『アス亀仮面』

                                書いた人 電波OYAJI(仮名)
獣シーなアス亀仮面




もう少しで朝の光がベットに届く頃
熱い息がアタシを嬲る。

「あん」

「ハア、ハア、ハア、クウーン」

ざらざらした舌がアタシの乳首を舐め上げる。
長い舌に乳首が巻き取られて引っ張られるような感覚。

「あん、うん」
抑え切れない声

股間にも異物感…でもない。もう馴染んでしまった愛しいモノの感触。

ゆっくりとした単調な動きが激しくなってきた。
「ひゃん」
じわっと膣内にザーメンがひろがる感触。凄い量。子宮いっぱいに満ちているのにまだ射精が続いている。

熱い。体がポワッと熱くなってフワフワ浮かんでいるみたい。
気持ちいい。アタシの朝の始まりだ。

初体験の時以来、アタシはこの目覚め方以外したことがない。
アタシが生理中でもおかまいなしなのは、ちょっとあれだけど…まあ、シンジとだったらいいか。
いっとくけど、もちろん眠る時は別々だ。お世話になっている手前もあるし、未来のお義母様で元上司のユイさんにマイナスイメージを持たれるのは避けたい。
でも、朝になるといつのまにかシンジは、アタシの上で腰を振ってる。

「クウーン」

「何?
まだしたいの?」

アタシの膣にあるシンジのペニスは萎えてない。
時計を見ると、まだ5時。充分にできる。

「いいよ。きて、シンジ」
シンジの頭を引き寄せて胸におしつける。大きな耳が動いて頬をくすぐる。
愛おしさがこみ上げて、よりつよく引き寄せてひとつになった。








結局あれから3回した。
いい加減タフよね、コイツは。毎日2・3回でえーと何年してんだろう?
まあいいか。

登校途中のアタシとシンジには会話はない。
当然のこと、会話するほど余裕をかましていたら遅刻してしまうもの。
にしても今日は今月一番のピンチよね。やっぱり朝の4回はまずかったか。

全力疾走の傍ら、シンジの横顔をそっと見る。
やっぱりシンジには大きな耳とシッポが似合うと思う。
調整の失敗で変身中は文字通りに獣になってしまうんだけど、シンジも亀ノスに改造されている。ちなみに執刀博士は、失踪中。
自信たっぷりに執刀してできあがったのが、アタシにしか懐かないワンちゃんだものね。
ゲンドウおじさま…いまごろどこでどうしているのやら。
一言いっておくと、シンジには変身中の記憶はまったく残ってない。だから、こいつはいまだに自分が改造人間であることを知らない。もちろん毎朝アタシとしてることも覚えてない…と思う。
わざわざ確認するのもなんだし…どっちにしろ結婚するんだから…
あ、念のためにいっとくと、全くのボランティアだから。アタシがこいつに惚れてるなんてことはないの。大体、こいつと結婚しようなんて物好きはアタシだけなんだから。
これはいわゆるひとつの人助けよね。

「アスカ、アスカってば。」

「な、なによ?」

「いや、もう着いたから。
 …週番さえいないから…完全な遅刻だね。」

シンジの言うとおり。門はしまってるし、誰もいない。
これもシンジが4回もするからだ。

「今度遅刻したら便所掃除だよね?」

「ご苦労様」

「ど、どうしてだよ?
 遅刻だってアスカがいけな…」

「アタシがどうしたの?」

「…ごめん」

ふん。餅は餅屋って言葉を知らないのかしら。便所掃除は、慣れてるプロフェッショナルなシンジがやるべきよね。
とりあえず、シンジも自分の非を悟ったようだから勘弁してあげよう。

「さあいくわよ」

ザザザザザーーーー

グワッシャ

「危険よ、アスカ」

「危険なのはアンタよ。
 いきなり人にスライディングタックルかますなんてどういう了見?」

「だから危険なの。
 それにしても、シンジ君ってホンとにアスカの虜なのね。」

「どーゆー意味よ?」

マナがそっと指を指す方には、門にはりついたシンジの姿。

「身を挺してアスカを庇うなんて…
 どんな弱みを握られてるの、シンジ君?」

「シンジはアタシをアイしてるだけよ。」

「うわ言は後にして。
 今はこれよ」

マナが差し出した紙。号外?

えーと
「『精液だらけの金髪の裸女が男子生徒を凌辱』…か。
 これがどうしたの?」

「だからアスカの悪行が暴かれてるのよ。」

「どーゆー意味?」

「だって名指しで出てるじゃない?
 『精液だらけの金髪の裸女』って。」

「アンタねー、この世にどれくらい金髪の女性がいると思ってるの?」

「うちの学校には一人だし。それにアスカって精液好きじゃない。」

「人を淫乱みたく言うな。」

「だから、ほとぼりを冷ますべきなの。
 ちょうど我が女子野球部の遠征試合があるから連れてってあげるわ。」

「……」

「……メンバーが足りないの。お願い助けて。」

「最初からそう言えばいいのよ。
 シンジも連れていっていいならOKよ。」

「もちろん。シンジ君のポジションも用意してあるわ。
 泊まる部屋はマナちゃんと一緒だし、万全よ。」

「シンジはアタシを抱いてないとねらんないの。」

「不潔」









快速船もあるはずなのに…
何故こんな船でいくの?

「訓練も兼ねてるのよ。」

着くまでに死者がでるんじゃないの?

「そうなったら先方で現地調達よ。
 色仕掛けで敵チームから引き抜いてもいいし。」

なんで女の子に色仕掛けが通じるのよ?

「相手は男子が主体よ。」

?????

「チームに一人でも女子がいれば女子野球チームとして認められるの。
 当然、全員女装が条件だけど。」

それじゃ圧倒的に不利じゃない。

「だからアスカをスカウトしたのよ。今度の色仕掛けはホンバン・ナカダシありってこと
 で…
 どこ行くの?」

「帰るのよ。だいたいアタシは口にだしてないのになんで会話できんのよ。」

「マナちゃんを甘く見ないことね。読心術は標準装備よ。」

「嘘でもいいから読唇術と言わんか。」

「まあ、それはともかく。私達の色仕掛けはお触りなしだから平気よ。」

「ホンとでしょうね?」

「ホンとホンと。では、南東京代表の座をかけて第二小笠原諸島玄孫島まで行くわよ。
 みんな、アウェイだから気を引き締めてね。」

「「「「オー」」」」

なによ、アウェイって?

「ホームアンドアウェイで試合するのよ。
 さあ、おしゃべりの時間は終わったわ。きりきり漕がんかい。」

ガレー船を小型にしたような船。すえたような臭いになんだかわからないシミがそこかしこに…
…これって血?

鞭を手にしたマナも目が危ないし。大人しく学校に行った方がよかったような。

ぴちゃぴちゃ
「あむ」
「あっ。駄目だよ、山岸さん」

シンジ?それにこれってあれをしゃぶる音?

「なに?マユミ、抜け駆けしたわね。
 使徒の餌にしてくれるわ。」

「使徒って何よ?」

「知らないの?
 第二小笠原諸島の近海って使徒の生息地なのよ。使徒ウオッチングで観光客も多いし。」

「くっ、駄目だよ。でちゃう。」

「我慢してシンジ君。マユミの口に出したら妊娠しちゃうわよ。」

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「するわけないでしょ」

「ふふふふ
 かかったわね。」

「はっ、しまった。」

ぱく
くちゅ
「うわ、やめてよ、マナ。」

ドガッシャ
「ふふふふふ
 どうしてマナを呼び捨てなのかは後で聞くわ、シンジ。」

「ア、アスカ。」

「さあ何か言うことはないの?」

「…ごめん」

「まあいいわ」

「艦長。前方から使徒接近。」

「誰よ、艦長って?」

「「もちろん私」」
「「マナ(マユミ)ちゃんよ」」
「「ぐぬぬぬぬぬぬ」」

もうほっとこう

「武器は?」

「銛があります。」

「ないよりましか。
 発射準備。」

「はっ。波動銛発射準備に入ります。」

「「ぐぬぬぬぬぬぬ」」

「艦長代理、波動銛、エネルギー充填120%。いけます。」

「総員、耐ショック耐閃光防御」

「「「「了解」」」」

「十分ひきつけて撃つ。砲術士、カウントよろし。」

  「10」
「アスカ、あれはガキエルだね。」
 「9」
「そうなの?アタシは使徒なんて詳しくないから」
 「8」
「そうなんだ」
 「7」
「それより、おちんちんしまいなさい。
 夜に可愛がってあげるから」
 「6」
「え、あのホンと?」
 「5」
「バーカ」
 「4」
「ひどいや、騙したんだ、アスカ」
 「3」
「「そうそう、アスカなんかやめて私にしなよ」」
 「2」
「「私よ」」
 「1」
「「ぐぬぬぬぬぬぬ」」
 「2」
「あの」
 「3」
「艦長代理、間に合いません。ぶつかります。」
 「4」
「冷静にカウントしてんじゃない」
 「5」
「みんな、手近なものにつかまりなさい」
 「6」
「「「「「はい」」」」
 「7」
「全員でアタシにつかまるな」
 「8」
「いちかばちか」
 「9」
「ゼロ距離射撃。撃てー」
 「10」

グワーーーーーン

「使徒は健在です。
 第一艦橋大破。左舷傾斜します。」

「そんな。傷も付かないなんて…」

「使徒だからねー」

バキャ

「破孔拡大。ダメージコントロール限界です。」

ねおやまと号は太平洋に沈んでいった。








第三新東京市
市立第一高等学校


「友よ。ここがおまえの眠る地っすね。」

テンガロンハットに全裸に白いギター
見るからに危ない男が時計塔に立っていた。
寒い。
鳥肌が…
人肌が恋しい…
いかんす

「アス亀仮面、亀ノスはお前を優しく抱く。
 そのために俺はきたっす。」

寒い
もよおしてきてしまった…
ここでしたら軽犯罪法違反…
いかんす

「覚悟はいいっすか?」

白いギターにはちゃんと名前が書いてある。
あおばと…








保健室

「どうします?」
窓から戦闘獣を確認しつつリツコが問う。

「アス亀仮面は?」
闇よりもなお濃い闇を纏った男が保健室のベットから顔を出す。

「第二小笠原諸島近海で行方不明です。シンジ君だけ発見されました。」

「シンジか…」

「調整をやり直す時間もありません。ですが…」

「そうだ。シンジを出すほかあるまい。」

「でも…」

「そうだ。シンジを出すとユイが怖い。」

「では。」

「うむ。好きにしたまえ。」

この無責任な純真な目。
ああ、この人を好きになってよかった。
「好きに致します。」

「うむ。問題ない。」





続く

電波OYAJIさんはメールアドレスを持ってません。
新さんにメールを送って下さい。
メールアドレス:gishin@mwc.biglobe.ne.jp


中昭のコメント(感想として・・・)
 

  電波OYAJIさんです。

  好評(?)アス亀仮面続編です


 キャラ感
白衣の天使  「うるうる・・・碇司令」
ミセスA   「相変わらず無責任なヒゲよね」
白衣の天使  「部下を信頼なさっているのよ」
ミセスA   「ばっかみたい。ユイお義母様に責められた時
        ”フッ。赤木博士の一存だ”とか言う為に決まってんじゃないの」
白衣の天使  「あの人にはすべき事柄が多すぎるのよ。夫婦喧嘩などに時間を割くべきではないの」
天然少女   「はかせがユイおばあちゃんと夫婦喧嘩するのぉ?」

白衣の天使  「・・・・・・・・・」
ミセスA   「・・・・・・・・・」

永遠の少年S 「ドキドキドキ」
美少女M   「パパ何読んでるの?」
永遠の少年S 「うん・・・なんでもないよ」
美少女M   「隠さないで見せて」
永遠の少年S 「あぅ」
天然少女   「パパ、パコパコヘコヘコしてるの」
美少女M   「いつもの事じゃん」
永遠の少年S 「・・・まさか寝室を覗いてるんじゃないよね」
美少女M   「寝室以外でスル事の方が多いみたいだけど?」
少年S    「もう慣れたよ」
美少女M   「シンヤ・・・あんた慣れるほど凝視してたわけ?
        目を逸らせ!って命令を忘れたのかしら」
少年S    「・・・あれ?」
美少女M   「ごまかす・・・な・・・・・・・・レイママ・・・なにそれ」
ミセスR   「・・・・・・・にやん」

美少女M   「・・・・・・・・・」
少年S    「・・・・・・・・・レイママ・・・ウサギだよ。その格好」

ミセスR   「・・・・・・・ポッ

美少女M   「・・・・・・・・・んで、ウサギのコスプレして何する気?」
ミセスR   「次回出演」

ミセスA   「却下却下大却下!!
        次回はあおば対シンジよ。あんたの出番はナシ」

マ1号    「そうです」
マ2号    「そうなのです」
マーズ    「「碇クン(シンジ)と結ばれるのは私・・・」」
マーズ    「「ぐぬぬぬぬぬぬ」」





少年Sjr  「仮面がまたでてこなかったね」
新      「あうっ」






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