LCL:エヴァとのシンクロを高めるために使用される液体。
       その成分の詳細の内、確認できているものは補遺C−2項以下を参照、
       ただし、究明できたのは全体の42.8%、残りはいまだ不明。
       A10神経がエヴァとのシンクロに重要な事を鑑みると、不明成分にも
       何らかの脳内麻薬に似た成分が含まれると考えられる。
  
 A10神経:大脳前頭連合野からR領域まで分布しており、記憶、認知などの脳の高次機能
       ならびに幸福感、快感などの情動と関係する。                  
       一説には親子、恋人同士の愛情にも関わりがあるとみられている。
       チルドレンの脳内構造詳細は第4節A−6に。 

                      −2015年度 エヴァ計画報告書より抜粋−




『点火』

                                byCorwin
−1stday evening− 「点火」



 金曜の夕暮れを迎える葛城家。
 世間の男性たちは、花金(1998年現在で死語だが)を楽しむべく街に繰り出したりしている。
 が。
 今日も今日とて葛城家専属家政夫初号機碇シンジは夕飯の仕度に精を出していた。
 もう一人の同居人である赤毛の少女は今どうしているのか?
 ソファーに寝そべって、スナックなぞかじりつつ、つまらなそうにテレビを眺めている。
 相変わらず、手伝おうといった気遣いをしめさな・・・いや、そんなこともなさそうだ。
 時折ちらちらと、ソファーの背もたれに隠れるようにして少年の後ろ姿を覗き見ている。

 「ねえ、シンジ」
 「何、アスカ」

 背を向けたまま、そっけなく(とアスカはとったようだ)答えるシンジの態度に、
たちまちむくれるアスカ。
 実際には、料理の目が離せない状況にあったからなのだが。

 「ちょっと、シンジ!」

 語気の強まったのを感じ取ってか、シンジは手を止めてアスカの方をむく。

 「いったいどうしたの?アスカ」

 いぶかしげに問い掛けるシンジに、ふと、別に用があったわけでもないのに呼んだのに気付いて、
アスカは少し動揺した。
 そんなアスカに気付かないようにのほほんと(これもアスカの主観である、実際には少し
心配そうにしていた)自分を見ているシンジに、なぜだかかんしゃくを起こし、アスカは言い放った。

 「ちょっと、人が呼んだらこっちむいて答えなさいよ!」
 「ごめん、でも、ちょっと今手が離せないとこやってたんだ」
 「またそうやってすぐに謝る(実際には悪い事なんてしてないのに)!
 言葉に誠意が感じられないのよ!」
 「ご、ごめん、でも・・・」
 「ーーもういい!」

 怒りをあらわにして自分の部屋へと戻るアスカの背中を、心配そうに見送るとため息を吐いて
シンジは料理に戻った。
 
 (なによ!いっつもあいつは謝ってばっかり!自分が悪くもないのに謝るなんてしんじらんない!
  ・・・今だって、ほんとはアタシが勝手に呼んだだけなのに・・・
  アタシが何か言うとあいつはそれを叶えようとする、今日の夕飯だって、
 アタシが食べたいからってハンバーグにさせた・・・けど、あいつは文句一つ言わない・・・
 なんで、言う事きくの?アタシが恐いから?それとも・・・わたしだから・・・
  って、何考えてるのよ!別に、あいつがアタシの言う事きくのは当たり前なのよ!
  こんな美少女といっしょにいられるんだから当然なのよ!
  ・・・でも、あいつ、誰にでも優しい・・・わたしだけじゃなく、ファーストやミサトの
 言う事も叶えようとしてる
  ・・・私が特別なんじゃない・・・ってだから!
  別に特別じゃなくったって関係ないじゃない!
  何考えてるのよあたし!)

 ふすまを後ろ手に閉めたまま、心の中の動揺を顔に表して立ち尽くすアスカ。
 と、その背中に襖ごしに声がかけられる。

 「あの、アスカ、ごはんできたよ」

 肩をびくりと震わせてアスカが答えを返す。

 「わ、わかったわよ、いまいく」

 襖の前からシンジの気配が消えたところで肩を落としてため息を一つ。

 「・・・なにやってんだろ、アタシ」



 夕食の間も、アスカはどこかおかしかった。
 いつもなら色々話すのに、今日のアスカは黙ったままだ。
 苦手だ、こういう空気。

 「そ、そういやさ、今日、ミサトさん遅いね、どうしたのかな」

 アスカの箸が止まる、と、何もなかったように動き出す。

 「・・・今日、急に出張が入ったっていってたじゃない」

 あ。

 「そ、そういや、そうだったね・・・」

 ミサトさんの分も作っちゃったよ・・・まあいいか、明日のお昼にでもすれば。

 「じ、じゃあさ、今晩、その、二人っきり・・・だね」

 ゴトン

 アスカが茶碗を取り落とした。

 「ば、ばば、ばかいってんじゃ、ないわよ!こ、こんなの、いつもの事じゃない、
 それをあんた今更何いってんのよ!」
 「ご、ごめん、ちょっとした冗談じゃないか、そんなに言わなくても・・・」

 びっくりした。
 きっと軽く受け流されるだろうと思っていったのに、こんなに激しく言い返してくるなんて・・・。
 あれ?赤くなってるのか?・・・あれれ、何だろ、赤いアスカの顔を見ていたら
急にどきどきしてきた。
 なんだか恥ずかしくなって顔を伏せた。
 そのまま何も言わずに二人とも食事を続ける。

 「「ごちそうさま」」

 ユニゾンしてしまった。
 思わず顔を上げると、同時に顔を上げたらしいアスカと目が合った。
 また頭に血が上る。

 ガタン!

 「じ、じゃあ、かたずけしてくる」 「お、おふろはいってくる」

 2人同時に立ち上がって、それぞれ動こうとしたせいでぶつかってしまった。

 「うわっ!」「きゃっ!」


 
 「あたたたた・・・」

 気がつくと、アタシは床に仰向けになっていた。
 シンジの下で。
 思わず息を呑む。
 あたし、へんだ。
 いつもならシンジを突き飛ばして「馬鹿」の一言も言えるのに、上にのしかかってるシンジの
影を見たら、胸のどきどきが止まらなくなって声が出ない。
 思わず両手で胸を押さえる。
 なによ、なんなのよこの構図は!
 これじゃまるで、恋人に押し倒されて抱かれるのを待っているみたいじゃない!
 なのに、動けない・・・動きたくない?
 そのままシンジを見つめていると、シンジがこちらに気がついた。

 

 「ううう・・・」

 体の下に柔らかい感触がある。
 目をあけると、こっちを見あげているアスカの顔に気がついた。
 え?なに?ま、まさかもしかして、僕がアスカを押し倒してるの?!
 いつもの僕なら慌てて退いて、「ごめん」の一言でもつぶやくはず。
 だのに・・・胸の前で手を合わせて、僕をじっと見あげているアスカを見たら・・・
動けなくなってしまった。
 アスカの肩がかすかに震えている。
 蒼い瞳が潤んでいるみたいだ。
 それに気がついたら、心臓のどきどきが止まらなくなった。
 アスカに聞こえるんじゃないか、そんなことも考えたけど、やっぱり僕は動けない・・・?
 あれ?なんでアスカの顔が近づいてるの?
 なんでアスカの肩に僕の手が廻されだしてるの?
 ・・・アスカの匂いがする・・・。

 

 シンジがだんだんアタシに近づいてくる。
 肩に手を廻されて抱きしめられる。
 何やってるの?アタシ・・・早く逃げなくちゃ。
 そう思うのに動けない。
 震えが止まらない・・・恐いの?ううん、違う、きっとこれは期待してるの。
 わたしはそのまま目を閉じた。



 アスカが目を閉じた。
 相変わらず僕の手には震えが伝わってくる。
 けど、アスカは僕を受け入れてくれた、そう信じて僕はアスカのうなじに手を差し入れて、
アスカの顔を仰向かせる。 

 「はっ・・・」

 かすかに吐息が聞こえた。
 少し開いた、震える桜色のアスカの唇に、僕はそっと唇を重ねた。



 どくん!
 アタシの心臓が跳ねた。



 どくん!
 僕の心臓が跳ねた。



 明らかに二人の纏う雰囲気が一変した。
 互いを慈しみあう、おずおずと様子を探るような、ただくちびるを重ねるつたないキス。
 それが、二人の中で何かが跳ねた時に変わってしまった。
 アスカの腕がシンジの肩に廻される・・・いや、絡み付く。
 シンジは腕の中に捕らえたアスカをきつく抱きしめる。
 口付けは、いつのまにか互いの舌をむさぼる淫らなものと成り果てている。
 くちゅり、と、二人の唇の隙間から湿った音が漏れた。
 投げ出されていた肢は絡み合い、相手の躰の全てを感じ取ろうとするかのように
すり合わされている。



 抱きしめるシンジの腕が食い込む。
 息が苦しい・・・それが気持ち良い。
 息苦しさと激しい興奮でぼやけた意識の中で、しゃぶられる舌だけがはっきりとした
感覚を伝えてくる。
 快感。
 絡み合わされた舌がとけちゃいそう。
 今でもとっても気持ちいいのに、アタシの躰はもっとというようにシンジの身体にしがみつく。

 

 熱い。
 今まで、女の子のからだがこんなに熱いなんて知らなかった。
 しがみついてくる腕が、指先まで熱いみたいだ。
 そして舌。
 一途に差し伸べられて僕を求めてくれている。
 それに応えるように、しゃぶり、吸い上げ、軽く噛むと、躰をくねらせ、うめき、震えて
答えを返してくれる。
 それがうれしくて、もっと応えてほしくて僕は一層強くアスカを求める。

 

 きもちいい
 どこもかしこもきもちいい
 シンジの手に包まれているうなじも、
 吸われている舌も、
 挟まれてつぶれている乳房も、
 すりあわせている太股も、
 その全部が気持ち良い。
 気持ちよさが溢れて、気がつけばアタシはシンジの腰に自分からあそこをこすり付けていた。
 薄いとはいえ布地ごし、なのにじんじん感じるの。


 
 くちくちと湿ったいやらしい音が、すり合わされたホットパンツの布地から聞こえてくる。
 シンジの腰に押さえつけられ、許されたわずかな動きで快感を求めるアスカの腰の動きは、
到底14の少女のものとは思えないような淫らなものだった。


 
 アスカの胸があたる。
 意識すると、アスカの乳首が固くなってこすれているのが判る。
 触ってみたい。
 そう思った次の瞬間に、僕の手はアスカの胸をつかんでいた。

 「ふはっ、あぁっ!」

 唇の隙間からアスカの声があがる、たけどそれは、僕にもはっきり分かるような快感に満ちた声。
 唇を合わせたままでは触る事もままならない、けどキスを止めたくない。
 そんな苛立ちをぶつけるように、僕は乱暴にアスカのタンクトップをたくし上げる。
 むき出しになった乳房をわしづかみにしてもみしだく。
 どこまでも指が沈み込みそうな、なのにくっ、と押し返してくる張りのある手応え。
 そんな矛盾した感触に酔いしれて、僕はアスカの胸を蹂躪し、乳首をつまんだりもする。 
 その一つ一つにアスカは声を上げて反応してくれる。
 そんなアスカを感じるたびに、僕の股間はどんどん固く脈打ちはじめる。



 熱い。
 こすり付けるアタシのあそこに、シンジの大きくなったものがあたる。
 その塊は、そのためだけにあるかのようにアタシの裂け目を広げる。
 溢れたものが、ホットパンツの隙間からつたうのが判る。
 くちゃくちゃと粘りつく音が聞こえる。
 恥ずかしい。
 なのに腰の動きを止められない。
 それどころか、もっとたくさん気持ちよくなりたくて、もっと強くシンジの腰に擦り付ける。



 アスカが悶えている。
 腰の方から聞こえてくる音は、アスカが感じている事をはっきりと僕に伝えてくる。
 アスカがこすり付けてくると、服の上からなのにアスカのあそこに舐められているみたいに
僕のものに快感が走る。
 ただ擦り合わせているだけなのに、今までのどんなオナニーより気持ち良い。
 ひくひくと震えて、我慢の限界が近いのがわかった。



 シンジの動きが激しくなる。
 握り潰すみたいにアタシのおっぱいをつかむ。
 痛いのに、痛いはずなのに快感がはじける。
 目の前がちかちかと瞬きはじめる。
 もう唇をあわせてらんない、のけぞって口からは獣みたいな声を上げてる。
 アタシ、狂っちゃうかも。
 


 もう止まらない。
 最期の瞬間めがけて、僕は叩き付けるように腰を振る。
 それでも足りなくて、アスカの腰に手を廻してぎゅっとくっつける。
 アスカが応えて足を絡み付かせた時、はじけた。

 「くうっ!はっ、ううぅぅぅっ!!」
 「はあっ、ああっ、あっ、ああああぁぁぁっっーーー!」



 イっちゃった。
 シンジにもみくちゃにされて、押さえつけられて、アタシ、イっちゃったんだ。
 シンジもイったみたい、まだあたしの上でぴくぴくしてる。
 アタシも同じ。
 打ち寄せる波みたいに、まだとっても気持ち良い。


 
 僕は身を起こす。
 もう、あの気違いじみた渇きは消えている。
 パンツの中で、僕の出したものが粘る。
 自分が出したとは信じられないほどの量だ。
 腕をついて、アスカを見下ろすと・・・アスカと目が合った。


 
 見下ろしてくるシンジの目を見あげる。
 一回いったから、身をさいなむ欲求はなくなった。
 なのに、いつもと変わらない、優しいシンジの瞳を見たら・・・またどきどきしはじめた。
 ぐちゃぐちゃに濡れているのに、また新しく溢れ出すのがわかる。
 へんだ。
 わたし、きっと狂っちゃったんだ。
 だから、こんなにもシンジの事が欲しいんだ。



 僕は底無しだったらしい。
 あんなにいっぱい出したのに、僕の下で潤んだ瞳で見あげてくるアスカを見たら、
またいきり立ちはじめたんだ。
 かわいい。
 僕の腕の中のアスカは、何だか信じられないほど小さくおもえて、したいという気持ち以上に
愛しくて、僕はまたアスカにキスをした。
 なぞるようにして、アスカの唇を舐めていく。
 とても柔らかくて、まるで何か甘い果実であるかのような錯覚を覚えて、
僕はアスカの唇を甘噛みする。
 アスカはふるふると震えながら、僕に身体を預けきっている。
 そんな風に抱きしめられているアスカがとても愛しくて、離したくなくて、
僕はいっそう力を込める。



 不思議。
 いつだってアタシは一番でなければ気が済まなかった。
 誰かに主導権を握られるなんていやでたまらなかった。
 なのに。
 こうしてシンジにすべてを預けきっている。
 痛いほどに抱きしめられて、シンジにキスされている、それがとても嬉しい。
 躰の中から、何か暖かいものが溢れ出してあたしを包む・・・そう、アタシは幸せだと感じている。
 やっぱり狂っちゃったんだ・・・だからこんなにキモチ良いの。
 まるでそのままかじり取られてしまうかのように唇に歯を当てられて、挟み込まれると、
じんじんいう痺れと熱が頬まで広がる。
 たまらなくなって、アタシはシンジの首に腕を廻すと、唇を擦り付けるようにしてシンジに
縋り付く。
 シンジの歯が食い込む、まるでほんとに食べられちゃうみたい。
 いいの。
 もっとたべて。
 わたしの唇も、舌も、何もかもみんなたべてほしいの。
 そう思ったら、胸の中がもっとどきどきしだした。
 「心臓が口から飛び出そう」そんなばかげた比喩が頭に浮かぶ。
 でも、それはきっと本当。
 だって、あたしの心臓は本当に飛び出そうなほどどきどきしている。
 それが恐くなって、うつむいて、アタシはさらにきつくシンジにしがみついた。



 アスカが震えながら僕にしがみついてくる。
 何かにおびえるそんなアスカを腕の中に感じた時、矛盾する感情が僕の中を荒れ狂った。
 守りたい。
 犯したい。
 大事に慈しみたい。
 蹂躪し尽くしたい。
 癒したい。
 壊したい。
 そんな相反する感情の暴走にふらふらになりながら、溺れそうな人が空気を求めるのと
同じくらい切実に愛しい人、そう、愛している人の名を呼んだ

 「アスカ・・・」



 シンジが苦しそうにアタシの名前を呼んでいる。
 でも、その声にはなんだか怖いものも感じられてあたしはシンジの方を見れない。

 「・・・あす、かぁ・・・」

 怖い。
 けど、こんな風に泣きそうに、とても苦しそうに求められたら・・・シンジを見ずにはいられない。
 おそるおそるシンジと目を合わせる。

 「ひっ・・・」

 息を呑んだ。
 アタシを見ている目はいつものシンジじゃない、強い欲望にぎらついた獣の目をしていたから。
 でも、目が離せない。
 だって瞳の中には、そんな獣欲に溺れかかっているけど、いつものシンジの、アタシの好きな、
 ・・・好き?
 そう、大好きなシンジが居たから。
 そうやってどれぐらい見詰め合っていただろう?
 シンジの目が、いつもの気弱そうな、だけどとても優しそうな色に落ち着いてきた。


 
 落ち着いてきた。
 あれほど僕を飲み込んでしまいそうだった混乱が、
僕を見上げてくる潤んだ深い碧を覗き込んでいたらすっと静かになっていった。
 それといっしょに、胸の奥から熱く、暖かい塊が膨れ上がってくる。

 言葉と感情の塊。
 冷たく乾いていた心の中に広がる、熱く、渇きを癒すような想い。

 その時僕は知った。
 僕に欠けていたのが何だったかを。


 
 シンジがアタシを抱きしめた。
 暖かい。
 また、守られている、けど、それはとても幸せな事。
 いいよね。
 アタシ、狂っちゃったんだもの。
 だから、シンジに守られたって悔しくなんかないの。
 それに、シンジだってアタシに救われたんだもの、おあいこよね。
 胸に頭をすりつける。
 シンジの胸板は、まだ薄かったけど、それでもしっかりとアタシを受け止めてくれた。

 「シンジぃ・・・」

 甘えた声を出してシンジを見上げる。
 きすしよう。
 キスをして。
 アタシは微笑みながら目を閉じた。



 アスカが待っている。
 いつも鈍感シンジってアスカにはいわれているし、僕もそう思う。
 けど、今アスカが何を待っているかは間違いようもなくわかる。
 僕はアスカに応えようと、応えたくて、アスカの唇へと近づいていく。
 うなじを滑らすようにしてアスカの髪をすき、肩を抱くとぴくりと震え、唇を微かに開いた。
 僕は自分の舌を滑り込ませるようにして残りの距離をいっきに詰めた。



 シンジの舌が入ってくる。
 アタシは、さっきされて気持ちよかった事を同じようにシンジにしてあげる。
 舌を軽く噛んで押さえつけると、シンジの舌をちろちろとしゃぶる。
 シンジは最初はびっくりしたみたいに動きを止めていたけど、アタシがお返しをしてるのに
気付くと、唇を擦り付けてアタシに反撃してくる。
 シンジが唇をすり合わせると、唇がぴりぴりとしびれたみたいにキモチいい。
 きっと、シンジも気持ちいいんだと思う。
 アタシが舐めるたびに、舌を吸うたびにぴくんって反応するから。
 キスってきっとこうするのね。
 きっとこれが大人のキスって奴なんだと思う。
 不思議ね、さっきまでこんな事ぜんぜん知らなかったのに、今はそれが当たり前みたいに
舌を絡ませあってる。
 くすぐったいと思っていた鼻息が、顔を滑ってまとわりつくみたい。
 なんだかそれが嬉しい。



 さっきは気付かなかったけど、キスってこんなに気持ちよかったんだ。
 ケンスケやトウジと、そういう話になる事はあった、けど、それはなんだかあいまいな情報の
積み重ねで、正直言って実感は湧かなかった。
 気持ちよくなるのはあれだけで、他のどこかが気持ちよく感じるなんて信じられなかった。
 けど、今はわかる。
 アスカの吸っている僕の舌。
 くすぐるみたいに軽く引っかかれている背中。
 すごく熱くなっているのが伝わってくる絡み合わせた太股。
 その全部が気持ちいい。
 きっと、それは相手がアスカだから。
 きっと他の誰ともこんな風にはならないと思う。
 一瞬、蒼銀と紅玉のイメージが脳裏を走ったけど、アスカが軽くうめいて僕にしがみついてきた時に
どこかへ行ってしまった。


 
 また熱くなってきた。
 心臓もどきどきいって息苦しい。
 我慢できず、アタシは口を離した。

 「はあっ・・・」

 息をつく、けど息苦しさは消えない。
 服の中に熱がこもってるみたいに思えて、アタシはシンジに呼びかける。

 「ねぇ、シンジ・・・服・・・」

 脱ごう、とそう言いかけてアタシは気付いた。
 裸になるのよね。
 直にシンジに抱きしめられちゃうのよね?
 セックスって言うのがどういう物か、知識としては知っていた、けど具体的なイメージは
靄がかかったようにはっきりしなかった。
 だけど、これは違う。
 裸で抱き合って、シンジの体温を肌で感じる事。
 アタシの胸のどきどきが隔てる物も無くシンジに知られる事。
 それはとてもとても恥ずかしい。
 何も言えずにアタシは下を向いてしまった。



 「ねぇ、シンジ・・・服・・・」

 アスカはそう言うと慌てて下をむいてしまった。
 服を脱ぐ=裸になる=セックスをする。
 一直線の三段論法は、僕にはすごくショックだった。
 なんで気付かなかったんだろう。
 服を着たままでは、アスカを感じる事も、セックスする事もできないじゃないか。
 それを教えてくれたアスカはやっぱり頭がいい。
 僕はそんなことを熱に浮かされたようになった頭で考えながら服を脱ぎだした。



 シンジがアタシの前で服を脱ぎ始める。
 あわただしくシャツを脱ぐ。
 シンジの肌があらわになり、アタシは思わず顔を覆ってしまう。
 指の隙間から覗き見ると、女の子みたいに白く、細い身体つきなのにやはり男としての
主張をするかのようにしっかりとした胸板が目に入る。
 それを知って、また胸の鼓動が激しくなる。
 シンジはそんなアタシに頓着せず、ホットパンツに手を掛けていっきに引き摺り下ろす。
 振り出されるシンジの反り返ったあれ。
 シンジの出した精液にまみれ、滴の垂れているそれはすごくいやらしく見えて。
 アタシははしたなく生唾を飲んでしまった。
 立ち上ってくる青臭い匂い。
 牡の匂い。
 それに当てられくらくらするアタシの頭からは、恥ずかしさがだんだん薄れていった。



 ぐちょぐちょになってしまっているパンツごと脱ぎ捨ててアスカを見る。
 アスカはまだ脱いでいない。

 「ね、アスカも・・・」

 催促すると、恥ずかしそうにうつむく。
 そんなアスカの姿に、訳のわからない渇きがどんどん強くなる。

 「ね、これじゃできないよ・・・」

 言葉を重ねると、アスカはいつもからは想像できないようなか細い、蚊の泣くような声で応える。

 「は、恥ずかしい、の・・・だから・・・シンジが・・・」

 そのまま身体を震わせて縮こまってしまう。
 そんなアスカがいとおしくてたまらず、腕の中に抱えこんでところ構わずキスをする。
 頬に、耳に、うなじに、首筋に。
 キスを加えるたびにアスカのか躰から力が抜けて、ほぐれてくる。
 そのままアスカのタンクトップを捲り上げて乳房をあらわにする。
 うっすらと汗の浮かんでいる胸の先端には、ぴんと立ち上がっている桜色の乳首がある。
 それを目にしてある衝動が沸き上がってくる。
 僕はそのまま乳首にしゃぶりついて吸い上げた。



 「はあっ!あああっ、あぁーーーっ!」

 かちかちになってジンジンしびれている乳首が吸われた瞬間、アタシはまたイってしまっていた。
 シンジの頭をぎゅっと抱え込んで、体を震わせる。
 シンジは慌てたのか、少しじたばたする。
 そうされると、又乳首が刺激されて、軽い揺り戻しがアタシを襲う。
 必死にそれを押え込む。
 ようやく落ち着いてきたので少しからだの力を抜く、そうするとシンジが心配そうに
こちらを見あげる。

 「大丈夫?」
 「平気・・・ただ、イっちゃっただけだから・・・」

 気遣われているのが嬉しい。
 アタシはそのままシンジに身体を預ける。
 シンジも理解して、又アタシの胸を刺激し始める。
 今度はゆっくり、舌でアタシの乳房を味わうみたいに。

 「はっ・・・」

 それだけで声が漏れちゃう。
 左手でもう片方の膨らみを揉まれている。
 感触を確かめているみたいにしてゆっくりと。
 時々、絞り込まれるみたいにされるとジンジンする何かが胸の奥に送り込まれる。
 アタシ、イってすぐなのに又ほしくなってる。
 太股のぬるぬるを塗り広げるみたいにして腰をもじつかせてしまう。
 


 柔らかい。
 アスカのおっぱいは、僕らの年齢からするとかなり大きい。
 いつもは巨大なミサトさんと比較してしまうので実感が湧かなかったけど、
実際に触れてみるとそれが実感できる。
 少し力を入れると形を変える。
 マシュマロのような・・・・いや、もっと別のなにか?うまい言葉がみつからない。
 その不思議な感触に取り付かれたようにアスカの胸の感触を感じていると、
アスカがもじもじしだした。
 また、イきたいのかな?
 僕はなんとなくそう思うと、アスカの敏感な乳首を重点的にいじり始める。
 左手で軽くつまむと、アスカがびくん、と跳ねる。

 「やっ、しんじっ・・・ちがっ・・・」

 そのまま乳首を口に含んでしゃぶりだす。

 「やだっ!違う、ちがうのぉっ!そこっ・・・ひっ!」

 ぶるぶると震えながら、僕を押しとどめようとする。
 不思議に思って僕はアスカに聞いてみる。

 「・・・イきたいんじゃ、ないの?」
 「そ、それは・・・」
 「じゃ、してあげるよ」

 そのまま続ける。

 「ちがっ!そこだけじゃっ・・・やっ、あぁっ!」

 アスカが足を絡めてしがみついてくる。
 いきり立ったものがアスカの柔らかい太股に擦られる。
 僕の精液とアスカの愛液でぬるぬるになっているせいで、
それだけで出しちゃいそうなほど気持ちいい。
 それをこらえるようにして、僕はアスカの胸に顔を押し付ける。
 歯が乳首に食い込む。

 「ああっ、やっ、しんじっ、だめっ、もうっ、だめぇっ!!」
 「くっ!!」

 踊りまわるアスカの太股でおちんちんをもみくちゃにされて、僕は又イってしまった。



 「やあっ!ああぁっ、あーーーーっ!!」 

 シンジに執拗に責め立てられて頭の中がぐちゃぐちゃになっていたところで、
内腿に熱いしぶきを浴びせられてアタシはイってしまっていた。
 歯を立てられたせいなのか、それともシンジの精液を浴びせられたせいなのか、
アタシにはわからなかった。
 はぁはぁと息をあえがせていると、シンジが謝る。

 「ごめん・・・汚しちゃったね・・・」

 言われて初めて気付いたけど、確かにアタシのホットパンツはもうぐちゃぐちゃだ。
 アタシのラブジュースとシンジのザーメンでめちゃくちゃになってる。
 アタシは力が抜けていたけど身を起こすと、シンジに言う。

 「ほんと・・・もうべちゃべちゃじゃない・・・」

 責めているはずなのに声が甘ったるくなる。
 いいながらアタシはシンジの出したものを指でなぞり、わずかに掬ってみる。

 「こんなに・・・」

 そのまま、すまなそうにしてるシンジに言う。

 「じゃ、ちゃんとしてよね」
 「え?」

 もう、こういうとこは変わんないのね。

 「あんたばかぁ?汚れちゃったから脱がして欲しいのよ」

 言いつつお尻をずらしてパンツごとずらす。
 シンジはようやくわかったみたいで、ぐちゃぐちゃのそれに手を掛けた。



 僕の目の前にアスカの下半身が広がる。
 ずらされたホットパンツを引き降ろしていくと、否応無く足の白さと、
内腿を濡れて光らせている愛液、そして僕の出した精液が目に入る。
 アスカの愛液の匂いと入り交じった匂いは、ひどく僕の欲情をそそった。
 興奮に震えながら、ゆっくりと脱がしていく。
 アスカの栗色の下生えが目に入った辺りで、僕の我慢は決壊しかかる。
 と、それに気付いたのかアスカの手がそこを覆う。
 いぶかしげに見上げると、アスカは顔を真っ赤にして弱々しく怒鳴り付ける。

 「ほ、ほら、はやく、しなさいよ!」

 そんなアスカがひどく可愛く思えて、僕はすばやく残りの行程を終わらせた。
 むき出しの股間を、恥ずかしそうに両手で覆うアスカ。
 僕は何かに誘われるようにそこへ顔を近づけていく。

 「し、シンジ?!」

 腰を引いて逃げようとする。
 そこを太股を抱え込むようにして引き止める。

 「ね、アスカ」
 「な・・・なによぉ・・・」

 恥ずかしさのせいで声が震えているみたいだ。

 「手、どけて・・・してあげたいんだ」
 「やっ・・・そんな、はずかしい事・・・」
 「じゃ、こうする」

 言いつつ僕は覆い隠している手に深いキスをする。

 「ふぁっ?!」

 単に催促のつもりだったその行動に返ってきた反応に、ふと僕の心に悪戯心が湧く。
 そのまま舌を這わせていく。
 指と指の間に滑り込ませるように丁寧に舐める。

 「やっ・・・な、なに、をっ・・・」

 ほどけた指の一本一本を口に含んで丹念にしゃぶる。

 「ふっ・・・んんっ、やっ・・・あっ・・・」

 音を立てて吸ってみたり、軽く歯を立てたり。

 「ひゃっ・・・やっ、へっ、へんたい・・・」

 確かにそうかも。
 まるでケンスケのビデオに出ていた女の子がフェラチオする時みたいにして
アスカの指を唇で愛していると、そのなじりにもうなずけてしまう。
 けど、そんな事はおくびにも出さずに僕は言う。

 「僕は、アスカの手にキスをしているだけだよ、少しだけ激しく」
 「うっ・・・そ・・・」
 「それで感じているのはアスカじゃないか・・・感じて、手が緩んできてる」

 その指摘に、はっとしたように手に力が入る、けど、それも軽く音を立ててキスするだけで
さっきより緩む。

 「ね、アスカ、手をどけて、もっとよくしてあげたいんだ」

 その言葉に、アスカは観念したように手をどけた。
 目の前に、アスカのピンク色にきらきらと濡れ光っているあそこがある。
 僕の鼓動が又激しくなる・・けど、それを必死に押さえつけて僕は口を寄せていった。



 シンジがアタシのあそこを見つめてる。
 視線が突き刺さるみたいに思えて、勝手にあそこがひくっ、てひくつく。
 さっきからシンジに意地悪されてアタシのどきどきはどうしようもないくらいになってる。
 けど、それが嬉しくて仕方ない。
 それどころか、もっとして欲しいとすら思ってる。
 シンジが唇を寄せてくる。
 それに気付くと、アタシのそこは期待にまた新しく愛液を湧き出させてしまう。
 と、シンジの口はアタシの太股の付け根に吸い付いた。
 そのまま、遠ざかってしまう。

 「・・・?」

 又、舌を這わせて近づいてくる。
 そして、肝心のところは飛び越して反対側へ。
 そこまでくればもう判る。
 シンジは又焦らしているのだ。

 「やっ・・・シンジぃ・・・じらさ、ないで・・・」

 答えずシンジはアタシの内腿を軽く噛む。
 それだけでも凄い快感、でも、物足りない。

 「お願い・・・おねがぁい、シンジぃ・・・」

 でもシンジはしてくれない。
 焦らされつづけてアタシはどんどんおかしくなる。
 シンジの事しか考えられなくなる。
 このまま焦らされつづけたらどうなるんだろう?
 ずっと、シンジの事しか考えられなくなっちゃうのかな?
 そんな事を考えたら、それでもいいかと・・・ううん、そうなってしまいたいって
感情が込み上げてきてアタシは怖くなってしまった。

 「だめぇ・・・このままじゃ、アタシぃ・・・くるっちゃふよぉっ!!」

 興奮の余りおかしくなった呂律でそう叫んだ時、シンジがアタシのクリトリスに吸い付いた。

 「ひやぁっ?!あっ、やあっ、うあああぁぁぁぁーーーーっ!!」


 
 アスカがイった。
 腰が跳ね回り、アスカの躰全体がうねる。。
 でも、それでも止めてほしくないみたいにアスカの太股は僕の頭を抱え込んだままだ。
 僕はその願いのままにアスカのあそこをしゃぶり回す。

 「ひいっ!いいぃっ、はあっ、やっ、あああぁぁぁーーー!!」

 びくびくと何度も痙攣する。
 その度ごとにイっているみたいだ。
 悪戯ごころを出して、アスカのクリトリスに吸い付き、ちょっと強めに吸ってみる。

 「あっ、やあっ、やああぁっ!だめぇぇぇぇぇーーーっ!!」

 ぷしゃっ!
 !
 何か吹き出してきた。
 びっくりして顔をひくと、ぴっ、ぴっ、って顔に何かがかかる。
 匂いからするとおしっこじゃないみたいだけど・・・あ、これが「潮吹き」というやつか。
 ものすごく興奮してるのに、僕の中には変に冷静な一部があって、前に読んだ事がある
そんな事を思い出していた。
 アスカは力尽きたように足を広げて胸を上下させている。
 呼吸に合わせて開ききったあそこが開閉している。
 ごくっ。
 ピンク色のそれが蠢くさまはひどくいやらしくて、それが僕の欲望を思い出させる。
 僕は激しい欲求に苛まれながら、アスカの上に覆い被さった。
 

 
 「はあっ・・・はあ、はーっ・・・」

 だんだん視界が戻ってきた。
 シンジにしてもらっている間中アタシの頭の中では真っ白な光が何度もはじけていた。
 信じられないほど気持ち良くって、そのまま死んでしまいそうな気がした。
 最後に何かが突き上げてきて、アタシは少しの間気絶していたみたい。
 気付くと・・・あれだけいっぱいイったのに、また疼きだしている躰と、アタシを見つめている
シンジの顔に気がついた。   

 「あ、アスカ・・・」

 かすれた声で切なそうにアタシの名前を呼ぶ。
 はっきり判る、アタシが欲しいんだ。
 そして、そんなにも強く求められてるって思ったら・・・嬉しさと性欲が溢れかえりそうになった。
 アタシはそのままシンジに抱き着いてキスをする。

 「いいよ、シンジ・・・して・・・いっぱい気持ち良く、して」

 にじみだす幸福感のままに、シンジに甘える。
 シンジは一つうなずくと、腰を進める。
 シンジのものの先がアタシのぬるぬるのあそこに当たる、それだけでアタシのそこからは
新しく愛液が溢れる。
 けど、シンジのそれは滑って逸れてしまう。

 「んっ・・・」

 もどかしさに漏れる鼻息。
 シンジは二度、三度と繰り返すけれど、そのたびに熱い先端で擦られるばかり。

 「や・・・シンジぃ・・・もう、じらさ、ないでぇ・・」

 思わず泣きそうな声が漏れる。

 「あ・・・なんか、うまく行かないんだ・・・」

 すまなそうにそういうシンジ。
 アタシはすごく恥ずかしかったけど、シンジの固いおちんちんを両手でそっとつかむ。
 熱くてどくどく脈打っているそれを、おそるおそるアタシの入り口に当てる。
 全身が火を吹いたように熱い・・・きっと、恥かしさで真っ赤になってる。
 
 「あ?!あすか?」
 「いいから・・・このまま、来て・・・」

 とっても恥ずかしかったけど、シンジと一つになりたい、この疼きを埋めて欲しいって、
その想いに後押しされてシンジのものをアタシの中へ導いていく。
 熱く脈打っているそれがアタシのあそこに触れ・・・そのまま、ぐっ、と入り込んでくる。

 「はぁっ・・・ああ・・・」

 不思議にあまり苦痛は感じなかった。
 ただ、シンジの熱い塊がアタシのお腹の中をゆっくりと埋めていく、その充実感があった。
 アタシは両手をシンジの身体に回す。

 「いいよ・・・シンジ、最後まで・・・」

 シンジはアタシの言葉にしたがって、ぐいとばかりに腰を押し込んだ。

 「くっ!はっ・・・あぁっ!!」

 痛い!!
 何かが裂けた感触と一緒に痛みが襲ってきた。
 押さえ切れない悲鳴が歯の間から漏れる。
 爪を立ててシンジにしがみついていると、シンジが声を掛けてくる。

 「あ、アスカ、大丈夫?」

 心配そうに覗き込んでくるシンジ。

 「いい、から・・・続け、なさいよ・・・」
 「でも・・・」
 「痛いのは、当たり前なんだから・・・つづ、けてよ、ここでやめたら、承知しないんだから」

 確かに痛い。
 けど、それ以上にシンジと一つになれた事が嬉しかった。
 お腹の中でとくん、とくんってシンジのものが脈打っているのを感じるのがなぜか嬉しい。
 しばらくその感覚に浸っていると、シンジがさっきから動こうとしないのに気付いた。

 「シンジ?・・・いいよ、動いても・・・」


 
 アスカが不思議そうに尋ねる。
 けど、僕はまだ動こうとは思わない。
 正直いうと、このままアスカの熱くてぬるぬるするひだひだでいっぱい擦られてみたいとは思う。
 けれども、痛みのせいで汗の浮いているアスカの顔を見ると、動く事はためらわれる。
 それに、今のままでもなんだかとても幸せなんだ。
 アスカの熱いもので包まれていると、何ともいえず嬉しくなってくる。
 だから僕は動かないで、アスカの口を僕の唇でふさぐ。
 ちょっと戸惑ったみたいだけど、僕が唇をノックするみたいにするとアスカも舌を絡ませてくれる。
 こうすると上と下で同時にアスカの体温を感じられて、なんだかこのまま溶けてしまいそうな
錯覚を憶える。 
 一時キスを中断してさっきの質問に答える。

 「いいんだ・・・アスカはまだ辛そうだし、僕もこのままでもすごく気持ちいいから・・・」
 「そう・・・なの?」
 「うん」

 そう答えて、またキス。
 ずっと続けていると、次第にアスカの表情が緩みだす。
 一生懸命に僕に応えてくれるアスカ。
 もっと痛みを和らげてあげたくて、僕は指を下の方へ滑らせた。


 
 ほんの少し前に憶えたキスだというのに、何の違和感も無く互いに求めあってる。
 ずっと続けてると、息苦しいのか気持ち良いのかわかんなくなって頭がボーっとする。
 それがすき。
 そうやって浸っていたら、シンジがいきなりアタシのクリトリスを摘まんできた。

 「ひっ!!」

 顔が仰け反る。
 それを、シンジが後頭部に手を当てて頭が床にぶつかるのを防ぐ。

 「あっ・・・大丈夫?アスカ」

 アタシは息も絶え絶えに抗議する。

 「もう・・・いきなりしないでよ、びっくりするじゃない」
 「うん・・・じゃ、今からするよ」
 「ちょっ・・・」

 何か言いかかるアタシの唇を優しくキスでふさぐと、シンジはそのままアタシのクリトリスを
弄り回し始めた。

 「!・・・んんっ!んっ!・・・ぐっ、んっ!!」

 シンジが何かするたびに電気みたいな快感が突き上げてくる。
 でもそれは声にならず、シンジの口の中にくぐもって飲み込まれていく。
 無理矢理。
 強引。
 嫌なはずなのに、シンジにそうされてるって思うだけでアタシは昂ぶってしまう。
 何時の間にかあそこの痛みは鈍い疼痛程度になっていて、それが襲ってくる快感の
スパイスになってアタシの中をどんどん熱く熔けださせていく。
 身を捩ると、膣中(なか)に入っているシンジのものがわずかに掻き回し、ひだを擦る。
 そうするとすごくイイ。 

 そのまますべてをシンジに任せてうっとりと浸っていると、せっぱ詰まったものが
体の中を昇ってくる。 
 イっちゃいそう。
 でも、膣中(なか)を擦られる快感は、もっと高いところへ連れていってくれそう。
 それを確かめたくて、アタシはもぎ離すようにして唇を離してシンジに言う。

 「ね、ねえ・・・くり、とりすはもう良いから・・・」
 「いいの?」
 「うん、だから・・・」

 さすがにその先は恥ずかしくて言えない。
 するとシンジは何を思ったか、中に入っているものを引き抜き始めた。

 「やっ!駄目っ!!」

 アタシは慌て手足を絡めてシンジを引き止める。

 「なにやってんのよ、シンジ。」
 「いや・・・だって、アスカはもういいんでしょ?」
 「馬鹿!違うわよ!!!アタシは・・・」

 そこまで言ったところでふと気付く。

 「・・・ねえ、シンジはまだなのよね?」
 「そうだけど」
 「なんで、止められるのよ。」
 「だって・・・アスカに無理強いなんてしたくないし・・・」

 いつもの内罰癖かとおもう。
 けど、なんだか今のこれはいつもと違う気がする。
 
 「アタ、シ・・・?」
 「うん・・・だって、大事なんだもの・・・」
 
 言葉の断片。
 でも、伝わってくる心。
 アタシは嬉しくなってシンジにしがみついた。

 「馬鹿・・・アタシだけじゃ、やだよ・・・一緒に、ね?」

 耳元で甘くそう囁くと、シンジは無言で頷いた。
 そしてそのまま、引き抜きかけていたものをまた挿入れてきた。

 「はぅっ!んんっ・・・」

 痛い、気持ちいい。
 たった一回押し込まれただけなのに、全身が震えるくらいの感覚がアタシを襲う。
 すぐに動きを止めようとするシンジに言ってやる。

 「駄目・・・最後まで、アンタがイくまで・・・続けてよ・・・」
 「・・・うん」

 そのまま往復しだす。
 
 「はぁっ・・・はっ、ああっ、んっ・・・!!」

 引き抜かれると、張り出した傘がアタシのひだをいっぱい擦る。
 アタシの膣中(なか)が、シンジに絡み付いて引き止めるみたいに締め付ける。

 「くふぅっ、んっ!ああああぁぁぁっ!」

 突き込まれて、押し広げられる。
 お腹の入り口を小突かれて、身体が勝手に仰け反ってしまう。

 「はっ、あっ、いっ、いいよぉっ、シンジぃっ!!」

 往復のスピードが上がってきて、全部の快感が溶け合って何度もアタシをなぶる。
 目の前、ちかちかしてよくわからなくなってくる。
 なのに、膣中(なか)で暴れているシンジのペニスや、抱きしめられているシンジの
胸の熱さだけははっきりと分かる。  
 
 「あぅっ!かっ、あはぁっ!シンジっ、シンジぃっ!!」

 腰の奥から溢れてくる熱い何かが怖くなってシンジの名前を繰り返した。
 そしたら、仰け反った唇をシンジの舌でふさがれた。

 「んんっ?!ふっ、くんっ、うんぅっ!!」

 でもピストンは止むどころか更に激しくなる。
 上のお口と下のお口、両方ともシンジにいいように犯されてる・・・それが嬉しくて気持ちよくて。
 アタシの目から涙がこぼれる。

 「ふぁっ、んっ、しんっ、んっ(ぴちゃっ)シンジぃ・・・」

 息継ぎの合間に唇から漏れる自分でも信じられないほど甘い、蕩けきった声。
 気付くとアタシは、突き上げてくるシンジに合わせて腰をくいくいと捻っていた。
 こうすると膣中(なか)のあちこちをいっぱい擦ってもらえる。
 
 「ひぁっ!・・・しん、んんっ、じぃっ・・・もっと、いっぱいぃ・・・」

 きつく抱きついてキスを繰り返す合間にシンジにおねだり。
 もうキスというより唇も合わせないで互いの舌を舐め合ういやらしい行為。
 自覚すると頭がくらくらするほど恥ずかしい、けど、止めない。
 恥ずかしいのも一緒になっていっぱいアタシを気持ちよくしてくれるから。

 「はっ、あっ!しんっ、じぃっ!あたしっ、くっ、くるのっ!きちゃうのぉっ!!」
 「あっ、あすっ、かっ!・・・ぼくもっ、もうっ・・・!!」

 いっぱい擦られてめちゃくちゃにされて。
 アタシ今にもイきそう。
 抱き着いてるシンジの肩も震えだしてる。
 
 「はっ、あっ、あああああぁぁぁぁぁぁーーーっ!!!」

 引かれて擦られたところで弾けた。
 全身に力が入って膣中(なか)がきゅっ、て狭くなる。 
 そしたら、そこをシンジに犯された。

 「うあっ?!やっ、だめっ、やああああぁぁぁぁーーーっ!!!」
 「くううぅぅっ!!」

 イったところをたくさん擦られて、一番奥で射精されて。
 アタシ、もっと高いところへ連れて行かれる。
 なのに、シンジは動きを止めない。
 どくっ、どくっ、て精液をいっぱい出しながら、何度もアタシの膣中(なか)を擦る。
 
 「だめっ!だめぇっ!!シンジっ、やっ、しんじいいいぃぃぃぃーーーーっ!!!」
 「アスカっ!あすかぁぁぁぁーーー!!」

 最後にシンジに名前を呼ばれたところで、アタシの意識は真っ白に吹きさらわれてしまった。



 「はぁっ・・・はっ・・・はぁ〜っ・・・」

 荒い息をついたシンジがアスカの身体に覆い被さったままで息を整える。
 アスカの呼吸も荒いが、その瞼は幸せそうに閉じられたままだ。
 シンジは絡み付いていた足から力が抜けた事で分身をアスカの膣中(なか)から
抜き出すことに成功する。

 「んっ・・・!」

 引き抜く時に感じた刺激に身を震わせたシンジは、そのまま今まで繋がっていた部分に
目をやり、凍り付いた。
 ひくつきを繰り返しながら、開いたアスカの秘唇はシンジの白濁をこぼす。
 その流れが床に広がったところでようやく正気に返ったようだ。

 「(ごくっ)あ・・・膨張しちゃった・・・」

 タイミング良くアスカが幽かにうめくと、瞼を開いた。
 目の前にはシンジの少し恥ずかしげな顔。

 「・・・しん、じ・・・?」

 目の前の顔を認識したところで、アスカの頬が朱に染まる。

 「しんじぃ・・・」

 照れ隠しか、そのままシンジの頭を引き寄せるとキスをするアスカ。
 多少驚きはしたものの、そのキスに嬉しそうに応えるシンジ。
 と、アスカは抱き着いたことで下腹に感じる感触に気付いたようだ。

 「シンジ?」

 問い掛けるアスカにシンジは恥ずかしそうに言う。

 「その・・・アスカ、すごく、カワイイから・・・・・・その、もう一回、いいかな?」

 求められる事に嬉しそうな笑顔を浮かべたアスカは、いまだに全身に漂う余韻のおかげか、
素直に答えを返す。

 「いいよ・・・でも、今度はちゃんと、シンジのベッドで、ね」

 二人は微笑むと
 そっとキスを交わした。
                             
                      −1stday evening End− 



 
                          to be Continued
                               NEXT Episode


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ymcorwin@broadway.or.jp


中昭のコメント(感想として・・・)
 

  Corwinさんに投稿して頂きました。

  一周年記念作品です!!
  >「じ、じゃあさ、今晩、その、二人っきり・・・だね」
  >ゴトン
  >アスカが茶碗を取り落とした。
  >胸の前で手を合わせて、僕をじっと見あげているアスカを見たら・・・
  うーんほんわかならぶらぶ。

  >シンジの出した精液にまみれ、滴の垂れているそれはすごくいやらしく見えて。
  >アタシははしたなく生唾を飲んでしまった。
  うーんほんりょうはっき・・・・・・・・・って不潔やぅぉおおぉぉおお
  続きがお待ちかねしてます。


 キャラこめ
少年S    「・・・・ウッ」
美少女M   「なに?そのウッって」
少年S    「・・・・ちょっとトイレに行ってくるね」
美少女M   「後にしなさい」
少年S    「・・・・う・・・うん」
天然少女   「お姉ちゃん、栗ご飯の臭いがするよぉ」
美少女M   「浮気者に聞いてみなさい」
天然少女   「うん。パパー栗ご飯つくったのぉ?」
永遠の少年S 「・・・・・・あの・・・・・僕って浮気者だと思う?」
ミセスA   「アタシだけ見てくれればそんなこと思わないわよ」
ミセスR   「そうね」
永遠の少年S 「・・・・・・あ・・・・・アハハハ・・?
        あのCorwinさんから記念作品もらったそうだから、読んでみようよ。
        三人で」
ミセスA   「いいわよ」
美少女M   「コンセプトはひたすらやろうだってさ」
ミセスA   「$%%$#(’”)KDH(”
美少女M   「はいはい。興奮するのは読んでからにしてね」

ミセスA   「読み読み読み読み読み読み読み読み」
ミセスR   「読み読み読み読み読み読み読み読み」
永遠の少年S 「読み読み読み読み読み読み読み読み」
美少女M   「パパぁー逃げないと襲われるわよ」
永遠の少年S 「へ?ひやぁぁぁあああああああ

美少女M   「シンヤ、着替え手伝ったげる」
少年S    「・・・・う・・・うん」

天然少女   「くんくん。くんくん
        ここから臭いがするの。ごそごそ」
少年S    「あん・・・・・・・・・・
        俺ってサイテーだ」
美少女M   「・・・・・・ジュニア、浮気するわよ。来なさい」
少年S    「だめーー」

天然少女   「・・・・・・・・・しょっぱい」



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