ハジメテノヨルノモノガタリ

平成12年8月31日校了


 その日僕は、朝から憂鬱だった。
今日は学校だから、このややこしい、重苦しい状況から逃げることはできないけど、気は紛れる・・・。
この前、使徒の作ったディラックの海とかリツコさんたちの呼んでた変な空間から脱出した後、検査で入院した僕のところへ来たアスカの様子がちょっと変だった。
何か思い詰めたような、塞ぎ込んだような、なんて言ったらいいのかわからないけど、とにかくおかしかったんだ。
医者の許可が降りて退院した日も、話しかけても生返事、まるでなるべく顔を合わせたくないみたいで、食事とお風呂の時以外は部屋に篭りっきりだった。
ミサトさんは、後始末だか報告書の整理だかで、しばらく帰って来ないので相談もできない。
電話はしたんだけど、

『どしたのシンちゃん、今忙しいのよ』
「実はアスカのことなんですけど・・・」
『どうせまたシンちゃんが怒らせたんじゃないの?
 帰ったら聞いたげるわ。
 それまではよろしくね』

という返事が帰って来ただけで、あてに出来なかった。
結局テレビを見るのもつまらなかったので、僕もそうそうに部屋へ引きあげて本を読んでたんだ。

「あ、もうこんな時間か、もう寝なきゃ・・・」

ふと目にした時計はもうけっこう遅い時間を指してた。
大きく伸びをして、お手洗いへ。
お手洗いから出て、アスカの部屋の前を通りかかった時、妙な物音に気がついた。
何かがさごそと、なんて言うのかな、転げ回っているような、探し物をしてるような、そんな音。
気になって耳をすませてみると、時々、押し殺したようにうんうん唸るような声も聞こえて来た。
うなされてるのかな?

「アスカ、まだ起きてたの?」

声をかけたとたん、物音が止った。

「どうしたの、大丈夫?」
「あ、あ、な、何でもないわよ!
 アンタこそ明日から学校でしょ!
 とっとと寝なさいよ!」
「うん、ゴメン」

いつものクセ、悪いクセ。
悪いことだとは解っているんだけど、怒らしちゃったみたいだし、おとなしく部屋に帰った。
アスカはシャワーを浴びに行ったみたいだ。
やっぱりうなされてたのかな?
心配だけど、気にかかるけど、でも、今の僕にこれ以上何ができるっていうのさ・・・。
僕はベットに横になると、疲れていたおかげで、すぐに眠りに落ちることができた。


 いつものパターンで一言謝ったアイツは、部屋へ帰ったらしい。
あぁ、びっくりした。
静かだからもう寝てたと思ったのに・・・。

アタシは、あの変な縞々のボールみたいな使徒にアイツが飲み込まれた日の夜、ぜんぜん寝つけなかった。
何でこんなに気になるの?
何であんなヤツのこと心配してるのよ!
何で、何で、何で・・・。
何で・・・、なんてとっくに判ってるくせに・・・。

はじめて見た時は、

「さえないヤツ」

そう思った。
アタシが一番だって、アタシがエヴァの操縦が一番上手いって思い知らせてやりたくて、一緒に弐号機に乗った。
でも、アイツはすごかった。
このアタシが海の中でとまどってる時、平気で弐号機を動かした。
アタシと動きを合わせて、考えを合わせて、使徒の口を開いた。
アタシに寄っ掛かるようにしてもたれ掛かるアイツは、アタシのプラグスーツを着てても、

「あ、やっぱり男の子なんだな」

って思えた・・・。
だから他の二バカとは違って、「惣流」じゃなく「アスカ」って呼ぶことを許した。
でも、アタシのデビュー戦は、アイツのせいで無茶苦茶になった。
海の中ではアタシに合わせられたのに、別々になるともう無茶苦茶。
すっごい幻滅した、心底イライラした。
加持さんの立てた作戦、そのための特訓。
アイツはアタシといくらやっても合わない。
アタシは完璧なんだから、アイツさえアタシに合わせれば、華麗なる復讐戦はばっちりなのに。
しかもアイツ、あの人形女、ファーストとは何の練習もなしにいきなりぴったり揃った。
アタシとは合わないくせに、アタシとは合わないくせに、アタシとは、アタシとは・・・。
加持さんもミサトもアタシのことを冷たい目で見てる、怒ってる。
アタシが一番なのに、アタシは悪くないのに。
合わせないアイツが悪いのに、何でアタシが仲間はずれなの?
誰もアタシの味方じゃないの?
誰もアタシを見てくれないの?
嫌だ、嫌だ、嫌だ!
だから家を飛び出した。

そんなとき、アイツは追っかけてきてくれた。
夕暮れの公園で、アイツなりに、下手だけど、一生懸命アタシを元気付けてくれた。
本当のアタシを理解してくれようとしたのかどうかなんて解らないけど、そんなことはどうでもよかった。
追っかけてきてくれたことが嬉しかった。
だからアタシはアイツと合わせようと思った。
アイツも必死になって合わせようとしてくれた。
だから使徒は倒せたんだと思う。
アイツのことがもっと知りたい、もっとアタシを知って欲しい、一緒にいればそれが出来ると思った。
だからアタシは、ここに居続けることにした。
極端だって笑う人もいるけど、アタシが思い立ったらとことんやる性格だってのを忘れてるわね。
だから何を言われても気にしないことにした。
はじめのうちは、お互いどうしていいか解らないからとまどった。
いろいろとやってみた。 まずアイツの部屋を取りあげて、物置に追い出した。
襖に「入ったらコロス」って看板を掛けた。
アイツの反応が面白くて、ワザと風呂上がりにバスタオル一枚でうろついた。
でもアイツは乗って来なかった。
思いっきり興味津々なのは解ったけど・・・。
だって、バスタオルから見える胸の谷間や太ももを、見てないような振りしてちらちら見てる。
そんな日は、アイツの部屋からごそごそする物音と、時々うめき声が聞こえた。
何やってるか一目瞭然よね。
アイツはアタシのことを「オカズ」にしてたんだ。

アイツがあの変な使徒に飲み込まれた時、その日の晩家に帰ったアタシは、なぜか、とても寂しかった。
ううん、なぜかじゃない、解ってたんだ。
アタシ、アイツのこと・・・。
あたしは泣いた。
ミサトはアイツを助け出す作戦を考えるために帰って来なかったから、広い家にたった一人が寂しかったから、泣いた。
だからアイツが帰って来た時は、本当に嬉しかった。
でも、嬉しかったけど、どんな顔して会えばいいの?
どう言えばいいの?
今までさんざん、からかって、バカにして、こき下ろして・・・。
興味があるから、素直になれないからやってたけど、アイツはそれを理解してるんだろうかって、恐かった。
アタシがアイツに素直になっても、アイツはアタシを見てくれるのかな・・・?
もしそうじゃなかったら、単に身近にいる女の子だからってだけだったら・・・。
本当は誰でもよかったんだったら、本当はアタシじゃなくファーストの方がいいと思ってたら・・・。
それが恐かったから、以前みたいに顔を合わせることすらできなかった。

今日だって、ミサトがいないんだもん、素直に甘えたかった。
寂しかったんだよ、会いたかったんだよって、そう言いたかった。
でも、恐くて出来なかった。
アイツもアタシがさっさと部屋に引きあげたせいだろうか、もう寝ちゃったみたいだ。
ベットに寝転がって、しばらく天井を見ながらぼぉっとしてたんだけど、いつまでも眠くならない。
アイツはアタシのことをどう思ってるんだろう?
会ってからこれまでの、色々な場面が思い返させる。
ちょっと困ったような顔、俯いてしょげる顔、あたしに怒られてすねる顔、怒った顔、恥ずかしそうにはにかむ顔、泣いてる顔、顔、顔、顔・・・。
でも、一番輝きを持て思い出されるのは、あの笑顔。
ちょっと中性的な顔だちのせいで、可愛げすらある優しい笑顔。
アタシにだけ向けてくれる、ちょっとはにかんだ笑顔。
そう、アイツはアタシを見ててくれる、いつもいつも・・・。
今日も一日心配そうに見てたけど、それは同居人だから?
パイロット仲間だから?
それとも・・・。
もしそうだったら、アタシだって我慢しない。
思いっきり飛びついて、キスだってなんだってしてあげる。
アイツに甘える自分を想像したら、我慢できなかった。

自分でも、頬が熱くなるのが判る。
そっと、シャツの上からアイツの手でも余りそうな膨らみに手を当てる。
ドキドキいってる。
先っぽが、きゅっと硬くなってるのが判る。
手を当ててるだけなのに、じんじんしびれる感覚。

「ふあっ!」

思わず声が漏れて、慌てて耳をすます。
大丈夫、アイツが起きてる気配は無い。
もう一方の手を、残りの膨らみに当てる。

「あん!」

きゅっと握る、優しく撫でる、先っぽをつまむ。
そのたびに、蕩けるような感覚が広がって、あたしの中を満たしていく。
息が荒くなるのが判ったけど、薄い壁しか間にないんだから声だけは出せない、ぐっと我慢した。
タンクトップの裾から手を入れて、直接触れてみた。

「はぁう!」

一瞬、電気が体を駆け巡る。
体の中心からも、切なさが込み上げて来る。
太ももを擦り合わせて切なさを押さえようとしたけど、無理なのは解ってた。
そっと手を這わせてみると、ホットパンツの上からでも、熱くなってるのがわかった。

「ん!」

湿り気を帯びてるそこの上を、何度も指が往復する。
熱く蕩けたそこから湧いたモノが、隙間から太ももに伝って零れるのがわかる。

「はっ、あ、・・・あぁ、うん!」

我慢しようとしても、声が漏れるのを押さえられない。
だからアタシは、もう一つの手を口元へ持って行くと、指を咥えた。
目をつむったアタシの脳裏に、アイツの顔が、あの優しい笑顔が浮かぶ。

ビクン!

それだけでアタシは、軽くイッてしまった。
咥えた指が痛い。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

息が荒い。
でも、一度火の付いた体も、込み上げる切なさも、疼きも、止めることができなかった。
ぐしょぐしょになったホットパンツを、それ以上にぐしょぐしょになったパンティーと一緒に脱ぎ捨てると、手を這わせてみた。
そこは、出て来たモノで溢れかえって、すごかった。
今までのどの時よりもすごかった。
指を這わせると、また自然に声が漏れた。

「ひう!」

ピンク色した甘い感覚の電流が、背筋を駆け上がる。
熱を帯びて膨らんだ襞、固く尖った突起。
どこもかしこも、自分の体じゃないみたいに、アタシを蕩かそうと躍起になって電流を発生させる。
もう一度指を咥えて、声を漏らさないようにして、そこを弄る。
アイツの笑顔を思い浮かべる。
この指はアイツの指。
アタシの全てを受け入れて優しく愛してくれる、アイツの指。
アタシの口を塞ぐのはアイツの唇。
アタシに優しくキスしてくれる、アイツの唇。
それだけで、たまらなく満たされた気分になってくる。

「うん・・・、ふぅ、む・・・、んぅ!」

咥えた指の間から、漏れるうめき声。
そのまま枕に顔を埋めるように、うつぶせになる。
お尻を高くあげ、足を広げて曝すみたいにする。
その向こうにアイツが居る、アタシを見てる・・・。
そう思っただけでアタシは、はしたなく腰をうねらせ、いつもより激しく指を動かした。
今までずっと放っておかれた胸が抗議の悲鳴を上げる。
指の代わりに枕を咬んで、空いた手でそこにも刺激を送る。

「ふん!
 ふぅう、・・・ん、ふ、むう!」

シンジが見てる、アタシの後ろから、アタシがヤラシイことしてるのを見てるの。
あぁ、シンジ、シンジ、シンジ、もっと見て、アタシを見て!
頭の中が真っ白に吹き晒されていき、何も考えられ無くなってくる。
もうすぐ、もうすぐ・・・、あぁ!

「アスカ、まだ起きてたの?」

突然、アイツの声が聞こえた。
起きてたの!?
見られる所を想像してたのに、いざ本人がそこにいることがわかると、急に恥ずかしくなってしまう。
お願い、今は襖を開けないで、中を見ないで・・・。
快感と興奮で流れていた汗が、冷や汗に変る。

「どうしたの、大丈夫?」

アタシはごまかすために、しどろもどろになりながらもいつもの調子で怒鳴り返した。

「あ、あ、な、何でもないわよ!
 アンタこそ明日から学校でしょ!
 とっとと寝なさいよ!」
「うん、ゴメン」

何で謝るのよ、何で・・・。
悪いのはアタシなのに、素直になれないアタシなのに・・・。

頭から冷や水をかぶせられたような気分になったアタシは、体のべたつきが急にうっとおしく感じられて、そっと部屋を抜け出すと、シャワーを浴びに行った。

暖かいお湯が、汗やなんかと一緒に嫌な気持ちを流してくれる。
何度も何度もお湯を掬っては体を洗い流す。
でも、気分が落ち着いて来た時、また来た・・・。
体にかかるお湯の刺激が、もう少しのところまで昇って来ていたアタシの感覚を呼び覚ます。
胸が、アソコが、もう一度触って、頂上まで連れてってとアタシを誘う。
頭のどこかでもう一人のアタシが、ダメ、シンジに聞こえわよ、と言っている。
汗を流すために胸を這う手の動きが、あやしく変化する。
太ももの間に別の流れを感じた時、アタシを引き止める声はふっつりと止んでいた。
タイル張りの壁に手を突き、片手でそこに手を這わせる。
ついさっきまでの感覚がすぐに蘇る。

ここなら、シャワーの音で聞こえないはず。
それでもちょっと流れを強くして、わざと音を強く立ててから、アタシは動きを再開した。

「ひ、うん、・・・あ・・・あぁ、あひっ!」

声が漏れるのもかまわず、アタシは自分を追い上げた。
ひざががくがくする。
力が入らず、床にぺたんと座り込んでしまう。
頭を正面の壁に預け、右手でアソコを、左手で胸を・・・。

「あぁ、・・ひ、うん!
 はひぃ、・・・あ、あ、あぁ・・・」

シャワーから流れるお湯とは違う、粘ついた水音が耳にではなく、直接頭の中に響いてくるような気がする。
頭の中に、アイツの笑顔、あの笑顔、アタシを見つめる優しい眼差し・・・。
ピンク色した靄がそれを覆って、視界が遮られるような感覚、そして、白い閃光。
びくびく震える体の中をものすごい電流が駆け抜け、頭の中でN2爆弾が炸裂した時、アタシは頂きに追い上げられていた。

「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ、はぁ・・・」

荒い息でしばらく余韻に浸って、それから無性に寂しくなった、空しくなった・・・。
アタシ、何をしてるんだろう・・・。
アイツが、シンジがそこにいるのに、たった一枚襖を開ければあの笑顔でアタシを迎えてくれるはずなのに。
そう思うと、溢れる涙を押さえられなかった。
自分の肩を抱いて、漏れる声すら押さえることなく、泣いた。

どのくらい泣いていたんだろう。
とりあえず、気分が落ち着いたので、シャワーを止めてバスルームを出た。
濡れた体を拭いて、新しい下着を付けて・・・。
元のはもうぐしょぐしょだったから、洗濯機に放り込んだ。
バレないとは思うけど、恥ずかしいから一番下に隠しておいたのはいうまでもない。
部屋へ戻ると、ものすごい熱気と匂い、雌の匂い。
カーテンと窓を開けると、夜風が火照った体に気持ちいい。

「奇麗な月・・・」

ベットに転がって、月を眺めているうちに眠ったみたいだった。


 朝目を覚ますと今日もいい天気だ。
ベットを出た僕は、まずお風呂にお湯を張って、洗濯機のスイッチを入れて、洗面所で歯を磨いて顔を洗って、っていうのがいつもの朝のパターン。
ミサトさんはともかく、アスカもそういうことは余り気にしていないらしく、僕のと洗濯物がごちゃごちゃになってても気にしないらしい。
そんなことを考えたのは、いつもは下の方に隠れてるはずのアスカのパンティーが、上の見える所にあったからかも知れない。
それを見てドキドキした僕は、思わずそれを手にとって、ポケットにねじ込んでしまった。
洗面所を出て部屋へ帰った僕は、ポケットからアスカの下着を出して机の中に隠した後、制服に着替えた。
キッチンに出ると、冷蔵庫を開けて朝食の材料とお弁当の材料、それから夕べのうちに作っておいたサラダを取り出す。
サラダをテーブルに乗せて、トースターにパンを入れるとスイッチオン。
お皿を準備して、フライパンを火に掛けるとコーン油をちょっと滴らしてなじませて、ベーコンを乗せる。
ちょっとしてから卵を割り入れる。
塩コショウをぱらぱらっと振りかけてっと・・・。
じゅ〜っという音と、美味しそうな匂いがしてくる。
僕はこの瞬間がけっこう好きだったりする。
背後で人の気配、アスカが起き出していたらしい。
振り返るとそこには、起き抜けでぼやっとした顔と乱れた髪のアスカがいた。

「あ、おはようアスカ、もうすぐ朝ご飯できるよ」
「う・・・、うん・・・」

アタシは、夕べのこともあってまともに顔を見ることができず、そのまま逃げるようにバスルームに駆け込んだ。
そのまま朝風呂を済ませて、出て来たらちょうどトーストができたらしい。
アタシは部屋に戻って制服に着替えると、すぐにテーブルに付いた。


 今朝も、思ったとおり会話が無い。
重い雰囲気と沈黙。
僕はとにかく朝食を流し込むように食べると、洗面所へ行って洗濯機から乾燥機へ洗濯物を移した。
キッチンに帰ると、アスカも既に食べ終わったのか、姿が無い。
お皿が流しにあったのはちょっと意外だったけど、とにかく時間があまりないから、洗い物を済ませてしまうと、止っている乾燥機から洗濯物を取り込む。
本当はベランダに干したいんだけど、学校がある時は心配だし、いつ何があるか解らないから普段は乾燥機で済ませてる。
繊維が痛むし、じみょうが縮むんだけどね、乾燥機を使うと・・・。
そろそろ時間だったので、襖の前に立った。

「アスカ、そろそろ時間だよ」

返事が無い、どうしたんだろ?

「アスカ、どうしたの?
 開けるよ?」

そこはもぬけの殻だった。


 アタシは、アイツが洗濯物を取り込んでいる間に、そっと家を出て先に学校に向かった。
いつもはアイツが逃げてるのに、今回はアタシの方がアイツから逃げてる。
今朝から何度も何度も、

「シンジ、アタシのこと、どう思ってる?
 好き?
 それとも、嫌い?」

そう聞きそうになったけど、何とも思ってないとか、嫌いとか、そんなことを言われるのが恐くて、答えを聞くのが恐くて逃げ回っていた。
朝の日差しの中を学校に行く間、ずっとそんなことを考えていた。

「アスカ、おはよう」
「おはようヒカリ」
「碇君は今日も?」
「ううん、後から来ると思う。
 アタシ、先に来ちゃったから・・・」
「そう・・・、喧嘩でもしたの?」

ヒカリが心配そうに聞いてくれるのが嬉しかった。

「ゴメン、聞いちゃいけなかった?」

黙っているのを勘違いしたのか、さらに心配してくれる。
そうじゃないの、アタシが悪いの。
何度も言いそうになったけど、言えなくて黙ってた。

「何があったか知らないけど、元気出しなさいよ。
 らしくないわよ」
「ん、ありがと」


 僕はとにかくアスカを探した。
アスカの部屋、僕の部屋、ミサトさんの部屋、洗面所、お風呂場、トイレ・・・。
どこにもいないや・・・。
アスカが先に行ったんだってことを理解すると、僕とアスカと二人分のお弁当を鞄に入れて、学校へ向かった。
教室に付くと、アスカは委員長と話しをしていた。

「おはよう、シンジ」
「おう、センセ、おはようさん。
 もうえぇんか?」
「おはようケンスケ、トウジ、心配してくれてありがと。
 このとおり、もう大丈夫だよ」
「ならええわ」
「シンジ、惣流のヤツどうしたの?
 元気無いぜ、ここんとこ・・・」
「そうや、今朝かて一緒とちごたやろ。
 センセ、お前、なんぞやらかしたんか?」
「僕にも解んないんだ。
 使徒を倒して病院に担ぎ込まれた後から、ずっとなんだよ。
 僕のいない間に、なんかあった?」
「さぁ、ワイは気ぃつかんかったなぁ・・・。
 ケンスケ、どないや?」
「うん・・・。
 確かにシンジが入院してる間、結構ふさぎ込みっぱなしだったからなぁ・・・」
「ケンスケ、よぉ見とるなぁ・・・」
「伊達にカメラ構えてないよ」
「そらそうやな・・・」
「じゃぁ、何だろ?」

僕はあいかわらず委員長と話してるアスカを見たけど、特に変った感じはなかったから、原因らしい物は解らなかった。

お昼休み、僕はすぐさまアスカのお弁当を持って行ってあげた。

「アスカ、先行っちゃったから忘れてたでしょ」
「あ、ありがと・・・」

今朝はどうしちゃったの?
そう聞こうとしたんだけど、

「いいんちょ、いつもスマンのぉ。
 おう、センセ、飯や飯、上行くぞ」

委員長から弁当を受け取ったトウジが声をかけて来たので、そのままケンスケと連れ立って屋上に上がっていった。
結局学校ではそれっきり。
アスカは帰る時も、僕が休んでた間の連絡をもらいに先生の所へ行っている間に先に帰っちゃったから、顔を合わせられずにいた。
ショッピングセンターに寄って買い出しをして、それから家に帰ったので、多分先に帰ってると思ったのに、アスカはいなかった。
ホント、どうしちゃったんだろ?


 アタシは学校が終わると、ヒカリと連れ立って街へ行き、喫茶店で今日までサービスで大盛りをやっているパフェをつついていた。

「アスカ、ホントどうしちゃったの?」
「どうって・・・」
「アスカ、碇君のこと避けてるでしょ?」
「そ、そんなことないわよ・・・」
「うそ。
 親友の目はごまかせないわよ」
「ゴメン・・・。
 ありがと、ヒカリ・・・。
 でもこれは、誰にも言えないの」
「そう・・・、じゃぁ聞かないけど。
 碇君も心配してるみたいだったから、仲直りするんなら早い方がいいわよ」
「うん、そうする・・・」

ヒカリの心配が、涙が出るほど嬉しかった。
でも、アイツがアタシのことどう思ってるか気がかりで顔も見れない、なんて誰にも言えない。
例えそれがヒカリでも言えない・・・。
だって、アイツのことを思ってあんなことしてるなんて、恥ずかしくて言えるワケ無いじゃない・・・。
パフェを平らげて、喫茶店の店先でヒカリと別れたアタシは、とにかく家の方向に歩いて行ったけど、まだ帰る気にはなれなかった。
だから、近所の公園、そう、ユニゾン訓練の時の思い出の公園でベンチに座ると、じっと街を眺めていた。
そこでアタシは、これまでのことを思い返して、気持ちの整理を付けるつもりでいた。

どう見ても、踏み込まなきゃいけないのはアタシの方。
一歩踏み込んで、近付かなきゃいけないのはアタシの方。
今日もミサトが帰って来れないのは、昼に携帯で知らされていたから間違い無い。
こうなったらやるべきことは一つしかない、アタシは迷いを振り切った。

「ただいま!」
「お帰りアスカ、今から晩ご飯の用意するから」
「今日は何?」
「ハンバーグだよ」
「うん、ありがとう」
「あ、洗濯物持ってっといてね」
「うん」

今朝取り込んだままの洗濯物、うちじゃ取り込んだ後は、それぞれ自分で自分の分を持っていくことにしてる。
洗い終わった物をたたんで重ねるとか、そういうのを僕がやるのが恥ずかしいらしいんだ。
洗わせるのは平気なくせに・・・、やっぱり機械が勝手にやるのと、直接触れるのとは違うのかな?
でも、干す時は僕が直接触るのにな、気が付いてないのかな?
なんにせよ、心配してたけど元気みたいで安心した。
委員長がいろいろと心配してくれてたから、きっと元気付けてくれたんだ。
こういう時、女同士の友情にはかなわないなって思う。
さぁ、ご飯の用意しなきゃ。
買って来た挽き肉、パン粉、卵、牛乳、バターをボールに取って練り合わせる。
スパイスを何種類か入れて、さらによく練り合わせる。
練りながら空気を抜くことも忘れずに・・・、と。
これが結構力仕事なんだよね、実は。
そして一つずつ焼くためのサイズに丸めて、トレーに並べて置いておく。
丸めた種を少し寝かせる間に、ソースの準備。
アスカはヨーロッパ出身なのになぜかお醤油とか、日本の味ってやつが大好きだ。
だから今日のソースはタケノコと椎茸の和風ソース。
醤油をベースにみりん、砂糖、化学調味料で味付け。
乾燥椎茸の戻し汁で伸ばして、ナベにかける。
タケノコは水で晒してあく抜きして置いたモノを薄切りにして鍋に入れる。
椎茸も薄切りにした物を加えて一煮立ちさせて、最後の仕上げに片栗粉を入れてとろみを付ける。
付け合わせは温野菜。
サラダを作るよりボリュームを出せるし、もう一枚お皿を使わなくっても済むし、楽だもんね。
ニンジン、ブロッコリー、ベビーコーン、みんな一口大に切って茹でる。
茹でる時に、軽く塩を振っておくと味が付いていいんだ。
さぁ、いよいよハンバーグ。
まずはさっと脂を敷いて、強火で表面を焦がすように焼く。
それからちょっと火を落として中まで火を通すのがコツ。
こうすれば中の肉汁が逃げないんだ。
いい感じに焼けて来た所を見計らって、と。
もう一度ソースを暖め直す。

「アスカ、ご飯もうすぐできるよ」
「は〜い、今行く」

軽くお湯で暖めたお皿に、焼きたてのハンバーグを乗せてソースを掛ける。
それから付け合わせの温野菜を盛り付けて出来上がり。
使った調理器具を手入れして方付けて、盛り付けの終わったお皿をテーブルの上に並べた。
ちょうどアスカが洗面所から出て来た頃、ご飯がお茶わんに盛られてテーブルの上に並ぶ。

「わぁ、美味しそぉ!」
「さぁ、食べて」
「うん、いただきます!」

食事中は、他愛のない会話をする。
どうやらアスカが元に戻ったみたいだ、っていうのが一番嬉しかった。


 食事が終わって、あたしはリビングに寝転がってテレビを見てる。
シンジは夕食の洗い物とお風呂の準備。
食事中は、当たり障りのない話で楽しく過ごせた。
やっぱり、団欒っていうのか、楽しいおしゃべりがあると食事も弾むのよね。
それに今日は、シンジ、気を使ってくれたんだろうな、一番好物の和風ソースのハンバーグ。
っていうか、シンジが作った料理の中で、アタシの一番のお気に入りだもんね。
しばらくしてシンジの声が聞こえる。

「アスカ、お風呂準備できたよ」
「サンキュー」

今日は、後のことを考えてお風呂上がりはちゃんと服を着て出た。
と言ってもいつものタンクトップとホットパンツなんだけどね。
アタシの後から、シンジも入った。
アタシはいつものとおり、リビングでお気に入りのドラマを見ながらごろごろしてる。
シンジもお風呂から上がって来た。
いつものTシャツに短パンのかっこう。
胸に日の丸と、んと、「へいじょうしん」だっけ、あれ、漢字が書いてあるやつ。
一度聞いた時、

「平けき常なる心、つまり普段通りの平穏な心ってことだよ」

って教えてくれたっけ。
フフフ、今日もそのとおりでいられるのかな?
心の中で意地悪く呟く。
やがて夜も遅くなって深夜のニュースの時間になったので、アタシ達はそれぞれの部屋に引きあげた。


 ベットに入ってもなかなか寝つけない。
そうやって1時間ぐらいごろごろしてた。
そろそろいいかな?
僕は机の所に行くと、一番下の引き出しを開けた。
ここだけは鍵がかかるから、見られちゃまずい物を入れてある。
そこから、今朝の戦利品を取り出した。
そう、アスカのパンティー。
ドキドキしながらベットに戻る。
もう僕のは、それだけで大きくなってる。
いつも不思議に思うのは、この小さな布きれがあの大きなお尻をちゃんと覆うくらい伸びること。
だって今は、僕の手の中に握って隠せるくらい小さく丸まってるんだよ、ホント不思議だよね。
短パンと一緒にパンツも脱いで、ベットの上にあぐらをかく。
僕は、パンティーを両手で広げて見た。
ちょうど一番細い所、アスカの大切な所があたる部分にうっすらとシミみたいな物が見える。
僕は思わず、その部分に鼻を近付けて匂いをかいじゃった。
ほんのちょっとドキドキする匂い、なのに僕のはそれだけで暴発しそうだった。
パンティーを左手に握って、右手はモノに添える。
左手のパンティーの匂いをかぎながら右手を動かすと、もうそれだけで腰が震えた。
いつしか頭の中じゃ、僕のモノを握るのは右手じゃなくアスカの手、そしてアスカの唇、アスカの・・・。
トウジたちと見たそういうビデオをアスカと僕に置き換えて、アスカの匂いに包まれながら激しく右手を動かす。
我慢し切れなくなって、左手の物を自分のモノに巻きつけると、そのまま何度もこすりつけるようにする。
布のこすれる強い刺激と、僕の汗を吸ったおかげで幾分強くなった匂いに、僕はもう我慢ができなかった。

「あぁ、アスカ、アスカ、アスカぁ!」

どくん!

アスカの名前を叫んで、最初の迸りが吹き上がった瞬間、僕は思わず巻きつけた物でそれを受け止めていた。
次々と吹き出す迸りに、青臭い匂いが部屋に充満する。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

僕の汗と精液を受け止めたアスカのパンティーがぐっしょり濡れてる。
こぼさないように全部拭き取って、そのままそっと洗面所へ行くと、水で軽く洗ってからバレないように洗濯物の一番下に入れて置いた。


 部屋に帰ってしばらくして、シンジの部屋からごそごそと物音が聞こえてくる。
始まったんだ・・・。
アタシはじっと耳をすませて様子を窺っていた。
初めは小さなうめき声だったのが、やがて激しくなってきた。
どんなことをしてるか、この前ヒカリと見た女性週刊誌で一応知ってはいるけど、実際にどんな感じなのかは解らない。
でも、アタシもああなるんだから、男の子だってけっこう・・・。
それだけでドキドキした。
ちょっと零れちゃったかも・・・。

「あぁ、アスカ、アスカ、アスカぁ!」

壁越しに、アタシの名前を叫ぶのが聞こえる。
その後静かになったので、シンジがイッたんだということがわかった。
少しして、シンジが洗面所へ行く気配。
後始末してるのね。
水の流れる音が止った。
今だ、行くわよ、アスカ!
アタシはシンジが洗面所から出てくるタイミングを見計らって、襖を開けた。

「シンジ、起きてたの?」
「え、あ、あ、うん・・・」

しどろもどろになってる・・・、顔も赤いわね。

「シンジ、話があるの、ちょっといい?」
「今でなきゃ、ダメ?」
「うん、ここ何日かアタシが悩んでたことでなの」
「わかった、いいよ」
「じゃ、来て」

アタシはリビングにシンジを誘って、明りを付けてソファーに座った。


 洗面所を出る時にアスカが出てきて、僕は心臓が止まるかと思った。
アスカが元気が無かった理由か・・・。
聞いてあげなきゃ、僕が原因のような気もするし、聞かなきゃ・・・。
誘われるままにリビングへ来て、アスカの向かい側に腰をおろす。

「シンジ、アタシ・・・」

いつになく真剣な、ちょっと思いつめたような表情のアスカが切り出す。
僕は黙って続きを聞いた。

「アタシ・・・、シンジがいなくなって、気が付いたの。
 アタシ、シンジのこと・・・、好きだって気が付いたの!」

僕はあいかわらず黙っていた。
というより今度は、驚いたせいで声が出なかったんだ。
アスカが僕を好き?
あのアスカが、はっきりと僕に告白してる?

「シンジ、アタシはシンジが好き。
 シンジはアタシのこと、好き?」

僕は突然のことで何と言えばいいか解らないで、ただ混乱していた。

「混乱してる?
 突然で驚いた?
 でも、シンジもアタシのこと、好きなんでしょ?
 だからあたしのパンティー盗ったんでしょ?」

バレてた!
僕はそのまま消えたくなるくらい、小さくなってうなだれた。


 シンジの顔、真っ青。
バレないと思ってたの?
アタシはシンジの隣に移ると、顔をのぞき込んで、手を握って、さらに続けた。

「時々朝洗った洗濯物の数が合わないことがあったの。
 次の日返って来てたから、初めは気にしなかったの。
 でも、その日に限って、夜中に物音が聞こえたのに気が付いた・・・。
 それに今朝ね、偶然見ちゃったの、洗濯機からあたしのパンティー盗るとこ。
 シンジがアタシの下着で何してたかなんて今さら聞きたくない。
 でも、ミサトのじゃなくアタシのだったっていう理由を教えて。
 それ聞けば許してあげるから・・・」


 僕は何も答えられないまま、ただ俯いていた。
僕は、ミサトさんのじゃなく、いつもアスカのを狙ってた。
だって、それがアスカのだったから・・・、大好きなアスカのだったから・・・。
大好きな?
そうだよね、アスカが好きなんだ、僕は。
そう考えたら、今度は顔がかぁっと熱くなった。


 俯いたシンジの顔が、今度は赤くなった。

「シンジ、ねぇ、シンジ。
 アタシのだからなんでしょ?
 そうなんでしょ?」

こくん。
シンジがかすかに頷くのがわかった。

「シンジ!」

あたしはシンジに飛びつくように抱きついた。
勢いでそのままソファーから転げるように床に落ちたせいで、まるでアタシがシンジを押し倒したようになった。
でも構わなかった。

「シンジ、好きよ、シンジ、シンジぃ」
「アスカ・・・、僕もアスカが好きだ、大好きだ!」

シンジの腕がアタシを抱きしめ返してくれる。
シンジがドキドキしてるのが、重なった胸から伝わってくる。


 僕はアスカを抱きしめた。
アスカのドキドキしてる鼓動が伝わってくる。

「アスカ・・・」

僕はもう一度、アスカの耳元で囁くように名前を呼んだ。

「でも、パンティー泥棒さんには、お仕置きしなきゃね・・・」

アスカが囁き返してくる。
でもそれは、怒っているというよりは、甘い響きを持ったくすぐるような声だった。


 アタシは一度シンジから離れて、今度はまっすぐ顔を近付けると、そのまま唇に唇を重ねた。

「んう!」

シンジの鼻息がかかる。
前もそうだったけど、今回もアタシから一方的に押しつけるキス。
でもそれは、前のと違ってもっともっと甘いキス。
これが本当のファーストキスなんだ、アタシにとっては。
そう思えるくらい、想いを込めたキス。


 アスカの唇が僕の唇をふさぐ。
何かが僕の唇をくすぐる。
あ、舌だ・・・。
そのまま僕も軽く口を開くと、アスカの舌が僕の口に入り込んで来る。
勇気を出して、そっと舌を伸ばして迎え撃つ。
触れ合った瞬間、お互いのからだがぴくっと震えて、すぐに舌がからまる。
腕をアスカの体に回そうとした時、唇が離れた。
二人の間に銀色の橋がかかって途切れる。

「ダメよシンジ、これはお仕置きなの。
 だから、シンジからは何もしちゃダメ」

甘い声で、でも厳しく・・・、アスカの言うことは、僕はなすがままになれってこと?

「シンジ、シンジがアタシをオカズにしてたみたいに、今日はアタシがシンジをオカズにするの。
 そう、シンジが想像してたのと逆に、アタシがシンジを犯すのよ」

アスカの言った言葉だけで、僕のモノははしたなくもピクンと反応した。

「やらしいわね、犯されるっていうのに、こんなにしちゃって・・・」

アスカの手が僕のモノにかかる。
短パンの上からなのに、それだけでもう我慢できない。
ずっと想像でしかなかった、アスカの手が僕のに触れる感触。
さっきシたばっかりなのに、もう爆発しそうだ。


「あぁ、アス・・・カぁ!」

シンジが苦しそうにうめく。
でもまだよ、これはお仕置きなんだから。

「ダメよ、我慢しなさい。
 これはお仕置きなのよ」

アタシの手の中で、シンジのが跳ねる。
ヒカリと一緒に見たそういうビデオを思い出して、更にシンジを嬲る。

「フフフ、直接触ってもいないのに、こんなにして。
 どうしたの?
 気持ちよ過ぎて声も出ない?」
「はぁ、はぁ、アスカ、もう・・・」

シンジが息も絶え絶えに答えてくる。
もう限界なのかな?

「シンジ、アンタってばホントいやらしいのね。
 ただパンツの上から触ってるだけなのに、服も脱いでないのに。
 アタシがこうして触れてるだけでイッちゃうんだ。
 パンツの中に、ドロドロしたのをぶちまけちゃうんだ」

アタシ、きっとすっごくいらやしい顔してるんだ、今。
でもシンジも、苦しそうに顔を歪めてるくせに、アタシの台詞でさらに一回り大きくした、ような気がする。

「もう我慢できないのね?
 アタシが触ってるだけで・・・。
 ヤラシイのね」
「あぁ、アスカ、アスカぁ!」

いよいよって感じね。
アタシは、さらに甘い声でとどめの一言を言った。

「アンタ、バカぁ?」
「あうっ!」

ビクン!

シンジのがひときわ大きく震えるのがわかった。
イッたんだ、シンジがあたしの手でイッたんだ・・・。
青臭い匂いがかすかにする。


 甘い響きを持ったなじる言葉。
それが僕の引き金を引いた。
さっきよりさらに多い感じがする。
いつまでもいつまでも、震えながら何度も何度も吹き出すのがわかる。
パンツの中に広がる生暖かい感触と、青臭い匂い。

「あ、あふぅ・・・」

アスカの喘ぎが聞こえて目を開ける。
アスカは自分の股間を僕の膝にすりつけていた。
そこから生暖かい、ちょっぴり湿った感触がしてくる。
アスカも、僕のを弄りながら感じてたんだ。
そう思ったとたん、うなだれてた僕のモノがもう一度元気になってくるのが解った。


 我慢できなくなったアタシが、シンジの足にアソコを擦り付けるようにしてると、シンジのモノがまた大きくなってくるのがわかった。

「今度は、よく見せてね」

アタシはシンジの短パンとパンツを一緒に引きずり下ろした。
ぶるんと、まるでバネ仕掛けみたいにソレが跳ねると同時に、鼻をつく青臭い匂い。
それだけでアタシのアソコから、新しい流れが溢れるような気がする。
アタシは脱がせたシンジのパンツで、白いドロドロしたモノを拭ってあげた。

「あう!」

触れたとたん、シンジがうめく。

「もうこんなにして、ホントいやらしい・・・」

ちょんとつついてやると、またピクンって震えた。
アタシはシンジのTシャツも脱がせると、そっと乳首に唇を這わせた。

「あぁう!」
「へぇ、男でも硬くなったり感じたりするんだ・・・」

そのまま舌で弄って、徐々に顔を上げて、首筋にきつく吸いつく。
くっきりと残るキスマーク、アタシの物だって印。
あたしはもう一度シンジの唇にキスした。
今度はシンジも積極的に舌を入れてくる。
軽く歯で噛むと、そのまま存分にあたしの舌で嬲ってやった。
そのいやらしさにアタシの腰がうねる。
ちょうどアソコがシンジの硬くなったモノをこすって、しびれるような快感が体中を駆け巡る。
自分でスルのより何倍も感じてる、すっごく濡れてるのがわかる。
くちゅくちゅという粘った音がする。
我慢できなくなって、タンクトップもホットパンツも下着もみんな脱ぎ捨てた。


 ぱぱぱっと着てる物を脱ぎ捨てるアスカ。
あっという間に白い裸身があらわになる。
僕の目に飛び込んできた二つのたわわな膨らみ、小さく尖った桜色の乳首、きゅっとくびれたウエスト、縦長の可愛いおへそ、髪と同じ栗色の茂み・・・。
いつも風呂上がりのアスカがバスタオルで隠してる部分に、僕の目は釘付けになった。
アスカはあおむけになって床に寝ると、僕に蕩けそうな視線を向けて囁いた。

「触って」

アスカの手が僕の手に添えられ、白い豊かな膨らみに導かれる。
触れたとたん、アスカの口から吐息が漏れた。

「はぁ・・・」

添えられた手がどいても、僕の手はそのままアスカの胸を触っていた。
優しく揉み込むように、時々先っぽの突起をくすぐるように、そうするとアスカの体が震え、甘い息が漏れるから、気持ちいいんだってわかった。

「ん、ふあ・・、はっ、あぁ・・・」

ますます粘り気を帯びるアスカの吐息に、僕は有頂天になってそのまま唇を近付けると、先っぽの突起にキスした。

「あひ!
 そ、・・、あ、だめ、やん!」

前に読んだ本で、こういう時のいやとかダメを信じてやめるとかえってよくないって書いてあったから、僕はそのまま両方の胸に交互にキスしながら、残りの方に手を這わせ続けた。
僕の下でアスカは、目を閉じて眉間に皺を寄せて喘いでいる。
僕の手や唇や舌が動くたびに震える体、立ち上る汗の匂いが、まるで僕にもっと、もっとって誘ってるみたいだ。

「あは・・・あん、あぁ・・・、はぁ」


 シンジがアタシの胸を愛撫するたびに、言い様のない感覚が広がって行く。

「こっちも・・・」

アタシはシンジの手を捕まえると、そのままアソコに持って来た。
一瞬びっくりしたようだったけど、アタシの求めてる物を理解したのか、そっと上から撫でてくれる。

「あふぅ!
 そう、そこ、もっと!」

アタシは、すっごく大胆にシンジを求めた。
シンジの手がそこを動くたび、くちっ、くちっ、って音がする。

「あぁ、シンジ、シンジぃ・・・」

シンジを求めて、はしたなく動く腰。
シンジの唇が胸からお腹、おへそ、少しづつずり下がって行く。
アソコの上にシンジの荒くなった鼻息がかかるのがわかった。


 毎日毎日想像した場所。
ケンスケがくれた本で見たモノと違って、奇麗なピンク色のそこ。
下着じゃなく、本物の鮮烈な匂い。
僕は思わずそこに口付けしていた。

「ひぃう!
 あひ、そこは・・・、いや、汚い!」
「奇麗だよアスカ。
 アスカに汚い所なんかどこにも無いよ」

久々にまともな日本語を喋ったような気がする。
それと同時に、いつの間にか主導権が僕に移っていることにも気がついた。
僕の目の前で息づく襞、溢れかえる蜜、僕はそこいらじゅうにキスの雨を降らせた。

「ひ、あう!
 あん、あぁ!
 あ、あひぃ!」

アスカの喘ぎがだんだん激しくなって来た。
もうてっぺんが近いんだろうか?


 アタシの腰に手をまわして、アソコにキスしまくるシンジ。
シンジの舌がうねるたび、唇が触れるたび、蕩けそうになる。
きつく吸われると、まるで体の中身が全部吸い出されてしまいそうな感覚に襲われるのに、それがまた気持ちいい。
ざらついた舌で一気に舐めあげられると、まるで全部持って行かれそうになる。
シンジの舌がアタシのクリトリスにかかったとたん、アタシの腰が跳ねて、軽くイッてしまった。
そこがいいって気が付いたのか、シンジは今度は、しつこくしつこくそこばかりを攻めたててくる。
もう何がなんだかわからなくなって、頭の中が真っ白になる。

「ひぃ!
 だめ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ!
 イク、もう、イク、アタシぃ!
 もうだめ、ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」

シンジにクリトリスを吸われた瞬間、あたしは大きな波にさらわれるように絶頂の渦に取り込まれた。


「はぁ、ん、・・・んく・・・、はぁ、・・・・あ・・・」

時々ピクンと震えながら、アスカが荒い息を付いてる。
そうか、イッちゃったんだ。
僕はそのままアスカに覆いかぶさると、もう一度キスした。


 シンジが優しくキスしてくれる。
アタシの口の中に広がる自分自身の味。
でもそんなことは全然気にならなかった。
抱き合ったまま転がって、もう一度シンジの上になる。

「お仕置きだって言ったのに、よくもアタシをイカせてくれたわね。
 今度はアタシの番よ」

怒るっていうよりは、甘えながら囁く感じで言う。

「あんた達、何やってんのよ!」
「みみみみみ、ミサトさん!!」
「ミサトぉ?
 何でいるのよぉ」




振り返った先に、ミサトが怖い顔して腕組んで立ってた。
シンジは面白いくらい真っ青になってうろたえてる。
アタシはイカされた余韻があって、まだ半分ぼぉっとしてた。

「何でじゃないでしょ!
 泊まりが長引きそうだったから着替えを取りに来たの!
 ったくもぉ、こんな時間まで電気が付いてるから何事かと思ったら」
「あの、ミサトさん・・・」
「シンちゃん、アスカ、アンタ達、そう言うことヤルのは十年早いのよ!」


言いながらもわたしは立派に成長してる二人の裸を眺めてた。
特にシンちゃんなんて、ずいぶん立派なモノ持ってるじゃない。
あれは将来女泣かせになるわ、コリャ・・・。
まぁ、この様子だと、泣かせるのはアスカだけかもね。

「はぁ・・・、ヤッちゃったモノは今さらしかたないか・・・。
 お互い好きでヤッてるんだろうし、余りうるさく言いたくは無いけど。
 せめて避妊だけはしてよね。
 今のアンタ達は、できちゃったの、ごめんねぇ、じゃすまない立場なんだから」

わたしはそれだけ言うと、自分の部屋に戻って持って帰って来た洗濯物を出して、代わりに新しい着替えをバックに詰める。
鏡台の引き出しから、加持と逢う時のために用意してる物を取り出した。
若いんだし止まんないかもね、と考えたわたしは、一つだけ取り出そうとしたのをやめて、箱ごと手に持ってリビングに戻った。

「邪魔しちゃ悪いからすぐ出掛けたげるわ。
 どっちからおっぱじめたのか知らないけど、これっくらいは準備しときなさいよねぇ♪」

さっきの箱を二人の方へ放ってやる。

「ミサトさん・・・」
「ミサトぉ・・・」
「若いからって、ほどほどにね♪」

ウインク一つ。

「それから、終わったら換気しといてね。
 独り身にはこの匂いは辛いから。
 それにシンちゃん、初めはちゃんとベットでね。
 それがレディーに対する礼儀よォ。
 んじゃね♪」

あまり説教たれたってどうなる物でもないし、今日やめさせたからって、私が留守のときを見計らっていずれこうなるだろうしね。
早いか遅いかの問題だったら、好きなようにさせたげるのが優しいお姉さんってもんよね♪
それにあの二人が仲がいいのなら、それにこしたことないし。
あぁ、わたしも早く仕事片付けて加持と遊びに行きたいわねぇ・・・。


 ミサトさんがまた出掛けて行ったあとに、裸の僕たちと投げて寄越した箱が残った。
OKサインに人差し指を通すマークの箱、あの「明るい家族計画」ってやつだった。

「アスカ、僕の部屋、行かない?」
「う、うん・・・」

僕達は窓を開けて風が通るようにすると、脱ぎ散らかした服を洗濯機に放り込んで、リビングの電気を消して僕の部屋に入った。

「アンタも結構神経座ってるのね」
「え?」
「だってほら」
「あう」

アスカが指で弾いた僕のモノは、あれだけの大事件の後でも全くそのまま、元気にそそり立ってた。

「アスカが可愛いからだよ」
「バカ・・・」

僕達は、そのまま抱き合うとキスをした。
何度目だろう、大人のキス。
今日が初めてのはずなのに、何かとてもなれた感じがする。
そのままどちらからともなく、ベットに倒れ込んだ。
僕はそのままアスカの胸に手を這わせる。

「むうん」

口が塞がれたままだから、鼻から息が漏れる。
顔にかかる息がくすぐったかったけど、僕はそのまま愛撫を続けた。
さっきのお返しとばかり、アスカの舌を誘い込んで歯で押さえると、さんざん嬲り倒す。
それだけで我慢し切れなくなったのか、アスカの腰が震えた。
ゆっくり腰のラインをなぞるように降ろして行ってアソコに手をやると、もう既に熱く溶けてものすごい洪水になってる。
アスカの舌を解放して、首筋、肩、胸、お腹、おへそ、茂み、順番にキスして行き、ちょっと外して内股に軽くキスすると、そのまま膝、すね、足の甲、指と降ろして行く。

「やァん、へんたァい・・・」

足の指にむしゃぶりついた時、アスカが甘えた声で僕をなじる。

「アスカの体の隅々まで、僕の物にしたいんだ」
「いいわ、して。
 アタシをシンジだけのものにして」

僕は足の指を全部しゃぶりながら、指の間にも舌を這わせた。
そのたびにアスカの体がぴくぴく震える。
それがすっごく可愛く思えて、しばらく続けていた。


 シンジの舌がアタシの足を嘗め回す。
そのたびにくすぐったくて、そのうちじわっと快感が湧いて来た。
舌が指の間を撫でるたびに、自然と口から声が漏れる。

「ふ、あん、や・・・、あん」

やがて足の指から、今度は反対の足の甲、すね、膝、内股って唇と舌が昇ってくる。
シンジの舌は、肝心の場所に届く前に内股で行ったり来たりを繰り返す。

「やん、シンジぃ・・・。
 焦らしちゃヤだぁ・・・」

それでもシンジの唇も舌も、アタシの一番して欲しいことをしてくれない。
半分以上蕩けたアタシの脳味噌が、恥ずかしい言葉を口から押し出させた。

「だめェ、焦らさないでェ・・・。
 アタシの、アタシのあ、アソコを、アソコを舐めてぇ、一杯感じさせてェ!」

言った瞬間、シンジの口がしっかりとアタシのそこを舐りあげる。

「ひぃ!
 あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ!」

それだけであたしはイッちゃった・・・。

「シンジ、アタシ、アタシ、もう・・・」
「うん、アスカ、僕ももう我慢できないよ・・・」

シンジはさっきミサトからもらった箱を取ろうとした。

「待って、シンジ。
 初めは、初めてはナシでお願い。
 そのままのシンジを感じさせて欲しいの」
「だってアスカ・・・」
「大丈夫。
 今日はあたし、大丈夫なの。
 だから・・・」
「わかったよ、アスカ・・・」

シンジはそのままアタシを抱きしめるようにして覆い被さって来た。
アタシも心持ち足を広げて、シンジの足が間に入るようにする。
シンジは体を起こすと、そのままアタシの腰を抱えて、アソコにアレをあてがった。

「いくよ、アスカ」
「来て、シンジ。
 いっぱいいっぱい感じさせて」

シンジのが入ってくる感触。
頭が全部潜り込んで来たと思ったとたん、一気にずぼって突き入れられた。

「ひぐっ!
 痛、痛いぃ!」

脳天を突き抜けるような痛み。

「アスカ・・・」

シンジがアタシを抱きしめてくれる。
それだけでものすごく暖かい気持ちになって、気分が落ち着くの。

「シンジ・・・、動いていいのよ」
「だって、痛いんでしょ?」
「でも、それじゃシンジが気持ちよくならないんじゃ・・・」
「いいんだ、アスカ。
 僕はこうしてるだけでも、とっても幸せな気分だから」

暖かい。
その心が、言葉が、アタシの心を満たしてくれる。
加持さんと一緒にいても、大学でトップを取っても、訓練で誉められても、エヴァに乗っていても、何をしていても得られなかったものが、今アタシの目の前にいるシンジから伝わってくる。
とくんとくんとくんとくん。
重なった胸から、繋がった部分から、全身からシンジの鼓動が伝わってくる。
いつの間にか、アタシのアソコの痛みはほとんど感じなくなってた。

「シンジ、もういいよ。
 痛くないから。
 アタシ、大丈夫だから」


 満たされた気分。
アスカが僕を気遣ってくれる。
アスカは僕を見てくれてる。
ミサトさんといても、トウジ達といても、父さんから誉められても、どこかに冷めた部分があった僕の心に、アスカといることの幸せが一杯になる。

「動くよ、アスカ」


 シンジがゆっくり動き出す。
引っぱられる時は、まるでお腹の中が全部持って行かれるような感じがする。
押し込まれる時は、まるでシンジのからだが全部入ってくるような感じがする。
どっちのときも、どこか遠くの方からゆっくりと、弱い流れが感じられる。
それを探すように、もっと強く感じるように、アタシはそこへ心の手を差し伸べた。
手が届いた、そう思った時、得体の知れない感覚が襲って来た。

「ひぁ!」

思わず声が零れる。
痛いからじゃなくて、気持ちよくて出る悲鳴。
その声に押されるように、だんだんとシンジのペースが上がる。

「あっ、あぁ・・・う、んぁあ!」

シンジが動くたび、ピンク色の電気が走る。
だんだん何も考えられなくなって、頭の中に靄がかかって行く。


 アスカの喘ぐのに合わせるように、僕のモノから沸く感覚が強くなる。
だんだん我慢できなくなって、自然とペースが上がる。

「はぁ、はぁ、はぁ、アスカ、アスカ」
「あぁ、あン、はっ、アん、シンジ、シンジぃ」

僕たちは互いに名前を呼びあいながら、どんどん高い所へ押し上げられて行くような感じがした。
アスカと一つになった、アスカと結ばれた。
僕のモノを中心に、とてつもない快感が広がる。

「あぁ、シンジぃ、シンジのが、シンジのが、熱いぃ!」
「アスカのも、熱くて、蕩けそうで、すごいよ!」
「あ、あああ、あん、うぁ、あ、あ、ダメ、おかしくなる、おかしくなっちゃうゥ!」
「アスカ、アスカ、僕も、もう、あ、あ、アスカァ!」
「シンジ、シンジぃ、ダメェ、アタシ、イク、イッちゃうゥ!」
「アスカ、アスカ、アスカ、アスカァ!」

どくん!
アスカの中で、僕のモノが弾けた。


どくん!
アタシの中で、シンジのが弾けた。

「はうぁ!」
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

真っ白に吹きさらされた頭の中。
一番奥深いところで、アタシはシンジの全てを受け止めていた。


僕の全てがそこから飛び出したような感覚。
一番奥深いところで、僕はアスカに全てを解き放っていた。


永遠にも一瞬にも思える時間、シンジのモノはアタシの中で弾け続けていた。
流れ込んでくる熱い想いを乗せた迸りが、アタシの中に広がって行く。
アタシはそのまま、シンジに全てを任せ切るようにぎゅっと抱きついた。


僕のモノは、止めどを知らないようにアスカの中で迸りを吹き上げ続けていた。
受け止めるアスカの心が、僕に逆流してくる。
狂おしいほど愛おしくて、僕はアスカをしっかりと抱きしめた。





 小さく開けられた窓の隙間から、優しく流れる夜風が二人の頬を撫でる。
幸せそうに寄り添って眠るその姿を、月だけが優しく見守っていた。

−−−−−おしまい−−−−−



あとがき、かもしれないもの

ドモドモ、J.U.タイラーでっす!(^^)/

 とうとうやってしまいました、駐屯地行き・・・(^^;
たった一枚の絵から膨らんだ想像(妄想?)が、ここまでイッてしまいました。

もっとさらっと流す予定だったんですが、考えているうちにどんどん膨らんで、こんな量になりました。
ちなみに実用性(?)は考慮してません(^^;

 この話は、実を言うとあのデビュー作「誓い、永遠に」に繋がるお話しです。
ストーリー的にはそうなんですが、背景として第12使徒戦直後というのを実は、別に書く予定の話の設定を拝借しています。
いずれにせよ、原作本編のまま話が進めば、「誓い、永遠に」のような思い切った決断ができるシンジ君というのはちょっと無理があるように思いましたので、どこかで既にLAS状態に突入している状況が欲しかったんですね。
だから今回のこの

「DARKHERO Presents 絵を見ておひとついかが?」

の企画には、渡りに舟と飛びつきました(^^;

※いつからそんな企画物になった?ヾ(^^;) >自分

 ところで作中のハンバーグの作り方ですが、今から20年以上前に母のを手伝った時の記憶がベースですから、あてにはしないで下さい。
このとおりに作ってお腹壊しても知りませんからね・・・(^^;

でわでわ(^^)/~~






J.U.タイラーさんのメールアドレスはここ
tylor@earth.interq.or.jp

ホームページはこちら


中昭のコメント

  J.U.タイラーさまから頂きました。ありがとうございます。


Holybeast唯一の18禁CG(DARKHEROさん作)に、とうとうSSがつきました

> 状況SSを募集致します。CGを見てわいた妄想をびしばし投稿して下さい。
と告知して幾星霜。J.U.タイラーさん、ありがとうございます。

ミセスA  「漫画はじめて物語ぃ」
ぶん
どかっ
ミセスA  「きゃーあ」
ぶん
どしっ
ミセスA  「ちょっとレイ」
ぶん
はっし
ミセスA  「たりゃ」
どかっ
ミセスR  「どうしてこういう事するの?」
ミセスA  「こっちの台詞でしょーーーがあああっ」
ミセスR  「…そう」
ミセスA  「とかいいつつ椅子を持ち上げてるのは何故なのかしら?」
ミセスR  「幻覚」
ミセスA  「ふっふん…アタシ達の初夜を読んだ感想は?」
ミセスR  「庄屋?」
ミセスA  「初夜よ初夜」
ミセスR  「…………………ふぃくしょん」
ミセスA  「う゛っ…でででででもこうやって証拠の絵まである以上いいのがれはできないんじゃないかしら。
       ねぇシンジ」
永遠の少年S「あ…あはははははいいいいい絵だよね小説も凄かったし」
ミセスR  「ぺこり」
永遠の少年S「あ…あはははははじ実家に帰るってどこに帰るのかな」
ミセスR  「…ん」
永遠の少年S「この家?………もしかして僕が実家に帰るの?」
ミセスR  「こくこく」
永遠の少年S「…………ミサトさん家、部屋があったかな」


>という返事が帰って来ただけで、あてに出来なかった。
ミセスR  「こくこく」
永遠の少年S「あ、え…えっと」
ミセスA  「弁護しようとしてなにも言う事思いつかなかったわけね」

>アイツはアタシのことを「オカズ」にしてたんだ。
永遠の少年S「ぷるぷる」
天然少女  「ぷるぷる」
少年Sjr  「ぷるぷる」
少年S   「おかず…ね」
美少女M  「パパ不潔」
じぇみに1 「じぃいい」
じぇみに2 「じぃいい」

ミセスA  「シンジがなんか変な勘違いするのはいつもの事として…ユイカとジュニアは何を怖がってんのよ」
ミセスR  「性教育」
ミセスA  「…アタシはやってないけど」
ミセスR  「こくこく」
ミセスA  「…なによ。そうするとレナやレミより奥手なわけ?あの二人」
じぇみに1 「じゅに。みゅみゅみゅみゅみゅみゅ」
少年Sjr  「え?オカズってそういう意味なの?」
美少女M  「どっかかじられちゃったんならあんなにどっしりしてるわけないじゃん」
ミセスA  「…どういう意味なのかしらぁ?」




  みなさん、是非J.U.タイラーさんに感想を書いて下さい。



Home Back inserted by FC2 system