The Sexuality Reverse By The Children

籠の中の小鳥


Act.1






トン……トン……。

弱弱しく、まるでその発する者の性格を表すかのような誰何の響きが 重厚な樫の扉を打つ。


「あの………副司令……お呼びでしょうか?」


囁くような、繊弱さと、か細さを感じさせる澄んだ声音が、かろうじて分厚い扉越しに聞こえてくる。


「……うむ。入りたまえ」


簡素ではあるが、一つ一つが決して安っぽいものでは無いと言う事が素人の目から見ても伺われる調度類に装われた室内に、唯一人、夕日の差し込む巨大な窓ガラスに向け後ろ手を組んでいた人物は、扉の方を振りかえるでもなく穏やかな声音でそう答えた。

「はい……あの、それでは、失礼します」

そう応じる声に遅れる事数秒、僅かな音と共に、扉が開けられる。
そこから現れたのは一人の少女。
濡れた様に艶びかる癖の無い黒髪はショートに切り揃えられている。
刷毛でさっと刷かれたように優美な眉の下に輝く黒檀の瞳に浮ぶ輝きは、男ならば……或いはそれ以外の性を持つものにとっても、否応無くある種の感情を掻き立てさせられる。

即ち、庇護欲と嗜虐欲。

小作りだが形の良い鼻。その薄い唇は、どこかこの少女に、その第二次性徴の表れを未だ認識させない制服に身を包んだ 華奢な身体つきと共に、ユニセックスな印象を見る者に与える。
100人中、90人以上が『美少女』の形容を彼女に対して用いるのに躊躇いはしないであろう。

ゆっくりと振りかえった男、特務機関ネルフ副司令、冬月コウゾウは、そんな少女の姿に僅かにその穏やかな、老紳士然とした風貌の中にある眼を一瞬細めると、張りの有るテノ−ルで少女に声を掛ける。


「足労願って、済まなかったね。シンコ君」


シンコと呼ばれた少女。
……エヴァ初号機パイロット、サードチルドレン・碇シンコは慌てた様にその細い首をフルフルと左右にする。
僅かに遅れて揺れる黒髪がサラサラと音を立てそうな揺らぎを見せる。

瞳に当惑の光を隠しきれぬまま、シンコはつっかえつっかえの言葉をその桜の花びらのような唇から漏らす。


「い、いえ。……そんなこと……ないです……」


これは彼女が礼儀を知らないとか、知能的に問題があるからではない。
この、積極性などと言う単語から程遠い人格形成を成してきた少女にとって、殆ど喋った事も無い、半世紀も年齢差のある人物とスムーズなコミュニケーションを取れと言う方が酷である。
そんな少女の様子に僅かな含み笑いを口の中でかみ殺しながら、冬月は続ける。


「ふむ。そんなに硬くならなくともよろしい。
なにも取って食おうと言うのでは無いのだからな。
………掛けたまえ」


最後の言葉に、華奢な肩を僅かにビクッと揺らしながら、シンコは冬月に薦められるまま、素直に、そしておずおずとその身を部屋の中央に置かれた、重厚な皮張りのソファに浅く預けた。
ソファと揃いになっているテーブルの上には、所有者の趣味の良さを伺わせる白磁のティ−セットが、暖かな湯気を立てていた。


「紅茶を用意したのだが。 珈琲の方が良かったかね?」


自らも向かいの席にその痩身を深く預け、華奢なカップに紅茶を注ぎながら、冬月はシンコにそう呼びかける。
シンコは慌てた様に先程よりもやや強く首を振りながら答えを返した。


「い、いえ! お紅茶好きです!」


尋ねられた嗜好に対する返答にしてはやや大きすぎる自らのその声と、それを聞いた後の冬月の浮べた表情に、自らの緊張を露呈されたような気がして……実際その通りなのだが……、シンコはその色白の 顔を赤らめる。
冬月はそんな少女の反応を愉しみながら、自分のカップを口許 に運ぶ。


「中々のものだよ、飲みたまえ」


緊張に喉の渇きを覚えはじめた少女は有りがたくその申し入れに従う事にした。
暫く、カップと皿の触れ合う音と、時計の、時間の流れを示す音だけが 空間を支配する。

やがて耐えきれなくなったのでろう、シンコが冬月にむかい、おずおずと問い掛ける。


「あの。……冬月副司令……どう言ったご用件なのでしょう?」


受け皿にカップを戻すと、冬月はその視線をシンコに向け、穏やかに言葉を返した。


「用件……といった程の事では無いよ。
  ただ、君とは今までそれほど話もした事が無かったのでね。
是非一度こうした機会が欲しいと思っていたのだよ」

「……はあ。」


的を得ない冬月の答えに、シンコは当惑の色を隠し切れない。そんなシンコに冬月は、今度は悪戯っぽく問い掛ける。


「ふむ。しかし、こうして見るとやはり血は争えんな。
  まるで生き写しだ。」


どこか遠い眼をしながらの言葉に、シンコは冬月が自分の中に、誰の面影を見ているのかが分ったような気がした。


「……副司令は母さんの大学時代の……先生だったんですよね?」

「うむ。
 私の教え子達の中で、間違い無く一番優秀な教え子だったよ。
  ……そして、私は人間として彼女を尊敬もしていた」


過去を懐かしむかの如き、その初老の男の言葉に、シンコは自分の数倍もの時間の流れにその身を晒してきた者の言葉のみが持つ、不可思議な非現実感に軽い眩暈を覚えた。

…………いや、比喩などでは無い。
実際に視界が急速に狭められて行く。
身体が鉛の様に重く感じられ、空恐ろしく感じられる程の失調感が彼女の身を支配して行く。
慌てて立ちあがろうとするが、まるで脚に力が入らない。
ふら付く頭、異様な脈動を示す鼓動。
……これは一体?!


「ふむ。………効いてきたかね」


自らの指先から滑り落ちたカップの割れる音と共に、耳に飛び込んできた冬月の声に顔を上げたシンコのぼやける視界に最後に映ったものは、 …………信じられないほど邪悪な笑みを浮かべる冬月の顔であった。








◇    ◇    ◇








「っ………!!!」


一瞬、背筋を走った違和感と嫌悪感に、惣流アスカはその優美な眉を微かに顰めた。
どこか胸苦しさを感じさせるその感覚に、彼はチラリと双方向モニターのすぐ傍に 備え付けられた計器類の数値を確かめる。
肺の中を巡回するLCLは適正な酸素を供給してくれている、酸素不足などと云う事は まず有り得ない。

そんな違和感を振り払うかのように軽くその形の良い頭を左右する。
普段は彼の密かな自慢の一つでもある、極上のルビーを溶し込んだような鮮紅色の毛髪が、それよりもやや薄いLCLの海に溶け込んだ血塊の様に思え、更に彼の神経を逆撫でる。


「どうしたの、アスカ君。集中できてないわよ!」


先程視線を走らせたモニターから、ややハスキーな声が発せられる。
アスカは煩わしそうに首を振ると、モニターの向こうに映る姿に向けて、不機嫌さを 隠そうともせずに答える。


「なんでもねえよ。……続けてくれ」


そう、ぞんざいな答えを返すと彼は視界を覆う赤い光景を追い払う為、瞼を再び閉じ、意識を深い精神の狭間へと自ら導いて行った。





「シンクロ率は以前とほぼ横這いの82.12%………まあ、これは良いでしょう。
 ただ、ハーモニクスが随分と乱れているわね。あの時一体何を考えていたの?」


掠れたようなハスキーな声の美女……NERV技術部部長、赤木リツコ博士はその金色に染め抜かれた髪を掻き揚げながら、そのクールな雰囲気を裏切らない、冷酷一歩手前の冷静な口調で、目の前にふてくされたように立っている少年に向い、そう声をかけた。


「なんでもイイだろう。別に」


誠実などと言う単語からほど遠い返答に、髪の色に比して不自然さを否めない彼女の黒い眉がピクリと跳ねる。
隣に立つ伊吹マヤは胸元にボードを抱き込みながら、ハラハラと彼女の敬愛して止まない上司の顔色を伺った。
第二発令所の他のオペレーター達は耳をそばだてながら、自分達の仕事に没入している振りをする。
ドクター赤木は自分の与えられた仕事に不真面目な相手に対して、容赦と云う物が無い。
例えそれが14才の子供だとしても。


「アスカ君……真面目に答えなさい!」

「これ以上はないってくらい真面目だぜ。オレは」


あさっての方向に視線をさ迷わせながらでは、説得力がまるで無い。
リツコの黒く太い眉が跳ね上がる。
マヤは彼女の金色の前髪と黒い眉が鋭角で交わるのを確かめ、背筋を冷汗が伝うのを感じた。


「………アスカ君。」


ややトーンダウンした声量が表すのは、決して怒りの感情が落ち着いた事ではないだろう。
すわ赤木火山大爆発か? 周囲の緊張が高まる。
と、厳しさを増した彼女の声にかぶさる様にして、別の声がかかった。


「リツコォ。そんなにカッカしなさんなって。」


張り詰めた緊張感をあっという間に台無しにする間延びした声に皆が振り向く。
そこには、見事なまでのスタイルとルックスを持つ妙齢の美女。
NERV作戦部長、葛城ミサトがのほほん。とした表情で立っていた。


「ミサト! 遅刻よ。責任者の貴方がそんな事でどうするの!」


リツコの咎める響きを多分に帯びた声音も柳に風と受け流し、ミサトは悪びれた様子も無く、飄々と答える。


「そんな硬い事言いっこ無し。せっかく司令も査察に行って居ないのにさあ。
 こんな時ぐらい気楽に行かないと老け込むわよん」


ちょいちょい。と手を動かし極楽トンボな事を言いながら、アスカの方に顔を向ける。ギリギリと歯を噛み締めているリツコの事はもはや眼中にないようだ。


「調子悪いみたいじゃないのアスカ」


言葉だけみれば心配している様にも思えるが、爛々と輝く瞳が『ただの好奇心なんですう』と雄弁に物語っている。
勿論、同居人でもあるアスカはそんな言葉に騙されたりしない。
もう一人の同居人の少女ならば容易く引っかかってしまうのだろうが。
そこまで考えた時、アスカは自分の不機嫌の原因を思い当たり、我が事ながらのその不本意な(と、本人は思っている)理由に、更に眉を顰めた。


「んなこたあねえよ。………おい、ミサト」

「なあに〜〜ん」


軽薄なニヤニヤ笑いを抑えようともせず、ミサトが答える。
その表情に癇の虫を刺激されながらも、アスカは疑問を口にした。


「………シンコの奴は、どこに行ったんだ?」


その言葉を口にした直後、アスカは後悔した。
ミサトの顔に先程までの5割増しの笑みが浮んだのだ。


「はっはああん。そっかあ、それが原因かあ」

「何がだよ!」


ここでムキになれば相手の思う壺だと判ってはいるのだが、そんな理屈で感情を抑えつけられる程、彼は大人ではなかった。
端麗な貌に苛立ちを篭め、紺碧の瞳に宿る剣呑な視線を送りこんでくるアスカに対しても気にした風も無くミサトは続ける。


「いつもなら先にテストが終わってもシンコちゃんが待っててくれてるもんねえ。
 寂しいんでしょ、アスカ。」


アスカの白皙の頬が見る間に紅潮して行く。
ぐっと握り締められた拳がブルブルと震えている。
髪に残った生乾きのままのLCLからは今にも湯気が立ち上りそうだ。
そんな二人の様子を見遣りながら、リツコはそっと溜息を吐いた。
どうやらすっかり毒気を抜かれてしまったらしい。
マヤが隣で胸を撫で下ろしているのを横目で確認しながら、不毛な論争に終止符を打つべく声を差し挟む。


「二人ともその辺にしておきなさい。アスカ君、今日はもう良いわ。
 でも、こんな事が繰り返しあるようじゃ困るわよ」

「判ってるよ。次はもっとしっかりする」


その返答に軽く頷くと、リツコはマヤに顔を向けた。


「そう言えばシンコはどうしたの? 
 ミサトじゃないけど、いつもならアスカ君が終わるのを待ってるのに」

(正確には待たされているのに、だけどね。)


心の中で密かに訂正を入れながら、リツコは目の前の倣岸不遜な少年と、歩く酒樽女の巻き起こす騒動の一番の被害者である不運な少女の所在をマヤに問う。


「あ。はい、シンコちゃんはさっき副司令に呼び出されたみたいですけど」

「冬月副司令に?」


意外、としか言いようの無い組み合わせに、切れ長の目を軽く見開きながらリツコが繰り返す。
何時の間にかミサトとのコミュニケーション(?)を止め、二人の話を聞いていたアスカは僅かに眉を顰めると、ゆっくりと首を巡らせ、遥かに高い発令所の天井を仰いだ。


まるでその先をある物を見通すかのように。








◇    ◇    ◇








闇に沈む意識が徐々に浮上する。
毎朝の感覚。
恐らく次に来るのは目覚ましの電子音と窓から聞こえる小鳥達の囀り。
一時的に澄んだ早朝の空気の中に響く車の音。
種々雑多な音を零す世間に対し、やや厭世的なきらいのある少女にとって、最も好ましい時間。
静謐な空気は厳しく、そしてどこか優しく少女を包み、一日の始まりを肌を刺す冷気と共に教えてくれる筈であった。

そう、いつもの朝ならば。

耳にはお気に入りのペンペンそっくりの目覚ましから響く筈の音は届かない。
多分にロマンチックな感傷を持つ彼女を愉しませてくれる雀達の挨拶は今は届かず、まっさらな白地に墨滴を垂らしたかのような不快感を催す排気音も鼓膜を震わす事は無かった。
変わりにあるのは全くの無。
怖いくらいに静まり返った周囲は空気の揺らぎを何も彼女の桜色の耳朶に届ける事は無かった。
いつもと違う目覚め。いつもとは違う朝………………。


「知らない………天井?」


寝起きは良い筈の自分の頭の中は未だ混濁しており、正常な思考をするには少々無理がある。
それでも苦労して意識を引き上げる。
視界に映るのは自分の部屋にあるような安っぽい蛍光灯などではなく、遥かに高い位置にある天井に吊るされた高級そうなそれだった。


「目が醒めたかね?」


半覚醒状態にある思考は耳に届いた声を手がかりに徐々にその働きを取り戻す。
断片的に浮んでは消えるおぼろげなビジョン。
歪む視界に映るのは飛沫を飛ばす赤褐色の液体。真白な陶器の破片。
そして……………歪んだ、笑み。

そこで一気に目が醒めた。
反射的に手を下に付け、勢い良く身体を起こそうと試みるが、万歳の形になっている腕はピクリとも動かない。変わりに、手首辺りに強い締め付けを感じる。
慌てて今度は脚を動かそうとするが、こちらもくるぶしの辺りを固定されているようだ。
膝が僅かに曲がる程度でそれ以上は身動きが取れない。


「いけないね。あまり動いては肌に瑕が付く」


現状の認識が出来ず、ただただ混乱する彼女の耳に再び声が届く。
錆を含んだテノール。
幾重もの人生の年輪を刻んだ老賢者の声。
その中に僅かな濁りを感じたのは、はたしてこの異常な状態に混乱した彼女の錯覚だろうか?

体の下には柔らかな感触。
肌の露出した部分から感じる滑らかな質感はシーツの物だろう。
どうやら自分はベットの上に手足を拘束されているらしい。
今まで想像だにした事の無い、異常な状況に麻痺した思考が、奇妙に冷静に答えを弾き出す。
そして、意識を失う直前の記憶。
自分が誰と向かい合っていたのかを……。
自由に動く首を曲げ、声の響いた方向へと視線を向ける。
髪が一筋二筋、口許を覆い唇にそのまま貼りつくが、手足を拘束された身では、取り除く事も出来ない。
視線を向けた先に認めたものは、ロッキングチェアに腰を降ろし、手の中にあるグラスを優雅に傾け、その薄い唇に琥珀色の液体を流し込む冬月コウゾウの姿であった。


「ふ、冬月副司令。一体どう言う事ですか?」


未だ自分の置かれた立場が分らず、茫然とするばかりの彼女の声音には、当惑の響きのみがあった。
男はその弱弱しい誰何の声に答える事は無く、手にしたグラスを傍らのテーブルに置くと、立ち上がり、そしてゆっくりと近づいて来る。
シンコはそんな彼の様子に、何か本能的な恐怖を感じた。
その華奢な身を強張らせ、硬く瞼を閉じる。
噛み締めた奥歯がカチカチと音を立て、指先に細かに震えが走る。

やがてすぐ傍で男の立ち止まる気配。
瞼に感じる光が不意に遮られる事により、男が自分の顔を覗き込んでいるのが分った。
無意識に瞼に更にぎゅっと力が篭る。
握り締めた小さな拳が震えを帯び始めるのがはっきりと分る。

不意に頬に触れる、かさつき筋張った手の感触。


「ヒッ!」


目を閉じていた事により敏感になっていた触感を不意に刺激され、反射的に声が漏れる。
身体がさらに強張り、噛み締めた奥歯がカチカチと音を立て始める。
手は離れることなく頬をそのまま撫で回し始めた。
頬をさすり、鼻筋を辿り瞼を撫で、額にかかる髪を掻き揚げ、そして恐怖に戦慄く唇に張り付いた幾筋かの後れ毛を一本一本引き剥がす様に取り除く。
どこか爬虫類めいた動きを続ける冬月のその手に、十代の少女らしい嫌悪感がシンコの身の裡を走る。
滑らかなその肌一面の産毛が毛羽立ち、鳥肌が一気に走り始める。
振り払おうにも、身体が膠(にかわ)で固められたかのように硬直してしまっている。 ぴたり。と、頬に再び当てられた手の動きが止まる。


「怖いかね?」


優しい、とても優しい声。
しかしその声は彼女に安心感を与える事は無く、却って強い恐怖を与える。
頭ごなしに恫喝された方がまだマシだっただろう。


「怖いかね?」


同じ、問い。
シンコは震える細い頤(おとがい)を幾度も上下させ、肯定の意を伝える。
唇は戦慄き震え、舌は凍りついた様に動きを止めている。
涙で潤み始めた瞳と逆光によって冬月の表情は彼女には良く見えない。
また、見たいとも思わなかった。
頬に当てられていた冬月の手が不意に離れる。
何時の間にか止めていた息をホッと吐いた。
その、瞬間。

ビリイッ!!


「ヒイッ!」


ブラウスの胸元が勢い良く引き裂かれる。
反射的に胸を両の腕で覆うとしたが、きつく固定された手首は彼女の意に従う事は無かった。
浩々と輝く蛍光灯の光に浮びあがる清潔な白いブラに隠された彼女の膨らみは、まだ痛々しさを感じさせる程に幼い。
引き裂く時にずれてしまったのだろう、滑らかな曲線を描く右の肩からは肩紐が既に半ば外れてしまっている。

ハラリ、と、手の中に残ったブラウスの切れ端を冬月は手から滑り落とした。
そしてその手を今度はブラ越しとは言え、露出した彼女の胸乳へと伸ばす。
奇妙に生暖かいその手が肌に触れた。直接ムネを触られ、シンコは絶句した。
顔からさっと血の気が引き、今にも泣き出しそうな表情になる。

瞬間、弾けた。


「イヤアアアアアアアアアアアッ!!」


それまでのぶり返しが来たかのように激しく身をよじるシンコ。
その黒瞳から水晶のような涙を零しながら、狂ったように体を動かす。
いや、動かそうとする。
しかし、胸元をまさぐる手の動きはそんな彼女の抵抗を意にも介さず、白い肌を這い回り続ける。


「ふふふ。まだまだ蕾だな」

「やだ。やだよう!」


痺れるような胸の疼きに苦鳴にも似た声を漏らす。
悲痛に歪む繊細な貌(かお)に冬月は陶然とした視線を当てている。
同年代の少女達に比しても、やや小振りな双丘をヤワヤワと力を入れること無く、絶妙な力加減で愛撫を続ける。
やがて彼女の唇から先程までの悲鳴とはやや異なる響きを帯びた声が漏れ始めた。
胸を触られたという恥ずかしさと、我が身に降りかかった理不尽な出来事に対する恐怖、そして未だかつて感じた事の無い未知の感覚が入り交じって、心臓が絶え間なく飛び跳ねるのを感じた。


「ンンン!ンゥ!や……だぁ」


蒼白だった肌に序々に赤みが差していく。
冬月の手が身体をまさぐる度に、肌を痺れるような感覚が走り抜けていく。
小振りな膨らみの頂点にあるしこりが硬くこわばって行くのが自分でもはっきりとわかる。
冬月の手がそこをかする度に痒みにも似た刺激が湧き上がるのだ。


(うそ!な、なんで、こんな)


体の中心、腰の奥深くから届くピリピリと痺れるような刺激。
自身の身体に沸き起こった信じられない反応に頭の中は更に混乱を深めて行く。
未だ自慰すら知らぬ少女には快感を快感として受けとめる術すら知らぬ。
その間にも冬月の手は容赦無くシンコの胸をまさぐり続ける。
冬月はひとしきり堪能した後、おもむろにブラを上へとずらし上げた。
その際にしこりを強く擦り上げられ、思わず艶っぽい嬌声が漏れる。


「ひゃう!」


自分の喉から溢れ出た声に顔を真っ赤にして唇を噛み締める。
羞恥に貌を赤く染めるシンコを見遣り、冬月は薄い唇を醜く歪めた。
幼くとも、白くて丸いその胸には、桜色の乳首が慎ましげに息づいている。


「体が熱いのだろう?」


指摘され、更に顔に血が上る。


「いやらしい娘だ。もうここをこんなに硬くしている」

「ち、ちがっ………きゃう!!」

「ふむ。流石に良く効く薬だ。ここまでだとは思わなかった」


その台詞に愕然とするシンコ。


「あ、あの・・・お茶!」


唇にあの笑みを貼りつけたまま、冬月がシンコの問いかけに応じる。
どこかその様子は捕まえた虫の羽を面白半分でもぐ、分別も付かぬ幼子のようだ。


「そうだ。一服盛らせてもらったよ。なに、すぐに君も感謝するようになる。
 気持ち良くしてくれてありがとうございます。とね」


不意に右の乳首を摘み取られ、シンコの唇から切羽詰った声が漏れる。
恐怖と、胸から否応無く送り込まれてくる望みもしない刺激に、シンコは無意識の内に叫びを放った。


「やだあ〜〜〜!!! アっちゃん。助けてええ!!」


ピタリ。と乳首を親指の腹でこね回していた冬月の動きが止まる。


「………え?」


不意に止んだ刺激に安堵しながら、シンコは彼女の胸元に屈み込むようにしてその動きを止めている冬月の様子を伺う。
彼女の頭の位置からでは、彼の白髪しか視界に入らず、表情を読む事は出来ない。

−−−不意に。

ギュウウ!


「アアアアアアアアアアアッッ!!!!」


冬月は柔らかい膨らみを鷲掴みにすると、力一杯握りしめた。
男の手の中で柔らかい小振りな胸はぷりぷりと弾んだが、それもほんの一瞬だった。
すぐにぎゅっと圧縮されて、握るのと同じ強さで押し返してくる。
骨ばった指の隙間からはみ出す肉が痛々しい。


「……ヒイイイイイイイッ!」


たっぷりとシンコに悲鳴をあげさせて、やっと手を放す。
シンコは呻きながら荒い息をついて胸をおさえようとしたが、無論腕は彼女の自由には動かない。
ただ、自分のからだが自分の自由に動かない事を、手首の鈍痛と共に教えるのみだった。
感覚が痺れ、もぎ取られてしまったのではないかと朦朧とした頭で思った。
胸がジンジンと痛む。
男には絶対に分からない痛みだろう。


「……ひどい」


掠れた声で苦鳴を漏らす。


「ど、どうして、・・・ヒック、こんなこと、・・・ヒッ、するん、ですか?」


恐怖と恥辱に震える声帯が、我知らず彼女の喉から滑り落ちる声をしばしば途切れさせた。 合間に細かな"しゃっくり"が混ざる。


「………ぜ……だ」


顔を伏せたままの冬月から囁くような声が聞こえる。


「え……?」


男から感じる異様な気配に、シンコは胸の痛みも忘れて問い返した。


「なぜだああっ!!」

「ヒィ……!」


中途半端に悲鳴を上げるシンコ。
突然、強烈な平手打ちを見舞われたのだ。
広大な空間を有する部屋に、乾いた打撃音が響き渡る。


「あうっ!?」


頬に強い衝撃を受けて、シンコの首が勢い良く右にぶれる。
身体を固定されている為、衝撃の殆どが脳に伝わり、一瞬意識が遠ざかる。
後からやってきた頬の痛みに、シンコの瞳から涙がこぼれ落ちた。
不当な扱いへの悔しさもあった。
鼻孔の奥にきな臭い匂い。
冬月が、両手で胸を揉みしだいた。


「ユイ君……ユイ君……」


胸元に顔を伏せ、うわ言のように自分の母の名を呼ぶ冬月に、シンコは本能的な恐怖を感じた。
暴力を振るわれる事への恐怖ではない。
もちろん、それもあるが、より深刻な、女性に本能的に備わっている貞操の危機への恐怖だ。
乱暴に扱われる胸が痛い。
柔らかい膨らみは、冬月の手の中でぐにゃぐにゃと形を変えている。


「ア…アアアゥ」


やがて、勢い良く自分の胸元から身を起こした冬月の顔を見たシンコの顔が凍りついた。
先ほどまでまがりなりにも残っていた老紳士の面影は最早欠片も無く、目に浮ぶ鬼火の如きギラギラとした輝きは、異様な熱感をシンコに与える。
彼女の思い人である赤毛の少年の瞳に輝く、全てを焼き尽くすかのような眩しくも輝かしいそれではなく、まるで休火山の地下深くにドロドロと蠢くマグマの陰湿な光のようだ。


「柔らかい……なぜこんなに柔らかいんだ………ユイ君………」


執拗に両手を動かしながら、冬月は続ける。


「ち、違う。私はおかあさんじゃ……くう!」


薬物の効果が顕著に表れてきたのだろう、ムネを苛む刺激は、既に苦痛よりも快楽の度合いが強い。
きつく絞り込むような指の動きに併せて、シンコの身体がびくびくと震える。


「おお!・・・こんなに硬くなっておる」

「やっ、やだ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」


不意に硬く尖った乳頭を包んだ生暖かい感触にシンコは悲痛な叫びを上げた。冬月が乳首を舌で舐り上げたのだ。
生暖かい呼気が胸を、乳首を撫で上げ、そこから伝わる強制的な快楽とは裏腹に、彼女は強い嫌悪を・・・嘔吐感すら覚えた。
反射的に背筋が仰け反り、身体がブリッジを作ろうとするが、冬月が押さえ込む様に覆い被さっている為、それさえも侭ならない。
それにしても胸を弄ばれる事は純情な少女には堪えがたかった。
嫌悪の中にも、抑えきれぬ興奮がある事も、そんな反応を示す自分に憎悪を覚えるほどにに恥ずかしい。
冬月の唇が色素の沈殿など欠片も見当たらない桜色の蕾を挟み、擦り合わせ、吸い上げる。
間断無く送りこまれてくる苦痛にも似た快感と、耳に届くぴちゃぴちゃという粘着質な音にシンコの混乱は深まって行く。


「ひんっ……」


勝手に呻きが漏れてしまった。
自分でもその声が桜色をしている事が分かった。


「なんだ……きもちいいのかね? ユイ君」

「よ、よくない……」

「いいと言うんだ! 言わないとまた殴るぞ!?」


興奮した冬月が早口にまくしたてる。


「…………」


シンコは口を噤む。
いくらなんでもそんな事は言えなかった。
それに、本当に快感を得ているという事を自分の口から言うのがいやだった。
しかし黙り込むシンコに業を煮やした冬月が、乳首を摘んで捩じったものだからたまらない。
痛みに負けて叫ぶシンコ。


「ひい〜っ……き、気持ちいいですっ! いいですからやめてぇっ!」


その答えを聞き、冬月は満足そうに乳首を弄び続ける。
シンコは屈してしまった屈辱を、絶え間なく送り込まれるムズムズとした快感の中で感じて泣いた。
そのうちに、更にに乳首が充血してきてしまった。
そうなるといっそう快感が強くなる。
堪えようとしても、勝手に呻きが漏れてしまう。


「あ……は……や、やだぁ………」


冬月はこりこりとする乳首に興奮しているようだ。


「なんだ、こんなに勃ってきたではないか……そんなに良いのかね?」

「くっ……」


顔を歪めるシンコ。
冬月はそんなシンコを見て、再び乳首に舌を擦り付けた。
ぬるりと快感が走って、シンコが痙攣する。


「あうっ!」


冬月は目茶苦茶に乳首を舐め回す。
成長期のしこりの残る幼い胸を強く揉みしだき、鼻面を擦る付ける。
汗の塩辛さに混じって、甘い味がしていた。


「や〜……やめて……やんっ……ふ……」


乳首を舐めながら、感極まった冬月が新たな暴挙に打って出た。
シンコの大きな瞳が更にカッと見開かれる。
白い乳房に、思い切り噛みつかれたのだ。


「いたぁぁぁぁっ!」


シンコの絶叫が響く。
冬月は片手でその口を押さえて絶叫を内に籠もらせた。


「……〜っ!」


冬月の歯は、人肉の感触を堪能している。
あまり豊かとは言えないが、蕩けるように柔らかい肉が括れて、口の中に入ってくるのを舐め回しながらだ。


「かっ! ひっ! きい〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


シンコは耐えがたい痛みに身体中を痙攣させた。
ばたばたと暴れるのだが、冬月の体重に押さえつけられてそれもままならない。
そのうちに、あまりの痛みに呼吸が止まってしまった。
すると今度は死の恐怖までがシンコを苛み始める。
視野が赤く染まり、頭の中を血管が収縮する音がガンガンとこだまする
必死に呼吸をしようと努力するのだが、横隔膜は無自覚な震えを繰り返すばかりで、彼女の意に従ってはくれない。


「ひっ……ひっ……ひぃ〜〜っ………」


引きつった喉の音を暫く聞いたあと、やっと冬月が口を離した。
シンコはぐったりとして、やっと呼吸を再開する事が出来るようになった。
冬月に噛まれた乳房には、くっきりと歯形が残っていた。
すでに内出血で紫色に変色し始めている。
所々、うっすらと白い皮膚を赤い液体で染め出した部分さえもあった。
冬月はそこを舐める。
シンコは焼けつくような痛みを感じて、びくんと身体をはね上げた。
傷口を押し広げるように蠢く冬月の舌に、血の味が薄く伝わる。
それを吸い取って、ごくりと飲み干す、その繰り返し。
ぴちゃぴちゃと云う湿った音を虚ろな心で聞きながら、シンコは冬月が自分を文字通り、『食べて』しまうつもりなのではないかと、ぼんやりと考えていた。
やがて、ぶるりと体を震わせた冬月が、ふいにシンコの身体から降りる。
ハアハアという荒い呼吸を響かせながら、スカートをまくり上げた。


「や…だ……」


悲鳴を上げかけたシンコだが、どうにも言葉が出てこない。
最早抵抗する気力も尽ききかけていたが、それでも尻をベットに押しつけてスカートが捲れるのを防いでいた。
しかし冬月は強引にスカートを引っ張って、ついにはシンコの下半身を剥き出しにしてしまった。
遂にまっしろなふとももと、柔らかそうな白い清潔なパンティが露になる。


(アッちゃん! たすけてええええ!!!)








◇    ◇    ◇









「遅いっ!」


チルドレンが待機用に使っている個人ブースでアスカは苛立たしげに毒づいていた。
と、言っても、ここは彼に割り当てられた部屋ではなく、シンコが使っているものだ。
シンクロテストはとっくに終わり、彼も第壱中学の制服に着替え終えている。
簡素かつ機能的なデスクに備え付けられているチェア−に腰掛け、日本人なら絶対に隣に並ぶ事を嫌がるであろうその長い脚を組み、デスクに乗せた右手の指をトントンと神経質に打ち付けている。
既に帰宅許可は出ているのだが、彼は未だNERVに残っている。
彼の同居人である少女を待つためだ。
別に待ち合わせる約束をした訳では無いのだが、既に60回以上もシンコの個室で時計の 長針が12の数字を通りすぎるのを眺めていた。

チラリと横に目を遣ると、簡易ベットにはシンコの鞄が投げ出されているのを確かめる。
あの生真面目な少女の事だ、こんなに大事なもの(アスカの主観ではそうでもないが) を忘れたままに帰る訳が無い。
何よりも自分に黙って等と云う事は、絶対に有り得ない。
極めて自分勝手な考えではあるのだが、まあ、間違ってはいないと言える……。


「なにやってんだよ!! シンコの奴!」


何故か先ほどから湧きあがる不快感と焦燥感に後押しされるまま、握り締めた拳をそのままデスクに叩き付ける。

 ドガッ!!!

14才とは云え、日夜激しい訓練に明け暮れてきた彼の一撃に、頑丈さを最優先にしたデスクもギシギシと悲鳴を上げる。
やや遅れて、カシャッ、と何かが倒れる音が彼の耳に届いた。
特に意識したわけでもないが、机上に目を向けると、小振りのフォトスタンドが背を向けながら倒れこんでいた。
どうやら、今までは本立てに隠れる様に置かれていたため、気付かなかったらしい。
ふと、興味を惹かれ、その写真立てを手に取り、表を向ける。


「……え? これ………」


不意に、彼の紺碧の瞳にちらついていた怒気が薄れ、代わってどこか照れたような、そして嬉しそうな光が宿った。
中の写真に写っていたのは、二人の人物。
赤い髪を風になびかせ、不敵な笑みを浮べている長身の少年と、その少年に後ろから抱きかかえるように肩から腕を回され、顔を真っ赤に染めて俯いている黒髪の華奢な体つきの少女。
写真の上からであっても、少女の幸せそうな気配がよく感じられる一枚だった。


「へへっ! 何だよ。シンコの奴、こんな写真を大事に持ってたのかよ。
 あ〜〜〜あ! やっぱ、モテる男は辛いねえ」


毒づく内容とは裏腹に、その声音はとても嬉しそうなものだった。
表情も先ほどまでの苛立ちの色は微塵も無く、本人は絶対に否定するのだろうが、その様子は写真の中の少女の様子と遜色無い喜色を表していた。


「まったく。せっかく同居してるよしみなんだ。
 一言云って来ればデートの一つや二つ付き合ってやってもいいのになあ」


何かと理由を付けては、休日に少女を引き摺りまわしている事実をコロリと忘れて自分勝手な事をのたまうアスカ。
ここに彼の自称保護者のアル中女が居れば、苦笑を禁じえない事であろうか?
ニヤニヤと締りの無い笑顔を彫りの深い顔に浮べながら、写真を手に取ったまま眺めている。
と、その時。

 ピシィ!

その時まで曇り一つ無かった写真立てのガラス面に一斉にヒビが走る。


「……なん、だ?」


割れる事こそなかったが、縦横に走る亀裂を確かめたアスカの表情が凍りつく。
その茫然とした青い瞳の中には……。
中央に写る少女を絡み取る蜘蛛の巣のように亀裂を走らせた、ひび割れたスタンドが映っていた。





to be continued


 

あっぱらぴきぞうさんのメールアドレスはここ
appara@ma.neweb.ne.jp


中昭のコメント
  あっぱらぴきぞうさんに頂きました。


  というわけで・・・ぴぃーんちぃ。
  抑制をなくしてしまった副司令
  >「そうだ。一服盛らせてもらったよ。なに、すぐに君も感謝するようになる。
  > 気持ち良くしてくれてありがとうございます。とね」
  き、鬼畜やぅぉおおおお
  ハラハラハラハラ。

こんめ
 ミサト 「爛々と輝く瞳が『ただの好奇心なんですう』と雄弁に物語っている。・・・しっつれいよねぇ」
 リツコ 「なにがかしら」
 ミサト 「この愛と正義と友情に爛々と輝く瞳が、『ただの好奇心なんですう』って語ってるっていうのよ。
      これを失礼と呼ばずになんと呼ぶのでありましょうか」
 リツコ 「座布団10枚ってところかしら」
 ミサト 「はん?」
 リツコ 「笑点よ」
 ミサト 「もちろん取るほうよね」
 リツコ 「解釈は任せるわ」
 ミサト 「・・・・そう言えばさっきから何してるのよ」
 リツコ 「チルドレンの身体的機能の調査報告よ」
 ミサト 「ふーん。こないだやった健康診断の結果か。
      ・・・ねぇおーるぬぅどの写真まであるってのはどういう事」
 リツコ 「身体的特徴も記録に残しておく必要があるのよ。心配しなくても無関係な殿方に閲覧されるような事はないわ」
 ミサト 「ふーん。そこで食い入るように眺めてる殿方は関係者なわけ?」
 リツコ 「・・・・・・部屋に鍵をかけておくべきかしらね」
 ミサト 「シンちゃーん。欲しいんならプリントしてあげるけどぉ」
 シンジ 「はい・・・・・・・・・あ。いや・・・でも・・・・・いいんですか・・」
 リツコ 「肖像権も関係するから、本人の許可を得てからいらっしゃい」
 シンジ 「はい」
タタタタタタ
 リツコ 「・・・・・・」
 ミサト 「・・・・・・リツコぉ」
 リツコ 「・・・・・・冗談だったのに」
 ミサト 「・・・・・日向くーん。リツコの座布団10枚とっちゃってくれるぅ?」

  みなさん、是非あっぱらぴきぞうさんに感想を書いて下さい。


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