〜飛び入り歓迎〜

リツコ14歳

作 松野 あやめ


その弐[リツコ(14) vs マヤ]




サルベージ直後、こんなことになっても、仕事には差し障りが無いと、真面目に技術主任の仕事をしているリツコ。どうやら上層部はユイの方にかかりきりのようだ。
ちなみに服は研究室に何故か何着もあるレイの制服。もちろんその上に白衣は必須事項。

マヤ「あの、先輩?」
リツコ「なあに」
「その、家ではお一人ですよね」
「・・・そうよ、それがどうしたの?」
「あのー、その姿でお一人だと何かと不自由があると思うんですけど」
「大丈夫よ、ちょっと身長が低くなっただけで怪我したわけでもないし」
「あの、そういうことではなくって・・・」
「マヤ、何が言いたいの?」
外見は子どもで声も少し甲高いのだが、話しかたや態度は以前のリツコそのもの。はたから見ると無知な姉が生意気な妹にやり込められているようにみえて滑稽である。
「えっとその、・・・わたしの部屋に来ませんか?」
「それって、一緒に住むってことかしら?」
「はい!」
ぱっと表情を輝かせるマヤをしらっとして一瞥した後、自分のコンソールに向かい、言った。
「必要性を感じないわ。」
「先輩・・・」(うるうる)
「マヤ、手が止まってるわよ。まだ“後始末”が終ったわけじゃないのよ。ユイ博士が復活してマシにはなると思うけど、まだやることは山のようにあるんだから」
判ってやっているのか、それとも本気なのか、マヤの申し出を相手にしていないリツコ。
『仕事中に聞いたのがいけなかったんだわ』と、めげないマヤ。

この後、自分の身にに何が降りかかるかをあまり意識してないリツコであった。


#『何が降りかかるか』を想像してお楽しみください。






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