2025年 第3新東京市

ここが正式な日本の首都となったのが、2020年。
それから5年の月日が経ち、未だに発展している最中の都市。
そこに彼らは住んでいた・・・・・。



『碇家』 『Nerv』

この街に住んでいる者で、この名を知らない者はいない。
世界的に有名な『東方の三賢者』が在籍していた、研究所『Nerv』。
その創立者で所長の名が『碇ゲンドウ』。
彼はこの研究所を設立し、あらゆる方面で役に立つ研究をさせていた。
・・・彼自体も研究者なのだが、今では所長業が忙しく、研究どころでは無いらしい。

『東方の三賢者』

研究所『Nerv』を世界的に有名にした3人の女性科学者の事である。
彼女達の名前は、『碇ユイ』・『惣流キョウコ』・『赤木ナオコ』。
現在、所属しているのはキョウコだけで、ユイは主婦業を優先させる為、子供が出来た時に辞めている。
ナオコは実験中の事故で亡くなってしまった。

『新・東方の三賢者』

先に紹介した、三賢者の血縁者が研究所に入ってきた為、そう言われている。
『碇レイ』・『惣流アスカ』・『赤木リツコ』、以上の3人。
リツコは、母・ナオコの作ったスーパーコンピューター『Magi』をシステムアップするなど、名を知られている。
しかし、レイとアスカは入ったばかりの新人。
親が親なので周囲から期待されているのだが、2人はそれにプレッシャーを感じてしまっている。



あと、碇家にはもう1人子供がいる。
名前は『碇シンジ』、ゲンドウの後を継ぐのかと思われたが、彼は別の道へと進んだ。

このお話は、シンジと彼の奥様を中心として繰り広げられるお話です・・・・・。




















                          〜 愛のある生活 〜

                        第1章 「7年後、生活の始まり」





















清々しい朝。
その家のダイニングにて、女は目の前で行われている出来事に腹を立てていた。

(なんだってぇのよ、朝っぱらから・・・。)

目も背けたくなるだろう、目の前のカップルが『これでもか!』といちゃついているのだから・・・。

「はい、あなた、あ〜んして♪」

「あ〜ん・・・。」(もぐもぐ)

「美味しい?」

「とっても美味しいよ!じゃあ今度はマナの番だね、あ〜ん♪」

「あ〜ん♪」(もぐもぐ)

「美味しい?」

「あなたに食べさせてもらうだけで、もう最高♪」

とまあ、お互いに食べさせあっているのだ。
他の人間は馴れているのと、我関せずを決めこんでいるのだろう、気にしていない様だ。
そんな状況が女の怒りを爆発させた。

「いい加減にしなさいよねっ!
 朝っぱらからいちゃいちゃ、いちゃいちゃして、みっともないのよ!」

「アスカさん?彼氏がいないからって、羨ましいのはわかるけど、邪魔しないでくれる?」

「何蔑んだ目で見てんのよ、マナのくせに生意気よ!!」

「2人とも、朝から止めなよ。」

「「いいから黙ってて!!」」

「は、はい。」

爆発した女の名は、惣流アスカ 24歳 独身 彼氏無し 研究所『Nerv』所属の科学者
いちゃいちゃしていた女の名は、碇マナ 旧姓・霧島 24歳 新婚1年目
止めようとした所、見事に返り討ちにあったのが、碇シンジ 24歳 新婚1年目

物凄い勢いで言い合いをする2人、アスカの方に誰かの手が伸びた。

「止めなさい、アスカちゃん。」

「・・・だってぇ。」

見事に止めたのはアスカの母、惣流キョウコ ??歳 未亡人 研究所『Nerv』所属の科学者

悔しげな表情を浮かべながら、キョウコを見つめる。
アスカの視線に気付いたのか、優しく話しかける。

「あのね、私達は居候なのよ・・・迷惑をかけてはダメよ。」

「わかってるけどぉ。」

そう、ここは碇家のダイニングルーム。
では何故、惣流一家がここにいるかと言えば・・・・・。

事は先日の夜未明。
突如、惣流家の台所から出火し、1時間後に消火、しかし見事に家を全焼。
原因は、夜食を作ろうとアスカがコンロの近くに本を置き、突如かかってきた電話で長話をしたから。
その間に火が本に移って燃えてしまったのだ。
研究所にいたキョウコはそれを聞いて、碇家の世話になる事に決めた。

と、こう言うわけで、この2人はここにいるのだ。

「まあまあ、このくらいの事で追い出したりしないわよ、キョウコ。」

「本当にゴメンね、ユイ。」

優しい言葉をかけたこの人が、この家の主と言ってもいいだろう、碇ユイ ??歳 主婦

「ゲンドウさんも、申し訳無いです。」

「・・・私は構わん、ユイの大事な親友だからな。」

「もっと愛想よく出来ないのかしら、この髭は。」

髭と呼ばれたこの男、碇ゲンドウ 58歳 研究所『Nerv』の所長

「・・・貴方もいちゃいちゃしたいの?」

「そ、そりゃあね、素敵な彼氏がいたらやりたいけどさぁ・・・って何言わせんのよ、レイ!」

レイと呼ばれた女の名はシンジの双子の姉で、碇レイ 24歳 独身 彼氏無し 研究所『Nerv』所属の科学者

「はい・・・あ〜んして。」

「あ〜ん。」(もぐもぐ)

「・・・美味しい?」

「ええ、貴方の愛情を感じるわ・・・って何やらせんのよ、アンタは!!」

レイを一喝した後、周りを見る。
哀れみを持った瞳が自分を見つめているのが分かった。

『男がいないからって、女に走るのね。』

そんな意味が含んでいるのがアスカにもわかる。
当のレイはと言えば、顔を真っ赤にして俯いていた。

「ち、違うのよ、これはその勢いと言うか、ノっただけなのよ〜。」

「・・・皆もわかってるわ、アスカ。」

「へっ?」

赤くなっていたレイが元に戻って、朝ご飯の続きを食べているではないか。
他の人間も、何も無かったかのように続きを食べていた。

「もう、いや〜!!!!!」

居候1日目 惣流アスカ、ギブアップ。






朝食の時間も終わり、出勤の時間になった。
ここでもアスカは目の前の光景に腹を立てているわけで・・・・・。

「それじゃ、行って来るよ。」

「行ってらっしゃい♪」

『チュッ♪』

行ってきます&行ってらっしゃいのキス。
挨拶なのだが、アスカにとっては腹が立つらしい。

「アンタらねぇ・・・・・」

「はいはい、アスカちゃん、行くわよ。」

「ちょ、ちょっと、ママ〜〜〜!!」

言い終わる前にキョウコに止められると、そのまま外へと出ていく。
そんな事にはまったく気付かない2人に、レイが近づいてきた。

「・・・仲がいい事はいいけど、少しは自重して。」

「そうだね、気をつけるよ、姉さん。」

(アスカに対して、優位に立てるカードの1枚だったのに・・・残念。)

申し訳なさそうな顔をしながら、そんな事を考えるマナ。
一体、他にどんなカードがあるのだろうか?

「それじゃ、行ってくるわ・・・。」

「「行ってらっしゃい。」」

2人はレイを見送った後、今日の予定の事を話し始めた。

「今日は夜中までなのよね、仕事。」

「うん、遅いから先に寝ててよ。」

「・・・残念。」

「ゴメンね。」

『チュッ♪』

「それじゃ、行ってきまーす!」

寂しそうなマナの頬にキスをすると、シンジはそのまま仕事に出かけていった。

「行ってらっしゃーい!」

夜中まで仕事の日にはいつもある『不意打ち』
頬に手を当てながら、笑顔で愛する夫を見送る新妻・マナでありました。































<後書き>

ども、ウエッキーです。

短いんですがここで切りました。
このまま続きを書くと、何かおかしくなりそうな気がしたので・・・って力不足なだけですが。(ーー;

時代こそ2025年となってますが、原作の様に使徒とかEVAは無いです。
そして、リツコとかミサト達『大人』はそのままの年齢で出すつもりです。
名前を出した2人は29歳、シンジ達は24歳って感じです。
そのまま、年齢に10加えて出してもいいのですが、それもそれなのでこうしてみました。
・・・と言っても、特にどうこう変わるわけではないですけどね、話し方とか接し方とか。

そんな感じです、でわ!









ユイ 「読んだわよ〜、これ。」

ウエッキー 「ご要望通り、年齢は伏せましたよ、ユイさん。」

ユ 「当たり前ね、出したらキョウコと共に人体改造するわよ。」

ウ 「変わりに例の件、よろしくお願いしますよ。」

ユ 「ああ、『コメント係のアスカちゃんから守って欲しい』って件ね、OKよ。」

ウ 「よかったぁ〜、これで安心して書けますよ。」

ユ 「キョウコも協力してくれるって、美味しい役所くらいは用意してあげなさいよ。」

ウ 「わかってますよ、ユイさんにも用意してありますから。」

ユ 「それはやっぱり、シンジと・・・・・・・♪」

ウ 「それは無いです、目立つ話を作るだけですよ。」

ユ (ちっ!残念ね・・・。)

ウ 「(ゾクッ!)そ、それでは、次回にまたお会いしましょう、さよなら〜!」

ユ 「逃げられたか・・・まあ、いいわ。」





<次回予告>

次回はシンジのお仕事を公開!
あの人達も登場予定、一体どうなる事やら・・・さて、楽しい話は出来るのか?

次回 〜愛のある生活〜 第ニ章「旦那様のお仕事♪」

を、お送りしまーす!


マナ:シンジと新婚さんよっ! 素敵な響きだわぁぁっ。(感激)

アスカ:ちょとっ! アンタは黙ってなさいよっ! 今日、アタシは大事なお話があるんだからっ。

マナ:なーに? ようやくシンジを諦める気になったぁ?(^^v

アスカ:ユイさんに話があるのよっ!

マナ:お母様に?

アスカ:お母様なんて言うなっ!!

マナ:だってぇ。新婚さんなんだもーん。(*^^*)

アスカ:やかましいぃっ! そうそう、ユイさん?

マナ:もうっ! いったい、何の話があるのよっ。

アスカ:このままじゃ、ただ目立つだけらしいじゃない。アタシにシンジくれたら、2人でシンジを挟んで添い寝してもいいわよ?

マナ:あーーーーっ! そんなのずるーーーーいっ!

アスカ:やかましいぃっ! アタシはユイさんに交渉してんのよっ!

マナ:そーんなの。ウエッキーさんが許さないもーんっ!

アスカ:ユイさんさえ味方につけたら、ウエッキーを監禁拷問して、2人でLAS書かせるのよっ! うふふふふふ。

マナ:ユイさんっ! 駄目よっ! こんな誘惑に乗っちゃっ!

アスカ:ユイさーん。シンジと添い寝よーんっ。(はーと)
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