駅のホーム。
 第三新東京環状線は、都市の規模の急激な拡大を見越して二輪敷設されていた。
 その外環環状線は、多数の学校が存在するため登下校の時間ともなると学生達でごった返す。
 外回りのサラリーマン達が肩身を狭そうにしているのはご愛敬。
 
 そんな中に一組のカップル。
 制服は第三新東京第壱中学校のものだ。
 少年の、目を引く訳ではないが優しい表情と、少女のうつむき、恥かしそうにしながらも手を離さない様子は同年代に微かな嫉妬を、年長者に微笑ましさを感じさせる。
 
 

 真実は、そんな素朴なイメージとかけ離れたところにあるのだが・・・。


 
 Warning
  −Your eyes only−




『ある日の出来事』

                                byCorwin
 Report 2  「下校時の電車内」





 「は・・・はっ・・・」

 少女・・・山岸マユミの唇からせわしない吐息が漏れる。
 車内の混雑と喧騒に紛れているが、その吐息に含まれた熱さ、ピンク色に染まっているのではないかと思わせる色気は、そのすぐ傍らに居るものには感じ取る事が出来ただろう。
 その位置に居る少年は、先ほどから困惑していた。

 「山岸さん・・・」

 拳一つ分高い位置からうつむく頭にそっと囁く。
 ぴくりと震えた少女は、名を呼ばれても顔を上げず・・・上げられず、何かに耐えるようにそっと少年の胸元にしがみつくばかりだ。

 「うーん・・・」

 シンジは困り果てていた。
 保健室で彼女の身体を慮って濡れた下着を脱がし、その後着替えの時間を置いて一緒に下校しているのだが、マユミの様子がおかしいのである。
 風にびくつき、他人に怯えるかのように身を寄せ・・・その結果集中する視線に更に身を縮める。
 声を掛けると、熱く潤んだ視線と上気した頬に迎えられる。
 思わず引き込まれそうになるのをこらえて歩き出す。
 そんな事の繰り返しでここまで来たのだ。

 「ほんとに・・・大丈夫?山岸さん」

 応えはない。
 満員の車内の人の圧力からマユミを守るために扉に囲うようにして立っているシンジの様子は、端から見れば抱き合う恋人の姿そのものであった・・・とくに、少女が赤く染まる頬を隠すように胸に顔を埋めているとなれば。

 「ねえ・・・「・・・いんです」
 「え?」

 上げられる貌。

 「着替え・・・持って、無いんです」

 そっと呟く。
 一瞬シンジには解らず・・・その後、理解に打たれる。
 それまでの行動の意味も。


 
 す、とシンジの目が細められる。
 瞳に酷薄な光が微かに閃く。

 「そう・・・なんだ」

 シンジは左手で肘をつくように支え、マユミの頭を抱え込む。
 自由になった右手が人ごみに消えた。

 「それで、さっきから発情してたんだ?」
 「は、発情なん、て・・・そんな、いやらしい・・・っ!」

 言いよどむマユミの太ももに、シンジの手の平が触れる・・・同時に、既に伝いおりている滴にも。

 「事実じゃないか、淫乱なマユミが、下着を着けないまま他人の視線にさらされて発情しているのは」

 指先で滴を塗り広げる。
 ひくんと微かに痙攣しつつ、マユミは漏れそうになる声をこらえた。
 微かにいやいやを繰り返す少女に更に糾弾の言葉。

 「発情して、我慢できなくなったから、今こうしておねだりしたんでしょ?」
 「ち・・・ちが・・・」

 暴風にさらわれる小鳥のような声で微かに否定の言葉を呟きかかる。

 「違わない。
  マユミが何も言わなければ、僕はこんな事をする事はなかったんだから」

 左足で太ももを割りながら、手を熱くなっているお尻にぐっと沈める。

 「は・・・っん!」

 それだけでたまらないというように微かな喘ぎが漏れる。
 シンジの腰で隠されているが、たくし上げられたスカートは愛液の伝う左の太ももを隠してはいない。
 気付かれるはずはないのに、マユミはそこが衆目にさらされていると感じていた。

 「ああ・・・」

 頼りない悲鳴があがる。
 自分のあさましい姿がさらされている事に、何よりその事に感じて疼き出した自身の肉体に対する絶望の声だった。

 「ちょっと触っただけなのにこんなに感じるなんて・・・本当にいやらしいね、マユミは」

 汗の浮き出したお尻の肌を揉み、くすぐりながらシンジはなおも言葉でなぶる。
 微かに振られる頭が最後の線。
 もはや否定の言葉を呟く事はできなかった。
 シンジはその最後の抵抗を突き崩すべく前置き無しに指をマユミの股間に当てた。

 「ひぃっ!・・・んくっ」

 不意打ちに漏れた喘ぎを必死で飲み込んで辺りをうかがう。
 気付かれていないと安心しかかるマユミの耳に少女達の笑い声が聞こえた。

 「(や・・・気付かれたの?)」

 単なる談笑の声だったのだが、少女にはそれが自身の淫らな有り様を軽蔑する笑声に思えた。
 そして、その事に自分の躰が示した反応にマユミは驚愕した。

 「(う・・・そ・・・こん、なの・・・っ!!)」

 ただ触れられているだけの粘膜からびりびりとピンク色の電撃が走る。
 熱く潤った秘洞を埋められる事を求めて襞が蠢くのすら分かるように思えた。
 大量の愛液をシンジの手のひらに吐き掛けつつマユミは歯を食いしばって声を上げるのをこらえた。

 「凄いね・・・触っただけで軽くだけどイっちゃうなんて・・・」

 ピンク色の霞が掛かった意識にシンジの声が響く。
 疼く肉体が更なる刺激を求めるのが判る。
 そして、既に他人に自分の絶頂の姿を見られたと信じているマユミには、それに抵抗する意志が熔け落ち存在していなかった。
 当てられた掌底にひくつく陰核を擦り付ける。

 「ふぅっ!・・・んんぅ・・・」

 それでも最後の理性の欠片があからさまに声を上げるのをはばむ。
 むしろ、こらえる事で体の中の快感の炉に一層の炎が燃え盛るのを感じていた。
 シンジはそんな姿に苦笑すると、指を蠢かして本格的にマユミの性感を翻弄しはじめた。
 掌全体で潤みきった粘膜を擦りあげ

 「ふくぅっ!・・・うっ、んん・・・」

 差し込んだ親指と外の人差し指で会陰をぐりぐりと挟み嬲り

 「ひぃっ!・・・く、くぅっ!・・・ひんっ!!」

 親指の付け根で腫れ上がったクリトリスを押し上げる

 「ぅあっっ!や、ひっ!きひいぃっっ!!」

 もはやマユミは自分の力では唇を閉じておくことができなくなり始めていた。
 漏れ出る淫声を塞ぐためか、繰り返しシンジの胸に唇を擦り付けるマユミ。
 シンジのシャツが喘ぎにまみれた唾液で濡れていく。
 と、再び絶頂への階段に追い込まれ出したマユミの手が、すがる物を求めてシンジの股間をまさぐった。

 「っ・・・くっ!」

 乱れよがるマユミの痴態に興奮していたシンジは、無意識の奇襲に思わず声を漏らした。
 責めが緩む。

 「は・・・はぁっ・・・・・・あ、シンジ、さん・・・」

 呟くと、場所を問わぬ繰り返しの痴戯で憶え込んでしまった滑らかな動きでシンジの屹立を取り出す。
 躰の中に荒れ狂う快感の嵐を僅かでも伝え返そうとするかのように、しなやかな指先がゆるゆると絡み付き、柔らかく愛撫し出す。

 「うぅ・・・っ」

 たまらずシンジの腰がひくつく。
 頭上から降りかかるうめきに微かに微笑むと、マユミは一層情熱を込めてペニスを愛玩する。
 こぼれ出した先走りを指先だけで塗り広げると、充血した鈴口をくりくりと転がす。

 「あ・・・っ!」

 亀頭を柔らかく包み込むと、左手で肉茎を扱くのに併せて揉みしだく。
 更にシンジの愛液が滲む・・・と、その狼藉を叱るようにクリトリスが摘まれた。

 「ひんっ!」

 たまらず仰け反る。
 目が合い・・・ふと、ここがどこかを再認識してしまう。
 淫らに皺のよったスカートから裸の左肢を腰までさらし、男の足に跨って股間を使ってズボンに淫液を塗り付けている。
 そんな、自分のさらしているあまりにもあさましい痴態を自覚し・・・更なる欲情に襲われた。
 シンジはマユミの瞳が欲情に霞みきったのを見ると、この場にそぐわない優しい笑みを見せ、そっと胸に抱え込んだ。
 無論、股間で蠢く責め手をまったく緩めないままで。

 「んん・・・んんぅぅ・・・んっ!」

 自分の唾液で汚れたシンジのシャツに顔を埋めて声を押し殺す。
 感じるのはシンジの鼓動・・・そして、おもちゃにされている自分の秘所が立てるクチュクチュという淫らな水音。

 「(あ・・・もっと・・・もっと、したい・・・してあげたい・・・)」

 唇が疼き舌が震える。
 マユミは溢れる衝動のままにシンジのシャツのボタンを噛み取ると、むき出しになったシンジの胸に舌を這わせていた。
 手に感じる熱さの塊にそうする事ができない埋め合わせであるかのように。 

 「う・・・っ」

 胸に踊るマユミの唇と舌の熱く濡れた感触。
 人ごみの中である事を忘れたようなマユミの痴態にシンジの性感も昂められる。
 太ももには先ほどから降りかかる愛液が染みを作り、ぐしょぬれとなっている。
 一瞬ためらいがよぎるが、切なげに舌を這わせ、キスを繰り返す姿にどうでもいいと思い切る。
 
 責め立てられ、いつものように快感に溺れたマユミが無意識に行動した。
 自慰をするかのように秘唇に指先を沈め、自らの掌に零れ出る淫らな粘液をたっぷりと掬い取る。
 そして、マユミの手はそれをローションとして再びシンジのペニスに奉仕を始めた。

 「う・・・わ・・・っ、くぅっ!」

 溢れる愛液を塗り付けて刺激する、ある意味普通に交わるより遥かに倒錯して淫らな行ない。
 その意味にシンジはますます昂ぶってしまう・・・そして、自らそんな行動をしてしまったマユミも。

 「ふ・・・んんっ、ん・・・はんっ!」

 ペニスの半ばがぬめりに包まれたところで、マユミは再び自らの溢れ出る粘液を掬い取る。
 ぺちゃりと濡れた音を立てて肉茎に手を絡み付かせると、そのまま付け根へ・・・更にはその下へ。
 塗り広げられたぬめりは睾丸まで及び、白い指先が淫らに濡れ光りながらにゅるにゅるとそれを弄ぶ。

 「いっぱい、感じて、シンジさん・・・私の、淫らな粘液で・・・」
 「はっ!・・・そ、そんっ、なっ・・・くっ!」

 快感に爛れた視線で、胸に舌をいやらしく這わせつつそう壊れきった言葉を呟くマユミに、シンジは圧倒されてしまう。
 ペニスと同じ様に愛液にまみれた手を握り締め、腰の奥からほとばしりかける塊を必死に押え込む。
 そんなシンジの反応に、口元のほくろが艶めかしく位置を変える。

 「出して・・・いっぱい。
  いやらしい私を、シンジさんの精液で汚して、ください・・・」

 熱く霞んだ瞳で願いつつ、射精を促すようにマユミの手の動きが巧みさを増していく。
 
 と、淫液を使っての愛撫に震えていたシンジが、マユミのお尻に手を廻す。
 既にそこまで広がっている粘液を掬い取り、菊の蕾に塗り付けると、マユミが反応するより早く親指をそこに沈めた。

 「っ・・・ん」

 ビクリと強ばる身体。
 だが、それでもマユミの手は動きを緩めなかった。
 シンジは快感に耐えつつ二本の指を少女のひくつく秘唇に呑み込ませる。
 そして、内部の仕切りをくりくりと擦り合わせた。

 「っ!くぅっ、んっ!んんんぅっ!!」

 さすがに耐え切れず、マユミの膝が崩れた。
 それを迎えたのはシンジの太もも。
 ズボンの布地は滴り落ちる愛液に染みを作っている。
 そこが、むき出しのクリトリスを少女の体重を乗せて擦り上げた。

 「っ!ふっ、うあっ!!あああぁぁぁぁぁーーーーっっ!!!」
 「っ!くうぅぅっっ!!」

 二人の絶頂は同時だった。
 吹き出す愛液はズボンの染みを広げ、打ち出される精液はマユミの手を、腕時計を、スカートを白く汚していった。
 


 くたりともたれかかるマユミの熱い吐息を胸に感じつつ、ふと周りの様子に気付くシンジ。
 自分達のすぐ近くの人間は、奇妙なほど反応が無い。
 誰もこちらを見ようとせず・・・時々、もぞもぞと体を揺するだけだ・・・老若男女問わず。
 それは、少し離れたところに居た少年少女達が今の絶頂の声でこちらを指差し、ざわめき顔を紅くしているのと実に対照的だった。
 
 「(・・・これ、やっぱり、まずいよ、ね・・・)」

 たらりと伝う冷や汗。
 その時、僥倖ともいえるタイミングで目の前の扉が開いた。

 「(っ!)ほら、山岸さん!!」
 
 呼び掛けに応えてくれない少女を担ぐようにすると、迎える好奇の視線の中を顔を真っ赤にしながらシンジは駆け抜けていった・・・。
 


                (Continued on the next report) 

Corwinさんのメールアドレスはここ
ymcorwin@broadway.or.jp


中昭のコメント(感想として・・・)
 

  Corwinさんからの投稿でぇーす。


 んではキャラ感(でぃーえぬえーばーじょん)
ミセスA   「Hu-hu-hu-huーフーふぅー」
少年S    「閣下なら東京だよ」

ドドドドドドドドドドドどどどどどどどどどどどどどどど

美少女M   「あーああ走って行く気?」

?      「投稿アリガトウゴザイマス。デモツギハレイさんヲダシテクダサイ。
        マユミさんバカリデハズルイノデス」
美少女M   「………レイママ…なにしてんの?」
ミセスR   「腹話術」
天然少女   「きゃー可愛い。パパの人形?」
ミセスR   「ぽっ」
美少女M   「可愛いって…………等身大じゃないの。リアルすぎて気持ちが」
永遠の少年S 「や、やぁ」
ミセスR   「しゃべっちゃ駄目」
美少女M   「ナマモノ?」
少年S    「なんで?」
ミセスR   「罰」
永遠の少年S 「あはははツギハどんな罰かな。今から愉しみだよ」
美少女M   「自暴自棄になってる」
天然少女   「次の話は公園なんだって。閣下が言ってたの」
   ぴくん
美少女M   「どこ行くの?」
ミセスR   「お散歩」
美少女M   「公園まで?…………………そんな格好で?」
永遠の少年S 「いやぁーーーー!!

どどどどどどどどどどどどどどどドドドドドドドドドドド
ミセスR   「チッ」

ミセスA   「東京ってどこよ!!
        よく考えたらここだって東京市じゃないのよ。」
ミセスR   「ヤアアスカ。モウ帰ッテキタノカイ。」
ミセスA   「………………なにしてんのよ。レイ」
天然少女   「パパが腹話術の人形してるのぉ」
ミセスA   「んなこと見れば分かるわよ。私は理由を聞いてんの。」
ミセスR   「浮気の罰」
ミセスA   「とーぜんアタシにも権利はあるわね」
ミセスR   「何故?」
ミセスA   「…………身体に分からせて上げてもいいのよ。レイ。」
永遠の少年S 「やめてよ。二人とも。僕が罰を受ければ」
奥様'S   「「ニヤリ」」
永遠の少年S 「いい…ん……………だ………………と思った…けど…………もしかしてはめられたの?僕」

奥様'S   「「さぁイきましょう」」
永遠の少年S 「いやぁーーーー!!



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