ということで、今二人は家についた。

アスカ「シンジ・・・私達、生きてるのよね・・・」

シンジ「うん。そうだよ、アスカ。」

二人はまだ知らない。
明日、おこる予想外な展開を・・・そして、明日の夜のミサトとの夕食の苦痛を・・・
そして、今日の事件の真相を・・・


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         ネルフ本部崩壊の危機
				そのニ
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午前1時・・・現在次期総指令とその奥さん(?)救出作戦中・・・発令所

ミサト「リツコ〜、とうとうやったわね。」

リツコ「ホント。長かったわね〜。」

マヤ「でも、よかったじゃないですか。ハッピーエンドってことで。」

リツコ「・・・マヤ、あなた・・・言える立場じゃないわ・・・」

ミサト「・・・そうよ。いくらなんでも緊急時と同じ硬度のベークライト流すなんて・・・
	おかげで、救出が難航するわ・・・あなた・・・二人を殺すき?」

マヤ「そんな〜、ですから、あれは間違ってですね・・・」

ゲンドウ「伊吹ニ尉・・・」

マヤ「ひっ・・・ハイ・・・」

ゲンドウ「孫を殺す気だったのか・・・」

・・・あなた、間違ってません??

マヤ「えっ・・・(孫?)・・・い、いえ。そんな・・・」

ゲンドウ「年俸60%カット3年間、休日出勤でトイレ掃除1ヶ月・・・もちろん手当て無し・・・」

マヤ「えっ・・・(ろ・ろくじゅうぅぅぅ・・・トイレぇぇぇぇぇ?)」

ゲンドウ「他の者・・・よくやった。」

ミサト「(ラッキー、エビチュ1年分・・・)」

リツコ「(フッフッフッ・・・猫耳プラグスーツ・・・)」

日向「(えへへへ・・・ハワイ1週間・・・)」

青葉「(ワクワク・・・あたらしいギターとドラムセット・・・)」

マヤ「(わ・・・私の・・・キティちゃん・・・は?)」

冬月「(フッ・・・碇、悪いな。プラズマテレビ・・・妻とゆっくり老後を・・・)」

碇「(ユイ・・・まっていろ・・・あと一歩で孫だ・・・ふっ。)」

みなさん・・・物でつられてますね・・・冬月さんまで・・・



そのころ アスカの実家・・・ドイツでは

ア父「おまえ、早く準備しろ・・・行くぞ。」

ア母「い、行くって・・・あなた、まだ飛行機のチケットが・・・」

ア父「うっ・・・構わん。泳いで行くぞ。」

ア母「アナタ!」

お父さん・・・さすがにそれは・・・逃げませんから、ゆっくり来て下さい。



そして、ポイントAでは・・・

シンジ「くぅ・・・あすかぁ」

アスカ「シンジィ・・・むにゃむにゃ」

二人とも、夢の中ですか・・・二人一緒の・・・




発令所・・・

『トゥルルルル・トゥルルル』

ゲンドウ「私だ。」

『救出班です。二人とも、無事救出しました。』

ゲンドウ「うむ。よくやった。君の名は・・・」

『はっ。技術開発部2課より応援の、涼宮 孝之と申します。』

ゲンドウ「うむ。よくやった。涼宮君。年俸50%増。これからも仕事に励みたまえ。」

『ハイ!ありがとうございます。碇指令・・・』

・・・オジちゃん、公私混同はダメだよ・・・

マヤ「(越権行為です・・・碇指令!)」

冬月「おい、碇・・・」

ゲンドウ「・・・プラズマテレビ・・・平和な老後・・・」

冬月「グッ・・・問題ない(コイツ、脅しだな)」



というわけで葛城家・・・いや、ほぼ碇・総流家

アスカ「しんじぃ〜」

シンジ「ん?なに?(アスカ・・・こんな甘えた声・・・初めてだ)」

二人は現在リビングでくつろぎタイム。二人とも、夕食は済ませたようだ。

アスカ「あした、何するのかなぁ〜」

シンジ「うーん。ミサトさんは『イ・イ・コ・ト・』なんて言ってたけど・・・」

アスカ「・・・何考えてるのかしら。私達のこと、知らないのね〜きっと知ったら驚くでしょうねェ〜。」




ミサト「アスカ・・・驚くのはアナタよ」




シンジ「リツコさんは『ヒ・ミ・ツ・』って言ってたっけなぁ〜」

アスカ「あの金髪マッド、とうとうボケた?」




リツコ「・・・覚えてらっしゃい。この恨み・・・もっと盗聴機・・・お風呂場と寝室・・・ふっふっふ」

リツコさん・・・マッド全開・・・

そう。葛城家リビングには盗聴機が。これは保安部ではなく、技術部の某マッドの仕業・・




シンジ「マヤさんは・・・なにかのパーティーだって・・・」

アスカ「パーティー?ミサトとリツコの三十路記念パーティーかしら・・・」



日向「(あのさ・・・そろそろ飾りつけ・・・)」

青葉「(あ、あぁ・・・もう行ったほうがいいかもな・・・)」

マヤ「(早くしないと、私達が危険・・・)」

発令所おなじみトリオは、そそくさとパーティー会場へ逃げ出した。

冬月「(おい、碇・・・私達も・・・)」

ゲンドウ「(あ、あぁ・・・も、問題、あるな。)」

おじちゃんコンビも、冷静を装いつつ慌てて逃げた。
そして残されのは・・・

ミサト「ふっふっふ・・・三十路記念パーティー・・・楽しみね、リ・ツ・コ・」

リツコ「えぇ、金髪マッドパーティー・・・ふふふふふ・・・」

壊れた・・・この二人の周りには、初号機暴走時と同レベルのATフィールドが・・・



次の日・・・

シンジ「アスカ!早く。遅刻しちゃうよ。」

アスカ「ちょ・・・あと、ちょっと・・・」

シンジ「・・・・・・・・」

アスカ「ふぅ、お・ま・た・せ・」

シンジ「・・・」

アスカ「・・・ちょっとアンタ、なんか言いなさいよ。」

シンジ「アスカ・・・とってもいいよ。うん。すごくカワイイ。」

アスカ「・・・もう」

そうです。アスカは、1時間もかけて念入りに洋服の準備していたのです。
髪はアスカお気に入りのヘッドセットでとめ、いつもにもましてサラサラな髪の毛。薄いピンクの
ワンピース。これまたうすーく下着が透けている(もちろん、腰より下の布地は厚めにできているが)・・・
そして左肩には赤く小さなポーチ。どこから見てもデートスタイルである。

シンジ「(アスカ・・・さすがに薄すぎるよ・・・向かい合えない・・・でも、カワイイな。)」

同感である。



ところ変わって本部第一会議室・・・

ミサト「・・・と言うわけなんだけど、いいかしら?」

マヤ「しかし・・・」

日向「葛城さん、それはさすがに・・・」

青葉「やりすぎでは・・・」

リツコ「アナタ達、これは上司としての命令よ!」

OPトリオ「ハイ・・・(この嫉妬深いセンパイ、恐い)」



ところ変わって総指令執務室

冬月「というわけだ。分かったな碇。全職員は呼ばんぞ。」

ゲンドウ「あぁ・・・」

げんどうは、発令所から逃げ出してからからずっっっっっっと冬月さんにお説教を聞かされていた。
『今日のパーティーには全職員は呼べん』ということだった。少し違う気もするが・・・



なんだかんだで、会場の飾りつけは終わったようです。しかし、パーティー開始一時間前・・・


『ビィー・ビィー・ビィー』

ネルフ本部の警報が鳴り響いた。

日向「太平洋沖合いにて警戒中の国連軍空母「マッカーサー」より入電。未確認潜航物体が
     日本へ接近中とのことです。」

不幸中の幸だ。事務連絡のため、一時的に発令所にはメンバーがそろっている。

ミサト「なんですって!?」

日向「メインモニターに映します。」

そこには、広大な海と、数隻の戦艦が映っていた。

リツコ「マヤ?」

マヤ「パターンオレンジ。マギは回答を保留しています。」

ゲンドウ「総員第一種戦闘配置。ただいまより、現目標を第十八使徒と呼称する。」

おじちゃん・・・久しぶりの威厳発揮。

ミサト「了解。総員第一種戦闘配置!エヴァパイロット緊急召集。」

日向「総員第一種戦闘配置。」

すると、ネルフ本部に放送が入った。

『ビィー・ビィー・総員第一種戦闘配置。繰り返す、総員第一種戦闘配置。これは演習ではない。』





シンジ「ほら、早く。」

アスカ「まってよぉ〜・・・?し、シンジ!」

シンジ「ん?」

アスカ「本部から非常召集!」

シンジ「まっ・・・まさか。」

『ビィー・ビィー・住民の皆様に連絡します。』

街中に警報が響き渡った。

シンジ「えっ?そんな・・・」

アスカ「とにかく、急ぎましょう」

『本日、八時三分、東海地方全域に特別非常事態宣言が発令されました。住民の皆様は
 速やかに指定のシェルターへ避難してください。繰り返します・・・』




日向「マッカーサーよりデータ入りました。」

マヤ「マギ、目標予想進路計算中。」

青葉「戦自より、太平洋沿岸の防衛準備完了との連絡。また、国連湾岸戦車隊の準備も完了。」

日向「第三新東京市、戦闘形態へ移行完了。現在迎撃機能稼働率93.21%。」

ミサト「カンペキね・・・」

日向「住民の避難、完了しました。」

青葉「第十八使徒、戦自との接触まであと20。」

ミサト「使徒の目標地点は?」

マヤ「現在の進路で行くと・・・第3新東京市付近です。」

ミサト「一体何のために・・・」

リツコ「子供達は?」

日向「現在、本部に向かっています。到着予定五分後です。」



五分後・・・

アスカ「一体なにごと?」

これはアスカが発令所に入ってきたときの第一声。

ミサト「現状は緊迫しているわ。二人とも、会議室へ。」



シンジ・アスカ「しとぉ〜?」

ミサト「そう。使徒よ。」

アスカ「けど、もう完全に・・・」

リツコ「これは事実よ。」

シンジ「それで、僕たちは?」

ゲンドウ「出撃だ。」

シンジ「と・・・了解!」

アスカ「了解!。」

ミサト「二人とも・・・全面的にパックアップするわ。」

リツコ「エヴァの準備はカンペキよ。」

シンジ・アスカ「「はい。行ってきます。」」

そして、二人が会議室を出ようとした時・・・

ゲンドウ「まて!」

シンジ・アスカ「?」

ゲンドウ「・・・悪いな。もう一度乗ってもらう。それから、死ぬな。命令だ。」

ゲンドウ・・・おまえも、立派な父親だ。

シンジ「(父さん・・・)」

ミサト「(指令・・やはり)」

リツコ「(やはり自分の子供だと・・・)」

アスカ「(思ってくれているのね・・・)」

アスカ「了解!」

シンジ「うん。父さん、行ってくるよ。」

ゲンドウ「あぁ・・・(シンジ、アスカ。頼む。死ぬな・・・)」

ゲンドウさん。ここでやっと本当の親心を・・・感動です。感涙に値します。




発令所・・・

ミサト「エヴァ初号気・二号機発信準備。」

日向「了解。」

『エヴァ初号気・二号機発信準備』

日向「冷却終了!! ケイジ内、すべてドッキング位置」

マヤ「パイロット、エントリープラグ内、コクピット位置に着きました」

リツコ「了解! エントリープラグ、挿入!!」

 <プラグ固定終了! 一次接続開始!!>

 <エントリープラグ注水!>

日向「主電源接続、全回路動力伝達、起動スタート!」

マヤ「A10神経接続異常なし。初期コンタクトすべて問題なし!」

マヤ「双方向回線開きます!」

日向「・・・セカンドチルドレンシンクロ率・76.20%、サードチルドレンシンクロ率・89.92%。」

リツコ「問題ないわね・・・」
 
  <第一ロックボルト解除!>

 <解除確認。アンビリカルブリッジ移動!!>

 <第一第二拘束具除去!>

 <一番から十五番までの安全装置解除!>

 <内部電源充電完了! 外部電源コンセント異常なし!!>

 <エヴァ初号機・弐号機、射出口へ!>

 <五・六番ゲートスタンバイ!>

 両機は、射出口に固定された。

 <進路クリアー、オールグリーン!>

 <エヴァ初号機・弐号機、発進準備完了!>

ミサト「指令・・・構いませんね。」

ゲンドウ「あぁ・・・やりたまえ。」

ミサト「エヴァンゲリオン・・・発進!」

ミサトの叫びとともに、両機とも発射された。


ちなみに、エヴァ発進までのやり取りは、作者のお気に入り場面なので、できるだけ再現してみました。


日向「地上到着。強羅最終防衛線にて待機。」

ミサト「最終安全装置解除。初号機・二号機リフトオン。」

二機は、防衛線付近の広い原っぱのような場所に立っていた。
が、事態は急展開した。

ミサト「二人とも、そのまま次の命令あるまで待機。」

シンジ・アスカ「「了解。」」

日向「・・・目標、湾岸戦車体と接触まで一分。」

ミサト「空母は?」

日向「国連海軍第十二艦隊、完全沈没・・・マッカーサー、沈黙・・・」

ミサト「了解。」

マヤ「・・・た、大変です。カスパーより、本部施設の自爆が提訴されました。」

ミサト「なんですってー。」

リツコ「原因は?」

マヤ「・・・現在探索中です。」

日向「目標、海面に姿を現します。」

一同「「「・・・・?」」」

マヤ「目標、人口構造物と判明。」

リツコ「すごい・・・」

ミサト「あれ・・・」

なんだか、セリフばかりになってしまいました。
現在、モニターに映しだされているのは・・・灰色で目が赤い某人気アニメの『○ラ○もん』の
巨大化バージョンだと思ってください。



アスカ「なに?あれ・・・」

シンジ「さぁ。使徒・・・じゃなさそうだけど。」




ゲンドウ「目標は現時刻を持って第十八使徒呼称を撤回。よって、目標は『目標』と呼称する。」

ミサト「りょ・・・了解(そのまんまー)。」

マヤ「カスパーが自爆提訴を取りやめ。」

リツコ「・・・私が調べるわ。」

そう言って、リツコは近くのコンソールを叩き、神技なみの早さでキーを打っていった。

ミサト「二人とも・・・現状維持よ。」

シンジ・アスカ「「了解。」」

日向「湾岸戦車隊及び目標、行動を開始せず沈黙を続けています。」

ミサト「どういうこと?」

リツコ「自爆提訴、分かったわ。マギは、正体が解明できなくて焦っていたみたい・・・」

ミサト「・・・機械も・・・焦るのね?すごい時代ね・・・」

マヤ「目標予想進路計算結果、サブモニターに映します。」

すると、スクリーンの端のほうに、少し小さめの画像が出てきた。

マヤ「・・・計算では、0900まで行動を開始しない模様・・・」

ミサト「不気味ね。」

発令所に、しばし静寂が続いた。そして

日向「・・・ほ、報告。戦自及び湾岸戦車隊、退却開始。」

ミサト「なっなんですって?」

マヤ「戦略自衛隊参謀本部より、ネルフ惣指令宛に緊急通信。」

ゲンドウ「だせ。」

すると、こんどはスクリーンの中央に新たな画面が・・・そこには、左胸あたりになんともいいがたい
グジャグジャの色のバッチをつけた、ゲンドウ並みの凶悪さを秘める顔をもったおじチャンが座っていた。

おじチャン「私は、『戦略自衛隊参謀本部本部長』の杉田玄白だ。」

・・・なんか古い名前・・・

ゲンドウ「私が『国際連合所属特務機関Nerv本部総指令』の碇ゲンドウだ。何事だ。」

・・・つい意地を張ってしまう『肩書きの長さ』争い。しかもゲンドウさんのほうが少し長い・・・

おじチャン「申し分けない。あれは我々が保有する『最新型海底探査機』だ。敵ではない。」

ネルフ一同「「「・・・」」」

言葉も出ない。みんな明らかに口がパクパクしている。

おじチャン「というわけだ。以上。」

そこで通信が終わった。

時が流れた。

ミサト「ふざけんじゃないわよ〜」

しかし、返事はなかった。


というわけで、本日のパーティーは中止。作戦も中止。そんな骨折り損な一日でした。
そして、今日の出番が全然なかったパイロットは既に帰宅していた。

アスカ「ったく、しんじらんないわよ。パーティーだって言うから、せっかくオシャレしたのに、今度は突然の出撃。」

シンジ「・・・」

アスカ「んで、プラグで1時間も待機させたあげくに、もう済んだから帰れ・・・」

シンジ「・・・」

二人は現在、夕食中・・・が、一方的にシンジ君はアスカの愚痴を聞いていてる。

アスカ「ったくミサト、もう帰ってくるな〜!」

と言って、自己完結・・・

アスカ「さっ、食べましょ。シンジ。」

シンジ「う・・・うん。」


そして無事に平和な夕食が過ぎ、リビングでくつろいでいると、

ミサト「たっだいまー。」

主のお帰りである。

アスカ「ミサト!説明しなさい。」

シンジ「そうですよ、ミサトさん。パーティーって一体なんだったんですか?」

ミサト「(はっ・・・パーティー・・・せ、折角徹夜でリツコと作戦を立てたのに・・・忘れてたわ・・・トホホ)」

うーん。一体どんな作戦だったのでしょう。さすがにネルフのトップシークレットと言うことで、マギの奥底に眠っているようですが・・・

ミサト「(しかたない、こうなったらせめてつまみだけでも楽しんでやる)」

つまみ・・・もしかして・・・

ミサト「まぁまぁ二人とも、本当はね、このビデオをみんなの前で披露するはずだったのよ」

と言って、懐からディスクを取りだした。

アスカ「なによそれ?」

ミサト「まぁまぁ、シンちゃん、エビチュ用意して、みんなで見ましょ(クックックッ・・・今夜は眠れないわー)」

ある意味、恐いセリフである。

シンジ「ハイ。座って待っててください・・・」


そして、準備は全部そろった。
現在は、既にエビチュを飲み始めているミサトを中心に、左にシンジ、右にアスカの状態で
ソファーに座っている。が、無論ソファーはミサトが占領済み。二人はじゅうたんの上だ。
そして、とうとうそれは始まってしまった。

ミサト「さっ・・・行くわよ。」

『ジャジャジャジャーーーン』

とうとうビデオは某有名クラシック曲『運命』とともに始まりだした。

『世界を救った英雄の危機?そして、愛の結末は・・・』

アスカ「あっ、これ、何か面白そー。」

ミサト「あったりまえよ。これはエビチュのつまみ用の特別編集初回限定オリジナル限定発売商品なんだから。」

なっ・・・販売?

シンジ「はじまりますよ。静かにしてください。」

さりげなく集中して見ているシンジ君だった。

『時は二十一世紀・・・使徒との戦争・・・救った少年・・・』

アスカ「あっ・・・シンジだ・・・」

『そして、明るき仲間・・・赤き天使・・・心を癒した少女』

シンジ「あっ・・・アスカだ。」

『・・・そして、事件は起こった。』

そこから、二人は顔面赤面状態のまま完全沈黙・・・

『緊急警報・・・施設爆破・・・「もし生きて帰れたら・・・」「あたりまえじゃないの・・・」』

シンジ・アスカ「・・・」

『「ずっと、アスカのこと守るよ。」「しんじぃー、大好きっ。」』

ミサト「はぁーっはっはっは。クックックッ・・・」

彼女は既に酒徒化していた。

『そして、この未熟な恋愛は、今、クライマックスを迎えようとしている・・・続』

シンジ・アスカ「「????」」

ミサト「あーあ。面白かった。でしょ?」

『作成・・・ネルフ本部発令所一同。提供・・・特務機関ネルフ。総監督・・・碇ゲンドウ・・・』

『この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。』

そして・・・

『国際連合特務機関ネルフ・・・諜報部・保安部・広報部・・・技術開発部・作戦部・・・
 その他日本国各省庁・政府・人類保管委員会などなど・・・328社の提供で・・・』

すごい・・・

ミサト「さーて、二人とも、話してもらいま・・・って、あんたら!。」

ミサトが気付いた先には、完全に向こうの世界に行ってしまった二人の姿・・・

シンジ「アスカ・・・ずっと、ずっっと、君のこと守ってあげるよ。」

アスカ「しんじぃ・・・」

シンジ「アスカ、好きだ。愛してる。」

アスカ「シンジ・・・アタシもう、絶対離れない・・・」

とうとう二人は抱擁したまま帰ってくる気配無し・・・

ミサト「・・・けっ!」

酒徒は捨てゼリフを吐いて、大量のエビチュとともに自室へと消えて行った。

アスカ「しんじ・・・」

シンジ「あすかぁ・・・」

そして二人も、あまーい空気のまま、アスカの部屋へと溶け込んで行ってしまった。




次の日・・・

ミサト「およびですか?指令」

ゲンドウ「あぁ。用が無ければ呼ばん。分かった静かに話しを聞け。」

ミサト「は・・・ハイ。」

さすがはゲンドウ。

ゲンドウ「葛城三佐に正式な業務を追加する。」

ミサト「・・・」

ゲンドウ「・・今後セカンド及びサードチルドレンの警護をかね、こちらの準備が整うまで、両名を自宅で君の責任の基保護したまえ。また、孫ができるまでの一切の干渉を禁ずる。」

ミサト「そ・・・そんなぁ」


完・・・



作者あとがき

こんにちは。USSです。

えー、無事、私立高校の入試が終了しました。

これで当分はゆっくり出来ます。


今回、なんだか初めの予定と内容がちょっと変わってしまいました。

まぁ、これからも暇を見つけて新シリーズを書く予定ですので、

これからも宜しくお願いします。


マナ:パーティーがなくなって残念だったわね。

アスカ:いきなり出撃だもん。まいったわよ。

マナ:しかも、相手は強敵だったしね。

アスカ:ど・こ・が・よっ!

マナ:実際は敵じゃなかったんだけどさ。

アスカ:そういう問題じゃないわっ! なにあのふざけたドラ○もんはっ!?

マナ:そういうことね。アスカが不機嫌なわけがわかったわ。

アスカ:そうなのよっ。

マナ:自分と同じような体型を見せ付けられて、嫌だったのねっ!

アスカ:死ねーーーーっ!(ドカっ! グシャっ! バキっ!)
作者"USS"様へのメール/小説の感想はこちら。
uss1701_a@yahoo.co.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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