死者の道 第十四話

 

「詰め込んだ愛は蒸発したのさ」

 

 

 

 

「なんか、暗いわねぇ、、」

車の中では誰もが話さず、誰もが視線を合わせなかった、

「決して悪いライブじゃなかったわよ、お客もそれなりに楽しんで帰ったようだし、」

ミサトの言葉に誰も反応しない。

アスカですらシンジ達の雰囲気に飲み込まれ、言葉を無くしていた。

(まったく、どうしたのかしら、、、、)

シャワールームから出てこないシンジ、動かないレイとカオル、

アスカはただ言葉を無くし戸惑うだけだった、

「ねぇ、シンジ、、、、」

数時間前と同じ人間とは思えない表情で流れ行く外の光を呆然と見ているシンジは、アスカの問いかけにも反応しない。

レイもカオルも黙ったまま外を見ている、

車は無言でホテルに向かうだけだった、

 

 

「明日は一応シンジ君たちはオフだけど、どうするの?」

「寝てる、」

「本でも読んでます、」

「、、、、、、一人で考えたいです、いろいろと、」

3者3様の答えが戻ってくる。

「そう、、、じゃぁ、あまり無茶なことだけはしないでね、」

ミサトも今、とやかく言っても無駄だと思い軽く会話をしただけで解散する。

「それじゃ、おやすみ、」

レイとアスカ、カオルとシンジ、無言のまま部屋にもどる。

「ねぇ、レイ、」

「、、、、なに、」

「どうしたの、何かあったの、」

部屋に戻ったアスカはレイに聞く、

「、、、、、何もなかった、、、、はず、」

レイは小さく、俯きながら答える、

「じゃぁ、どうして、シンジもカオルも、」

「わからないから、」

「え、」

「わからないのよ、、、、、今まで一度も感じた事の無い感触が、、」

「感触?」

「うん、、、、感触っていうのかなぁ、わからないけど、3人の心が、重なり過ぎたのか、離れ過ぎたのか、どっちにしても、、、、、、あまりにも自分が無くなる感触が、、」

「ステージで感じてたの、そんな感触?」

「そう、、、何かが違った、、、今までに無い何かが、、、あたし達の心をわからなくした、、」

レイはブーツを履いたまま、上半身裸になる、

「そして、、、、シンちゃんの言葉やサウンドが感じられなくなった、、、、」

そのままベットに倒れこむ、

「あの光は、、、、あのオレンジ色の血の匂いのする光は、、、、、、」

誰に答えるわけでもなく、レイは話す、

その白い、透き通る肌を持つ背中をアスカはただ無言で眺めていた、

 

 

 

                                                

オレンジ色、

よくレイとカオル君とバイクに乗って知らない町に行った時、

オレンジジュースを透かして見て、知らない町をオレンジ色に染めたことがあったなぁ、

あの光もとても甘くて少しきつい炭酸が含まれてるのかなぁ、

レイとカオル君の笑顔も甘い味がする、

嬉しそうにはしゃぐレイ、

まるでこの瞬間だけ生きてる人形、

そんな感じがする、

どこか母さんに似ている不思議な少女、

とっても素直で、少しひねくれていて、とっても寂しがりやの少女、

世界で一番綺麗で悲しい瞳を持っている、

笑顔と泣いた顔との差がありすぎて、

僕にはわからないよ、、、

レイ、

 

カオル君、カオル君、

何度読んでも、君は一度自分の世界に入ったらなかなか戻ってきてくれない、

バイクに乗って、僕の前を走る、

僕が乗りやすい様に、道を作ってくれる、

たまに振り向く時に見せる危険な笑顔が、僕のハートを刺激する時がある、

はは、、変だね、男同士なのに、、

でも君の悲しさを僕はわかってあげられない、

同じ黒い星を持って生まれた動物だけど、

いつか消えてしまう、、そんな気がする、

綺麗な水に、

カオル君、

 

 

 

「眠れないのかい、シンジ君、」

ベットに潜り込んでから、どのくらい寝返りをうったのか、どれほどの静寂を必要としたのか、

シンジは苦しい背中を何度も伸ばしていた、

「うん、、、、どうしても、、」

「どうしても?」

「忘れられないんだ、あのオレンジ色の光があたった瞬間、見えた世界が、」

「どんな世界だったんだい、」

「うん、、、、不思議な世界だった、、、ハートにひびが入るんだ、でも黒いビニールシートで体中を覆って体から血を流さないようにするんだ、、、でも、」

「血が流れる、蒼い血が、」

「うん、そして流れる血が世界中を覆うんだけれど、蒼いはずの地球が、赤く変わるんだ、、、」

「そして、自分の心が無くなる、、、、全てが無意識で無意味で、でも暖かい世界になる、」

「暖かいだけで、辛さや悲しさのない世界、一人が愛を持つと、世界が愛を持つ、だから自我なんで必要の無い世界が、、、」

「君の目の前に広がっていた、だから歌っていても感じられなかった、レイを僕を、」

「僕自身を見つけられなかった、、、最低の気分だ、」

シンジはベットの中で体を丸める、両手を体に絡ませ自分の存在を確認する、

「シンジ君、神様は何を考えてるか知ってるかい、」

「急にそんなこと言われても、神様がいるかどうかもわからないし、、、」

「神様って概念は、人間が創造したものだ、神様の存在も理由も人間が作れるんだよ、」

「そうなの、」

シンジにはカオルの話しはいまいち理解できてなかった。

「世界が一つの思想を持ち、絶対的な神様のような存在を信じる、それが科学なのか、自然なのか、宇宙なのか、なんでもいいや、世界が一つの絶対的な存在、圧倒的な力をもって現れる、それを神と世界が認める時がいつかおとずれるかも、、、、仮にシンジ君が神様になったとして、世界がシンジ君を信仰するとしたら、」

「待ってよ、僕は神様じゃないし、信仰されるような動物じゃないよ、」

「まぁそう言わないで、もし君が神様で、世界を救える力があったとしたら、君は何を望む、」

「望む?」

「そう、世界の終わりを望むかい、それとも人間の更なる進化を望むかい、それとも、」

「僕は何も望まないよ、きっと」

「でも、シンジ君は生命の存在に疑問を持っている、それは君の歌詞を読めば誰でもわかる、」

「それはあくまで歌の話しで、、」

「本当にそうかい、君の心の奥にはもっと違う何かがあるような気がするけど、」

「僕の心の奥に、、、、」

「本当は感じてるんだろ、シンジ君、」

シンジは体を丸めたまま無言でいる、

カオルは上半身を起こしシンジのほうを見る、

「心の奥で叫んでいる、生命への憎しみ、怒り、他の生命を奪わなくてはいけない人間への疑問を、」

シンジの反応はない、

「君は自分が消える時まで純粋さを保つ為、生命への執着を持たないようにしている、でも全ての現象に対して常に真実を求める、だから心の純粋さと現実に苦しむ、それが美しいのだけどね、」

カオルは暗闇の中、シンジのベットの方を見つめ続ける、

「わからないよ、そんな事、」

小さな声で答えるが、どこか不安げな声だ、

「嘘だね、シンジ君。感じてるはずだ、真実の汚さ、人間の欲望の深さ、醜さ、愛憎の結果の愚かさ、他の生命に対してまったく何も感じない人間に対して、君の心は苦しんでいるはずだ、」

「もし、そうだとしても、僕には何もできないよ、、」

「歌っているじゃないか、生命の本当の姿を、、、シンジ君の信じる、純粋な世界を、みんなに伝えるために、君の詩やサウンドは心に直接届くんだ、そんな力を持っている君が、何もできないなんてことはないよ、シンジ君、」

カオルはベットから立ちあがる、そして全裸のままシンジのベットに入る、

「カ、カ、カオル君!」

シンジは背筋に氷のような寒気を感じ、ベットから飛び跳ねる、

「シンジ君、どうしてレイやアスカちゃんとは一緒に寝れて、僕とはだめなんだい、」

「ど、どうしてって言われても、」

「シンジ君、一応前は隠した方がいいよ、僕には嬉しい事だけど、」

「え、、、、」

シンジも全裸で眠っていた為、飛び出したシンジはカオルの前に生まれたままの姿を曝していた、、

 

 

 

「レイは、シンジの何を信じてるの、」

アスカは暗い天井を眺めてる、

「、、、、、どうして、そんなこと聞くの、」

レイは横を向いたまま布団に包まっている、

「だって、あんたたち二人の出会いの事はシンジから聞いたけど、」

「そうね、不思議だよね、あんな形で出会っただけなのにね、、、、」

「一緒に住んで、一緒のバンドをやって、生活も一緒、普通それだけ一緒に時間を共有できる他人はいないわよ、」

「だから、、、家族なんだよ、、、、、血はつながらないけど、家族なんだよ、シンちゃんとは、」

「でも、、他人なんだよね、」

アスカは言葉に真実だけを込める、

「、、、、、うん、でも、シンちゃんに今日言われたんだ、」

「なんて、」

「アタシ、シンちゃんのお母さんにそっくりなんだって、」

「シンジのお母さんに?」

「そう、ひょっとしたらシンちゃんがアタシを大切にしてくれるのは、アタシがお母さんに似てるからだけかもね、、、、」

レイは自分で言った言葉に少し胸を痛める、

「でも信じてるんだ、シンちゃんが行きたがる世界を、」

「シンジが望む世界?」

「うん、シンちゃんは凄い才能、ううん、力があると思うんだ。なんだろう、誰にもない、真実を伝える言葉をもってる、言葉だけじゃなくて、その方法を持っている、、、」

「ふ〜ん、まるで宣教師ね、」

「宣教師なんてもんじゃない、アタシ達のバンドのサウンドは、ある意味で神様に近い力を持っているのかもしれない、、、」

「神様?」

アスカは怪訝そうにレイを見る、

「そう、時々そんな気がする、シンちゃんの歌っている姿や、アタシ達の感情が高揚していくときのサウンドが、とてつもない力を持っている気がするの、」

「まぁ、神様とまでいかなくても、確かに観客の興奮状態は異常よね、いつもライブの度に一種の異常な空間があるもんね、まるでシンジにすがるような感じで、、、」

「うん、、、、、みんながシンちゃんに求めてることも、アタシといっしょかもしれない、」

「何を求めてるの?」

「、、、、、消えたいのよ、この世界から消えてしまいたいのよ、死という瞬間を通過しないでね、」

レイは布団から出した顔だけアスカの方を見ている。

「そんな世界、、、」

「在る分けない、そうアタシも思うけど、感じるんだ、でもシンちゃんの歌を聞いてると、本当に死を経験しないで行ける天国の住所を教えてくれるような気がするんだ、、、、」

「天国の住所、、、」

「うん、でも今日のライブはそんな気はまったくしなかった、現実の世界に留まって、ただいいかげんな世界に生きてるだけの気がしたんだ、悲しみも無く、苦しみも無い世界、自分も他人も同じで、同じ物を信仰している、、、、」

「でも、苦しみや悲しみが無い世界なら、」

「本当に良い世界だと思う?そんな世界に生きていて、幸せだと思う、アスカ、」

アスカは何も答えない、ただレイの瞳を見つめている、

「アタシは苦しみや、悲しみがあったからシンちゃんに会えたんだと思う、だからこの世界には絶対必要だと思う、絶望も惨劇も、人間の都合のいいものだけで構成された世界じゃ、きっとシンちゃんに会えなかったと思う、ううん、たとえ会ったとしてもここまでお互いに必要としなかったかも、」

「そうかもね、、、、」

アスカはもう一度暗い天井に視線を戻す、

「だから、現実じゃない、天国って名前の純粋な姿に戻れる世界に行きたい、、、、」

「天国か、、、、」

アスカにはレイがうらやましかった、

シンジと常にいっしょにいれる、シンジは優しいからアスカと距離を置こうとはしない、いつでも微笑んでくれる、だが、逆にその微笑がアスカには辛い時があった。

レイやカオルには辛い時は辛い表情を見せる、悲しい時は悲しい表情を見せる、同じバンドで同じ心を持っているから、家族のようにお互い信じあっているから、、

しかし、アスカにはよほどの時以外は見せない、アスカが望まなければシンジは見せない、恐らくシンジはアスカを恋人として見てる、だからアスカが心配するような表情は見せない、

それはそれでアスカには嬉しかったが、アスカの知らないシンジをレイやカオルは知っている、

アスカの知らない表情をレイは知っている、

そんなレイがうらやましかった、、、

 

「ねえ、レイ、」

「なに?」

「明日一緒にラジオの仕事いかない、」

「、、、、、なんで、」

「なんか、、、、不安なんだ、、、、、、一人だと、」

レイには驚きの発言だった、

(アスカが、、、、不安?なんで、、、、高慢を絵で書いたような人間なくせに、)

「不安なんだ、、、、笑っちゃうよね、、、このアタシが、」

アスカは自分でも笑っている、

「でもね、、、本当に不安なんだ、、、、、シンジもレイもカオルも、、みんな本当に天国に行ってしまいそうで、、、、私だけ置いて、、、みんな消えてしまうような気がするんだ、、、」

いつしか笑い声ではなくなっていた、

「みんな、、、、消えてしまう気がするんだ、、、私だけ、一人ぼっちにして、、、、みんな、綺麗な水になって、消えてしまう気がするんだ、、、だから、、、だから、、、私、、、不安で、、、、、、、」

言葉は涙になって流れる、

綺麗な涙が自然と溢れる、

きっと神様が人間を作った時に、心の存在を証明する為に作った涙、

アスカは今、どうして泣いてるのか自分でもわからない、

「ごめん、、レイ、、、わからないんだ、、、でも、不安で、、不安で、、、、、」

「アスカ、、、」

レイは自分のベットを出て、アスカのベットに静かに入る、

「大丈夫よ、、、そう簡単に天国の住所を知る事はできないわ、、、」

アスカをゆっくり抱きしめるレイ、

アスカの匂いがレイの体を包む、

震えるアスカの体を、冷たいレイの腕が抱きしめる、

「レイの、、、腕、、、、冷たいね、」

「へへ、、あんまり血のめぐり良くないみたいね、頭もかなぁ、」

「でも、私には伝わるよ、レイの体温が、優しさが、、、」

「恥ずかしい事、言わないでよ、」

背中を向けたまま話すアスカを抱きしめながら、少し赤くなる、

「ごめん、、、、、」

暫くそのままでアスカもレイもお互いの心臓の音を聞き続ける、

「ねぇ、アスカ、」

「なに、、」

「天国って、アタシ達にはいい場所じゃないかもね、」

「どうして、、」

「神様が創った楽園なんて、、、つまらない世界だから、」

「そうかもね、、」

「でも、シンちゃんが作った世界なら、シンちゃんが創造した天国なら、、、」

「無理よ、、」

「どうして、、、、」

「シンジは神様じゃないから、」

 

 

 

 

 

 

                                                

「カオル君、、、」

「なんだい、シンジ君、」

「もう少し、、、、離れてくれない、、、、」

「どうしてだい?」

「だって、、、、なんか体が、、、」

「触れ合うのはいやなのかい、僕の体じゃだめなのかい、」

「そうじゃないけど、、、や、やっぱり変だよ、僕達男同士じゃないか、、」

「男同士だと、どうしてだめなんだい、」

「どうしてっていわれても、、、」

シンジの背中に感じる肌がとても男の肌とは思えない、

刺青だらけの肌が何故か暗闇に輝く、

とてもただの肌だとは思えない、

ひょっとしたら、本当に悪魔がくれた肌なのかもしれない、

「カオル君、、」

「感じるのかい、シンジ君、」

「か、感じるとかじゃなくて、、」

「僕は感じるよ、君の肌、君の吐息、心臓の音、君の純粋さも、」

カオルの手がシンジの体に絡みつく、

シンジは背中に感じる感覚から思わず逃げ出す、

「カ、カオル君!!」

カオルはベットから飛び起きたシンジを笑った瞳で見つめる、

「ごめん、ごめん、からかうつもりはなかったんだが、君の反応が面白くてね、」

「、、、、カオル君、」

「大丈夫、もう変な事はしないから、」

そういって、カオルは自分のベットに戻る、

「シンジ君、」

「何、」

「明日、一緒に行こうよ、湖に、」

シンジはカオルの言葉に行動を止める、

「一人で行くよりはいいと思うよ、」

「、、、、、、、」

「行くつもりだったんだろ、湖に、」

シンジは無言でうなずく、

「今の状態では、一人で過去に打ち勝つことは難しそうだ、」

「でも、、、、僕個人の問題だし、」

「そう、でもシンジ君は僕が心を閉じていた時に力になってくれたじゃないか、」

「あれは、でも、、、」

「結果的に僕の心に触れてくれた、僕の心の奥深くまで潜って来てくれた、だから、今度は僕が一緒に行きたいんだ、君が湖に忘れた心を取り戻すために、」

「湖にある僕の心、、、」

「そう、君の体を取り戻すには、、、、僕の魂が必要なのさ、」

 

 

 

                                                

「碇シンジ、エヴァの鎧を持った永遠の魂を持った少年、」

「全ての流転する魂から外れた魂、」

「涅槃へ行く事は許されず、現世には本来留まることができない魂のはず、」

「だが、あの湖に眠るエヴァの鎧がこの世に留まることを許した、」

「そして、世界の終焉が近ずいた、」

「終わりではない、東洋にある仏教では最終的には弥勒菩薩が全てを救うとある、」

「神が全てを救うはずが無い、」

「そうだ、人間は欲望に溺れた神が望まぬ生き物、だから神の存在など人間には不必要なのだ、」

「人間の未来は人間の手で開くのだ、」

暗い闇の中様々の国籍を持つ老人が言葉を交す、

そこに存在するのか、それとも思念だけがあるのか、本当は一人の人間が考えてるだけなのか、

どうでも良い事かもしれないが、、、

「諸君、」

一人の老人が暗闇に浮かぶ、

「碇の息子の魂はすでに世界の悲しみと苦しみを受けるだけの力を持っている、」

「世界が進化する為、」

「人間が作った神が世界を作る為、」

老人は周囲を取り囲む思念の輪をゆっくり見まわす、

「エヴァの鎧が碇シンジの魂と同化し、世界中の悲しみ、苦痛、絶望をなくす変わりに碇一族の魂も解放され、本来の神の姿に戻り、涅槃の地に消える、」

「神が作ったとされる道徳、人としての本来の道を、やっと人間の手に戻せるのだ、」

「そう、われわれ人間の手で世界をもう一度作れるのだ、」

ノーマは、うつむき苦笑するケイを見つめる、

「何が可笑しいの、」

「いや、つまり苦しみもなく悲しみもない世界が訪れる、そして自我を無くした人間に新しい基準を与える、それが人間といった動物を絶滅から救うたった一つの方法だと思ってる、それが可笑しいのさ、、、」

「間違ってるの、博士たちは、」

「いや、間違ってるって訳じゃないんだが、、、、」

「間違って判断は人間ができるわけではないって事?」

「そう、その判断をできるのは、」

「碇一族の中でも、魂を持ったエヴァを持つ、、、」

「シンジ君だけだよ、」

 

第十五話へ続く



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