「いってきます」

「いってきまーす」

「いってらっしゃい」

シンジとアスカは、ミサトのしっかりとした声に送られて家を出た。

事件が起こった次の日、4月15日、火曜日。

その日、学校に片岡マイの姿はなかった。

昨日、アスカは自分達で捜査をしようと息巻いていたが、ミサトに強く反対され、
仕方なくそのときは引き下がった。実際、今朝もミサトに、学校のクラスメートにいろいろ聞かれても
詳しい事は喋らないように、と念を押されていた。

しかし、アスカはもちろん諦めていない。

昼休みになって、アスカはシンジを屋上へ連れていった。

「アスカ、どうしたんだよ」

誰もいない屋上に連れてこられたシンジは、不思議そうに言った。

「どうした、じゃないわよ。アタシ、諦めてないからね」

「えっ、何を?」

「とぼけんじゃないわよ、事件の事よ」

「え〜っ、でも、ミサトさんが」

「いい? シンジ」

アスカは右手の人差し指を立てた。

「ミサトには反対されたけど、実際、アタシ達は事件の関係者なのよ。
真相を知りたいと思うのは自然な事でしょ。だから調べるのよ」

「関係者ったって、自分からそうなったんじゃないか」

「アンタ、昨日手伝う約束したでしょ」

アスカは声を低くして言った。

「したけど、でもやっぱりまずいよ」

「いまさらそんな事言ってもダメよ。素直に従いなさい」

アスカは鋭い目でシンジをにらむ。

「・・・・分かったよ」

シンジは凄まれて下を向いた。これじゃ昨日と同じだ、とシンジは思った。

「オッケー、それじゃ相談なんだけど」

アスカの目が急にパッと開いて、イキイキと輝きだした。

「マイちゃんとお姉さんは、今日改めて事情聴取を受けてるはずなのよ。
これで一応アタシ達が部屋に入る前の状況が分かる事になるわね。
で、問題なのが、その二人が疑われてるってことなのよ」

「えっ、そうなの」

シンジは意外に思って驚いた。二人の事は、ただ単にかわいそうとしか思っていなかったからだ。

「昨日、警察が話してたのを聞いたのよ。それに、アタシもそういう考えが出るのは自然だと思う」

「でも、お父さんだよ。お父さんを殺すなんて、信じられない」

「普通はそう思うわね。でもまあ、今のところは二人の証言にかかってるってとこかな。
それをどうやって知るかを相談したいのよ」

「本人に聞けばいいんじゃないの」

シンジの発言にアスカは眉間にしわを寄せた。

「アンタバカ? そんな事本人に聞けると思う?」

「ああ、そうか、そうだね」

シンジは自分のミスにすぐに気がついた。

「いま、思い出したくないことを嫌々言わされてるのよ、何度も何度も。
自分の身になってみればすぐ分かることでしょ」

「分かったよ、ゴメン。でも、どうするの?」

「それを考えるのよ」

「考えるって言っても、どうしようもないじゃないか」

お手上げだ、という意思を十分に含んだシンジの言葉に、アスカは鼻から抜けるようにフッと笑った。

「どうしようもなくないかもしんないかもよ」

アスカは勢いが先行していて、言葉がおかしくなっていた。

「えっ、何?」

シンジはすぐに理解できなかった。無理もないだろう。

「だから、いい案があるのよ」

「あるの? だったら早く言えばいいのに」

「うるさい。アンタも何か考えを出してくれると期待したのよ。無駄な期待だったけど」

「で、その案ってのは?」

「題して、『警察官と仲良くなっちゃいましょう作戦』」

「はあ?」

シンジは間抜けな声を上げた。アスカの言った言葉すら理解できていない。

「要するに、誰か間抜けな警察官をだまして、情報ゲットしちゃおうって話」

「・・・・・・・・」

シンジは何も言えなくなっていた。そんな事が上手くいくわけがない、無理だ、と言う気すら起きなかった。

「シンジ、聞いてんの?」

「ああ、聞いてるよ。聞いてるけど、全然意味わかんない」

シンジは少し反抗的な態度で言った。どうしても無理がある話だからだ。

「じゃあ、それ以外の方法を考えなさいよ」

「うーん・・・・」

それからシンジは、いくつかの案を出した。
警察署にどうにかして忍び込んで情報を盗聴する、といったアスカの案よりも現実味の無い冗談から、
時間が経つのを待ってニュース等で簡単な情報を得て、あとは自分達で推理する、
という現実的だが、いとも簡単にアスカに没にされるような案まで、いろいろ出たが、
結局アスカの案が一番可能性がありそうだ、とアスカ自身が決めた。

「いいわね、シンジ」

「・・・・・・・・」

絶対上手くいくわけ無い、ありえない、馬鹿げてる。
シンジはたくさん言いたい事があったが、もちろん言えなかった。

            *      *      *

同時刻、警視庁捜査一課の中島刑事は、事件現場であるコンフォートマンションの一室にいた。
そこには、マイと、その姉の片岡ユカもいた。二人はまるで元気がない様子である。

ユカは昨日、あまりのショックに気を失っていたが、今は意識も一応ハッキリしている。
しかし、実際に目が覚めたのは今日の朝だった。

中島刑事と姉妹二人はソファーに向かい合わせで座っている。
いま、ちゃんとした事情聴取が終わったばかりで、
中島刑事は、自分のそばに立っている中年の刑事と困ったような顔で見合わせた。

中島刑事はまだ20台半ばで、ほとんど新米刑事のように扱われていた。
そのお守りをしているのが、隣に立っている望月警部である。
彼は今回の取調べを中島刑事に任せて、隣でその様子を見ていた。

ああ、まだそんなことを聞いちゃイカン。ダメだダメだ、もう少し優しく言わんか。
と、心の中で呟きながら三人の会話を聞いていた。途中で代わってやりたくなることもあり、
彼は少しイライラしながら聞いていた。

しかし、いまはそんなイライラはどこかに消え、ただ思考を回転させていた。

中島刑事と望月警部は、ついさっき行われた事情聴取を頭の中で繰り返してみた。

            *      *      *

「まず、ユカさんからおうかがいします」

「はい」

刑事二人は午前11時に訪問した。そのときはもうすでにユカの目は覚めていた。

遺体は昨日すでに運んでしまったとはいえ、自分の父親が殺された場所で眠るなんてつらいだろう、
と警察は配慮して、一時署内に連れて行こうとしたが、マイが反対した。
あまりに強く反対するので、簡単に警察は引き下がってしまった。
シンジたちがとっくに帰った後のことである。

「あなたは昨日の午後4時ごろ、大学の帰りに近くのスーパーへ買い物に寄って、
午後4時20分ごろ帰宅した。そして、すぐに異変に気がついてショックで倒れられた。そうですね?」

「はい」

「その時、あのドアのそばに妹のマイさんがいらっしゃったのは覚えてますか」

中島はアゴで軽くその部屋を指した。

「たぶんいたと思います」

ユカの声は、何の感情もこもっていない。

「たぶんいたと思います、だと微妙な表現ですよね。はっきり答えて下さい」

そういう言い方はないだろう、と望月は目を押さえた。

「・・・・いました」

「なるほど、分かりました。それと・・・・本当に気を失っていたんですか」

それじゃあ疑ってるのがバレバレだろーが、と思いながら望月は握りこぶしを必死に片方の手で押さえた。

「分かりません。でも、気がついたら朝になってました」

「そうですか」

そこは案外すぐに引き下がったので、望月はホッと胸をなで下ろした。

「もう少し前のことを伺いますが、昨日の朝、あなたは何時に家を出ましたか」

中島はすぐに次の質問をした。

「昨日は、一時限に授業がなかったので、10時ごろに出たと思います」

「ふむふむ、10時ね。それまではずっと家にいましたか」

「ええ・・・・あ、違う」

ユカは思い出したように呟いた。

「マイが学校に行って、父が会社に行った後、少し散歩をしました」

「散歩ですか。それは何時ごろです?」

「8時20分くらいだと思います」

「8時20分くらい、か。マサル氏の方がマイさんよりも後に出たんですか」

父親の名前が出て、マイが少しビクッとした。

「はい。父の会社はすぐ近くで、昨日は少し遅く出てもいい日だったみたいです」

片岡氏の勤める会社がすぐ近くにあるということはすでに調べていたので、中島はすぐに質問をした。

「マイさんとマサル氏が家を出た時間は、覚えてますか」

「うーん・・・・マイは8時10分ごろだっけ」

ユカは隣に座っているマイにたずねた。

「たぶん」

マイはそれだけ答えた。

「お父さんは・・・・そのすぐ後でした。ほんの2,3分の違いだと思います」

「散歩からはいつ戻ってきました?」

「9時ごろでした」

「それから家を出るまでは何をしてました?」

「朝使った食器を洗ったり、身支度をしたり、でも割とゆっくりしてました」

「そのとき寝室に入ることはありましたか」

「いえ、入ってませんけど、それが何か・・・・」

ユカは少し眉をひそめて、中島を見つめた。

「なるほどなるほど、分かりました」

中島は何度も頷きながら言った。そして、すぐに視線の先を変えた。

「次にマイさんにおうかがいします」

「はい」

「あなたが帰宅なさったのは3時40分ごろですが、覚えていますか?」

「たぶん、そのくらいだと思います。でもちゃんとは覚えてません」

「昨日ここにいた子供二人が、君と一緒に帰ったから間違いないと言ってたので、まあおそらくそうでしょう」

(ああ、あの子供たちか。そういや特に赤毛の女の子がうるさかったな)

望月はシンジとアスカの顔を思い浮かべた。しかしすぐにそれを振り払う。

「帰宅してから、あなたはどうしました?」

「・・・・玄関に靴があるのを見ました。お父さんの靴です。帰るのが早いなって思いました。
それから、ええと、そっちにもこっちにもいなかったので、とりあえずカバンを置きに自分の部屋に行きました」

マイはダイニングと、今いるリビング、そして自分の部屋を指さして言った。

「はいはい、それから?」

「それから、すぐにお父さんの寝室に行きました」

「で?」

だんだん態度が悪くなっている中島を、後できつく叱ってやろうと望月は思った。

「・・・・・・・・」

マイは黙ってしまった。今にも泣きそうな表情である。

「部屋にお父さんはいましたか」

「・・・・いました。血が、血が、いっぱい、いっぱい・・・・でも」

一瞬冷静さを失いかけたが、マイは思い出したように言った。

「ドアを開けたとき、何だか目の前が真っ白になって、最初はよく分かりませんでした」

「はあ。まあ、そりゃそうでしょうね」

あまりのショックで、そのときの状況が一瞬よく飲み込めなかったんだろう、と中島は思った。
望月も同じように考えていた。

「でも、お父さんが、血が、いっぱいで、いっぱいで・・・・」

マイはまたあの場景を思い出して、声が震えていた。目には涙が溢れている。

中島と望月の回想はそこで終わった。終わった、というよりも終わらせたという方が正しい。

この若い刑事と中年の警部は、ある矛盾にぶつかった。

まず裏付けの取れた事実がある。昨日の時点で、片岡氏の会社や、マイの通う学校などに調べを入れていた。
この姉妹が真っ先に疑われたからだ。
片岡氏は間違いなく殺された、というのが警察の見解で、ハッキリ言って誰の目にも明らかだった。
やはりあの鉛筆が自殺を想像させづらくしたのだ。

さらに、他の部屋があらされたり、何かが盗まれた、という形跡も見つからない事から、
外部犯である可能性が薄れ、この姉妹がすぐに疑惑を持たれた。

さて、まず片岡氏について分かった事は、これはまだ裏付けはないが、死亡時刻である。
それはおよそ14日の午前8時から9時の間だと思われる。
彼の会社からは、「今日は出勤していない」という事を聞いたので、おおよそ間違いないだろう。
片岡姉妹の証言が正しければ、時間はもっと突き詰められそうだ。

マイの学校へは、マイが確かに学校へ行ったか、という質問をしたが、
8時25分ごろに登校し、間違いなく下校時間まで学校にいたという。
実際にマンションから学校までの距離を考えて、片岡氏の死亡推定時刻と照らし合わせても、
マイには犯行は不可能であるという結論に至るよりしょうがなかった。
それを裏付けるものとして、近所の中年女性が、マイの姿を見かけた後にマサルを見かけたという証言を得ていた。
その証言によれば、マイは急いでいる様子ではなかったという。
転校一日目なのに、一人で学校に行ったというのはどうだろうと思ったが、
まあ、別にそんなもんなんだろう、と望月は思った。中島も同じである。

問題はユカである。
ユカは9時半に家を出たと言った。
つまり、片岡氏の死亡推定時刻には、ユカはまだ出かけていなかったことになる。
散歩に行った、と言っていたが、もしかしたら嘘かもしれない。
望月と中島はまったく同じように考えていた。

実は問題がまだあった。
最近の警察の仕事の速いこと、なんと昨日のうちにあの鉛筆の指紋を検出したのである
鉛筆は全部で13本あった。13本全て丹念に調べられ、13本全てから、
マイの指紋が検出された。姉妹の指紋は昨日念のために採取されていたが、
こんなにも早くそれが役立つとは、と警察も驚いた。さらに、自殺の線はここで完璧になくなったと確信した。
決定的な証拠といえる指紋が摘出されたのにもかかわらず、警察はまだ二の足を踏んでいた。
ここに矛盾が生じているからである。

つまり矛盾とは、ユカが犯行可能であるのにもかかわらず、
時間的に犯行不可能なマイの指紋が、凶器ともいえる鉛筆から検出された事。

考えようによっては、マイの鉛筆をユカが使った、と言う発想も出てきそうだが、
鉛筆の数本は、血のりの上からの指紋も検出されていて、決定的なマイの犯行を差していることになる。
が、マイには時間的に犯行は不可能・・・・二人の刑事は困りに困った。
しかも、動機も分からないのだ。どうしたものか、と二人は腕を同時に組んだ。まるで親子のようだ。

もう一つ考慮に入れなければならないことがある。
片岡氏の死因は、ベッドも死体も血まみれであった事から、
一見には腹部からの大量出血によるショック死だと思われた。
ところが実際は首を絞められたことによる窒息死だったことがすぐに分かり、さらに捜査をかく乱させていた。
片岡氏の首元にはなにか紐のようなもので絞めた跡があり、紐の捜索も行われたが、まだ見つかっていない。

さらに分かった事は、片岡氏は何かで絞められたのではなく、吊るされて殺害されたという事である。
そこの寝室は、他の部屋と比べて天井が少し高くなっており、
ちょうど、紐を引っ掛けるのに最適な位置に、雨の日に洗濯物を乾かすのに便利なように備えてある棒があった。
その棒に、紐のようなものが擦れた跡が見つかった。
その高さは人が吊るされるのには少し低いように感じられるが、
片岡氏はさほど身長が高くなく、およそ高い位置で吊るされたのだろうという見解だった。

しかし、吊るして殺した後にさらに鉛筆を腹部に突き刺す、というのが引っかかるところだった。
犯人は意図的に猟奇的な犯行をしたのか、それとも・・・・他の考えがなかなか浮かばなかった。

そのうち、刑事たちは、自分達がずっと考え込んでいるのを姉妹に不思議がられ、
詮索されないように、そそくさとマンションを後にした。

ユカは気付いていた。刑事たちの目を見れば一目瞭然だった。

(私たち、疑われてる・・・・)

落ち着かない表情のユカを、マイは心配そうに見つめていた。

            *      *      *

午後の授業が始まるチャイムが鳴り、シンジとアスカは急いで教室に戻った。

アスカは授業中、ずっと事件の事を考えていた。思ったことをノートに整理したり、
仮説を立ててみたりして、矛盾が生じるかどうかを調べたりもした。
だが、仮説はさまざまな矛盾が生じてすべて外れ、アスカは考えるのをやめた。
何気なくシンジの方を見ると、シンジはボケーっとしていた。
スキあり、とシンジのわき腹をつつく。

「あひっ」

シンジの情けない叫びに、クラス全員の視線がシンジに注がれた。

「碇、何だ、質問か?」

国語の教師がメガネを押さえながら言った。

「あっ、いえ、違います」

反射的に立ち上がったシンジは顔を赤くして下を向いた。
近くの女子数人がクスッと笑った。

「だったら、静かにしてなさい」

教師のゆっくりとした言葉に、逆に凄まれて、シンジはさっと座った。

(何するんだよ、アスカ)

アスカの方を向いてささやくように言った。

(アンタがボケーっとしてるからよ)

アスカも同じように返した。

(違うよ。考え事してたんだ)

(どうせ、ろくな事考えてないんでしょ)

(どうせ、ろくな事考えてませんよ)

シンジはプイと窓の方を向いて、頬づえをついた。

その二人の様子を後ろから見ている者がいた。綾波レイである。

(なんか、嫌な気持ち)

レイは心の中でそう呟いた。が、なぜそう思ったのか分からなかった。

シンジは片岡マイのことを考えていた。心配だ、かわいそう、と思いやるという意味ではなく、
昨日三人で一緒に帰った時に思った、『ひっかかること』とは何だったのか、それを考えていた。

『ひっかかっている』対象が片岡マイであることは間違いないと思っていた。
アスカの事はいつも見ているから、何かおかしい事があればすぐに気がつくはずだ、とシンジは確信していた。

実際、いまさっきも、シンジはアスカの事を見ていた。
おそらく事件のことを考えていて、何かにぶち当たったように急にやる気をなくして、アスカは突然こちらを向いた。
シンジは慌ててそっぽを向き、ボケーっとしている振りをしたのだ。

シンジはもう一度、昨日の学校での片岡マイの様子を思い出そうとしていた。

            *      *      *

昨日の午前中最初の授業、数学の時間が始まってすぐの事だった。

「片岡さん、教科書は?」

シンジは隣のマイに声をかけた。

「まだもらってませんの。もしよろしければ、見せていただける?」

「あ、うん、いいよ」

シンジは机を近づけて教科書を真ん中に置いた。

「どうもありがとう、碇君」

「いや、いいよ」

マイが微笑むと、シンジは少し顔を赤くした。

その時シンジは思った。

(大人っぽい人だな)

朝、少し話をしたときにも思ったが、言葉といい、仕草といい、今の笑顔も含めて
ずい分大人っぽい人だ、とその時思った。

ほんのひと時の事を思い出しただけだが、シンジは何かを掴んだ。
そして、何気なくアスカの方を向いた。アスカもシンジの方を見ていて、目が合った。

「あっ」 「あっ」

二人は同時に小さく叫んだ。周りに聞こえなかったかと目をキョロキョロし、もう一度お互いに見合った。

(アンタ、なに見てんのよ)

アスカはまたささやくように言った。

(アスカだって見てたじゃないか)

(アタシは外の景色を見てたのよ)

(あっそう)

(なによその言い方)

(別に)

(バカシンジのくせに生意気よ)

アスカは最初は焦っていたが、次第にシンジの態度が気に入らなくなった。すると、シンジは唐突にこう言った。

(僕、一つ気がついたことがあるんだけど)



つづく



(あとがき)

どうも、うっでぃです。

話をつなげていこうとすればするほど、どんどん壊れていきます。
ひどい話です。自分でもビックリしました。
しかし、今の所これが限界です。これ以上どうにもしきれません。

タイトルの通り、この話自体が『矛盾』しているような気がしてきました。
もっともっと単純な展開にしていけばよかったと後悔してます。

今回は中身の詰まった話(ということにしたい話)を、シンジとアスカの掛け合いではさんでみましたが、
メインのはずのシンジとアスカが軽く扱われていたのに奮起し、
次回の話こそは楽しい楽しい展開になっていると思います(たぶん嘘です)。
あとどのくらいで終わるか分かりませんが、とにかく頑張ります。

ではではまたまた。


マナ:謎が謎を呼ぶ事件よねぇ。

アスカ:ふふーん。アタシ、もう犯人わかっちゃったもんっ!

マナ:えっ! うそぉっ!

アスカ:犯人は、ユカよ。

マナ:な、なんでっ?

アスカ:だって、犯行時刻に家にいたのよ。ユカしかいないわ。

マナ:それで、それで。どういう推理なの?

アスカ:それだけよ。

マナ:・・・・・・単純すぎ。(ーー;
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