「屋根小屋にはシャワーが付いて無い、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神の石となぁ、、、、」

「えぇ、悪魔の石かもしれませんがね、」

「ふふ、、、お主にはわかっているのだろ、悪魔の石だと言う事を、」

老人は囲炉裏の中に存在する赤と蒼の変化を繰り返す炎を見つめて笑う、

「、、、、、えぇ、、私はそう思ってます。」

その老人の前に座る、口ひげをたくわえた男、歳のころは40歳ぐらいの男が、老人に答える、

何処となく不敵な笑みを浮かべながら、、

「その石を持って帰りたいと、」

「えぇ、、」

「だが、その石はわしの知り合いが預けて行った物だ。そう簡単には渡せないなぁ、」

「解っています。」

「ならば、お引取り願おうか、、、、、と、言っても帰る人間じゃなさそうだな、」

「えぇ、、、」

「わしは、金では動かんぞ。」

「知っています。私も金で友を売る人間には直接遭いに来ません。」

「小切手一枚と用件のディスクを送るだけか?」

「いえ、、、、、草々に死んでもらいます。それが一番手っ取り早いもので、」

男は淡々と話す、

老人はそのサングラスの奥で隠れている瞳を覗き込む、

常に変化し続ける炎の容姿がサングラスの表面に映る、

そして、その炎すら冷たく感じさせるほどクールな瞳が、老人の視線と重なる、

「何が、お主をそうさせた、、、」

「生まれつきです。」

「ふふ、、、生まれつきかぁ、、、生まれた時からそんな瞳だったのかね、

それじゃぁ、お主はアフリカの大地で、肉食獣にでも育てられたのかね、」

「いえ、、人間というこの地球上で最も醜く、残酷で、非道な生物にそだてられました、」

「そうか、、裏切り、詐欺、窃取、略奪、暴力、殺人をこよなく愛し、自分の虚栄心を満たす為に、エゴイズムを必死に裁判所で正当化する人間に育てられたのか、、、、可哀想になぁ、、」

老人も男のクールな瞳に負けないほど、何か虚無的な思惟の悟りを持った瞳で答える、

「それほどでもないですよ、、」

「そうかね。自分の息子をスナイパーに育てる親を可哀想だと思う私は間違っているかね?」

その言葉に男は何も答えない、

老人もその言葉以降何も話さない、

そして、囲炉裏の音と古びた萱葺き屋根と戸板を叩く自然の冷酷な風だけが、二人を包む、

まるで、二人の人間の接触を歓迎しないかの如く、

煩く、静かに、何度も、何度も、、、、沈黙を破りたくて騒いでいた、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

「シンジの反応は?」

アスカが改造車を運転しながら後ろの二人に話しかける、

「この都市を出た形跡が無い以上、レーダーに必ず引っかかるはずなんだけど、、」

ケンスケはレーダーのモニター画面を見ながら、何回線パターンも検索し続ける、

「なぁ、総流、本当にシンジがこの都市を出た形跡はないのか?」

トウジが話しかける、

「シンジが消息を絶ってから、二時間以上経っている、

でも、匿名メールの所為で、シンジの身柄は発見しだい拘束されるはずだった、

そのお陰で、二時間前には空港、港、一般道路、全て検問が入ってる、

その検問に引っかかってない以上は、まだ都心の何処かに潜んでる可能性の方が高いは、」

アスカは環状高速道路を改造した自分の車で走り抜ける、

その視線の先に映る車を全て抜き去る勢いで走る、

一刻でも早くシンジの反応を感知する為に、

だが、アスカが望んでいるのは、シンジが拘束されるのを止める事ではない、

アスカが望んでいるのは、シンジから答えを聞きたい事だ、

レイを、、、

綾波 レイを、シンジが撃ち殺したのか、、

撃ち殺す事が出来たのか、

あの、議事堂の屋上で発見された燃えた肉の塊が、綾波 レイなのか、、

その答えを、シンジの口から聞くこと、

アスカの目的はそれだけだった、、

「なぁ、総流、、、」

「何よ、エロメガネ、シンジの反応が見つかったの?」

「エ、、エロメガネ、、、、」

ケンスケの瞳が光輝くメガネの奥で、軍事オタク独特の輝きを宿す、

「なによ、エロメガネ、早く言いなさいよ!」

アスカがバックミラーに映るケンスケの瞳を見て、苛立ちながら話す、

(くっ、、、この女、、何時か酷い仕返しをしてやる、、、)

ケンスケはメガネのフレームを指先でつまみながら、心に陰険な仕返し方法を浮かべる、

「シンジの奴が自分で発信機のスイッチを切るって事は無いのか?」

「無理よ、私とシンジは互いに有事の際に生死が解る様に心臓の側に発信機を生め込んであるの。

それが止まる時は死ぬ時だけ。だから、自分で止める事は不可能なのよ、」

「それって、、、、シンジが生きてる内はって事だろ、、」

ケンスケが画面を見ながら不安げに呟く、

「そうよ、でも、、、、、」

「でも?」

「まだ、勝手に死なれたら困るのよ、、私には、、、まだ、、、確かめなければならない事が多過ぎるのよ、」

「シンジを使ってかい?」

「そうよ、、」

「、、、、、、、、、、綾波の事をかい?」

「、、、、、、、、、それ以外なにがあるのよ、」

アスカは高速で移り変わる視界の先に、何かを見ている、

「なぁ、総流、、、」

「解ってる、、、何時までも同じ事だけに拘ってるわけじゃないわ、、」

「じゃぁ、何を、」

「何かが見えるのよ、、、、この道の先に、、、」

「見える???」

ケンスケもトウジには、フロントガラスの向こうに広がる、灰色の空とアスファルト色の高速道路、

汚染された濁った空気だけしか見えない、

「私には、、、見えるのよ、、、、、」

「何が?」

「七年前、、私達が15歳になった時、レイが私とシンジの家を爆破した事、、、

その後、レイの生死は確認できずに最近まで行方不明であった事、、、、

シンジが全てを捨てて加持さんの元に行き、世界的なスナイパーになった事、、、

私が18の時に“ESSP”に入隊した事、、、

そして、一年前、、、ネルフが現れ、レイが現れ、、、シンジが“ESSP”に入隊した事、

そして、、、」

「俺達が“エヴァ”と呼ばれる石を発見した事、、、」

「そう、それと、、、あの“Pudding計画”と呼ばれた不気味なプランもね、、、」

アスカはフロントガラスに雨の雫が落ちてきた事に気がつく、

「全てが本当は計画されていた気がする、、、、

誰かの手によって、、、、私達の運命は決められている様な気がするの、、」

「誰かの手によって?」

「そう、、、その誰かを知りたいのよ、私は、、」

フロントガラスに落ちた雫が150キロ近い速度に負け、後方に飛んでいく、

「誰が私達の心を壊そうとしたのか、、、シンジと私とレイの運命を弄んでる奴を、、、

私は、、、、、漠然と見えてるのよ、、、」

「シンジの奴も見えとるんか、そいつを?」

「ううん、、あいつはレイの事しか頭にないからね、、、本当に単純なやつ、、、」

アスカの脳裏に浮かぶシンジの姿は、14歳ぐらいのアスカが大好きな頃の姿なのかもしれない、、

「純粋で、、、単純で、、、そのくせ正義感だけ強くて、、弱いくせに喧嘩して、、、泣き虫なくせに、、

どんな強そうな奴にも向かっていってた、、、、そんなシンジが私は、、、」

アスカの言葉は最後まで続かなかった、、、

だが、二人ともその最後の言葉を聞こうとはしなかった、、

アスカの最後の言葉を聞いたら、、

とても辛い思いをするだけだと解っていたからだった、、、

その直後、

ケンスケの無線機がシンジの反応を捕らえた、

「アスカ!北区から都市外に向かっている!」

「解ったわ!」

アスカは反対車線にスピンターンを決めながら強引に方向転換する、

「この方向は、、、、アスカ!反応の進行方向に企業研究所がある!」

「どこの研究機関なの!」

「確か、、、この機関は、、」

更にアスカは車のスピードを上げる、その車内でケンスケはキーボードを叩き続ける、

「建物は、、、赤木研究所、、、、関連企業は、、、やっぱり、、」

「おい、ケンスケ、赤木研究所とゆうたら、あの赤木博士のか?」

トウジもモニターを覗き込み、検索データーを確認する、

「そうだよ、トウジ、あの赤木博士の所有する研究所だよ、」

「あちゃ、、、面倒やな、」

トウジが顔をしかめる、

「どうしたのよ、その研究所って何かあるの!」

アスカが前を向いたまま叫ぶ、

「アスカ、、、この赤木ナオコゆう博士がな、、、えらい曲者でな、、、、

オゾン層が破壊された結果、この空を覆っている灰色のフィルターの事は知ってるよな、」

「それがどうかしたの!」

「あのフィルターを開発したのは、表向きは政府研究機関の人間ってことになっとるがな、、

実際の理論とフィルター設計は赤木博士が発案したものやという噂があるんや、、」

「その噂、どこまで信憑性があるの!」

「わいらが調べたところでは、ほぼ完璧に事実ってとこやな、」

「なんで、そんな研究所に向かってるのよ!」

「さぁな、、、わしらには解らん、」

「とにかく、行くしかないって事ね!飛ばすわよ、捕まって!」

アスカが一気にアクセルを踏むと、エンジン音が変わる、

「アスカスペシャル・エンジン、スタートよ!」

掛け声と共に、ジェットエンジンに近い音がうねりを上げる、

「ア、アスカ、、、この、エンジンって、、、」

「そうよ、、ジェットエンジンと同じ構造よ!しっかり捕まってなさいよ!!」

一気に200キロ近い速度へ加速していくアスカの車、

その加速Gにケンスケもトウジも体が浮き始める、

「ちょ、、、ちょっと、、、、まっ、、うわぁぁぁぁぁ、、」

「な、、なな、、、到着前に、、し、、、死んでまう!!」

「行くわよ!!!」

アスカの掛け声と共に、視界が歪んでいく二人だった、、、、

暗い空、本来の星のプレゼントを受け入れられない人工膜で覆われた空、

深夜の空でも、都心のネオンが反射して灰色に見える、

そんなコンクリートに覆われた空の下、

振り始めた雨のの中、アスカは見えない何かに向かって走る、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンジは黒い車に乗っていた、

運転手はあの時、屋上で遭った金髪の女性、

その助手席で、シンジはフロントガラスに落ちてきた雨の雫を見ている、

「もうすぐ着くわよ、」

「、、、、僕に遭わせたい人にですか、」

「ううん、その人は今はこの国にはいないは。もうすぐ、私達の研究所に到着するの、」

「そうですか、、、」

シンジはうわの空で答える、

「興味無さそうね、、」

「そんな事ないですよ、、」

「あらそう?私の事、何も聞いてこないじゃない、私には興味はわかない?」

「、、、、、、わかないですね、」

「ふふ、、はっきり言うわね、」

シンジは本当に興味無さそうに灰色の夜空を眺めていた、

 

 

そのシンジの頭の中には、昔レイがよく歌っていた歌が流れていた、、

レイが歌っていた歌が、

こんな灰色の空から雫が落ちてくると、

シンジは何時も思い出していた、、、、

 

 

 

“無表情で立ってたんだ、雨の国道沿いに、

 茶色いコートを着た男が、

 俺は車を止めて話しかけたんだ、

 いったいこんな所で何を待ってるって、

 「ハロー、ボーイ教えてやろう、俺はさっきまで白い服を着た天使だった、

 だけど皆俺の歌う唄が気に入らなかった、

 そして俺をこの狂った世界に追放したってわけさ、」

 

 一体その唄はどんな唄なんだい、この俺に聞かせてくれよ、

 手にしたドクロの首飾り、ユラユラ揺らしながら男は歌い出した、

 「俺は旅人、この広い世界で、手に入れたい物は綺麗な水、

 クリームの夢を見た朝に、一人最後を迎えるつもりさ、」

 

 今にも、吹き飛ばされそうな風の中を

 走り抜けて行く、俺の車のフロントガラスに、

 ポツリと雨の滴が落ちてきた、

 あの時の唄が、蘇ってくる、、、、、、“

 

 

 

 

(レイはよく詩ってたなぁ、、、“俺”って言いながら叫ぶ様に歌うんだから、、)

「その詩、なんて詩なの?」

「え、」

シンジは金髪の女性の質問に、レイの思い出から引き戻される、

「その詩、不思議な歌詞ね、」

「ど、、どうして、僕の心を読んだ???」

「ふふ、、以外と子供っぽいのね、シンジ君。

あなたが思ってた歌、口ずさんでたわよ。私はてっきり聞いて欲しいのかと思ってたのに、ふふ、、」

「そ、そうですか、、、、」

シンジは何時の間にか、心に浮かんでいた詩を口ずさんでいた、

「、、、、“Rain Dog”

「タイトル?」

「そう、、、」

「思いでの詩のなの?」

「、、、、、、そうかも、」

シンジは現実に戻り、数分前までと同じ様に無表情に答える、

その姿に女性も無表情に話しを続ける、

「天使が人間の世界に追放される、、、、他の天使に気に入られずに、

狂った世界で純粋な真実を見つけ様とする、、そして、その夢が叶った時、、、消滅する、、、

素敵な歌詞ね、、まるで綾波 レイの事みたいね、、」

金髪の女性の言葉にシンジの瞳が反応する、

「どういう事です、」

「そのままの意味よ、シンジ君、」

少しだけ笑みを浮かべ、タバコを加えながら車を走らせる女性を暫くシンジは見つめる、

「、、、、あんた、誰です?」

「ふふ、やっとその質問をしてくれたわね、」

「やっと興味が持てたものでね、」

「レイの事にならないと興味がないのね、、、

私は赤木 リツコ、今から行く赤木研究所の赤木 ナオコの娘よ、」

「赤木 ナオコ、、、、確か、、昔政府環境庁直属の研究所にいた、、、」

「あら、良く知ってるわね、、、」

「生物進化研究所ですよね、、、、」

「そうよ、貴方の両親と同じね、」

シンジは瞳を細め、疑いの目つきでリツコを見る、

「当然、、、、調べてるわよね、」

「えぇ、、、赤木 ナオコ博士、、、、同じ生物進化研究所に勤務、でも研究対象は赤外線と人体の関係

が主で、父さんや母さんの様に生物遺伝子進化とは違うはず、、、だが、何故か父さんと母さんが死亡後、

政府研究所を辞め、企業の研究機関の所長をしてる、、、」

「その通りよ、、表向きはね、」

「やっぱり、、裏があるって事ですね、」

「そうよ。知ってた?」

「調べれば調べるほど、謎の部分が多かったですし、当時の資料やデーターは何故か抹消されていた、」

「そうね、、、恐らく殆ど当時の記録は残っていないでしょうね、」

「その、データーを見せてくれるんですか、僕に?」

「ううん、、見せはしないは、」

「じゃぁ、僕をなぜ連れて行くんです?」

「話してあげるのよ、母さんの口から直接ね、」

リツコの言葉を同時に、車は研究所の入り口に到着した、

シンジはとりわけ表情を変えずに、黙ったまま車ごと研究所に入っていった、

 

 

 

 

 

 

 

旧北海道地区、今は犯罪者の島流し地区、いわゆる無国籍地区、

犯罪者達が管理されている収容所は平野にあるが、そこから更に山奥深く入ると、今でも湿原地帯が存在している。その湿原地帯を遡り、更に置く深くに進んだ場所に、少数民族として自然の掟と共に生きる民族が存在していた。紫外線の脅威の中、癌と共に生存している、不思議な民族が、、、

生きることも、死ぬことも、全て地球上の出来事のままに過ごす、

無理に生き延びる事もせず、無理に死に急ぐこともせず、

ただ、草と水と空気と共に流れる様に生きる、

そんな民族だった、、

「自分の息子を殺人マシーンにすることが、まともな親のすることではないと思うがね、」

「私は親ではないですよ。ただ、遺伝子を残しただけです、」

「それを世間では親というのだよ、」

「だが、あいつは優し過ぎた。全てに対して優しさを持って、善悪などというくだらない基準を求め過ぎた。それでは生きては行けない、特にあいつの人生は、、、」

「そういう人生にしたのも君だろ。本来なら淡い恋や、激しい思慕、友達との友情、そして様々な出来事の中で切磋琢磨して生きて始めて経験する哀しみや、苦しみを、彼らは一気に経験させられた、君の手でね。それが、まともな人間のやる事だとはわしには思えんな、」

「良く、私の事を調べているようですね、、」

「まぁな、歳をとると、色々俗世間の出来事の噂が耳に入るもんでな、」

「そう簡単に耳に入る話しではないはずですがね、」

男と老人の間の囲炉裏が音を激しくたてる、

何故か、炎が一層赤く輝いて見える、

そう、、、真っ赤という色の存在を知らしめるかの如く、、、

「赤い瞳の一族、、、、、、」

「それを知っていて、来たんだろうが、」

「レイはこちらに居るのですか?」

「いや、、ここにはおらん。だが、数年前はこの地にいた、」

「そうですか、、、、、」

「トウジ君とケンスケ君二人は、一応取材と言って私の元を訪れたが、、、」

「目的は、綾波 レイと同じ赤い瞳を持つ一族の取材ですか、」

「恐らく、彼らの真の目的はそこにあったのだろうが、最後までそこには自分たちから触れず、

あくまで最後の自然を世間に訴える取材で終わった、、、、最後まで、私から話しをするまでね、」

「赤い瞳の一族より、この湿原の自然こそ世間に訴えて欲しかったと、」

「あの二人は私との会話のなかで、それを理解してくれていた、、

真の目的は別にあったのだろうが、何の嫌味もなく、裏心もなく、、、

君とは瞳の色が根本的に違っていたね、、」

「ふっ、、、その二人の預けて行った“石”は私には渡せないという事ですね、」

「あぁ、、それだけが理由ではない。お主が与えた子供達への苦しみ、お主がもっと人間的な態度を取っていれば、、、、、シンジ君も、アスカ君も、、レイも、、、、あれほど悲惨な道を進まずに済んだはずだ。」

「だが、あの道以外、存在してなかった。」

「それは、結果を正当化する言い訳だ。事実、君に関った子供達は皆心に深くトラウマを持っている、」

「持っていない人間など存在しませんよ、」

「だが、守ってやるべき立場の人間が、逆に心を傷つけたことは、わしは絶対に許せない。」

「私があの道を選ばなければ、子供達も、もっと早く殺されていた。

ユイや、アスカの両親の様に、、、、、」

「他に道があったはずだ、、君があの道を選ばなければな、」

「だが、神は私にその道を発見させた。そして、私の家族、周囲の人間にその道を歩むことを課した、」

「お主が断る事もできたはずだ、」

「、、、、、、、、、いや、出来ないと思います。」

「何故だね、」

「貴方も生まれた時から、赤い瞳の一族として運命ずけられていた。それと同じ様に、、、、

私にもシンジにも、運命は始めから決まっていたのですよ、」

「どんな運命がかね、」

「世界に広がった地球を滅ぼすバクテリア、人間という生物を絶滅させる運命ですね、」

 

 

 

 

 

第九話へ続く



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