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   DISK1 ラブストーリーは突然に         BY zodiacok
 
 

バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ・・・

「・・・・・・で、・・・・を。・・・・・・・・・・・だよ」

バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ・・・

「・・・・・・・!!!・・・・・・だ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よね!」

バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ・・・・・

「・・・・・・・」

バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ・・・・・・!!

だぁぁぁぁぁ〜!う・る・さ・いぃぃぃ!!!」

・・・・・シーン

「な、何よトウコ。突然大声出さないでよ。」
「なんや!アヤメ、あたしはこのプロペラの音を・・・。」
「まあまあ、二人とも。それよりも・・・ほら、あれが目指す空母‘ジャガーバルカン’だよ。」

その言葉に身を乗り出す二人
が、

「おおおぉっ!まさにディ・モォォ―ルトッ!!さすが巨大空母‘ジャガーバルカン’。もう‘コスモ’と‘ブル’は発進してしまったのかしら!?」
「あ、あれでクルージングデートでっか?加持はん。」

と、その反応は対照的だ

「あはははは、まあね。・・・ん、ところでどうしたんだいユイナ君?気分でも悪いのかい?」
「・・・え?」
「せや、さっきからボ〜っとしはって。どないしたんや?」
「あ、いや・・・な、何でもありません。大丈夫です。」

なんだか、あんまり大丈夫そうじゃない顔をしてうつむいてしまうユイナ

「そうか、まぁもうすぐ着くから。それまでの辛抱だ。」
「せやせや、もうしばらくの辛抱でっせ。」
「・・・・・(・・・アスカ)。」

そしてヘリは一行を乗せ、一路空母‘ジャガーバルカン’へ

「おおおぉぉっ!あれは‘エンタープライズ’‘青の6号’‘ノーティラス’!!っっっっって、あれは‘紀州のみかん舟’!」

なにが、なんだか・・・
 
 
 

爆音と共に空母に着艦するヘリ

バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ・・・

・・・っえ、もういい?

そこから降りてくる4人

「ささっ、お嬢様方。どうぞおおりください。」

と、うやうやしくドアを開ける加持

「おおっ!あれは‘Gーファルコン’!!」

カメラ片手に相変わらずのアヤメ

「あぁ!ちょ、ちょい待ちや、あたしの帽子。」

慌てて走り出すトウコ

「・・・・・。」

そして、無言でうつむいたままのユイナ
よくみれば、その顔は赤く染まっているのがわかる

一方風に飛ばされていたトウコの帽子を、器用にキャッチする手があった

「これ、お前の?」
「あぁ、さいです。どうもおおきに・・。」

そのとき吹き抜ける、一陣の風

「あっ!!」
「おおっと、いけない。風に飛ばされてしまった。」
「あ、あ、あんた・・・。」

トウコは思わず詰め寄るが

「いいのか、早くしねーと海に落ちるぜ。」
「くっ!ちくしょ〜!覚えとれよ〜!」
「・・・やれやれだぜ。」

帽子を追いかけていったトウコに肩をすくめると、振り向き加持に話し掛ける

「アロー、加持さん。どうだい?景気は。」

その声にはっとして、顔を上げるユイナ

腰まで届く赤みがかった金髪・射抜くような蒼い瞳・不適に微笑む唇

そこには思った通りの姿があった
思わず、涙がにじんでくる

(アスカ・・・)

「まあまあってとこだな。君もずいぶんと大きくなったんじゃないか。」
「まあな。あっちもずいぶんと大きくなったし、一皮剥けたぜ。いや、人間的にって意味だぜ。って、あ〜っはっはっはっはっは!」
「ははは・・・、相変わらずだな。紹介するよ、彼がエヴァンゲリオン弐号機専属パイロット、セカンドチルドレン。惣流=アスカ=ラングレーだ。」

(ア、アスカ・・・)

「よろしくな。でぇ、噂のサードチルドレンってのは?まさか、さっきのじゃあ・・・。」
「いや違う、この子だ。」

そういって加持は、ユイナをぽんと前に押し出してやる
突然アスカの目の前に立たされ、顔を真っ赤にして慌ててしまっている

「ア、ア、ア、アス、アス・・・。」
「ふぅ〜ん、あっそう。」
「えっ・・・。」

しかしアスカはそういってユイナを下から上まですばやく見やると、とっとと艦橋に向かって歩き出してしまった
やれやれ、といった感じでついていく加持
そのあとを、いまだカメラをまわしてるアヤメと、やっぱり帽子が海に落ちてしまい滂沱の涙を流してるトウコが追って行った

ユイナはただ一人、立ちすくんでいた
 
 
 

「しかしなんなんや!あのおっさんの態度は!!」
「まあまあ、落ち着きなよ。彼らも軍人なんだから、いろいろ思う所があるわけよ。」
「言うに事欠いてボーイスカウトとはなんや!」
「そっちね・・・。」

ここは艦内にある食堂室。トウコの左右にアヤメ・加持、正面にアスカ、アヤメの前にユイナが座っている
トウコは、さきほどエヴァ弐号機の引渡しを拒否した艦長のぶしつけな態度に腹を立てつつも、正面に座るアスカをものすごい勢いでにらみつける
が、そのたびに鼻で笑われ、そのたびに殴りかかりそうになるのを必死で我慢していた
そしてユイナも、暗い顔でうつむきながら時折ちらりとアスカに視線を這わせていた

「・・・どうしたの、ユイ「あ、ミサト。こっちこっち!」

そんなユイナを気にしたアヤメだったが、アスカの邪魔により意味無く口をパクパクさせている

「あー、アスカやっと見つけ・・・げっ!か、加持!」
「よう、相変わらず凛々しいな。」

愕然とするミサトにウィンクをして見せる加持
アスカは器用に左の眉毛を跳ね上げ一瞬不快な顔をさせるが、すぐに立ち上がりミサトのために椅子をひいてやる

「あ、ありがと。」
「なーに、レディファースト、当然のことだよ。」
「はん!あたしらには何もせーへんやったやないの。」
「レ・ディ・イ・ファーストだからな。」
「くぬぬぬぬ!」

そんなこんなで6人でお茶を飲んでいたが、不意にミサトがユイナに声をかけた

「あなた今、加持君と同居してるんだって?」
「え・・・あ、は、はい。」
「彼のいびき、どう?夜はちゃんと眠れてる?」

「「「え・・・ええええっ!」」」

頭に「?」マークを浮かべてるユイナ、変なポーズの3人、そしてしたり顔のミサト
だが、そのミサトの余裕も次の加持の一言で消し飛んだ

「何だ葛城、嫉妬してくれてるのかい?」

「な、な、な、な・・・だ、だれがっ!!
 
 
 

その後、アスカとミサトは艦のデッキにきていた

「どぉ〜、あのユイナって娘。なかなかいい子じゃない。それに結構かわいいし、将来はもっと美人になるわよぉ。」
「あーん?あんなの大したことねーよ。知ってんだろ?俺がミサト一筋だってこと。」
「はいはい、どーもありがと。」
「信用ねーなぁ。大体なんであんな冴えねー女がサードチルドレンなんだよ。」
「あら、でも彼女初めてのシンクロで40パーを超えたって噂よ。」
「・・・ふ〜ん。」
 
 
 

何を思ったか、有無を言わさぬ態度でユイナを弐号機の所まで連れて行こうとしているアスカ

「だいたい零号機と初号機は開発途中に作られた、いわばテストタイプとプロトタイプ。」
「・・・アスカ。」

大げさな身振り手振りで力説しながら歩く

「訓練もなしのてめーなんかにいきなしシンクロするのがそのいい証拠だっ!」
「ねぇ、アスカァ。」

後ろを振り向きもせず、ズンズカと歩いていく

「だが、俺のは違う。弐号機こそ世界で初めてつく「アスカってば!」
「な・なんだよ?」

思わず立ち止まり、後ろを振り返る
そしてそんな彼を、目を潤ませながらじ〜っとにらみつけるユイナ

「なんなんだよ、一体!第一てめーに‘アスカ’呼ばわりされる筋合いは・・・って。な、なに泣いてんだよ。」
「うっ、ぐっ、ぐすっ。アスカァ、アスカってばぁ・・・。」

いきなり泣き出したユイナに、さすがのアスカも慌てた

「ひっ、ひっく、ぐすぐす・・・。アスカァ。」
「わ、わかった。わかったから。とりあえず泣き止め、な。」

べそべそとしながらも、こくこくとうなずくユイナ
しかし、そのあと彼女は30分にわたり「アスカァ、アスカァ。」と泣きつづけ
いいかげんアスカが

(一発、殴ったろか)

などと考えたはじめたとき、ようやく終わった

「う・・・ぐす、ぐす・・・。」
「ふぃ〜。やっと泣き止んだか(殴んなくて良かった)。・・・汚ねーな。ほら、拭いてやるから、顔をこっち向けろよ。」

左手で頭を抑え、涙と鼻水とでぐちゃぐちゃになった顔をハンカチで拭いてやる

「えへへへへ・・・。は、ふにゃっ。チィィィィィ―ン!」
「あ、ば、馬鹿!これミサトに貰った・・・あーもういいよ。」

ぼろぼろになったハンカチを乱暴にポケットにしまいこむ
ふと、頭に乗っけたままの左手で、ユイナの黒いショートヘアをゆっくりとなでてやる

なでなで、なでなで

ユイナはなでやすいように少し頭を傾け、気持ちよさそうに目をつぶっている

なでなで、なでなで

なんだか、アスカもとっても気分が落ち着いてくる

なでなで、なでなで

「えへへっ、やっぱ‘アスカちゃん’だぁ・・・。」
「はぁ、‘アスカちゃん’だとぉ?」

しかしアスカの脳裏には、幼い日の思い出がよみがえってきていた

  自分がいつもいつも泣かしてた女の子
  誰がなだめても泣き止まず、そのたびに結局自分が慰めてやってたこと
  そんな時、必ず頭を‘いーこい―こ’してやってたこと
  そいつはいつも、自分の周りを「アスカちゃん、アスカちゃん」って言いながらうろちょろしていた

「そっか、おまえ・・・。」
「・・・うにゃ?」
「おまえ、‘シンちゃん’か。」

その言葉に目をとんがらせ、ほっぺを膨らませる

「ぶぅぅー!私ユイナだよっ!」
「だから‘シンちゃん’だろって。」
「私‘シンジ’じゃないよ、‘ユイナ’だよっ!」
「・・・誰、それ?」
「?」
「だ、だ・か・ら!泣き虫の‘ハットリ=シンゾウ’ユイナだろって。」
「ぶー、ぶー、ぶー!私泣き虫じゃないもん!!」
「うそつけ。」
「む〜、うそ言ってないもん!」
「ほー、そうか。」

アスカは左手を頭から離し、くるっと後ろを向いてしまう

「なら、俺の知ってるユイナじゃねーな。人違いだ。」

そういうと、アスカは右手をひらひらさせながら歩き出そうとしていた
残されたユイナの目に、どんどんと涙がたまっていく

「う・・・ぐっ、ぐすっ。」
「あーっ!わかった、わかった!オメーは泣き虫じゃねーし、俺の幼馴染の‘碇=ユイナ’だ。これでいーんだろ。わかったから泣くな。な?」
「ぐすっ、・・・うん。」

今度はすぐに泣き止むと、再び目を閉じ、頭をちょっと傾ける
さっきまで膨らましていたほっぺも、真っ赤に染まっている

「あー、はいはいはい。」

あきれた様子でアスカが右手を伸ばした、その時だった!

 ずどぉぉぉぉぉぉ〜ん!!

「水中衝撃波!!」
「え・・・ひょっとして。」
「「使徒か(なの)!?」」
 
 
 

その頃、空母‘ジャガーバルカン’では上へ下への騒ぎになっていた

「くぅっ!一体全体なにがどうなっているんだっ!!」

そんな中に、ひょっこりと加持が顔を見せた

「どーも。おせんにキャラメル、見えない敵の情報と的確な処置はいかがですか?」
「加持君!君をブリッジに招待した覚えはないぞ!!」
「それは失礼。しかし私見ですが、これはどう見ても使徒の攻撃ですなぁ。」
「うるさい!君は黙っていたまえ!!」

だが次々と発射されていく魚雷も、使徒に何らダメージを与えてはいなかった
 
 
 

「・・・なあ、本当に一緒に乗るのか?」

ひょいと下の踊り場を覗き込むと、プラグスーツに着替え途中のユイナと目が合う

「きゃ〜!馬鹿!えっち!!」
「あー、悪かったよ。・・・でもさ、男なんてみんなエッチなもんなの・さっ!」

そういって再び下を覗き込むと、今度はすっかり着替え終わったユイナと目があった

「む〜っ!!」
「あはははは。・・・しかし、お前。」
「な、なによぅ。」

じろじろとした視線に、思わず胸を両手で隠す

「男もんのプラグスーツがよく着れたな。ほんと、胸が小さいのな。」
「ぶ〜。別にいいでしょっ!ア、アスカは胸がちいさいの・・・イヤ?」
「ば、ば、ば、ばかっ。そ、そーゆーこと言ってるわけじゃねーよ。」

ふとミサトのことが頭をよぎったが、なぜかすごく嫌な気分になった

(な、何でだ?それになんでこの程度のことで、俺はこんなに恥ずかしがってんだ?)

しかしそんなことを悠長に考えてる時間は、ない
再び衝撃波が二人を襲う

「チィッ!・・・おい、ユイナッ!!」
「えっ、なに?」

三度視線がぶつかる

「・・・ほんとに、一緒に乗るのか?」
「・・・うん。私、アスカと一緒がいい。」

アスカの鋭い視線と、ユイナのすがるような目線

「わかったよ。・・・なんだよ、人のこと呼び捨てにしやがって。」
「だめ?やっぱ‘アスカちゃん’のほうがいいの?」
「ば〜か。‘アスカ’でいいよ。」

左の眉毛を器用に上げるアスカと、それを見て微笑むユイナ
そして、三度目の衝撃波

「ユイナ、行くぜ!」
「うんっ!」

そろって二人は、エントリープラグへと乗り込んだ
 
 
 

ミサトは自分の船室でネルフ本部と通信をしていた

「こんなところに使徒が来るなんて聞いてませんが。」
「そのための弐号機だ。予備のパイロットも追加してある。」
「予備、ですか。」
「そうだ。最悪の場合、君だけでも脱出したまえ。」
「・・・わかりました。」
 
 
 

ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ・・・

「ん、思考ノイズ?・・・ああ、そっか。お前ドイツ語で考えらんねーのか。」
「ん〜。ネオ・ナチ。」
「あぶねーな!・・・いいよ、いいよ。思考言語を日本語に。シンクロスタート!」

その声と共に光る4つの目
かかっていた布を跳ね上げ、赤い巨人が立ち上がる
 
 
 

「EVA弐号機起動中!」

デッキで副長が叫んだ

「なんだと!」
「いいぞ、アスカ君!」

正反対の反応を示す二人
なおもわめく艦長から、加持は無線を奪い取った

「ユイナ君も乗ってるんだな。」
「ああ。それと加持さん、非常用の外部電源を用意してくれ!」
「よしきた!」

返事を聞くより早く、すでに弐号機は次々と船を飛び移っていた
そして電源ソケットを接続し、外部電源に切り替わった瞬間

「アスカ、左!」
「な、しまった!」

使徒の体当たりを受け海中に沈んでいった

一方飛行甲板の上からは

「に、逃げよった。」
「は、ははは。葛城らしいじゃないか。」

ミサトを載せた戦闘機が、お空のかなたに飛んでいった
 
 
 

アスカは初めての実戦が水中戦ということもあり、うまく使徒を捕らえられずにいる
B型装備のまま、というのも災いしていた
上下、左右、前後
ありとあらゆる所から攻撃を受けていた

「うがっ!・・・ぐあっ!くっ、くそっ!」
「ア、アスカ!」
「がぁっ!・・・ち、ちくしょう。ど、どこだ。」
「アスカッ!後ろっ!」

「なにっ・・・ぐわぁぁぁぁぁー!!!

ユイナの言葉に体を反転させたが間に合わず、わき腹を噛み付かれてしまった

「アスカッ!」
「くっ、くそっ!離しやがれっ!」

渾身の力で口を開こうとするが、使徒の口はびくともしない

「わ、私も・・・」

そう言ってユイナはレバーに手を伸ばそうとするが

「触るなっ!」
「きゃっ。」

アスカにはじかれてしまう

「て、てめーはすっこんでろ!」
「やだっ!」

だが、そんなアスカの静止を振り切ってユイナはレバーを握った

「イヤーッ!!痛い痛いー!!!」
「ば、ばかっ!早く離せっ!!」
「イヤッ、やだやだっ!」
「なに言ってんだ!早く離せ!!」
「ヤダもん!絶対にイヤッ!」
「ユイナッ!」
「イヤッ!・・・わ、私だって、私だってEVAのパイロットなんだもん!アスカと一緒に戦うんだもんっ!!」
「ユ、ユイナ・・・。」

びっくりしたようにアスカはユイナを見つめる
ユイナは、涙をぽろぽろこぼしながら必死に痛みを耐えていた

「私だって、私だって・・・。ぐすっ・・・た、戦うんだ、もん・・・。」

そうこうしている間にも、どんどん強い力で噛み付いてくる

「くぅっ!・・・わかったよ、ユイナの力を貸してくれ。こいつの口を開くぞ!」
「ぐ、ぐすっ・・・う、うん!」

二人は共に念じた

「開け、開け、開け、開け、開け・・・。」
「開け、開け、開け、開け、開け・・・。」

そしてシンクロ率が極限にまで高まったそのとき!

「「開けっ!!」」

ついに使徒の口が、大きく開かれた

「おおっと、逃げようったってそうはいかないぜ。」

暴れる使徒をしっかりと掴み、ぶん回し始める

「「いっけ〜!大雪山お・ろ・しー!!」」

そう叫ぶと、使徒を海上に放り投げる

「飛ぶぞっ!」
「うんっ!」

弐号機もその後を追って、海上へジャンプ!
使徒を肩に乗せ両手で口を開かせて、そのまま戦艦の上に着地(艦?)する

「く、口裂けエバスター!?」

トウコの叫び声と共に、使徒は大爆発を起こした・・・
 
 
 

次の日

「しかしいけ好かん男やったなぁ、ほんま。」
「ほんと、昨日は散々だったよね・・・。」

そういって、二人はユイナの方を向く
が、昨日のプラグスーツ姿を思い出してしまい、すぐに顔を真っ赤にしてうつむいてしまった

「?」
「し、しかしセンセも仕事とはいえ難儀やなぁ。」
「そ、そーよね。あたしたちはもう会うことも無いでしょうけど。」
「え、えーと。それは・・・。」

ユイナが何か言いかけたとき、教室の戸が開いた

「あっ・・・。」
「な、なにぃ!」
「なんやてぇ!」

HRの時間、黒板に名前を書く転校生

腰まで届く赤みがかった金髪・射抜くような蒼い瞳・不適に微笑む唇

「惣流=アスカ=ラングレー。よろしく!」

その言葉に、ユイナは笑顔を返すのだった
 
 
 

〜次回予告

分離使徒・イスラフェル甲と乙
ってそれじゃあ甲の方が強いんじゃないのか?
4体に別れたら残りは丙・丁か?

 CHANGE DISK TO THE EYES ON ME

「こんなことが・・・!!」

「物理的に可能なのか。」
 
 
 
 

あとがき

やっぱり、読んでるうちに書きたくなるもんなんですよね
で、書いてみたら丸3日かかってしまった
読むのは30分なのに・・・

当初「ユイナ」じゃなくて「シンジ(最低でもイニシャルはS)」の予定でした
が、男で「アスカ」は許せても、女で「シンジ」は無いだろうと思い急遽変更しました
ちなみに「レイ」も「ユイ」もでてくる予定(は未定)です

お贈りしたのは「初の投稿作品を続き物にしてしまった」zodiacokでした


アスカ:ア、アタシ・・・もしかして、男ぉ?

マナ:似合ってるじゃない。でも、シンジが女の子になっちゃったのね・・・。

アスカ:むぅ・・・しかも、よりによってミサト一筋だなんて。

マナ:でも、シンジ・・・じゃなくてユイナって泣き虫ねぇ。かわいいかも。

Δレイ:いいかしら?

アスカ:わっ!

Δレイ:アスカが男の子になったって聞いたけど?

アスカ:そうなのよ・・・。(^^;;;;

Δレイ:これで私も、変なこといわれずにすむわ。

アスカ:アンタっ! 何考えてんのよっ! って・・・ノーマルなのね。(^^;;;

Δレイ:(*^^*)

アスカ:そ、そうだ! レイも出てくるって言うことだけど、男の子になってるんじゃない?

Δレイ:私はそれでもいいわ。

アスカ:イ、イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!
作者"zodiacok"様へのメール/小説の感想はこちら。
tyasud@yahoo.co.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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