時は進んで、2021年。
20歳を迎えたチルドレン達の中で、この2人がついにゴールインする。

「「私達、結婚します!!」」







                 







『結婚式前日・碇邸リビング』

式を翌日に控え、全ての準備が整った2人は話をしていた。

「明日ね・・・結婚式。」

「うん、そうだね。」

お互い、ソファーの上で寄り添う姿がとっても絵になっていた。

あれから6年、2人は成長した。
シンジはユイに似て、中性的な顔立ちで長身、同世代の男性と比べて声が高い。
マナは薄かった胸も豊かになり(巨乳では無い)、健康的な色気が魅力の女性になった。

「それにしても、明日は義父様、驚くわよ。」

「ナオコさん、来るんだね?」

「ええ、『楽しみにしてる』って言ってたわ。」

「・・・血の雨が降らなきゃいいけど。」

一緒に住み始めてから、ユイとゲンドウは喧嘩をしていない。
ゲンドウがユイにベタ惚れであるため、言う事を何でも聞いてしまうのだ。
『ユイを怒らせると恐いので、言う事を聞いている。』と、言う説もあるが詳細は謎である。

そんな2人の前にナオコが現れて、昔の事を話し様なら大惨事になるかもしれない・・・。



<シンジ想像中>

『あら?ゲンドウさんに、ユイさん、お久しぶりです。』

『あ、ああ・・・。』

『ナオコさん、お久しぶり〜!!・・・ってアナタ、どうしたの?』

『い、いや・・・何でもない。』

『酷いですわ、そういう態度。
 昔はあんなに求め合って、激しく愛し合った仲ですのに・・・。』

『そ、そ、それは・・・。』

『アナタ、どういう事かしら?』

『あら、お分かりならないなんて・・・お子様ですわね〜、ユ・イ・ちゃ・んは。』

『な、なんですってぇ〜!!』

『すぐ怒るところなんか、お子様を体現してるじゃない。』

『や、止めないか、ユイもナオコ君も。』

『『もめる原因を作ったアンタが、なに言ってんのよ!!』』

(ドカッ!バキィ!グシャ!ベコ!ボキン!!!)

『ぐわぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!』

更にリツコまで加わったら、もう止まらない。

「ま、まあ、大丈夫よ。」

「だと、いいけどね・・・。」

明日はめでたい日だと言うのに、テンションは一気に低くなってしまった。
ここでマナが次の話題を振った。

「レイちゃん達、帰って来るって?」

「うん。昨日、電話かかってきたよ。」

「渚君もよね?」

「うん、もちろんだよ。」

レイとカヲルはアメリカへ留学していた。
行く行くは研究所となったネルフを継ぐ為、らしい。

「シンジはネルフに勤めてるから、次期所長なのよね?」

「そうだね・・・。まあ、いるだけの所長になると思うけどね。」

「そう言うこと、言わないの。」

「はい、はい。」

『午後11時のニュースです。』

見ても無いTVが夜の11時を知らせた。

「もうこんな時間だよ、そろそろ寝ようか?」

「そうね。」

ソファーから立ちあがると、TVを消して、リビングの電気を消す。
2人はそのまま寝室へと向かった。

「明日は大事な日なんだから、激しくしちゃ嫌よ♪」

「な、何言ってんだよ!?
 明日は大事な日なんだから、今日はもう寝るよ。」

「ぶ〜!」

可愛い顔を膨らませながらも、シンジの隣に横になるマナ。

「何時までむくれてるのさ、可愛い顔が台無しだよ?」

「可愛いって言ってくれたから、許したげる。」

『喧嘩するほど仲がいい』
些細な事で喧嘩してもすぐに仲直りするこのカップルは、この格言を体現してると言ってもいいだろう。

「おやすみ、マナ。」

「おやすみ、シンジ。」

『チュッ♪』

おやすみのキスを交わすと、2人は明日の為に眠りにつくのであった。







                 The Restart Of Evangelion

                 番外編13「Happy Wedding」 〜LMS〜







『結婚式当日・碇邸 シンジの部屋』

目を覚ましたシンジが目覚まし時計を見ると・・・。

『AM 10:03』

「うわーーー!!」

「えっ?何、何が起こったの!?」

いきなりのシンジの絶叫に、一緒に寝ていたマナも目を覚ます。

「じ、じ、時間がー!遅刻だよ!ヤバイよ〜!!」

「嘘ー!何でこんな日に寝過ごさなきゃならないのよ〜!!」

結婚式開始の時間が『AM 10:00』である。
その前に着替えたりしなきゃならないのだから、もっと早くに行かなければならない。
しかも目を覚ましたらこの時間だ、シャワーやら、身支度整えてる暇は無い。

「どうしよう!?」

「と、とりあえず、シャワー浴びなくちゃ〜!!」

マナがシャワールームに駆け込むと、電話が鳴った。

「もう、こんな時にー!!」

電話のあるリビングまで走っていき、深呼吸して落ち着かせてから電話を取った。

「すぅ・・・はぁ。(ガチャ)もしもし、碇ですけど。」

『・・・何をしている。』

(ゲッ!父さんだよ・・・しかも、かなり怒ってる。)

かけて来たのは父・ゲンドウ。
声のトーンでゲンドウが怒っているのが分かるようになったのは、流石である。

「今、起きたところなんだ・・・。」

『・・・マナさんは?』

「シャワー・・・。」
(ああ、もうダメだよ・・・父さんに見捨てられるんだ、僕は。)

『・・・お前には失望した、研究所もクビだ。』

「そ、そんな、父さん・・・。」
(やっぱり。ああ、マナとも結婚できないよ〜。)

シンジの顔色が真っ青になる。
目は虚ろになっていて、今にも倒れそうである。

『何言ってるんですか、貴方は!!代わって下さいな・・・シンジ?』

「母さん?」

『シンジ、よく聞くのよ。』

「うん。」

母・ユイの声で復活したシンジは真剣な表情である。

『ミッちゃんを迎えにやったわ、後30分で仕度なさい。
 式の開始時間はこちらで話をしとくから、いいわね?』

「ありがとう、母さん!!」

シンジは電話を切ると、服を脱いでバスルームへと向かった。



『バスルーム』

ここでは、マナが湯船に浸かっていた。

「はあぁ、寝坊するなんて最悪だ〜。」

そんな事言いながらも、ゆっくり湯船に浸かっているマナは只者ではない。

『ガラッ!!』

「マナ!後30分でミサトさんが来るから、それまでに仕度しよう!!」

シンジが勢いよくバスルームのドアを開けて、そう言った。
しかし、マナは呆然としながらシンジの顔を見ていた。

「へっ?」

「だから、後30分しかないんだよ。僕もシャワーを浴びに来たんだ。」

それを聞いて、マナの目線がだんだんと下がっていく・・・。

「キャアアアーーー!!!」

「な、始めて見るわけじゃないんだし、大声出さないでよ。時間が無いんだから仕方が無いんだよ!!」

「ご、ごめんなさい・・・。」
(そうよね、『アノ時』に見た事あるんだし、夫婦になるんだから一緒にお風呂に入るくらい・・・。)

マナが考え事に耽っていると、浴び終えたシンジが急かす。

「僕は終わったよ、マナも終わってるんなら早く着替えなきゃ!」

「ダメよ!」

「はあ?」

「時間無いんでしょ?・・・お風呂でするのは結婚してからにしましょ。」

「違うってば!!早く着替えないと、ミサトさんが着いちゃうんだよ!!」

「ゴ、ゴメン。そうそう、着替えなくちゃね。」

ようやく2人はバスルームから出ると、お互いの部屋に戻って着替えるのだった。



『リビング』

『ピーーーン、ポーーーン』

着替えも終わり、出かける準備万端で待っていると玄関の呼び鈴が鳴った。

「はい、ミサトさんですか?」

『シンちゃん、おはよ。』

いつもは嫌なミサトの運転も、今日だけはとってもありがたく思える。

「おはようございます、すぐに行きます。
 マナ、ミサトさんが来たよ。」

「今日はあの運転に頼らなきゃいけないのね・・・。」

「しょうがないよ、早く行こう。」

シンジはマナの手を取ると、外で待ってるミサトの元へと走った。



『移動中』

「お2人さん、こういう日の寝坊はいかがなもんかしらねぇ。」

ミサトがニヤニヤしながら話しかけてくる。
こういう時はからかう気満々である。

「普通に寝坊したんですよ・・・。」

「またまた〜、シンちゃんってば!」

「そんなことより、もっと急いでください、ミサトさん!!」

「はいはい、マナちゃんってば恐いんだから。」

今日はシンジもマナも酔っていない。
それどころではないの、一刻も早くつかないといけないのだから。


『式場』

『キキィッ!!』

「さあ、着いたわよ。」

シンジとマナはすでに降りて、式場内へと入っていった。

「あらあら・・・まあ、いいけどね。」

車を駐車場へ止めると、ミサトも中へと入っていった。



「シンジ、マナちゃん!!」

入ってすぐのロビーにいたユイに連れられ、更衣室へと連れてかれた2人。

「マナちゃんのドレスの用意は出来てるわ、さあ着がえて頂戴。」

突如現われた式場の人達によって、あっという間に下着姿にさせられる。

「ここに足を入れて下さい。」

言われるままに足を入れる、マナ。
式場の人達がドレスを一気に引き上げる。

「ウエディングドレスって、こういうのなんですね。」

着方としてはワンピースと同じである。
足を入れて、ドレスを引き上げ、背中のチャックを閉める。
大抵のドレスはこんな感じである。

「じゃ、これを持ってくださいね。」

渡されたのはブーケであった。

「マナちゃん、綺麗よ。」

薄めの化粧を施されたマナのドレス姿はとても綺麗なものだった。

「あの、シンジに会ってきていいですか?」

「どうぞ。あっ、歩く時はドレスを蹴る様に歩いてくださいね。」

「はい。」


部屋の外にはシンジがタキシードを着て、マナが出てくるのを待っていた。

『ガチャッ!』

「マ、マナ・・・。」

「似合う、シンジ?」

少し照れがあるのか、マナの顔は真っ赤であった。
シンジはあまりの綺麗さに呆然としていた。

(こ、こんなに綺麗な人をお嫁さんに出来るんだ〜。)

「シンジ、私似合ってないの?」

「・・・綺麗だぞ、マナさん。」

「お義父様!?」

いきなり現われたゲンドウにマナは驚いた。
シンジは未だに他の世界へ飛んでいる。

『ガンッ!!』

「い、痛い!何するんだよ、父さん!!」

「・・・花嫁を誉めてやらんでどうする、馬鹿者が。」

ゲンドウに殴られた頭を押さえながら、マナをもう1度見る。

「ゴメン。綺麗だよ、マナ・・・。」

「ありがとう、シンジ。」



「おーい、センセ〜!!」

遠くから聞こえてきたのはトウジの声であった。

「・・・友達が来た様だな。」

「ええ。シンジ、マナちゃん、また後でね。」

ゲンドウとユイはそこから立ち去る、同時にトウジ達が現れた。

「今回はおめでとさん、センセに霧島。」

「マナ〜、とっても綺麗よ。」

「そうだ!写真取ろうぜ、並んで、並んで。」

シンジ・マナを中心にシンジの後ろにトウジ、隣にヒカリ、三脚をセットしたケンスケがマナの後ろに立つ。

「はい、チーズ!」

『パシャ!』

「う〜ん、タキシードのシンジ君は素敵だね。」

「マナさん・・・綺麗よ。」

いつのまにか現われたカヲルとレイは写真に収まっていた。

「おお、渚!!」

「レイさん、お久しぶり〜。」

「・・・お前ら、気配せんかったぞ。」

トウジのツッコミ何のその、カヲルはシンジの手を握り見詰め合っていた。

「カヲル君、久しぶりだね。」

「会いたかったよ・・・シンジ君。」

マナは久しぶりの再会の邪魔をせず、ヒカリ・レイの3人で雑談していた。

「僕としては、君のウエディングドレスを見たかったんだけどね。」

「僕は男だから着れないよ・・・。」

「いやいや、きっと似合うから・・・・・。」

『こんな日に何言ってんのよ、アンタはー!!』

『お姉様の選んだ人に触れないで下さーい!!』

『ドカッ!!ゲシィッ!!グシャッ!!バキィッ!!ドッカーーーン!!!』

「のはぁ!!」

突如現われた金髪の2人組。
カヲルを見事な連携攻撃で倒すと、シンジとマナの元へと近づいていく。

「お久しぶりね、シンジ。」

「会いたかったですぅ、お姉様。」

最後に会った時は赤毛だった髪、今では綺麗な金髪に変わっていた。

「ア、アスカ・・・。」

「まあ、この間は悪かったわ。
 今日は普通に祝いに来たんだからさ、仲直りしましょ?」

「うん・・・ゴメンね、アスカ。」

「私もゴメン、シンジ。」

仲直りして一件落着だったが、マナの方は大変だった。

「お姉様、ウエディングドレスが素敵ですぅ。
 隣にいるのが私じゃないのが残念ですけど、幸せになってくださいね。」

「ありがとう、アスナ。」

「最後にお姉様と熱いキスを・・・。」

『ゴキンッ!!』

「や・め・な・さ・い、アスナ!!」

「は〜い、お姉ちゃん。」

「じゃ、アタシ達は先に行ってるから、後でね。」

アスカに引き連れられ、全員がその場から立ち去っていった。

「それでは、お式を開始します。」

係員の人に呼ばれて、2人は後へとついて行った。



(ここは思いっきりすっ飛ばして、メインイベントへと向かいます。)

「指輪の交換を・・・。」

「シンジ・・・。」

「マナ・・・。」

お互いの指に指輪をはめる。

「それでは誓いのキスを・・・。」

「「はい・・・。」」

『チュ〜♪』

軽いキスをすればいいのだろうが、『大人のキス』をかます2人。
神父が焦る中、5分が経過してから離れた。

「そ、それでは、これで結婚式を終わります。」



あっ、と言う間に式は終わって披露宴会場へ・・・。



『披露宴会場』

「シンジ君、マナちゃん、結婚おめでとう!乾杯!!」

ミサトの音頭で披露宴が開幕した。
この披露宴は面倒くさい事は一切無し、飲めや歌えやのお祭り騒ぎをしまくるのだ。

「ほら、シンジ君も飲まないと。」

「加持さん。」

シンジのグラスにビールが注がれた。
コップを掲げた加持に合わせる様に、シンジもコップを掲げる。

「おめでとう、シンジ君。」

「ありがとうございます、加持さん。」

『チンッ!』

マナはミサトの餌食になっていた。

「ほらほら、マナちゃんも飲んで、飲んで〜。」

「ミ、ミサトさん!!」

マナにビールの入ったグラスを手渡し、飲ませようとする。

「ビールを飲めば、胸がもっともっと大きくなるわよ〜。」

当時より大きくなった胸を強調する。
ビールのおかげがどうかは別としても、大きい。

「飲んだって大きくなるわけないじゃないですか!」

「いいから、飲みなさい!命令よ!!」

「は〜い。けど、命令される覚えは無いんですけど・・・。」

今ではミサトとマナは上司と部下ではない。
しかし、暴れさせたくないので仕方が無くグラスの中身を飲み干す。

そんな事が起こる中、別テーブルでは事件が勃発していた。



「あら?ゲンドウさんに、ユイさん、お久しぶりです。」

「あ、ああ・・・。」

「ナオコさん、お久しぶり〜!!・・・ってアナタ、どうしたの?」

「い、いや・・・何でもない。」

「酷いですわ、そういう態度。
 昔はあんなに求め合って、激しく愛し合った仲ですのに・・・。」

「そ、そ、それは・・・。」

「アナタ、どういう事かしら?」

「あら、お分かりならないなんて・・・お子様ですわね〜、ユ・イちゃんは。」

「な、なんですってぇ〜!!」

「すぐ怒るところなんか、お子様を体現してるじゃない。」

「や、止めないか、ユイもナオコ君も。」

「「もめる原因を作ったアンタが、なに言ってんのよ!!」」

『ドカッ!バキィ!グシャ!ベコ!ボキン!!!』

「ぐわぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」



(この声・・・まさか!!)

近くにいたリツコが騒ぎを見に来ると、見た事のある紫色の髪。

「母さん!!」

「ん?あら・・・リッちゃんじゃない、お久しぶり〜!!」

「お久しぶりじゃないでしょう!死んだと思ってたのに、何で連絡してくれないのよ!!」

ナオコは黙ってリツコを抱きしめた。

「ゴメンね。知らせて、この人にばれたら確実に殺されると思ったから・・・。」

そう言って指差した先にいるのはゲンドウである。

「そうだったの・・・。じゃあ、私にも殴る理由があるわ。」

「じゃ、やりましょうか?ユイさん、今だけは休戦よ。」

「わかったわ!」

「た、助けてくれ・・・頼む、冬月!!」

隣に座っていたはずの冬月は消えていた。

(許せ、碇。私には止められんよ・・・。)

「さて、シンジ君に酒でも注ぎに行くか。」



「さあ〜、覚悟はいいわね。」

「母さん共々、お仕置きしてあげます。」

「貴方、生きて会えますかしらね?」

「ぎゃあ〜〜〜!!!」

『ドカッ、バキッ、グシャッ、スドドッ、スッカーーン、ゲシゲシ、バッチーーーン!!!』

めでたい披露宴の一角でこんな事が行われているのにもかかわらず、宴は続いていった。



「時間と相成りました、終了です。」

式場の係員が会場へ入ってくるとそう言った。

「それでは、そろそろ終了するとしますか?」

「そうね。」

加持とミサトが寝ている人をたたき起こし、会場を後にさせている。


「すっきりしましたわ。」

「ええ。」

「ナオコさん、リッちゃん、この後飲みにいきません?」

「「行きましょう!!」」

ここではすっかり仲良くなった3人が会場を後にしたのであった。


「ほなな、センセに霧島。幸せにな〜!」

「今日は本当におめでとう、碇君、マナさん。」

「写真は後で送るからな、じゃあな!!」

トウジ・ヒカリ・ケンスケの3人も帰っていった。


「僕らも帰るよ。行こうか、レイ。」

「ええ、またね。お兄ちゃん、・・・お義姉ちゃん。」

「レイちゃん、ありがとう。」

「2人も元気でね。」

カヲルとレイはアメリカへと戻っていった。


「それじゃ。」

「2人共。」

「お幸せにね。」

日向・青葉・マヤも退場。

(いたんだね、あの人達・・・。)

(気付かなかったわね・・・。)


「じゃあ、私達も帰るわ。」

「2人共、いつでも遊びに来てくれよな。」

「「今日はありがとうございました。」」

ミサト・加持の両名も退場。


「じゃあ、帰ろうか?」

「ええ。」

すべての人達を見送った後、2人は自宅へと帰っていくのであった。


「私は・・・まだ、生きてるぞ・・・・・。」

息絶え絶えなゲンドウに気付くものは誰もいなかった。



『後日談』

ゲンドウ・・・いまだにネルフ所長として健在。

ユイ・・・専業主婦なのだが、ちょくちょくネルフへと現われるようになったとか。

リツコ・・・ネルフに所属は変わらず、休日はナオコに会いに行ってるらしい。

ナオコ・・・孤児院の経営を続ける、ユイとは飲み友達に。

ミサト・・・ネルフの保安部に所属、副部長。加持の子供を出産・男児。

加持・・・ミサトと同じく保安部所属、部長。子供の名前を考え中。

日向・青葉・・・ネルフ所属の研究員として働いている。

マヤ・・・リツコの助手として、仕事にプライベートにリツコ無しでは生きていけないようになってしまった。

冬月・・・ゲンドウの秘書、ユイにゲンドウの監視を依頼される。

トウジ・ヒカリ・・・翌年、結婚。トウジは体育教師に、ヒカリは専業主婦。

ケンスケ・・・カメラマンとなるが、中々売れずに困っている。

アスナ・・・ドイツで『女性専用の飲み屋』を開店させる。今ではドイツで5店舗を経営、日本にも出店予定あり。

レイ・カヲル・・・アメリカで挙式。日本に帰国後、2人揃ってネルフに所属。最近、双子の女児を出産。

アスカ・・・ドイツの大学で教授になり、教鞭をとる。5つ年上の助教授と結婚。子供は無し。


そして・・・。


「マナ〜、お昼なんにしようか?」

「任せる〜。」

今日は休日。
碇邸から出た2人は近くのマンションで生活している。

あれから、シンジはネルフ副所長になった。
マナは家に入るのは子供が出来てから、と言う事にしてネルフに所属した。

「出来たよ〜。」

「じゃ、食べましょう!」

「「いただきます。」」

シンジが作った焼きそばを食べながら、マナが唐突にこんな事を言った。

「シンジ。私ね、子供が出来たの。」

「ん〜!!!げほっ、げほっ!!」

気管に焼きそばが入ったのか、シンジはむせてしまった。

「大丈夫?」

「う、うん。いきなりそんな事言うからビックリしたよ。」

水を飲んで一息ついた所を見て、マナが話を続ける。

「あのね、2ヶ月だって・・・。」

「本当なの?」

「昨日、リツコさんに見てもらったから。」

「やったー!!僕はパパになるんだね!?」

シンジは椅子から立ちあがると、大きな声で叫んだ。

「お腹が大きくなったら、ネルフを辞めるわ。」

「そう言ってたもんね。でも、うれしいな〜。」

シンジは椅子に座ると、残りを食べ始める。

「男の子でも女の子でもいいよね。」

「うん、元気な子だったらいいよ。」




「シンジ、愛してるわ。」

「僕もマナの事、愛してるよ。」

それから、数ヶ月後に子供が生まれるのだが・・・このお話はここでおしまい。


2人に幸多からん事を。







<後書き>
ども、ウエッキーです
とりあえず、番外編としてのLMSはこれにて終了です。
お読みいただいた皆さん、どうもありがとうございました。m(_ _)m

復活と言うか、今度LMSをまだやるんでしょうかね、私は。(−−;

でわ!!



コメント係のアスカさんへ。
『ロンギヌスの槍』を持ち出してくるならば、私はこの『シャハルの鏡』で返します!!

・・・(説明書を熟読中)・・・

何〜!『魔法しか返せません』って書いてある、ってことは!?

ダメじゃんか〜〜〜!!! (ザシュッ!!・・・むくり。)

・・・と、まあ私は死にませんけどね。<おいおい(^^;
マナさんとシンジ君の仲をここだけでも認めてあげればいいじゃないですか?

ね?マナさん。



P.S.『シャハルの鏡』のネタ提供してくれた「とりもち」さん、情報修正してくれた「Tatu」さん、どうもでした。m(_ _)m


アスカ:おんどりゃーーーーーーーーーーっ!!!!!(▼▼#(どかーーーーーーーんっ!)

マナ:いやぁぁぁぁっ! 神様達がみんなやられてるぅぅぅぅっ!

アスカ:もうっ! アンタを守る神様はいないわっ! ウェッキーっ!(▼O▼)#

マナ:でもっ! なんか凄い鏡があるらしいわよっ!

アスカ:うりゃーーーーーっ!(バリーーーーン!)(▼▼#

マナ:いやぁぁぁぁぁぁぁっ! 鏡がぁぁぁっ!(@O@)

アスカ:さぁーーーっ! 覚悟なさいっ!!!!!!!!(▼▼#

マナ:まってっ! アスカっ! ウエッキーさんを倒したら、アスカメインの本編に影響が出るわよっ!

アスカ:うっ・・・・。(ーー)

マナ:ねっ! だからさ。おちついて・・・。(^^;;;

アスカ:しゃーないわねっ! 『もろ肌剥き出し髭おやじ』と、仲良く布団スマキで許してあげるわっ!

マナ:げっ! いやーーーーーーーっ!!!! ウエッキーさんが、碇司令と抱き合ってるぅぅっ!

アスカ:おりゃーーーーーっ!!!(グルグルグル・・・じょりじょりじょりじょり)

マナ:ご、ごめんなさい。髭おやじにだけは、近づけないの・・・助けに行けない・・・。m(_ _)m

アスカ:さぁっ! アタシのSSをスマキのまま書くのよぉぉぉっ!(^O^)v
作者"ウエッキー"様へのメール/小説の感想はこちら。
frontier@tokai.or.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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