EVAでNERVな日常生活物語

第九話 明日もあるさ


トウジ「まったく、センセはいい気なもんやなぁ。」

ケンスケ「ホントだぜ。人事だと思ってるからそんなことが言えるんだよ。」

ここは第一中の屋上。
通称・三馬鹿カルテットのあだ名を持つ四人が青春を繰り広げていた。

シンジ「そうかなぁ。とにかく、積極的に話しかけてみないと、気づいてくれないと思うよ?」

フェンスにつかまって校庭を見下ろしているシンジ君。
その先には、マラソンをしている生徒の姿が見れる。体育の授業のようだ。
フェンスに寄りかかって空を見上げているトウジ。
白い雲がゆっくりと流れている。その背景には真っ青な空だ。
そして、その二人の間で座り込んでいるケンスケ。
ガックリと頭をたらしてショックに浸っているようだ。

カヲル「おや?シンジ君にしては珍しい意見だね。普段の君とは思えない発言だよ。」

三人から少し離れたところに寝転んで、どこか別の時空間を見つめているカヲル。
「ひなたぼっこはいいねぇ。リリンの生み出した文化の極みだよ」などと
時折意味不明なことを口にしているが・・・

シンジ「えっ・・そうかなぁ。いきなり目の前に行って押し倒すよりはいいと思うんだけど・・・」

ケンスケ「誰がいきなり押し倒すか!!

トウジ「そやなぁ。そりゃただのヘンタイやな。」

カヲル「おや。君らの口からそのような倫理的な発言を聞けるとは・・・」

シンジ「えっ!?ケンスケならやると思ったんだけどなぁ。」

ケンスケ「誰がするか!?トウジじゃあるまいし・・・」

トウジ「なんやとケンスケ!ワイがそないなことするっちゅーんか?ワイはケダモノやあらへん!!」

シンジ「ま・・・まぁまぁ」

カヲル「僕はその意見には賛同しかねるね。トウジ君なら押し倒すくらいの威勢があっても
    いいんじゃないかな?少なくとも洞木さんはそれを望んでいるはずだよ。」

トウジ「な!!イインチョは関係あらへん!今はケンスケの話してるんや!」

・・・・・
この三人にとっての友情とは一体何なんだろう。
なんかお互いにバカにし合ってるだけみたいな・・・
ま、いっか。だって僕たちだしね。

ひそかにそう思っているシンジ君だったが、
シンジ君もヒドイことをいってると思うんだが・・・

シンジ「まぁとにかく話を戻そうよ。ケンスケも彼女がほしいってことなんだよね?」

そう。いまこの四人は、ケンスケの青春問題について論議を交わしている。

カヲル「洞木さんはトウジ君がいるからね。彼女は対象として考えるわけにはいかないね。」

トウジ「惣流だってシンジがいるさかい。絶対ケンスケなんか相手にするとは思えんしなぁ。」

シンジ「レイだってカヲル君にベタ惚れだもんね。レイもダメとなると・・・」

やはり内容が内容か、当事者であるケンスケは、自然と口数が減ってしまう。
まぁ仕方ないだろう。性格はともかくとして、第一中で全校的に有名なアスカとレイ。
そして、何気に根強い人気をもたれているヒカリ。
自分の親友三人ともがこんな彼女をもっているのだ。
鬱になって当然と言えば当然。

カヲル「うん・・・ケンスケ君。君は好意に値する僕の高貴な親友の一人だ。ここで一つどうかな?」

ケンスケ「ん?」

さっきまで少し離れていたところにいたはずのカヲルが、いつの間にか三人の前に立っていた。
そして・・・

カヲル「旅行でもどうかな?僕たち崇高なる良き親友同士で。」




アスカ「まったく・・・シンジのやつ、一体どこに行ったのよ。」

ここは教室。
一時間目の授業が終わり、休憩時間をフルに活用するために
親友であり、自分の後ろに座っているヒカリとおしゃべりをしていた。

ヒカリ「碇君まで・・・授業をサボるのは委員長として放っておけないわ。」

昨夜、自分と同じ家に新たなライバルが住むことが判明し、内心焦っているアスカは、
一時間目から授業を抜け出しているシンジが心配でたまらなかった。
何ゆえ、ここ最近は一度も授業をサボるようなことはなかったシンジが、
自分の何の相談もなしにだ。不安になるのは当たり前だろう。

アスカ「確かにマナはしばらく本部待機って言ってたけどぉ・・・」

ヒカリ「鈴原まで・・・渚君も一緒ってことは、変なことはしないと思うけど・・・」

と言って、チラっと自分の親友の一人である女の子のことを見た。

レイ「うわぁ〜〜ん!カヲルく〜〜ん!!私を・・私を捨てないでぇ〜〜〜!!」」

自分の席で滝を流していた。
授業中は貴重な睡眠をとっていたので気づかなかったが、チャイムに起こされ、隣にいるはずの
想いの彼に話しかけようとしたときに捨てられ・・置き去りにされていたことに気づいたのだった。

ヒカリ「・・・まぁ、授業が始まっちゃえば、また寝始めるだろうし大丈夫よね。」

そして自分の目の前にいる女の子は、先ほどからブツブツと独り言を繰り返していた。

アスカ「そんな・・・いくらなんでも・・・シンジに限って渚の誘惑に・・・
    きっと、大丈夫よね。。。。」

ヒカリ「・・・・はぁ。」




カヲル「そうと決まれば、早速行動に移したほうがいいんじゃないかな?」

授業をサボって朝から論議を交わしていた四人は、お昼近くになって完結したらしい。
結局、四人で旅行に行くことにしたらしい。

シンジ「でも、本当にいいの?学校だって休みじゃないのに・・・」

トウジ「ガッコなんて関係あらへん!シンジ、これはワイらとケンスケの人生にかかわる
    重大な問題なんや。それともなにか?お前ハンはケンスケを裏切るっちゅーんか??」

いつもにもまして暑苦しい関西魂で友情を語るトウジに、学校をサボるという罪悪感を抱いていたシンジ
君も、友情の大切さを最優先にしなければならないと考え直した。

シンジ「うん・・・そうだね。僕たち四人は親友だもんね。学校よりこっちのほうが大切だね。」

ケンスケ「うぅ・・・お前ら・・オレはいい親友をもったよ・・・ありがと〜!!!」

一人コンクリートの地面にくっついて大泣きをしているケンスケだったが・・・

カヲル「では、みんなで温泉でもどうかな?シンジくん。」

シンジ「温泉かぁ〜。浅間山以来だなぁ。」

トウジ「よっしゃ!そうと決まればはよいくで!!楽しみやぁ。」

シンジ「でもどうやって行くの?」

カヲル「ふっ、こんなこともあろうかと、ゲンドウさんからいくらかの資金を
    提供してもらっていたのさ。有事の際にってね。」

シンジ「さっすがカヲル君!準備がいいねぇ。」

トウジ「ウマイもんも腹いっぱいくったる!」

これはケンスケを励ますという名目の旅行なのだが、
なぜかほかの三人が盛り上がっている。
まぁ仕方ないことなのかな。

ケンスケ「(ふっふっふっ・・・こんなこともあろうかと、最新式の小型ステルス・カメラ
     を製作していたのだ。)」

前言撤回。
いつの間にか復活していたケンスケも盛り上がっていた。
不気味なオーラを身にまとって・・・







カヲル「う〜ん・・やっぱり自然の空気はいいねぇ。透き通ってるよ。」

レイ「ホント。おいしいってこうゆーことだったのね。なんかわかるきがする。」

カヲル「でも、我が愛しのレイの瞳のほうが、綺麗だよ・・・」

レイ「カヲル君・・・アナタの瞳も・・ううん、全部、綺麗・・・」


ここは芦ノ湖付近のとある駅のロータリー。
と言っても、タクシーどころか歩行者の姿すら見当たらない。
そう。俗に言う『ド田舎』だ。

アスカ「ハァ〜。こんなとこまで来てよく飽きないわね。・・ね、シンジ?」

シンジ「ん?なんだい、アスカ。」

アスカ「私達も、二人の真似しよっか??ね?」

そう言って少し恥らいながらシンジに近づく。

シンジ「アスカ・・・」

シンジもアスカの呼びに答えて、アスカの腰に手を回し、優しく抱く。


そんな二つ目のヒートアップしているカップルを見つめる六つの瞳・・・

ヒカリ「(そんな・・・大胆よ、こんなところで!!)」

トウジ「(シンジ・・お前までカヲルの癖がうつったか・・・)ほな、行くか・・」

ケンスケ「(オレは・・オレは何のために来たんだ!!)」

哀れ、ケンスケ。
残念だが、君だけ仲良くしてくれる女の子がいない。

実は、四人が青春の議論を終えて教室に戻り、お昼を食べながら計画を練っていたら、
至極当然と言うか、アスカの地獄耳に聞かれてしまい、結局男女混合となってしまったのだった。
このグループ編成では、超を越す幸せなカップル二組と、平凡に幸せを望むカップル一組。
そして、超がいくつついても足りないくらいに不幸な少年が一人と分かれてしまう。
そのまま勢いで立てていた計画は、アスカのずば抜けた行動力のおかげで、その日の午後から
授業を抜け出して宿に来てしまった。

え?マナ?あぁ、彼女なら、シンジ君にすら気にかけてもらえなかったせいで、
今頃本部でミサトさんと仕事をしてるんじゃないかな?




アスカ「へぇ〜・・・なかなかいい宿じゃない。」

駅前から一時間と三十二分もバスに待たされ(と言っても暇で暇で気が狂いそうだったのは
約一名だけだが)、その後四時間と十六分程バスに揺られて(と言っても暇で暇で気が狂ってしまい、
挙句の果てに田んぼしか映っていない風景をここぞとばかりにファインダーに収めていたのは
約一名だけだったが)、ようやく目的の宿に到着した六人(と気が狂った約一名)だった。

カヲル「まぁね。金銭面での問題はオールグリーンだったから、当日予約という無理も聞いてもらえ
    たんだよ。」

シンジ「カヲル君、それで何部屋予約したの?」

シンジ君が、聞きたいけど恥ずかしくて聞けない何人かの疑問を代表して聞いてくれた。
もっとも本人はなんの気恥ずかしさもないだろう。
彼はいまだに鈍感であるから・・・

カヲル「ふっ、それはね・・・」




CASE.1 シンジXアスカ室 虎の間

シンジ「ふぅ〜アスカ、疲れたね。」

一泊分の必要最低限な荷物を床の上に置いたシンジ君。
早速、お湯を沸かしてお茶の支度を始めている。

アスカ「シンジと同じ部屋だね!!」

一人ウキウキしながら部屋の中を歩き回っているアスカ。
この部屋は基本的に洋室で、ダブルベッドが用意されている。

アスカ「(きゃは!これもきっと渚の手回しね!後でお礼言っとかなくっちゃ!!)」

今夜が楽しみですなぁアスカさん。
だが、世の中とは望みどおりにはいかないもの・・・

シンジ「アスカ、紅茶はいったよ。結構長旅だったし、少し休憩しよう。」

そしてシンジ君は、テーブルに備え付けてあったコンピュータ端末を操作し、自宅に
連絡を入れた。勿論、自分の留守中に家事全般を請け負うであろうリツコさんに
何度もお詫びの言葉を添えて・・・
え!?マナ??あぁ、彼女なら、やっぱり忘れてたみたいで、一言も言伝はなかった。

アスカ「ねぇシンジ。シンジは子供とか欲しくない??」

シンジ君に入れてもらったシンジ・オリジナル・ブレンドの紅茶を飲みながら、とんでもない事を
顔を真っ赤にして言うアスカ。

シンジ「え!?

一瞬で頭から蒸気を出してしまうほどに沸騰したシンジくんの元に、さりげなくアスカが近寄り・・

アスカ「ねぇえ、シンジぃ・・・ダメ?」

と、虎・・もといネコのようにごろごろとシンジ君を求めるアスカ。

良識派シンジが沈むのは時間の問題だろう。

だが、世の中とは望みどおりにはいかない(以下省略)。




CASE.2 カヲルXレイ室 麒麟の間

カヲル「さてと。」

長旅を終え疲れきっていたのか、カヲル君はその体重全てを預けた。
寝室にある大きめなダブルベッドに。

カヲル「レイも一緒に休まないかい?」

部屋についてホッとしたのか、リビングのソファーに腰を下ろしていたレイに呼びかけた。
カヲル君、いきなりベッドで寝るのって、早いと思うんだけど・・・
などと言う作者の声は聞こえていても無視らしく

レイ「カヲルくん・・・」

呼ばれて振り向いたら、愛しの彼がベッドの中で誘っている。
その事実に瞳を輝かせてしまい、一目散に彼の元へ向かった。そして・・・

カヲル「レイ・・・また後でね。オヤスミ。。。」

レイ「ウン。オヤスミ、カヲル君。」

と、
何事なく二人は眠ってしまった。
温泉に来たのに入らないの??

しかしレイ、午前の授業中、さんざん寝ていたのに、まだ寝るのか・・・




CASE.3 トウジXヒカリ 亀の間

トウジ「・・・・・・」

宿についた当初、彼は「メシ〜メシ〜」と騒いでいたが、
カヲル君から部屋割りを聞いたときから無言になってしまっていた。

トウジ「・・・・・・」

彼は今、畳の部屋で座禅を組んで、煩悩と戦っている。

トウジ「(煩悩を捨てよ・・雑念を捨てよ・・・はて、煩悩ってなんや?)」

そのころ彼と同室の彼女は、カヲル君から部屋割りを聞いて以来、

ヒカリ「・・・・・・・」

やはりずっと黙り込んでいた。時々『イヤンイヤン』などと体をくねらせているが・・・

ヒカリ「(スズハラと一緒・・・同じ部屋・・・同じ布団・・・同じ枕・・・
    きゃ!スズハラのえっち!!)」

黙り込んでいながら、なぜか体は自然と動いている。
この部屋は和室なので、布団を敷く必要がある。
それをヒカリが一人で行っていた。
しかも、一つの布団に枕が一つ・・・
ヒカリさん、枕も一つですか。そうゆーことを不潔って言うんじゃないんですか?

ヒカリ「(スズハラ・・私、もうダメ。バスに酔っちゃった・・・オヤスミ)」

洞木ヒカリ、夢半ばにして永遠に・・と言うわけもなく、
一人で眠ってしまった。




CASE.4 ケンスケ室 豚の間

ケンスケ「オレだけ〜寂しく〜・一人〜べ〜や♪」

・・・

ケンスケ「オレは・・オレは・・・不幸の主人公だぁ〜〜!!!」




シンジ「暖かぁ〜い。」

おや!?シンジくん、アスカの術から抜け出せたのかい??

トウジ「ホンマや。やっぱ本場の温泉はいいなぁ。」

おぉ!煩悩の意味、分かったかい?

カヲル「う〜ん。温泉はいいねぇ〜。まさしくリリンの生み出した文化の極みだよ。」

あれ?カヲル君、部屋で寝てなかったっけ??

ケンスケ「なぁカヲル、一度聞きたかったんだけどさ、『リリン』って一体なんなんだ?」

ケンスケまで復活してる・・・
さすがは被害者慣れしてるだけはあるなぁ。

カヲル「ケンスケ君、そんなこともわからないのかい?リリンとは・・僕とレイの愛の深さなのさ!」

ケンスケ「・・・はぁ。聞いた俺がバカだったよ。」

トウジ「・・さいですかぁ。」

各自部屋で思い思いのことを済ませ、温泉に入りに来ている。
もともとこの四人は、ケンスケの悩みを解決するために集まっていたのだ。
だからこそ、こうやって(約一名以外は)同室のパートナーのご機嫌を損ねるといった
絶対的に回避しなくてはならない事態を犯してまで集まったのだ。

シンジ「ケンスケ・・・いつかきっといい女の子が見つかるよ。それまでガマンだよ。」

宿の反対側にそびえ立つ山の頂上あたりを見ながらシンジ君は、ケンスケをはげます。

トウジ「そや、シンジの言うとおりや。いつかべっぴんなおなごが現るさかい。」

シンジ君と少しはなれたところで背を会わせて、ケンスケと向かい合って湯に浸かっているトウジ。

ケンスケ「いつか・・・そうだよな。別にいまあせらなくったって、いつかいい人みつかるよな。」

カヲル「まっ、統計学的にも論理的にも現実的にも可能性は・・・
    おや?ここからも湯が沸いているね。」

シンジ・トウジ「「カヲル(くん)!!」」

ケンスケ「・・・ふっ・・ふっふっ・・・はっはっはっは・・」

カヲル君のあまりにも現実的な意見に、やっぱりケンスケ君は精神崩壊を・・・
彼はそのまま高らかな笑いと共に部屋に戻ってしまった。

トウジ「・・ケンスケのヤツ、いってもうたがな・・」

三人は、半ば狂ってしまったケンスケに声をかけられなかった。

シンジ「・・女湯の盗撮とかやってなきゃいいけどね。」

カヲル「シンジ君、その意見は否定しきれないね。
    ケンスケ君、僕の可愛い愛しのレイの神秘的な姿を売ったりしたら、
    ATフィールドで三途の川まで送ってあげるよ。」

トウジ「ほな・・ヒカリに注意するよう言わなあかんな。」

哀れケンスケ。
親友にすら信用がないらしい。
まぁ日頃の行いから考えると仕方がないのかもしれないが・・・




その晩・・・

シンジ君とアスカは同じベッドの中で語り合っていた。
・・・あっ、勿論二人とも色違いのパジャマを着ている。
シンジ君は青に白の水玉。アスカは、赤に白の水玉だ。

アスカ「へぇ〜。じゃあこの旅行は、相田を励ますためみたいな感じだったの?」

シンジ君の腕を枕の替わりにし、彼の胸の中でアスカは話している。
髪も軽く湿っているが、さほど気にする様子はない。
ヘッドセットをはずしているため、いつもとはまた違った魅力に包まれている。
そんなことを考えながら、シンジ君はアスカの髪をなでている。

シンジ「うん。やっぱり周りが幸せにしてるのに何で自分だけ不幸なんだって
    かなり落ち込んでるんだよ。」

アスカ「アイツにもそういう感情あったのね。ただの軍事マニアの盗撮好きな変態だと思ってた
    けど、少しは人間に近い生物なのね。」

シンジ「アスカぁ〜。それはちょっと言いすぎだよ〜。ケンスケだって少しはいいとこ
    あるんだよ??ただみんながそれに気づいてないだけだよ。」

アスカ「じゃあ言って見なさいよ。」

ジロッとシンジ君を見あげるアスカ。

シンジ「えっと・・・・・・・・・多分気づいてないだけで、きっといいところはあるよ。」

とまぁあまりにシンジ君らしい意見で、アスカもここは引き下がった。
『今のシンジ、ちょっと可愛かったな』などと心の中で思っていたのはお約束。

しかし、ケンスケを励ます予定の旅行なのに、なぜ彼だけ一人寂しく夜を過ごさなければ
いけないのだろう。結局、このことには幸せな六人は気づかずに夜は更けていった。


あとがき

こんにちわ。はじめまして。お久しぶり。
学年末でシンクロ率が急激に下がっていたUSSです。
何故かよくわからないままに書き始めてしまった今回のお話。
最後まで惰性でつっきってしまいました。。。
こんな作品ですが、読んでくださりありがとうございます。

先日、ホームページを開設しました。
『機動戦艦ナデシコ』の「ミスマル・ユリカ」をメインとしたサイトです。
まだまだ何もありませんが、
興味がわきましたらば遊びにいらしてください。

『ぶい!』拡張計画
http://homepage3.nifty.com/nergal~nd-001/

では、また次の機会に・・・

USSでした。


マナ:相田くんを励ます旅行だったはずじゃないの?

アスカ:哀れ。哀れすぎるわ。

マナ:相田くんも、あの趣味をなんとかしたらねぇ。

アスカ:ほんとよ。あの趣味だけで、女の子から毛嫌いされるわよ。

マナ:彼女ができたら、変わるんじゃないかな?

アスカ:だから、変わらないと彼女できないってばっ。

マナ:卵が先か、鶏が先か、難しいところだわ。

アスカ:難しかないわよ。覗きをやめればいいのよっ!

マナ:それもそうか。(^^;
作者"USS"様へのメール/小説の感想はこちら。
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感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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