EVAでNERVな日常生活物語
   
	第一話『新たなる日常。その一』

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ここ、国際連合所属非公開組織『特務機関NERV』は、戦略自衛隊の襲撃に対し、

可及的速やかに

対処したため、最小限の被害だけで食い止めることができた。

そして現在も組織は健在。今は世界各国の支部とともに国連直属の国際警察機構として機能している。

また、EVAは、世界大戦再発を防ぐために、そして各国の軍事力を高めるために、極秘裏な製造が続いている。

そのため、チルドレンも残っている。シンジやアスカは、本部のチルドレンとして厳重に警備されながら

日常生活を過ごしている。

レイは、捨て身の攻撃以来、誰も姿を見ていない。

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今日は日曜日。

シンジ「・・・ん・・・ふぁ〜あ・・・朝か・・・。」

現在時刻、午前7時3分。

シンジ「(・・・そろそろ朝食を作らないと、また怒鳴られるな・・・)」

ここは第三新東京市の一角に存在する『コンフォート17』の一室。今、主夫の1日が始まろうとしている。

シンジ「(今日は・・・久しぶりに洋食で・・・)」

シンジ君が軽く着替えてから、朝食の準備に取りかかると、この家一番のおてんば娘である

アスカが起きてきた。

シンジ「あっアスカ、おはよう。今日は早いんだね。」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「(アスカ・・・また寝ぼけてるのかな?)」

アスカはシンジ君の挨拶など完全に聞こえていないようで、パジャマ姿のまま洗面所へ向かった。

シンジ「(う〜ん。やっぱりアスカって、寝起きの顔も可愛いんだなぁ・・・しかも、今、胸のボタンが・・・)」

シンジ君、イケないものを見てしまった。顔面赤色化現象進行中・・・

そう。寝起きのアスカは・・・いや、も・・・カワイイ。だが、それ以上に先ほどはパジャマの胸の部分の

ボタンがはずれて、危険なものを『チラリ』と、シンジ君は見てしまったまだ。

シンジ「(まぁ・・・黙っていれば大丈夫だろう・・・)」

だが、その考えは甘かった。

そのころ洗面所のアスカは・・・


アスカ「(ふぁ〜あ・・・さっ、パッハと顔洗って、シンジのおいしい朝食を冷めないうちに・・・ん!?)」

アスカさん、気付いたのですね・・・

アスカ「い・・・キャァアーーーーーーーー・・・」

シンジ「ん?何だ?」

突然のアスカの叫びに、シンジ君は恐る恐る洗面所の前まで来た。

シンジ「アスカ?どうしたの?大ジョブ?」

と、聞いてみた。

アスカ「(ま・・・まさか・・・見られてないわよね・・・けど、・・・さっき・・・こっち見て『おはよう』っ・・・て・・・)」

シンジ「アスカ?大丈夫?」

返事が無いことに対し、多少あせりを感じていた。

アスカ「う・・・うん。大丈夫・・」

シンジ「そう、よかった。なんかあったら呼んでね。」

そう言うと、

アスカ「ねぇ・・・シンジ?」

シンジ「ん?なに?」

アスカ「えっと・・・見た?」

シンジ「えっ(まさか)え・・・(ばれた)・・・いや・・・(まさか)・・・べべべべっ別にに・・・(ヤバい)・・・なななな

(殺される)・・・何もももも・・・・み見てないよよ・・・」

アスカ「なにあせってんの?アタシは、この洗濯機が汚れてたから見たか?って聞いたんだけど・・・」

シンジ「あっ・・・なーんだ。洗濯機か。僕はてっきりアスカの胸のことだと・・・ハッ、しまった・・・」

アスカ「・・・見たのね?」

さすがアスカ。言葉が上手い。さすが大卒。しかも、最後の一言ははっきり言って殺意が・・・

シンジ「あっ・・・いや・・・その・・・ご、ゴメン・・・」

アスカ「・・・」

シンジ「わ・・・悪気は無かったんだ・・・でも、少しだけだったから・・・」


アスカ「(そっか・・・見られちゃったんだ・・・シンジに・・・でも、シンジならいっか・・・)」

シンジ「ホントにゴメン。」

洗面所の外で土下座をしている。シンジ君は必死である。それもそのはず・・・下手すれば死んでしまう。冗談ではなく・・・

アスカ「まっ・・・いいわ。シンジなら、許してあげる。」

シンジ「えっ・・・」

アスカ「許すって言ってんでしょ!分かったら、さっさと朝食の準備しなさい!」

シンジ「わ、分かったよ・・・アスカ、ありがとう・・・」

アスカ「そのかわり、今日の昼食代よろしくー。」

シンジ「そ・・・そんなぁ・・・」

アスカ「・・・(バカシンジ、早く気付きなさいよ!)」

さすが鈍感王と称えられているシンジ君。明日化の気持ちに気付くのはちょっと先のこと。

そして彼は再度朝食の準備に取りかかった。

シンジ「(フゥ〜、今日は機嫌いいのかな?)」



そして無事に朝食を終えた二人は、外出の準備中。

今日は公務として本部に呼ばれているのだ。

そう。公務。そのため、私服ではいけない。

二人も、十分立派な活躍をしたと某組織の総指令に賞賛されたため、

パイロット専用の制服が支給された。原則的に本部では制服着用となっている。

見た目はネルフ高官用制服(ゲンドウの着てるもの)とおなじだが、配色はそれぞれのプラグスーツに似ている。

・・・準備ができたみたいだ。


アスカ「シンジ・・・どうかな?」

シンジ「・・・」

シンジ君、アスカのことをじっと見つめている。

アスカ「シンジ?」

シンジ「えっ・・・あっうん。すごく似合ってるよ。やっぱりアスカは赤が似合うね・・・」

アスカ「えっホント?・・・ありがと。」

シンジ君に褒められたアスカは、すごく嬉しそう。と、その時

『ピン・ポーン』

シンジ「あっ迎えに来たみたいだ。行こうか。」

アスカ「うん。」

そして二人はそろって玄関へ。今日は特別に迎えが来るらしい。

シンジ「ハーイ。」

『ガチャ』

扉を開けるとそこには・・・黒服の男が3人。

男1「碇指令より直接命令で、セカンド・及びサードチルドレンの輸送をおこないに参りました。」

シンジ「(父さん・・・輸送って・・・)」

そして、後ろで見張っていた男が携帯を取りだした。

男2「・・・目標と接触。現在シフト2へ移行準備中。」


そして二人は家を後にし、マンションの外に出た。すると・・・

シンジ・アスカ「(な・・・何事?)」

そう。マンションの外の道には、一台の黒い公用のハイヤー。そしてそれを取り囲む諜報部用と

思われる公用車が幾台か・・・さらにそれらを囲む何十台もの警察車両・白バイ・警察ヘリ。

総理の移動か他国の重要人物の警護以上の厳重さ。

アスカ「ねぇ、シンジ・・・私達、本部行くのよねぇ・・・」

シンジ「う・・・うん。そのはずだけど・・・」

ふたりは恐る恐る自分達の乗る車にのりこみ、本部へ出発。

周りは物苦しい雰囲気だ。近所の人も何事かと凝視している。

もちろん、数百メートル圏内はバリケードのため市民は一人もいないのだが・・・


そして、無事(あたりまえ?)本部へ到着。




ネルフ本部第一作戦室・・・

ミサト「おっはよー、二人とも。」

リツコ「時間通りね。さすが諜報部。」

シンジ「おはようございます。」

アスカ「ちょっとミサト、何ぃ?あの出迎え。」

ミサト「うふふ。どう?気に入ってくれた?」

リツコ「あれは葛城三佐と碇指令の独断行動よ。」

ミサト「いやー、初制服出勤くらい、想い出に残しといてあげようと思ってね。よかったっしょ?」

アスカ「呆れた・・・」

シンジ「ミサトさん、あれはさすがにやりすぎですよ。」

ミサト「えー、だってあれでも、海外要人やVIP以上の歓迎を申請しといたのに、まだ物足りない?」

シンジ「いや、そうじゃなくて・・・」

ミサト「第3にいる全てのパトカーと、ヘリ、白バイ、国家の特殊部隊に、ネルフの全保安諜報部員、警察ヘリ、

監視カメラ、交通規制、全てパーペキのはず・・・」

シンジ・アスカ「「・・・」」




リツコ「では、会議を始めます。」

ミサト「まず始めに、紹介したい人がいます。」

時は進み、会議室には発令所お馴染みのメンバーがそろった。

リツコ「指令、よろしいですね。」

ゲンドウ「あぁ。紹介しない限り、我々の会議は終了を迎えられん。存分にやりたまえ。」

例のポーズのままゲンドウは応答した。

『プシュー』

ドアのロックが外れ、灰色っぽいショートカット・赤目の少女が入ってきた。

レイ「綾波レイでーす。二人とも元気してた?」

アスカ「フ・・・ファースト・・・?」

シンジ「レ・・・レイ、だよね。なんか変わったね?」

レイ「そっおー?まぁ、アタシ、四人目だから(ハート)」

シンジ・アスカ「「ハ・・・ハハハ・・・」」

二人の目の前には、まるでエヴァ学園シリーズに出てきた明るい四人目が微笑んでいた。

というより、そのときのレイと同じ性格を想像してください。

『プシュー』

すると、タイミングを図ったかのように、もう片方が現れた。ちょっとブラウンな髪、赤目の美少年。

シンジ「か・・・か・・・か・・・」

カヲル「渚カヲルです・・・再びよろしく。」

とても落ち着いた口調。

アスカ「・・・出たわね、ナルシスホモ・・・」

カヲル「根拠の足りない言いがかりはやめてくないか。おっと、君に足りないのはおつむとつつしみのほうだったかな?」

アスカ「なんですってー。!?」

シンジ「カヲル君・・・生きてたんだね?」

シンジ君は、人生で初めて、感動の再会を迎えた。

カヲル「やぁ、シンジ君。元気だったかな?」

シンジ「会えて嬉しいよ・・・カヲル君・・・」

カヲル「聞いてくれ、シンジ君。君のおかげで、新たなる崇高な愛の形を見つけることができたよ。」

シンジ「え?」

カヲル「そうだよね。僕とおなじ運命を持つ、綾波レイ。」

レイ「カヲル君・・・」

と言って、二人は見つめあい、あっちの世界に行ってしまった。

アスカ「まさか・・・あんた達、できてんの?」

シンジ「おめでとー、綾波、カヲル君。」

カヲル「・・・レイ・・・」

レイ「・・・カヲル君・・・」

シンジアスカ「「(いっちゃってる〜)」」

ミサト「それじゃあ、話しに入るわよ。」

いかにも冷静なミサト。

アスカ「あ・・・ミサト、もしかして知ってた?」

ミサト「もっちよ〜。」

リツコ「知らないのはあなた達だけよ。」

アスカ「そんなぁ〜。」

シンジ「もしかして・・・父さんも?」

ゲンドウ「・・・(ニヤリ)フッ。」

シンジ・アスカ「「((『ニヤリ』じゃなくて・・・))」」

ミサト「それでは本題に入ります。」

ミサトさん、久しぶりにマジな顔。

ミサト「きょうから、私とリツコ、そしてあなた達四人は、今の家を離れて、一緒に暮らすことになります。」


シンジ・アスカ「「えっ!?」」


つづく・・・


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こんにちわ。

どうでしょう?記念すべき連載1作目。

できるだけ平和な世界をみなさんにお送りしようと思います。

ちなみに、『LAS』と『LRK(レイ・カヲル)』です。

それから、気分次第の短編完結シリーズもよろしくお願いします。

それでは・・・

USSでした。


マナ:あ、あの綾波さんが、4人目にしてリナレイに・・・。

アスカ:明るいのはいいけどさ。いきなりじゃ、びっくりするわよ。

マナ:渚くんまで復活してるじゃない。

アスカ:ま、ホモじゃないみたいだし、いいけどさ。

マナ:みんな幸せになって戻ってきたのね。

アスカ:これで、学校のみんなと合流すれば勢ぞろいってとこね。

マナ:で?

アスカ:なによ。

マナ:わたしは?(ーー)

アスカ:あっ。アンタって、レギュラーじゃないから。勢ぞろいの中には入らないわ。

マナ:ガーーーーーーーーーーーン!
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