The Restart Of Evangelion

                   第27話 「決戦前の子供達・前振り(?)編」







『翌日』

ゼーレの本拠地もわかり、大人達が着々と決戦の準備を進めている。
そんな中、子供達は家で自由な時間を過ごしていた。


「おはようございます、お姉様♪今日はお出かけしませんか?」

(ノーマルだと思ってたのに、私はもうアスナがいないとダメ・・・。)(真っ赤)

妙にスッキリした表情のアスナと顔が真っ赤なマナ。
昨日は一緒の夜を過ごしたのだろう、アスナとマナはマナのベッドで寝ていた。
そして、机には使われなかった勉強道具が置いてある。

「お姉様?」

「ゴメンね。何、アスナ?」

「今日はいいお天気ですよ、お出かけしませんか?」

「いいわよ、デートしましょ♪」

(えっ!?)

そのマナの一言に、アスナの表情が固まった。

「あっ、あの、お姉様?」

「あら、違ったの?」

「ち、違いません!デートです、私とお姉様の!!」

「一緒にシャワー浴びて、それから出かけましょっか?」

「はい!!」
(お姉様がついに、ついに、私は今、最高に幸せです〜!)

こうして、2人はバスルームへと向かう。



『バスルーム』

シャワーを浴び、『体の洗いっこ』をする2人。
そんな中、アスナが口を開いた。

「あの、お姉様、どうかしたんですか?」

「どうして?」

「だって、こんな事って始めてです。」

『アスナが強引に』と、言うのはあるパターンだが、こんな風に『マナから誘う』は無い。
前にもあったが、それとはまったくの別物だった。

「昨日ね、わかったの。
 私にはアスナが必要だって、私と一緒にいてくれる?」(真っ赤)

「もちろんです!絶対に離れません!!」

「ありがとう、アスナ。」

「お姉様・・・。」

お互いに呼び合い、顔の距離が近づいていく。
そして・・・・・。

『チュッ♪』

唇が触れ合う。
軽く触れ合うと、どちらからでもなく離れていった。

「夢じゃ、ないんですね・・・。」

「ええ、私は貴方が好きよ。」

「お姉様〜!!」

泡だらけの体で飛びこむアスナを、優しく抱きとめるマナ。

「アスナ・・・・・。」

「お姉様・・・・・。」

2人の視線がぶつかる、お互いの目は潤んでいる。
そのまま、『お楽しみ』の時間へと突入していくのであった。





『ダイニング』

2人がバスルームで『お楽しみ』の間に、他の4人が起きて来た。
昨日は不機嫌だったアスカ、今日は朝から機嫌がいい。

「シンジ〜、ご飯作って♪」

「う、腕が痺れてるから辛いんですけど・・・。」

「なっさけないわねぇ〜、あれくらいで痺れてるんじゃないわよ。」

(1晩中『腕枕』させられたら、痺れるに決まってるじゃないか!)

声に出して言えない所が彼らしい。
どうやらアスカがご機嫌なのは『腕枕』の所為らしい、昨晩は一緒に寝た事も加えておく。

「私が作るわ、お兄ちゃんは座ってて。」

「ありがとう。じゃあ頼むね、レイ。」

「(コクン。)」

レイがキッチンへと入り、シンジはアスカとカヲルの間に座った。

「おはよう、カヲル君。」

「おはよう、シンジ君。」

(また渚と話してる、彼女のアタシはどうでもいいわけ!?)

シンジとカヲルが笑顔で談笑する中、アスカは口を『への字』に曲げ、すっかり不機嫌になってしまった。


「おや?君のお姫様はすっかりご機嫌斜めの様だよ。」

「カヲル君と話してると何時もそうなんだ。」

(渚とアンタが仲がいいのはいいけど、アタシをほっとかないでよ!)

そっぽ向きながらアスカはそんな事を考えていた。
ほっとかれるのも嫌なのだが、自分を1番に考えてほしいとも思う。
こう言う態度を取った時に気付いてほしいのだが、シンジが相手だと難しい。
周りは当に気付いているのだが・・・。

「アスカ、何を怒ってるのさ?」

「別に!!」

「怒ってるじゃないか。
 あ〜あ、今日は出かけようと思ったけど止めようかな。」

『ビクッ!!』

アスカが体を大きく反応させる、シンジはアスカの扱いに馴れてきていた。

「どこに連れてってくれるの?」(小声)

「いい天気なのになぁ、残念だよ。」

「うう〜、どこに連れてってくれるの?」

シンジからのお誘いには勝てない、悔しそうに唸っていた。

「うん、まだ決めてないんだ。」

『『ガクッ!!』』

アスカとカヲルが思いっきりズッこけた、同時に一気にアスカの怒りゲージがMAXになる。

「そんなんで人誘ってんじゃないわよ、このバカシンジー!!」

「だ、だから、アスカに決めてもらおうと思ってたんだよ。」

この発言にきょとんとすると、頭の中で状況を整理する。

(誘うまでは考えてたけど、行き先は私にお任せって事ね・・・まあ許してあげるとしますか。)

「じゃあ、後で一緒に考えましょ。」

「うん。」

一件落着すると同時に、レイが出来立ての朝食を持ってやってきた。

「そこのホモ、手伝って。」

「そ、それは酷いな。」

それでも手伝う所がカヲル君の良い所(?)でありました。



『『いただきます!』』

準備も終わり、食卓を囲む6人。
不機嫌だったアスカも、カヲルとシンジの間にレイが入ることによって、機嫌良くなっている。
マナとアスナはよっぽど楽しんだのだろう、肌が上気したままだ。

(会話主体モード)

アスカ「長いお風呂だったわね、アンタ達。」

アスナ「お姉様とはしゃぎすぎてしまって、ね?お姉様♪」

マナ「そうそう、アスナったら肌がスベスベしてて気持ちいいんだもん♪」

レイ「・・・そういう関係になったのね。」

カヲル「シンジ君、僕らもどうだい?」

『ガタッ!』
席から立ちあがり、カヲルの後ろへと移動する者あり。

アスカ「ふざけんじゃないわよ!!」

レイ「・・・さよなら。」

『『ドバキィィィ!!!』』

カヲル(それでも諦めないよ、これくらいの障害ごときで〜!)

朝食を半分以上残したまま、カヲル撃沈。

シンジ「ふ、2人がよければいいんじゃないかな、ぼ、僕は反対しないよ。」

マナ「さすがシンジ!わかってくれると思ったわ♪」

アスナ「結婚式にはお姉ちゃんといっしょに来てくださいね♪」

シンジ「う、うん・・・た、楽しみにしてるよ。」

アスカ「・・・アタシは遠慮したいわ。」

レイ「・・・私もいい。」

マナ「そんな事言っても出席してもらうからね、友人代表として♪」

アスナ「そうです、お姉ちゃんは私の「姉」なんですからママと一緒に『絶対参加』ですよ♪」

マナ「あっ、これからの予定決めなくちゃ。」

アスナ「そうですね、お姉様。」

マナ&アスナ「「ごちそうさまでした。」」

2人は腕を組んで2階へと上がっていく、残された3人は唖然としていた。

アスカ「あんなに嫌がってたじゃない、どうなってんのよ?」

レイ「昨日、何かあったのね・・・。」

シンジ「何かって?」

『スッパァァァン!』

シンジ「うわぁぁぁ!!」

見事クリーンヒット、悲鳴を上げながら気絶した。

アスカ「いちいち聞かないの、バカシンジ!」

何を考えていたのだろうか、シンジを引っ叩いたアスカの顔は真っ赤であった。

レイ(お兄ちゃんだったら本当にわからなかったのかも知れない・・・。)

こんな事を考えられるようになったレイ、本当に成長したものである。


(通常モードへ移行します)


「あっ!レイ、悪いんだけど後片付けも頼んでいい?」

「ええ、構わないわ。」

「ありがとう、お願いね。」

アスカはそう言うと、のびてるシンジを引きずり始める。

「ほら、デートコース決めるわよ!」

「・・・・・・・。」

引きずられていくシンジを見送った後、レイは視線を足元に向けた。

(私にはこのホモしかいないのね・・・。)

「後片付けがすんだら読書でもするわ。」

誰に言うわけでも無く、レイはそう宣言すると後片付けをはじめるのだった。


(・・・誰か僕にやらしく、じゃなかった、優しくしてくれないのかい?)

気絶しているカヲルの脳裏に、こんな事が浮かんだのかどうかは謎である。







<後書き>

ども、ウエッキーです。

「前振り(?)編」とあるように、短いですが前振りです。
「前振りになってないぞ!」と思われるかもしれませんが、前振りです。
これから3つの話を作ります。

マナ・アスナ編 「アスナとマナのと〜ってもラブラブな1日」(仮題)

シンジ・アスカ編 「アスカ演出?決戦前のどたばたデート」(仮題)

レイとカヲル編 「綾波レイの優雅なる1日・渚カヲルの華麗なる1日?」(仮題)

3タイトル全て仮題です、3つやる事は確定してます。
もしかしたらレイとカヲルは分けて4つになるのかもしれません。<多分無いでしょうけど(^^;
ちなみに3つ(4つ)全て、第28話になります。

ここでも次回予告できません、どうなるかわからないので。(^^;;;
でわ!!


アスカ:あのシンジだけは・・・。もうちょっとエスコートの仕方ってのを、叩き込まないといけないわね。

マナ:・・・・・・。

アスカ:なによ。黙っちゃって。

マナ:どんどん、堕ちて行ってるじゃないっ!(ーー#

アスカ:それが、アンタの幸せの形だったのよ。(^^v

マナ:ちがーうっ! こんなのちがーうっ!

アスカ:認めなさいって。(^^v

マナ:よくも、わたしを危ない女の子にしてくれたわねーーーっ!(ーー#

アスカ:あー、そのことだけど、どこそこのアスナが好きなだれだれがリクエストしたとかしないとか。

マナ:ぬわんですってーーーーっ! そうか、犯人は・・・。(ーー#

アスカ:折角シンジといい雰囲気になってきたのに、ここで執筆が止まったら大変だもんね。援護しなきゃ。(*^^*)

マナ:うりゃーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(ドガベキバキグシャーーーっ!)

アスカ:死んでもいいから、ちゃんと投稿作品は更新なさいよ。もうすぐデートなんだからぁ。>どこそこのだれだれ
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