Song of Earth

光の雨


第XXX話
  「羽のように」


 トータスさんに無重力S○Xシーンを追加して頂きました。
    ではどうぞ




――― 2021年12月4日 ―――


 今日はアスカの20歳の誕生日。
 そしてもうひとつ僕達にとって記念すべき日になりました。



 父さん、綾波、今日僕らは結婚したよ。
 5年たったら結婚しようって約束したんだ。 
 本当は地球でみんなに祝福されながら式を挙げたかったんだ。 
 その為に5年間待ったんだけど。 

 なんで今日にしたかって。 
 うん、確かに5ヶ月前から、丸5年になっていたんだけれど 
 アスカがね……  
 「おめでたい日がたくさんあるとシンジが覚えきれないでしょ  
  言っとくけど忘れたら殴るわよ」 
  って言ったんだ。
 
 僕ってそんなに忘れっぽくみえるのかな。そりゃーこの間“アスカちゃん記念日“
 とかいうのをすっかり忘れてて殴られたけど。 
 そういえば、なんの記念日かは教えてもらってないな。やたらに記念日を作るから
 アスカ自身も忘れてるんじゃないかな。 


 地球との通信は2年前に回復したよ。もちろん今日の事は伝えたさ。
 みんな通信でお祝いしてくれたよ。機密保持の為とかで映像通信可能なのは、
 NERV本部だけなんだって。日向さんやマヤさんは、わざわざアメリカからNERV
 まで来てくれたんだ。みんな元気そうだった。 


 あ、アスカが怒鳴ってる。 

 そういえば今朝「今夜、僕たちの初夜だね」って言ったら殴られたんだ。
 真っ赤な顔をしていたけどそんなに怒る事ないのにね。  


 つらい事の方が多いような気もするけど、僕もアスカも幸せだよ。 



 ゴメン……いや…ありがとうレイ  
  好きだったよ………………………
                 

                                FROM  惣流シンジ
     



「ママきれい」

「パーパ、パーパ早く早く。 ママきれーだよー」



手紙を書き終え、自分を呼ぶ人たちの方へ歩き出すシンジ。  
ふと立ち止まり振りかえる。  


“し・ん・じ”  


浮かんだのは笑顔




そうだね  

いつか還るよ   


アスカと一緒に   



君の待つあのホシへ






          ・
          ・
          ・
          ・


「ママ、なんでお服脱いじゃうの?」

「「・・・・・・・・・」」



「シンヤ、ミレイ子供は寝る時間よ」


「みーちゃんママと寝るー」

「ごめんね。今日はパパと寝てあげる日なの」

「じゃ、しーちゃんと寝るー」

「良い子ね。ご褒美にお姉ちゃんにしてあげるからね」

「ちょっとアスカ」

「ウワー、いつ来るの?」


「そうねー、7ヶ月後かな」

「アスカ、本当?」

「みーちゃんね、みーちゃん女の子がいいの。
 しーちゃんは?」

「ボクお姉さんがいいな」

「じゃ、みーちゃんがお姉さんになってあげるー」

「うん」


「シンジ」
「アスカ」


「みーちゃんいこ。パパとママねむっちゃったよ」

「おきてるもん」

「ちがうよ。パパとママねむるときいつもああしてるもん」


「だって二人してピョンピョンはねてるもん」

「しーちゃん、よくみてごらん。パパもママもおめめつぶってるでしょ」

「そうかな〜ママのおめめしろいようにみえるんだけど」

「ほらしーちゃん、ふたりともおとなしくなったでしょ」

「でもママピクピクしてるよ」








 星の光の中

 少女が微笑んでいるような気がした
 



(


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