腕を組む事無く、

笑顔を浮かべる事も無く、

ただ、大量の淫欲を肉体に秘めた会社重役風の中年と、

多少大人っぽく見せる無理が浮かんでいる少女が、

喫茶店での会計を済まし、今歩き始めた、、

そして、レイとマナも、その後ろ姿を追った、、

「霧島さん、、どうするの?」

「、、、、、、、、当然、後を追うわよ、」

「でも、、、この先にある結果は明白よ、」

「そんな事、、、、、、、、解らないじゃない、」

マナの表情は曇りというより、雷雨を降らす黒い入道雲の様だ、

現実が迫る、このままいったら当然、、、、

それはマナにも解っている、

だが、共に十六年と数ヶ月の人生を歩んで来た友の、

道徳に反した、社会規範から逸脱した行為を受け入れたくはなかった、

(アスカ、、、本当に、、、、)

だが、同時にマナの心にはある別の考えが芽生え始めていた、

それはレイの言葉、表情だった、、

(今日のレイ、、何時もと何か違う、、

普段の無理した笑顔が無い、、

多少、アタシの事、受け入れてくれたのかなぁ、、、)

レイが普段より純粋に見える反面、鋭いエッジの効いた瞳も感じていた、

(いつも、何処か無理した笑顔だったけど、今日は割と素直にアタシに答えてくれる、

まぁ、今は結構特別な状況だしね、、、、、でも、レイの言葉、、結構辛いわね、)

さっきジュースを飲みながら会話した内容を思い起す、、、

確かに、アスカの行為は自分が否定してる世界だ、

そして、売春は人類史上最も古い職業である事も、

夫を失った女性が子供を育て、生きて行く為に選択せざるを得なかった事も、

そんな事はマナにも解っている。

マナが納得いかないのはアスカの真意が霧に包まれている事だった、

アスカが笑わなくなった事、

アスカが昔の様に自分と会話をしてくれなくなった事、

アスカが夢を語らなくなった事、

アスカが全てを捨てた様な瞳になった事、、、、、

マナにとってはアスカが売春している事は、

自分が立ち入る事ができない、別の世界に行ってしまった、

自分を残して、シンジも連れて、自分の手の届かない存在になってしまった、

そんな意味を持っていた、

「霧島さん、、、アスカ達、車に乗るみたいだよ、、」

「えっ、、」

思考中だったマナは、レイの声で現実に引き戻される、

「あっ、、そ、そうだね、アタシ達もタクシー拾おう、」

「、、、、うん、」

マナの気持ちが手に取る様に感じる事ができるレイは、

複雑な気持ちでタクシーに乗り込んだ、

そして、アスカと中年男性を乗せた車を尾行する、

さらに、そのタクシーを尾行する存在に気がつく事も無く、、、、

 

 

 

 

 

 

 

「リツコ、そっちの状況は?」

ミサトはライトバンの後ろで無線機で会話している、

「大丈夫、ターゲットが普段利用してるホテルは2件、

両方とも構造も逃避経路も確保してあるわ、」

コンピューター、無線機、その他様々な機器が搭載された車、

その中で、モニターを眺めながら地図を片手にミサトは話す、

「そう、シンジ君、カオル君、そっちは?」

「今の所、動き無しです。アスカをレイとマナが尾行してますが、

如何しましょう?」

「そうね、計画を邪魔する様だったら、仕方が無いから一旦眠らせるなりして、」

「解りました、、、」

「シンちゃん、」

「はい、」

「仕事に私情は禁物よ。貴方の行動如何ではアスカの命が無くなるのよ、」

「了解です。」

無線を切り、ミサトは運転席の男に話しかける、

「加持、敵さんの方は?」

「今のところ動きはないが、、、、、ちょっと気になるなぁ、」

「何が?」

「アスカは既にクラブの上層部から目をつけられ始めてる。

俺が上層部なら、何かしらのアクションを起すんだけどなぁ、」

「敵もそれほどアスカを疑ってないって事じゃないの。

私達の情報網にも何も掛かってないし、」

「それが返って怪しいんだよ、、、、」

「それって、、、、まさか、」

「あぁ、裏切り者、二重スパイがいる可能性がある、」

ミサトはその言葉に唇を噛み締めた、、

 

 

 

 

 

 

 

中年男性とアスカは都心から多少離れたホテルの駐車場に車を停めた、

そして、その後を付けてきたレイ達もそのホテルの前で降りた、

2人は無言でホテルへと消えて行く二人の姿を見つめながら、

ただ、視界に映った世界を認識していた、、、、

「決定的ね、」

「、、、、、、、、、、、、、」

「ホテルに腕を組んで、、まさかお父さんってオチでもないでしょ、、」

「、、、、、、、、、、、、、」

「霧島さん、、、、どうする?」

「、、、、、、、、、、、、、」

「更に、追いかける、」

「、、、、、、、、、、、、、」

「これ以上は、、、結構危険だと思うけど、、」

レイも流石に意地悪くは云わない、

だが、予測していた結果と云えども残酷な現実に多少辟易していた、

一方タクシーの中でも終止無言だったマナは、寂しさとも、悲しさとも云えない

複雑な表情をやっとレイに向け、疲れた様に呟いた、

「、、、、、、、、そうね、止め様か、」

「うん、、、アタシもその方が賢明だと思う、」

「そうよね、、結果は、、、もう、明白だもんね、、」

涙を流すほどの事では無いのかもしれない、

だが、マナの中では何か必死に支えてきた、壊れそうな物が崩壊した、

「、、、、、、霧島さん、、大丈夫?」

「うん、平気、、、でも、ちょっと、、、一人にしてくれる、、、」

「いいけど、、、、」

「今日は、、ありがとう、、本当に、、」

「、、、、、、、うん、」

「ごめん、先に帰っていくれる、、明日、連絡するから、、」

「解ったわ、、」

レイはホテル近くのバス停のベンチにマナを座らせる、

落胆した表情を隠せないマナを一人座らせ、レイはその場を去った、

そして去り際、嗚咽の声を背中で感じながら、

複雑な気持ちのまま、レイはマナを残し去っていった、、

 

 

 

 

nothing like the sun

episode 8

 

 

 

ホテルから最寄の駅まではバスで15分程度だが、様々な場所を経由しないで済む分、

歩いても15分程度だった。

その間、レイは複雑な気持ちを整理していた、

(マナ、、、泣いてたなぁ、、当然か、、一人で残したの、まずかったかなぁ、、

でも、本人がそう望んでたんだから、、それに泣いてる姿、他人には見せたく

ないだろうしね、、、、、、)

後ろポケットからタバコを取り出す、

そして骸骨マークの入ったジッポで火をつけ、ゆっくりと煙をはきだす、

(ふぅ〜、、、疲れた、、、

でも、アスカが売春か、、、金目的なのかなぁ、、それとも変な趣味持ってるのか、

ま、やっぱり関わりを持たない方がいい奴だったな、、、)

咥えタバコで切符を買い、駅の改札を通る、

そしてプラットホームで一人、呆然とタバコを吸いながら思いにふけっていた、

(あんなにアスカの事、大切に思ってるんだ、、涙を流せるぐらいに、、

そんなに想って、心配してくれる相手がいるのに、、アスカの奴、、、

昨日は、あんなに普通に笑っていたのに、

どうして、昨日の今日であそこまで変れるんだろう、

昨日は仲間と一緒に子供の様に笑って、はしゃいで、楽しんでたくせに、、

今日は変態オヤジに体を預けて、脂ぎったお札を受け取る、、

ホント、、訳の解らない奴だよ、、、)

「お客さん、ここ、禁煙ですよ、」

その言葉がレイを思考の世界から引きずり戻した、

「ああ?」

不機嫌そうに振り向いたレイの後ろには、一人の少女が立っていた、

「ダメよ、喫煙所以外でタバコを吸っちゃ、」

「、、、、、誰だよ、お前、」

駅員でもなく、咎めるわけでもなく、少女は笑いながら立っていた、

「アタシ、昨日一応自己紹介したんだけどなぁ、、忘れてるなぁ、

もう綾波さん酷いなぁ、アタシ、越智 里美、みんなオッチーて呼んでるわ、」

「昨日って事は、、あの時、」

「そうよ、一緒にシャーベッツにいたじゃない、」

「、、、、、、、何となく憶えてる、、、、、かも、」

「もう、本当に憶えてないの?」

「御免、、、、昨日紹介された人間、とても多かったから、、」

「ふふ、じゃぁ、改めてよろしくね、」

「、、、、、、、、、、、、、、、、、よろしく、」

笑顔で答える少女、

肩までストレートに伸びた髪、二重だが細い瞳は他人の心を見透かす様だ、

170cm以上の身長に、ヒールの高いブーツを履いてる少女は、

レイを見下ろす様に、いや、軽蔑した雰囲気すら持って話す。

「こんな所で何してるの?」

「、、、、、、、、、、、、、、、理由を話す必要はないでしょ、」

「そうね。でも、都心から離れたこんな場所、大きなホテルくらいしかないでしょ、

まさか官庁関係のビル街に用事でも、それともホテルに誰か親戚か友達でも?」

確かにレイがホテルから歩いて来た道のり、殆ど誰ともすれ違わなかった、

時折、すれ違う人間は無機質な公務員系の人間ばかりだった、

「、、、、、、官庁街なの?」

「そうよ、15分ほど歩くと大きなホテルがあるけど、

駅周辺は全て国家機関系のビルで埋め尽くされてるのよ、」

「ふ〜ん、、、」

そんなビル街の外れにある大きなホテル、

不倫、浮気、そんな行為で有名なホテルが存在してる、、

当然使用してる連中も、、、、、容易に予想できる、、

「まさか、綾波さんとこの駅で会うなんて、何だか不思議な気分、」

「どうして?」

「だって、官庁とか、公務員とか、綾波さん嫌いそうじゃない?」

「まぁ、好きじゃないけど、、」

「じゃぁ、どしてこんな場所に?」

「、、、、、、、、、、、、、、、たいした理由はないわ、」

「ふふ、、そう。」

(嫌な笑顔だなぁ、、)

大抵、他人に嫌悪感を抱くレイだが、嫌悪感とは違う何かを感じていた、

越智 里美、、、、

誰も居ないプラットホームで、淫欲さを掻き立てる不思議な瞳を持った少女、

モデル並のスタイルと整った薄い美を纏った幻想的な女性、

確かにレイは昨日の歓迎会で紹介された人間、全てを覚えているわけではない、

だが、これだけ印象的な彼女に関する記憶は全く残っていない。

レイは最後までミサトといっしょに飲んでいた為、相当酔ってはいたが、

アスカと同じくらい美人で爬虫類の様な鋭い瞳を持ったこの女性を忘れるわけがない、

(待てよ、、、こいつはあの場所に居たんじゃない、、、でも、何処で、、)

レイは無言で爬虫類の様な瞳を睨む、

その紅い瞳は自然と敵意を含み、更に赤味を増して行った、

「アタシと何処で会ったか、、不思議だなぁ、と思ってるでしょ?」

「えぇ、、、それに、あなたこそ、こんな場所で何してるのかと思ってね、」

「アタシ?アタシがこの場所にいる理由は簡単よ。

アタシのパトロンが厚生省のお偉さんなの。」

「え、、、」

「愛人なの、アタシ。」

越智 里美、、、

アスカとは違う淫欲さが充満した笑みを持った少女、

レイはその欲望色の強いオーラに、嘔吐感を感じていた、

 

 

 

 

 

 

 

マナは、一人でバス停に座っていた、

土曜日の官庁街は殆ど歩いてる人間はいない、

よってバスに乗る人間もいない、

誰も、マナを気にする人間はいなかった、、、、

マナは確かに可愛い少女だ、

だが、レイやアスカの様な他人とは違う独特の美を持ってはいない、

所謂、大勢の中に埋もれる可愛さだ、

そんな少女が、どれほど哀しみを感じていても、

涙を枯らすほど泣いていても、

孤独に殺されそうになっていても、

誰も助けてはくれなかった、、、、、

(アスカ、、もう、アタシとは違う世界に、、、

永遠に一緒なんて無理だと思ってたけど、、、

でも、、酷いよ、、アスカ、、、残酷すぎるよ、、

シンジまで、、シンジまで一緒に連れていって、、、、

アスカ、、アタシを一人っきりにして、、、アスカ、、、アスカ、、、、)

涙は無限に溢れる、

体中の水分が無くなる程泣いても、不思議と涙は枯れない、

胸の奥から、胸の底から湧出る、、、

(アタシ、、、どうしたらいいの、アスカ、、シンジ、、

アタシだけ、、、一人で、、、アタシが存在してる世界には2人はいない、

どうして、、どうしてアタシの世界には、アスカもシンジもいないの、、

アタシの世界って、、何か間違ってるの、、、

でも、、、、レイも云ってた、、

売春してるからって、間違いじゃない、、、

売春してるからアタシと違う生物じゃない、、

そうよ、、アタシが何処かで勝手に常識を作って、アスカを拒絶してたんだ、

そうだ、、、自分の世界にアスカを戻そうと、偏見でアスカを見てたんだ、、

アスカの行こうとしてる世界、シンジも一緒に歩んでる世界、、

アタシが勝手に拒絶してたんだ、、、)

次第に、何かが心から沸いてくる、

マナの心には、今までとは多少違う思いが浮かんで来る、

(行かなくちゃ、、、アスカに、、伝えに行かなくちゃ、、)

正常な感覚をマナが持っているとは思えない、

だが、哀しみのあまり気が狂ったわけでもない、

恐らく、耐えられない孤独を紛らわす為に、自分の世界を捨て、

他人の世界に迎合しようという、都合の良い勝手な考えを持っただけなのかも、

自分もアスカやシンジの世界に行けば仲間として受け入れてもらえる、

そんな御都合主義者として、人間的な甘さとしての発想なのかもしれない、

(行かなくちゃ、、アスカに会いに行かなくちゃ、、アスカに触れたい、、

アスカの笑顔を向けて欲しい、、昔の頃の様に、、アタシにも、、、)

そんな願望ばかりが占有してるマナは、正常な思考ではないのかもしれない、

だが、、寂しさを、今感じてる胸の空洞を埋めるために、

マナはゆっくり体を起こし、立ち上がった、、

そして、アスカが消えたホテルへと向かい、走って行った、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛人って、良い響きよね、、、愛人なら何でもできるのよ、

正妻には常識や世間体が付きまとうけど、愛人ならなんでも出来るのよ、、

ふふ、、最高よ、愛人としてのセックスは、、もう、、、」

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

レイは無言のまま、蛇の様な舌が唇を舐めるのを見ていた、

「やっぱり、男の欲望を手玉にとって遊ぶのは最高よね、、

そう思わない、綾波さん、」

「、、、、、、、、、、、、別に、」

「そう、、残念ね。でも、貴方も素質充分よ、アスカと同じでね、」

獲物を狙う爬虫類の瞳、金色に輝く欲望の瞳がレイを苛立たせる、

「関係ないわよ、、アタシには、」

「ふ〜ん、そう、、」

そう良いながらレイの横に佇む少女は、レイと同じ様にタバコを加え、

金色のブランド品ライターで火を付ける。メンソール系の細いタバコ、

因みにレイのタバコはショートホープだった、、

「中々良いお店だったわよね、シャーベッツってお店、」

「、、、、そう、」

「アタシは結構気に入ってるのよ。変な噂もある店だしね、」

「変な噂?」

レイは横目だけで少女に答える、

「そう、あの店ね、昔、それこそ十年前ぐらいだけどね、

ゲイ・バーだったのよ。しかも、SM系のハードゲイが集う店だったらしいのよ、」

「それが、変な噂なわけ?」

「ううん。今でこそ明るい洋風居酒屋だけど、あの地下に降りる階段がね、

時々繋がるのよ、、、、昔の異世界的なバーにね。」

今度は横目だけでなく、顔ごと横を向ける、

そして、大きく見開いた真っ赤な瞳で里美を見つめる、

「繋がる、、、昔の店に?」

「そう。何人か体験者がいるのよね、、、、

昔、SM系ゲイバーだった場所なんだけど、ある夜のパーティーであまりにも純度の高いドラックを使用しちゃってね、十数名の死者を出したの。従業員もお客も、あの場所で異常な快楽を感じながら死んだらしいの、、、」

「、、、、、、、、、そう、」

「その狂人たちの魂が今でも仲間を求めて彷徨ってるらしいのよ、、、

そして、あの階段を降りる人間で、少しでも狂人の資格がある人間を

自分の世界に導くらしいのよ、、、、

その導く霊がね、フレディーマーキュリーみたいな男らしいのよ、」

「誰?それ?」

「“Queen”ってバンドのヴォーカルでね、エイズで死んだんだけど、

上半身裸で、革パンツに軍人帽って異様な格好で自分達の世界へと導くらしいの、」

「、、、、、、、、、、、、、、」

レイは体中を走る回る恐怖感に抵抗できず、呆然と話しを聴く、

呟く様に答えるだけしか出来ないレイの顔面は更に白さを増す、

そのレイの表情を見て嬉しそうに話す里美は、サディステックな笑みを浮かべる、

「でもね、それだけじゃないのよ、この噂、」

「、、、、、、、、、、、、、、」

「その店の中に入った人間はその場で異次元へ行ってしまって行方不明に、

そして否定して逃げ出した人間は、、、」

「逃げた人間は?」

「その本人には何も影響ないんだけど、、

その人間の周囲の誰かが、必ず死んでるの。大切な友達とかね、、、、

くく、、、くくく、、、あははは、、、中々面白い噂でしょ、ははは、あはははは、」

その笑い声が現実の世界の声なのか、

それとも、あの時から今も夢の中に居るのか、

永遠と覚めない悪夢の中で悪魔に出会った様な感覚を覚えたレイは、

越智 里美の影が存在しない事に更なる恐怖感を憶えた、、、

 

 

 

 

 

 

“マナがホテルに入った!!”

「えぇ、、、一旦レイと共に尾行を止めたので、安心してたんですけど、」

“まさか、アスカの部屋に踏み込むつもりじゃ、、、”

「その可能性は大です。さっき、大騒ぎしながら強引にフロントからルーム

ナンバーを聞出してましたから。恐らくは、、、、、」

“シンちゃん、止めて。絶対にアスカ達の部屋に侵入させちゃダメよ、”

「僕もそう思ったんですけど、、、ミサトさん、連中がうようよしてるんですよ、」

“連中って、、、まさか、”

「えぇ、ECUの連中です。もう既にマナは彼らに気ずかれてます。」

“それじゃぁ、、、”

「今、カオル君が連中の人数、付属組織、武装レベルを調べてます、」

“仕方がないわね、、、データを同時にリツコへ、”

「はい、、、、、、、、、、、ミサトさん、、」

“シンちゃん、今ダブルスパイの線を加持が洗ってるから、

アスカも霧島さんもきっと大丈夫よ。カオル君だっている訳だし、

シンちゃんが焦ったら、却って危険よ、、“

「はい、、解りました。」

“じゃぁ、”

無線が切れる、

そしてホテルの部屋の上を通る、エアコン用のダクトの中で作業服を着たシンジは

真剣な表情のまま小さく呟いた、、

「、、、、、、ヤバイなぁ、、、」

 

 

第九話へ続く



Rudyさんの部屋に戻る/投稿小説の部屋に戻る
inserted by FC2 system