短編完結シリーズ その三

危険イッパイ☆遊園地!

---------------------------------------------------------------------------
これは『嬉しハチャメチャ☆バレンタイン』の続編です。
よろしければ、そちらを先にどうぞ・・・
---------------------------------------------------------------------------

とまぁそんなこんなで『新!第3新東京市パーク・改!』にたどりついた二人。
ここはNERVが直接で経営(NERV資産徴収部娯楽施設経営課)している遊園地。
貴重な施設運営財産収入源のひとつでもある。
もちろん会長は『碇ゲンドウ』・・・
そんな遊園地には、危険が・・・

シンジ「さぁ、どうする?」

チケットを買い終え、入場したシンジ君。

アスカ「う〜ん・・・」

そして、そんな彼の腕にしがみついているアスカ。
なんと仲むつまじい関係・・・
そんな中、やはりあの人が・・・・


日向「諜報員より、目標、予定通り入場したと連絡です。」

ミサト「指令、よろしいのですね?」

ゲンドウ「あぁ、存分にやりたまえ・・・」

ミサト「これより『OY(おばけ 屋敷)包囲網』発動!」

日向「了解・・・全諜報員に告ぐ・・・すみやかにパターンB、『OY包囲網』を発動せよ。」

などという行為がお決まりの場所で・・・
もちろん、お決まりの場所の大きなスクリーンには、二人の仲むつまじいカップルの姿が・・・
はぁ・・・

アスカ「あれ?なんかさぁ、どれも準備中だって・・・」

シンジ「ホントだね。やっぱり朝早いとダメなのかなぁ・・・」

いや、そうではないハズだが・・・

シンジ「あっ!あれやってるよ!行こう、アスカ。」

アスカ「えっ??あれ?」

シンジ君は、やっとまともなアトラクションをみつけたようだが・・・

シンジ「ん?どうしたの?」

アスカ「いや、なんでもないわ・・・行きましょ。」

ちょっとアスカの様子が・・・
そして二人がついのは、

シンジ「ふーん・・・『第3新恐怖の館・・・さぁ、地獄はもう目の前です』だって・・・面白そうだね!」

アスカ「う・・・うん・・」

とってもウキウキなシンジ君とは裏腹に、ちょっと自信なさげなアスカ。



ミサト「やったわ!」

ゲンドウ「ふっ・・・シナリオ通りだ・・・」

ミサト「続いて、『SBA(スーパー ビックリ お化け)戦略部隊』投入!」

日向「了解・・・SBA戦略部隊に告ぐ。すみやかに所定の位置に移動。作戦開始だ。」

マヤ「ポイントO全監視カメラ、赤外線モードに切り替え・・・完了です。」

リツコ「・・・これで私の作った新型暗視カメラの性能が試せるわね・・・」


『キィャアーーーー』
『ヒィーーーーーー』
『イヤーーーーーー』
『ダメーーーーー』
『助けてーーーー』

シンジ「ふぅ・・・すごかったね・・・」

アスカ「えぇ・・・」

『第3新恐怖の館・・・さぁ、地獄はもう目の前です』から出てきた二人はぐったりしていた。
とくにアスカは・・・

シンジ「それにしても、アスカすごかったね・・・」

アスカ「・・・」

アスカは、顔を赤くして下をむいてしまった。よほど恐かったらしい・・・

シンジ「でも、以外だなぁ〜。アスカが、ホラー嫌いだったなんて・・・」

アスカ「・・・しかたないじゃん・・・恐いんだから・・・」

シンジ「そういうところも、結構カワイくていいと思うよ。」

アスカ「ホント?」

シンジ「ウン。」

そういうと、またいい感じの雰囲気になってきた二人。

シンジ「今度の休みは、映画でも行こうか?」

アスカ「ホント?ウン。行く!」

シンジ「すっごーく、恐いやつね。」

アスカ「・・・バカ・・・」




日向「『SBA戦略部隊』より、作戦終了と通信。」

ミサト「よくやったわ・・・」

ゲンドウ「・・・ふっ。来週のシナリオを早く考えねば・・・」

マヤ「取得画像、画質・感度ともに良好です。さすがセンパイの自信作ですね。」

リツコ「まあね・・・」

リツコは、あくまでもさりげなく、そして自信たっぷりに返事をした。

ミサト「続いて、『JDHM(ジェットコースター で 膝 枕)包囲網』展開!」

この人は、久しぶりの任務に張りきっている。

日向「了解・・・全部員に告ぐ。すみやかにパターンC『JDHM包囲網』ヘ移行せよ。」

青葉「大変です!ポイントαを警備中の諜報員より、リストA−102が接近中とのこと。
	至急指示願います。」

ミサト「日向君。」

日向「了解・・・でました。リストA−102。第3新東京市立第1中学校ニ年・霧島マナ・・・	
	レベルSの超危険人物です。」

ちなみに、本部のブラック・リストの危険人物Sランクは、
『鈴原トウジ』『相田ケンスケ』『霧島マナ』『時田シロウ』の全国でたった4人・・・これは名誉だ。

ミサト「まいったわね・・・指令!」

ゲンドウ「ふっ、かまわん。殲滅だ。」

ミサト「了解。青葉君、伝えて!コードレッド」

青葉「了解・・・コードレッド。直ちに殲滅しろ。」



マナ「さ〜て、たまには学校なんてサボって、ショッピングでも・・・」

道を歩いていたマナ。すると

『パシュッ・・・ポム・・・』

マナ「ハウッ・・・」『パタ・・・』

どこからともなく麻酔銃が・・・そして

黒服A「悪いが、仕事なんでね・・・」

といって、彼女を担いだ。

黒服B「しかし、やりすぎじゃないか?」

黒服A「仕方ないよ。命令なんだ・・・」

黒服B「けど・・・わざわざ対猛獣用の麻酔つかなくても・・・」

黒服A「仕方ないよ・・・・指令の命令だ。」

などといい、彼女を近所の生ゴミ捨て場に・・・・死体遺棄?

青葉「作戦完了。」

ゲンドウ「うむ。問題ない。」




アスカ「なんか、だんだん人が混んできたわね・・・」

シンジ「もう、これじゃあどこも乗れないなぁ・・・」

まだ朝の10時だというのに、二人の周りにはハッピーな家族連れや恋人、ましてや仕事仲間か?
おじさんまで・・・

アスカ「あっ!あれ、乗れそうよ!」

シンジ「え!?あれ?」

と、アスカはジェットコースターを指差しながら、シンジ君を引っ張って行った。

シンジ「え・・・あ、あれはちょっと・・・」

アスカ「ふ〜ん・・・シンジってあれ、苦手なんだぁ〜。」

シンジ「アレっていうか、絶叫ものはちょっと・・・」

アスカ「でもダメ。私だって苦手なお化け屋敷はいったんだから。」

といい、それほど混んでいなかったため、コースターの最前席に座ることができた。そして・・・

『ウァアーーーー』
『ギィヤーーーー』
『ヒィーーーーー』
『グゥワーーーーー』

シンジ「・・・うっ・・・」

ぐっっったりしたシンジ君が爽快気味なアスカとともに降りてきた。

アスカ「まったく・・・男でしょ?シャキっとしなさいよ。」

シンジ「そんな・・・グッ・・・・は、吐きそう・・・」

アスカ「しゃあないわね・・・少し休みましょうか?」

といって、二人はベンチに向かった。

シンジ「ふぅ・・・・・・・・・・くぅ・・・・・かぁ・・・・」

アスカ「もう・・・寝るにはまだ早すぎるわよ・・・」

などとぼやいてるわりには、しっかりとシンジ君の頭を膝に乗せ、頭をなでながら寝顔を見つめている。



日向「作戦成功。目標、予定の行動に移りました。」

マヤ「目標再行動開始時刻まであと10です。」

ゲンドウ「うむ・・・シナリオ通りだ。」



アスカ「(シンジ、幸せそう・・・)」

シンジ「ん・・・ふぁ〜あ・・・え?」

アスカ「あ!シンジ、おはよう・・・よく眠れた?」

シンジ「う・・・うん。気分もよくなったよ。ありがとう。」

シンジ君は顔を真っ赤にしながら起き上がった。
もちろんアスカも顔を真っ赤にしながら、シンジ君のことを見ていた。


マヤ「センパイ、初々しいですね。」

リツコ「えぇ・・・さすが思春期だわ。うらやましいわね。マギにもこの感情パターンをアップしとこうかしら・・・」

ゲンドウ「葛城君、次に移りたまえ。」

ミサト「はっ了解。日向君、『LK2(ラブラブ 記念に ツーショット)作戦』開始!」

日向「了解・・・KAR(カメラ)部隊に告ぐ。行動を開始せよ。」


二人は、がっちりと腕を組み、LAS度400%で移動していた。

アスカ「シンジ、次どうしようか?」

シンジ「うーん・・・そうだねぇ。」

すると、突然ぬいぐるみを着た人物3人が接近してきた。

ペンギン「やあ君達、第3新東京市パークにようこそ。」

猫「記念に、写真でもいかがですか?」

犬「僕の腕は一流さ!」

う〜ん・・・一見すると普通のマスコットキャラだが・・・

アスカ「いいわね・・・シンジ!撮ってもらいましょ?」

シンジ「うん。そうだね。記念にもなるしね。」

そして二人は、ペンギンと猫にはさまれ、犬はカメラを持って構えている。

犬「3・・・2・・・1・・・」『キャッ』『カシャッ』

もともと二人は腕を組んで普通に立っていたのだが、アスカの隣にいた猫が、タイミングよく
アスカを押したため、アスカがシンジ君に抱きつくような格好で写真が撮れた。

猫「あっ、ゴメンなさい・・・横が見えなかったもので・・・」

アスカ「あ、いえ、大丈夫です。いいですよ。」

すると、犬が近寄ってきた。

犬「いい写真が撮れましたよ。ハイ、サービスです。」

シンジ「どうもありがとうございます。」

シンジ君は犬から写真のおさまったディスクを受け取った。


日向「只今、KAR部隊より画像が転送されてきました。」

ミサト「スクリーンに映して!」

『オオオオオオ!』
発令所からは歓喜の声があがった。

ミサト「うふふ・・・いい写真が撮れたわね!」

リツコ「さすが、私特製の高感度カメラね・・・」

ミサト「あのメガネオタクの子にお例をしてあげなくちゃ」

と言って、ミサトは引出しから『NERV特製武装装備カタログ』を取りだし、『相田様』と書きこんでいた。

ゲンドウ「ふっ・・・彼は証拠隠滅のために処分しろ。」

三日後、近所の生ゴミ捨て場からは、メガネをかけたオタクの男の子と、茶毛の少女が同じゴミ袋の中から
発見された。第1発見者の証言では、
「いやぁ、あの歳にして『愛の逃非行』かと思いましたよ。ハッハッハッ」
と、全国のニュースで流れたいた。担当捜査官の話では
『ふっ・・・問題ない』だそうだ。



そんなこんなで時は経ち、既に夕方。
そろそろお帰りの時間。
結局、裏の組織の熱烈な暗躍により、無事に全てのアトラクションに乗れたようだ。
言うまでもなく、シナリオ通りらしい。
二人は、仲良く帰宅路を歩いていた。

アスカ「ねぇ、シンジ・・・」

シンジ「ん?」

アスカ「やっぱり、お父様・・・」

シンジ「・・・うん。間違いないね。」

そう言いながら二人は、一日中こっそりと尾行を続けていた数人の男たちに意識を傾け、

アスカ「シンジ、気付いてたの?」

シンジ「そりゃあ、僕だって加地さんから何度も指導を受けたんだから、気付いてたよ。」

そうだったのか・・・流石はシンジ君。


ゲンドウ「・・・・・・」

冬月「碇・・・だからやめとけと言ったのに。」

リツコ「・・・無様だわ。」



アスカ「ミサトもグルよね・・・」

シンジ「きっと夕食のときにまた騒ぐよ・・・ハァ」



ミサト「アハ・・・アハハハハハ・・・・・ハァ・・・」

ゲンドウ「葛城君、頑張りたまえ。」

リツコ「・・・フッ・・・」



シンジ「あれは・・・多分ケンスケだよね。」

アスカ「そうね。けど、今回はいい写真だったし、許してあげましょ!ねっ!」

そういって、さらにシンジ君に絡みついた。


ケンスケ「・・・・・・・・」

マナ「・・・・・・・・」

二人仲良くゴミ袋の中で睡眠中・・・



そしてその夜

『ガチャガチャ』
ミサト「ただいまぁ〜」

シンジ「お帰りなさい。夕食できてますよ。」

ミサトも帰宅し、夕食タイムの始まりだ。

アスカ「ミサト、ネルフって最近・・・暇なの?」

ミサト「そ・・・そうね・・・ていうか、最近ますます指令の個人的用件が増えてるのよ・・・ハァ」

シンジ「・・・父さん、何してるんだよ・・・」

ミサト「それより、二人とも、今日は随分ラブラブだったじゃないの〜?」

いつのまにかビール3杯目に突入しいてる・・・

アスカ「いや・・・それはぁ・・」

ミサト「アスカったら、い〜つもシンちゃんにベタベタしちゃって、可愛らしいとこもあるじゃない。」

アスカ「その・・・」

真っ赤になって思考停止状態に追い込まれつつあるアスカ。シンジ君は既に活動停止。

ミサト「しっかもさあ〜、公衆の面前で『膝枕』ときたもんよぉ〜。まあったく仲の御よろしいことで。」

アスカ「・・・・」

ミサト「それに加えてさあ〜、ツーショットで抱きついちゃってさぁ〜。見てるほうも幸せよ!」

『シーーン』

ミサト「んでもってさぁ・・・・・・・」

葛城家、自分の世界に入り一人でいやみの入った熱弁を語る酔い潰れた一人の独身女性・・・
そのまえで肩を寄せ合いながら静かに活動停止から睡眠に移行しようとしている仲むつまじき
幸せ絶好調のカップル。

諜報部の情報によると、この後二人は、アスカの部屋にはいっていったのが目撃されたとか・・・
その情報を聞き、『シナリオ通りだ』などとつぶやいた人もいたとか・・・

---------------------------------------------------------------------------
作者あとがき

ふぁ・・・なんか、最後のほうはムリがあったような・・・
僕って国語の成績悪いんだよなぁ
まぁ、こんなお話でも、読んでいただけたら嬉しい限りです。

とうとう受験生も終わり、勉強と言う呪縛から一時的に抜け出せました。
結果的に第1志望校見事合格!
はぁ・・・辛かった。この1年は・・・

まぁ、という訳で、今後すこしペースをあげようかと考えています。

本編では、そろそろ学園が舞台になるはずです。


それでは、USSでした。


マナ:ご、ごみ・・・。(▼▼#

アスカ:さすがはマナね。猛獣扱いなんて、凄いわねぇ。

マナ:酷いじゃないっ! マナちゃんの立場はっ!?(▼▼#

アスカ:だから・・・猛獣。

マナ:うるさーーーーーいっ! 猛獣扱いされて、ごみと一緒に捨てられるなんて、どうなってるのっ!(▼▼#

アスカ:まぁまぁ。最後はラブラブハッピーエンドなんだから、いいじゃない。

マナ:マナちゃんは、全然ハッピーじゃないっ!(▼▼#

アスカ:相田とラブラブごみの仲?(^O^v

マナ:作者と一緒に燃えて頂戴っ! 火炎放射器発射っ!(ゴーーーーーーーーーーっ!)(▼▼#

アスカ:きゃーーーーーっ! いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(TOT)
作者"USS"様へのメール/小説の感想はこちら。
uss1701_a@yahoo.co.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

inserted by FC2 system