、何かが光る。
ちょうど第3新東京市をはさんだ向かいの丘の上。

「あの丘ってたしか・・・。「ネルフ」の研究所があるところ?」

第3新東京市の住人であるヒカリが記憶を手繰りながらそう口にした。

「えっ、もしかしてシンジたちにまた何か・・・」

嫌な予感がするアスカ。
アスカの考えていることがヒカリにも伝わったらしい。

「そんなまさか・・・」

口では一応否定して見せたが、内心では否定しきれないヒカリ。

「行くわよ!」

アスカはすぐに決断した。

もしシンジ達がまたあの「使徒」とかいう怪物に襲われていたら・・・。
シンジ、無事でいて・・・。

「そうね、行ってみましょ」

ヒカリもアスカに同意する。しかし、行くならもう一人の人物だけ置いていくわけにもいかない。

「ねえ、綾波さん、あなたも一緒に行ってみましょ?」

ヒカリは離れた場所に独りポツンと立っているレイに声をかけた。
しかし、レイは足元を見詰めながら何の反応も示さなかった。

「ちょっと、アンタ!なんか反応を示しなさいよ!」

少しでも早くシンジ達の下に駆けつけたいアスカが苛立った声をかけて、レイに近づいた。
ヒカリもアスカと一緒にレイに近づいていく。

「どうしたって言うん・・・?」

アスカはレイの足元に目を落した。
そこには瓦礫の隙間からのぞく猫の足があった。

「これってアンタが飼ってた猫・・・」

さすがにアスカもショックを受けたらしい。

「バルタザール・・・」

レイがポツンとつぶやく。

「あ、あのさ、まだ2匹いるから、まだ生きてる可能性あるから、だからさ・・・」

アスカはあわててあまり慰めにならない言葉を口にする。

「・・・いいの」

レイがアスカの言葉に反応する。

アスカとレイの間に会話が成立したのはこのときが初めてだった。
その時――

にゃ〜

猫の鳴き声。

「カスパー?」

レイが顔を上げて周りを見回した。

にゃ〜

いた。レイたちの背後。玄関の跡。

「カスパー、おいで」

レイがほんとにごくわずかな微笑を浮かべながらカスパーに近づいた。
しかし、カスパーは前足で顔をこすりながら動こうとしない。

「・・・どうしたの?」

レイの歩く速さがわずかに早くなる。

カスパーはレイから逃げるように身を翻して走り去った。

「カスパー!」

レイが普段よりわずかに大きな声を出し、後を追って走り出す。
アスカとヒカリもレイの後を追う。

カスパーは冬月家の門のところに座り込んでいた。そこに無表情で立つ女性の足元に。
髪を金髪に染めた女性がしゃがんでカスパーを抱き上げた。

レイはその女性から何かを感じて適当な距離をおいて立ち止まった。
アスカとヒカリもその後ろから女性を見ていた。

「あなたが冬月の養女の綾波レイね?」

無表情のまま、金髪の女が話しかけてきた。
いや、その口は動いていない。だれが話しているのかアスカにはわからなかった。

「あなた誰?」

そんなことを気にしていないのか、レイがそう問いかけた。

「わたしは赤木リツコ。あなたのお義父さんの知り合い」

リツコの顔は相変わらず能面のようだ。

「お義父さんの?」

「そう、お義父さんの知り合い。そして、敵」

「敵?」

「そう。・・・そこにいるのはキョウコさんの娘ね」

リツコが彫像のように動かないため、アスカはすぐには自分が話しかけられたことに気付かなかった。

「えっ?マ、ママのこと知ってるの!?」

「ええ、良く知ってるわ・・・」

その時ようやくアスカは気付いた。自分達に話しかけていた存在を。
リツコが胸に抱いている猫、カスパー。

「すべてを知りたいのならあなたも一緒にいらっしゃい。冬月の養女と共に」

そう言ってカスパーがニニ〜と笑った。








続く



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後書き

どーも、たっち―です。
初の使徒との戦闘、「ゲヒルン」のメンバーとの接触を描きました。
いや、ここまでくるのに苦労しました。
そのくせ、戦闘シーンの描写がどうもうまくない。我ながら情けないです。

アスカ×シンジも(いや、アスカの想いかな)進展してきた・・・かな?
ちょっと強引なような気もしますが。

それでは。

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マナ:いよいよシンジの力が発動したわ。

アスカ:ラミエルを一撃って・・・凄い。(@@)

マナ:ラミエルを倒せるってことは、ほとんど無敵かしら?

アスカ:シンジもかなりのパワーがあるみたいだけど、渚もあなどれないわね。

マナ:あれ、ATフィールドかな?

アスカ:たぶん、そうなんじゃない? 渚だから、ATフィールドが張れても不思議じゃないけど。

マナ:渚くんのATフィールドは、ラミエルどころじゃないもんねぇ。

アスカ:2人のことはいいけど、アタシ達になんか展開があるみたいよ。

マナ:わたしにはいつ展開があるのかしら。いつまでたっても、極悪女のままなんだけど。

アスカ:そのままなんじゃない?

マナ:前回も催促したのにぃ。早くマナちゃんを補完してぇ。>たっちーさん
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