Song of Earth

光の雨


第YYY話
  「ショートしょーと」


 トータスさんに頂きました。
    ではどうぞご賞味下さい。




光の雨 −特別編− その1

【月面】

初号機はその役目を終えた。



月面基地に着いた二人ははたと困った。

アスカはジト目でシンジを睨む


「ねえ」

シンジは答えない...


「ねえ」

いつまでたっても返事をしないシンジにじれたのかアスカの拳が飛んだ


「こらっ、無視するんじゃない!
 一体どうするつもりよ」


シンジは殴られた痛みからか涙目になって反論した。

「だってしょうがないじゃないか...
 リツコさん宇宙服入れてくれなかったんだから...
 それに基地だってこんなに小さいとは思わなかったよ...
 せめて初号機が入れるエアロックぐらいあると思ってたんだから...」


アスカも大声を上げる、こちらも涙目になっている。

「あんたばかー
 どこの世界に初号機を前提とした宇宙基地があんのよ...
 そんな大きなものが作れるわけないでしょ
 普通は人間を基準にするわよ...
 どうやってあのエアロックまで行くのよ〜」


二人は目から大粒の涙を流しながら抱き合った...


リツコのばかー



外は真空の世界、二人の魂の叫びも木霊することはなかった...



The end




光の雨 −特別編− その2

【月面】

初号機はその役目を終えた。



そして内蔵バッテリもその場でつきた...

二人のチルドレンを乗せたまま...



The end




光の雨 −特別編− その3

【月面】

初号機はその役目を終えた。



月面基地の食糧プラントや自家発電設備に異常はなかった。

基地内部の機器をチェックしたアスカは隅の方で小さくなってのの字を書いているシンジを見つけた。

「どうしたの...遊んでないでよ!」

シンジは涙目でアスカを見つめた。

「だって、操作パネルもマニュアルも全部英語なんだよ...」


この時点でシンジは生活無能力者の烙印が押された。





The end






   

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