Shinji And Good His Fellow Soldiers

Is That Mar−jangg?

(シンジと愉快な戦友達 それって麻雀?)

 

 

 

 

 

 麻雀は夜にひっそりと打つ物である、と言う。

 これは間違いだ。

 麻雀は人を堕落させ、金銭感覚を麻痺させると言う。

 これも間違いだ。

 いいや、合っているかも知れない。

 ある種の人たちには−

 だが、少なくとも間違っていると言い切れる人々が、此処にはいた。

 そう−日暮れ前から麻雀卓を囲み、“金銭でない物”を賭けている一派が−

 

 

 

 

「ロン!バカシンジ〜 あーりがとね」

 嫌がらせプラス、神経逆撫で効果満載のアスカの声が、葛城家の居間に響いたのは、三回目であった。

 全自動の麻雀卓を囲んでいるのは、現在四人。

 綾波レイ・碇シンジ・伊吹マヤ・惣流アスカラングレー、の面々である。

 マヤを覗くメンバーが、既に服を着ていない、すなわち

 アスカ=白のパンティーだけ。

 シンジ=白のブリーフと、黒いタンクトップ。

 レイ=白地に黒の水玉模様が入ったショーツ、それに黒のハイソックス。

 と言うのを見ても、単なる麻雀では無いのが判る。

 そう、脱衣麻雀だ。

 しかも条件付きである。

 元々、彼らの中で誰も麻雀など知らなかったのだが、ある日アスカが「漫画喫茶」で、その知識を仕入れてきたのである。

 振り込んだ人が脱いでいく、それだけでもアスカの興味を惹いたが、それに加えて、着ている服の枚数が違う場合、その差を躯で埋める、と言う部分で完全にアスカはその気になった。

 なお、アスカの脱がせたい相手は、シンジではない。

 こう言う事である。

 

 現在のチルドレン達の間には、奇妙な関係が成立していた。

 それぞれ気に入った相手がいるのである。

 ただし、重なって火花を散らしたりしないのは、相手が違うからだ。

 アスカはレイを、レイはシンジを、シンジはアスカを、と言ったところの、とても分かり易い関係である。

 だが、シンジがアスカを好きになり、レイがシンジを好きになるのは判るのだが、アスカがレイに好意を寄せる理由は、今ひとつ判らない。

 アスカによると、

 「レイって一輪だけ咲いた白百合みたいじゃない」

 というのだが、そのへんは本人にしか判らないらしく、ネルフ随一を誇るリツコを持ってさえ、

 「インプリンティング(刷り込み)じゃないの」

 と言わしめている。

 共同作戦のためと言うことで、アスカが葛城邸でシンジと同居するようになり、そのまま居着いている。

 シンジにとっては幸運この上ないのだが、アスカにしてみれば、殆ど意味はない。

 せいぜい便利な“家政夫”がいる、という認識程度だ。

 だが、シンジに会いにレイが来るため、シンジのアタックは黙殺している、というのが現状である。

 シンジの方は、レイが自分に会いに来る間は、アスカは此処にいると見ているから、レイの熱烈な−人には無感情に見えるらしいが−攻勢は受け流している。

 三人とも、意中の相手が一向に振り向かないので、やや業を煮やしてはいるのだが、それを違うところにぶつけると、関係が悪化するのでそれは抑えている。

 例えばアスカが、シンジに邪魔だと言って邪険にすると、レイから

 「碇君に何をするの」

 と限りなく冷たい目で見られるし、シンジがレイに冷たくしようものなら、

 「バカシンジの分際で10億年早いのよっ」

 と、アスカに何をされるか判らない。

 要するに、不安定な関係なのだ−

 

家主である、葛城ミサトは本日ネルフ詰めになっており、夜まで帰らない。

 今回、アスカが協力を要請したリツコのお陰である。

 そもそも、誰一人麻雀を知らないのでは、話にならない。

 リツコに頼んで全員に催眠学習で、教え込んで貰ったのだ。

 現時点で、唯一“服を着ている”マヤだが、彼女を『麻雀マシン64号』に改造したのもリツコである。

 完全な麻雀マシンと化し、それ以外には一切反応しないようにしてある。

 そうでなければ、別名『ショタマヤ』の異名を持つ、彼女を加える等到底出来ない。

 リツコが、怪しく笑って

 「この依頼は高く付くわよ」

 と言った時、さては怪しい人体実験の被験体に違いない、ここはバカシンジを差し出して、と瞬時に決意したのだが、以外にも、「キャットフード一ヶ月分」と言われ、内心では大いに安堵した。

 三人とも意中の相手と、一気に接近できる機会とあって即答で乗ってきた。

 無論、「脱衣だけに止まらない」と言う部分が大きく物を言ったのは、言うまでもない。

 さて彼らが一番もめたのは、「誰が一番少なく服を着るか」であった。

 アスカはレイに、レイはシンジに、シンジはアスカにそれぞれ、“薄着をさせたい”

 難航するのは当然であった。

 結局、「誰かが意中の相手を脱がす迄、続ける」という事に収まった。

 この時点で、既に最も衣服の少ない者が、という原点はどこかに行ってしまっている。

 そして始まった麻雀。

 最初の内は、なかなか場が進まなかった。

 互いに手を窺っていた事に加え、マヤが強すぎたのだ。

 マヤへの振り込みは意味がないため、ロンアガリはしないものの、次々とツモアガリしていくマヤ。

 南四局では、大三元までアガったマヤ。

 しかも鳴いたのは、関係のない八索であり、残りの白・發・中・の三元牌は、自力で引いてきたのだ。

 これでは麻雀にならないと、急遽リツコを呼んで、“マヤを改造して”貰ったのだ。

 来た時に、リツコが持ってきたジュースが、三人の手元に置かれている。

 アスカとレイが、愛らしい胸を“お披露目”し、シンジも下はブリーフだけになるまでに、要したのは、半荘四回。

 そして、冒頭の「ロン!」に戻る−

 

 

 

 

 

 別にアスカにしてみれば、シンジなど脱がしても嬉しくない筈なのだが、これは単に仕返しらしい。

 「本気に強気!」と大書きされたアスカの、深紅のタンクトップが取り払われたのは、シンジの所為だからだ。

 それも、アスカのタンピン三色ドラドラの、跳満手を蹴っての、ピンフドラ1で二千点の手だったのだ。

 「何するのよっ、バカシンジ!覚えてなさいよ」

 と捨てぜりふを吐いたアスカ、シンジの方は一時の気まぐれだろうと思っていたのだが、そうは行かなかった。

 アスカの手は七対子で、待ちは南。

 場には既に二枚切れており、この上山の中にでもあれば、かなり薄くなる。

 だがアスカがそれを選んだのは、ひとえに勘であった。

 その勘の直後、アスカの想い人レイがツモ切ったのは、その南であった。

 「ロ!・・・」

 言いかけた言葉を呑み込んだのは、

 (ぜえっーたいに!バカシンジに仕返ししてやるんだから)

 と言う、いかにもアスカらしい発想であった。

 現在彼らの席順は、時計の12時を基点に、アスカ・マヤ・シンジ・レイ・の順となっている。

 同巡に出た場合、後者に当たる事は出来ない。

 だが、シンジが南を安心して切ったのは、次の巡目であった。

 いわゆる「山越し」である。

 相手をねらい打つ場合の物で、大概の場合は安全牌だと思って切った物が当たるため、実際の点数と、精神的効果で二倍のダメージを与えられる。

 別に点数は関係ないが、精神的嫌がらせと言う意味では大成功であり、これで上半身を着ているのは、誰もいなくなる事になる。

 アスカの冷たい視線と、レイの熱い眼差しの中、ゆっくりとシンジの手がタンクトップに掛かって・・・止まった。

 恥ずかしいらしい。

 女の子の胸を見て置いて、何を今更と思うかも知れないが、これには事情がある。

 レイは、ブラウスもブラジャーも、何の羞恥も見せずに取り払ったし、レイの胸ならば、一度家に上がり込んだ時に、鑑賞した挙げ句揉んだ事もあって“慣れている”。

 またアスカの方も、ユニゾン訓練の最終日、トイレの帰りに間違えてシンジの隣に来た居りに、その七割近くを露出させていたから見るのは初めてではない。

 それに、浅間山における作戦後、露天風呂にて、簾からこっそりと見に行ったシンジは、ミサトのそれと合わせて、既に脳内アルバムにはしっかりと焼き付けてあるのだ。

 何よりも、女三人の中に男は自分一人、上半身だけとはいえ、完全に見せるのは恥ずかしい物らしい。

 「碇君、何故脱がないの?」

 抑揚のないレイの声。

 だが、いつもとは微妙に違うことを、彼女をよく知る者なら気づいた筈だ。

 そこには、僅かながら粘っこい響きがあった−欲情と言う名の感情が−

 「あんた、あたし達の生乳見といて、自分だけ嫌だって言うの?」

 「そ、そんなんじゃないよ。今・・・脱ぐよ」

 ゆっくりとシンジの手が動いた。

 それでも一気には脱がずに、両手を交差させて服の端を持ち、段々と持ち上げていく。

 その仕草も女性の物だが、本気で恥じらっているような表情に、何故かアスカは嫉妬に近い物を感じた。

 やがて、脱ぎ終わったシンジの、アスカにも劣らぬほどの白い上半身が現れた。

 肉付きの少なく、やや肋の形を浮き上がらせるようなシンジの裸体は、アスカやレイと比しても、殆ど細さに変わりはない。

 いや、それどころかアスカより細いかも知れない。

 アスカは胸が大きい分、ウエストも幾分豊かなのだ。

 レイの目が、妖しく輝いた。

 自分の胸を隠そうともせずに、ずいと身を乗り出した。

「碇君の胸、綺麗・・・」

 シンジの白い肌に、それよりも更に白いレイの指が、ついと触れた瞬間、シンジはびくりと身を震わせた。

 「あ、綾波、止めてよっ」

 だが、肘が動いてジュースの入っていたコップに当たり、もう少しで零れそうになった。

 「レイ、シンジなんか触ったってしょうがないでしょ。あんたも!触られて喜んでるんじゃないわよ」

 「よ、喜んでなんかいないよ」

 アスカに誤解されては一大事と、慌てて弁明するシンジ。

 だが、

 「どうでも良いわよ。そんなことより、それさっさと飲んじゃなさいよ。こぼしでもしたら、面倒でしょ」

 そう言うと、自分もコップを取り上げて一気に飲み干したアスカ。

 シンジもコップを手に持ち、それに倣った。

 そしてレイも。

 数秒後には三人のコップが、空になった。

 だが、彼らは知らなかった。

 全裸の上に全身タイツ、それに妖しい下着をペイントされて、機械人形のように座っていたマヤの、ブラジャーの部分に妙な物がある事を。

 そしてそれが、ほんの微かな光を発してさっきから動いている事を。

 

 

 

 

 

「飲んだわね、“それを”」

 ネルフ本部内にある、とある一室。そこにはモニターが置かれ、葛城家の様子が映し出されていた。

 白衣に身を包み、モニターを見ながら度の強い眼鏡を押し上げたのは、言わずと知れたネルフ随一の秀才、赤木リツコ。

 その傍らで、これもモニターを見ている“メガネ”は、日向マコト。

 「チルドレン達の精神ケアに付き合いなさい」

 と言われ、やってきた所いきなり脱衣麻雀を見せられたのである。

 「赤木博士、あのジュースの中には何が?」

 「催淫剤よ」

 「さ!?・・・むぐ」

 「静かにして。モニター中よ」

 「す、済みません。けど・・・・・・」

 「けど?」

 「こんな事していいんですか?本当に」

 「気晴らしが必要よ、あの子達には」

 (博士の気晴らしに見えますが・・・)

 とは口にしなかった。

 余計なことを噂した、諜報部員の幾人かが、地下でLCLの海に“ぷかぷか”浮かんでいる、という噂をマコトは知らないわけでは無かったのだ。

 「お互いに親密になれば、少しはエヴァに乗る理由も変わるでしょ、アスカも、シンジ君も」

 レイの名前が出なかったことに、マコトは気づいた。

 脳裏に浮かんだある噂を、彼は理性で吹き消し、モニターに神経を集中する事にした。

 

 

 

 

 

 (な、何よこれ!?)

 最初に異変が訪れたのは、アスカであった。

 下腹部に、痒みを感じたと思った次の瞬間に、股間にカイロでも、押し当てられたような熱を感じたのだ。

 漏れそうになった声を、必死に押さえたが、それが“疼き”だと判るまでに、数秒と掛からなかった。

 アスカは未だ処女だが、単に初な小娘ではない。

 「勝手に入ったら殺す!」

 と、ドイツ語で書かれた札が守る部屋の中で、レイの肢体を想像して自慰に耽った事も多々あるし、“欧米産”だけあって、そう言った事に禁忌(タブー)など、持ち合わせてはいない。

 だから、エクスタシーも知っているし、自分でそこへ導く方法もそれなりに判っている。

 だが今感じたのは、これまでに感じたことのない、強烈な物であった。

 アスカは自分の手の動きに気づき、慌てて止めた。

 その手は、点棒へと伸びようとしていたのだ。

 (やだ、あそこが熱い・・・どうしよう、濡れて来ちゃった・・・)

 じわじわと湧き出した愛液は、アスカのパンティーにゆっくりと染みを作ろうとしていた。

 (何でこんな事に?まさか・・・あのジュースが?)

 だが、他の2人は何ともないように見える。

 (リツコ・・・私だけに変な物入れたわね!)

 

 

 

 

  

「違うわよ、アスカ。あなただけじゃないわ」

 アスカの思念が伝わった訳ではないが、リツコには読めたらしい。

 冷静な表情のまま、冷静に告げた。

 「赤木博士、あれは一体?・・・」

 「それぞれに渡した時、“個人用に調合済み”だったのよ。アスカは最初に効くようにしただけよ」

 「最初?」

 「自慰行為を知らない娘には、刺激が強すぎると思ったけど、あの子なら既に手慣れていると判断したのよ。どうやら、間違っていなかったみたいね」

 リツコの口から「自慰行為」という言葉が出たのと、アスカか既に手慣れていると言われたのとで、ダブルショックになったマコトだが。気を取り直して訊ねた。

 「じゃあ、他の2人は?」

 「直に効いてくるわ。あら、どうやらアスカは乳首まで勃ってきたみたいね。余程普段から“使い込んでる”ようね」

 

 

 

 

 

リツコの言うとおりであった。

 かろうじて素知らぬ振りをして、闘牌を続けたものの、ますます疼きはその程度を増し、四巡後。

 (やだ・・・乳首まで硬くなってきた)

 既に溢れだした液は、細い筋となってパンティーから、太股へと伝っている。

 もはや恥ずかしいと言うよりも、「どうやってこの火照りを抑えるか」、アスカの意識はそこだけに集中している。

 そこへ、乳房までが快感への反応を示しだしたのである。もう麻雀どころではなかった。

 ひたすら、牌をツモって切る、それだけで精一杯であった。

 硬く尖った今すぐに指で挟みたい。挟んで思い切り引っ張りたい。“下の口”に入れるのは、一本・・・二本・・・ううん、三本でも足りないわ。指で思い切りかき回したい。処女膜の寸前まで押し込んで思い切り出し入れするの。レイとあたしのあそこがこすれ合って・・・レイが「アスカ、好きよ」って・・・キスしてくれて・・・

 妄想だけで、アスカが達しそうになった瞬間、最後の牌をマヤがツモってそのまま切った。

 無論アスカはノーテンであった。

 テンパイはシンジとマヤだから、アスカとレイが2人に千五百点の支払いになる。

 雀卓の引き出したから、点棒を出そうとしてアスカは落とした。

 わざと落としたのだが、拾うために前屈み担ったアスカ。

 改めて、現状を確認する。

 既に、溢れだした蜜は、閉じ合わされた太股を伝って、足首まで達していた。

 アスカが二本の指で触れると、粘っこい液体が指に絡みついた。

 (やだ、これ・・・普段よりも濃いじゃない・・・・・・)

 落ちた千点棒を拾い上げて−躊躇わずにパンティーの上から押し当てる。

 下着越しに、硬くなったクリトリスの感触が伝わってくる。

 「は、うっ・・・」

 思わずアスカの口から、声が漏れ、体が小さくだが震えた。

 (足りない・・・物足りないよぉ)

 千点棒を二本掴んで、下着をずらすとそのまま押し込んだ。

 (痛・・・)

 膜の寸前まで、ぐいと押し込んでいく。

 ほんの少しだけ、疼きが治まったような気がした。

 今度は、100点棒を乳首に押し当てる。

 「ひゃ、んん・・・」

 咄嗟に右腕を口にあて、思い切り噛んだ。

 乳首からは、氷を押し当てられたような、快感が伝わってきた。

 それほどまでに、既に熱くなっていたのだ。

 「アスカ?どうしたの?」

 卓上から、シンジの声が掛かった。

 「な!・・・何でもないわ」

 強い口調で言いかけて、慌てて言い直した。

 ひょいと顔を上げたアスカの目に、レイのショーツが目に入った。

 恥丘を、下着ごと口に含みたくなる衝動をかろうじて抑えた。

 「レイ・・・絶対にあたしの物にするんだからね」

 妖しい決意を固めると、アスカは卓上に顔を上げた。

 「待たせたわね、続けるわよ・・・って何よ?」

 「アスカそれ・・・」

 さては乳首がばれたかと、内心で冷や汗をかいたが、

 「その腕、誰に噛まれたの?」

 「へ?」

 言われて見ると、歯形がくっきりと付いている。

 「これは、その、変な虫に食われて痒かったから自分で・・・あっ」

 腰を動かした瞬間、点棒が膣内で蠢動したのだ。

 「何でもないわ、次行くわよ」

 言われる前に言いつくろったアスカだが、股間の違和感は消えない。

 “突っ込む事でとりあえず治まった”が、何か挟まってるような感じになってきたのだ。

 膣に千点棒を二本も入れていれば、ましでそれが処女ならば尚更の事である。

 が、どうにか平静を装ったアスカ。

 

 

「自分で突っ込んだのね。さて、いつまで持つかしら?次は、シンジ君ね」

 

 

 ビクン!!

 そんな形容が相応しいかも知れない。

 次局の五巡目であった。

 シンジの男性器は、瞬時に屹立して空を向いたのである。

 (何だこれ!?)

 まるで、海綿体に全身の血液が流れ込んだような気がした。

 ペニスだけではなく、全身がかっかと火照ってくる。

 射精感が有るほどではない。

 だが、ブリーフを破るかのように下から押し上げている所為で、ずきずきと痛い。

 自分でするときは、ここまでなることはない。

 例え、アスカの部屋から失敬した下着に、体操服姿のアスカの写真を乗せた時でも、だ。

 体操服姿のアスカが、跪いてシンジの性器に口腔奉仕中している。

 大きくいきり立った物を根本までくわえ、僅かに苦しそうな顔になった。

 「シンジのコレ、おっきいよぉ・・・一度じゃくわえきれ・・・あっ」

 アスカの肩を掴んで押し倒し、体操服の上衣をまくり上げる。

 ストライプ模様のブラジャーが、丸見えになり、男の嗜虐心を煽る。

 「やだシンジぃ、なにするの?」

 それには答えず、ブラジャーをむしり取ると、乳房を数度揉んだ。

 「シ、シンジ・・・やだ・・・・・・」 

 「気持ちよくしてあげたのに。ま、いいや。おクチが無理なら、こっちでして貰おうかな」

 そう言って、アスカの形のいい胸に、怒張を押しつけた。

 「どう、やるの?」

 か細い声で訪ねたアスカの、乳房をぐいと掴む。

 「これで、挟むんだよ。ほら、こうやって」

 ペニスを挟んで、互い違いになるように摺り合わせると、それだけで凄まじい快感が押し寄せてくる。

 「こう?これでいいの?シンジ」

 その目には、征服された者のみが見せる感情が、ありありと浮かんでいた。

 いつもの妄想パターンにはまり掛けて、シンジは気が付いた。

 目の前に、もっと美味しい物が、すなわち“生”がある事に。

 (アスカの胸、綺麗だな。お椀を伏せたみたいになってるし、乳首もピンクだし、大きいし・・・え!?た、勃ってる?)

 妙に大きくなっているような気がしたシンジ。今度はレイの胸に視線を向けた−勿論悟られないように。

 レイの乳房は、体の白さを反映するように、その乳首も白く、どこか透明な印象を受ける。

 色素どころか血液さえ、さして集まっていないように見える乳首は、僅かに陥没したまま、ひっそりと乳房の中心に佇んでいる。

 (アスカ、興奮してる?まさか)

 シンジは、アスカが自分に先立つ五分前に、既に猛烈な快感に襲われていた事など、無論知る由もない。

 妄想の中では、アスカはとうの昔にシンジの、完全な性奴と化していたのだが、現実にはほど遠く、「家政夫」扱いである。

 押し倒すのはおろか、手を伸ばして揉むことさえ身の危険を意味する。

 ちらちらと、視線を走らせる事でとりあえず、“自分の分身を宥めた”シンジ。

 だが、その視線にレイが気づいた。

 (碇君、アスカの胸ばかり見ている。私の胸は、見てくれないのね・・・)

 シンジを全裸にして、楽しむ決意を新たにしたレイ。

 

 

 

 

 「次は、貴方の番よレイ」

 その声が、アスカとシンジに向けたのとは、根本的に違う物、女の情念とでも言うべき物を感じて、マコトは背中に寒い物を感じた。

 恐る恐る横目で窺うと、リツコの目は異様なほどの冷たい光を放っている。

 リツコは、自分の上司にして情人であるゲンドウが、レイに向ける感情を、いやレイを通してユイに向けている感情を知っていた。

 そして、ゲンドウがレイに何をしているかも。

 ゲンドウはレイと、性交渉は持っておらず、“単に奉仕しているだけ”だ。

 但しゲンドウが。

 一度だけ、リツコはその現場を見たことがある。

 四十男が十四才の小娘に、下着一枚で奉仕している姿は、おぞましい物であったが、同時にそれはリツコに、強烈な嫉妬を感じさせた。

 ゲンドウの見せていた至福にも近い表情、ゲンドウは自分とのセックスの時に、一度たりともそんな表情を見せた事は無かったのである。

 常にゲンドウは、責める側であり、支配者であった。

 リツコにとっては、アスカが持ってきた依頼などに興味はなかった。

 チルドレン達がおかしくなろうと、それがレイならばスペアを、他の2人ならダミーを走らせる迄である。

 では何故、小娘のつまらない頼みを、あっさりと受け入れたのか。

 成り行き次第では、レイがシンジとセックスするかも知れない。

 その時の痴態を、一部始終撮るためだ。

 無論、用途は知れている。

 だから、レイを一番最後に、そしてもっとも強力な薬を入れたのだ。

 

 

 

 

 

 シンジはアスカと違い、集中できないほどではない。

 その手は、既にテンパイしており、六索単騎だがタンヤオ三色まである手だ。

 だがふと場を見ると、既に三枚切れている。

 アスカの乳房に気を取られて、他人の捨て牌にまでは気が回らなかったようだ。

 どうしようかと考えた時。

 (マヤさん!?)

 マヤの手から出たのは、最後の六索。これで完全にシンジのアガリは無くなった。

 (どうしようかな・・・)

 シンジが考え込んだき、実はレイもまたテンパイ。

 こちらは七対子で、待ちは七索単騎。

 ドラが二枚あるから、タンヤオチートイドラ2.満貫手である。

 無論リーチは掛けない。

 (碇君は後一枚しかない。私に振り込んだらその時は)

 レイはひっそりと、だが妖しげな微笑を口許に浮かべた数秒後。

 シンジの思考は固まった。

 (取りあえず、七索を切って・・・五索に何かがくっつくのを待って)

 だが、これがシンジから、最後の一枚を取り去る事になった。

 シンジが五索を切った瞬間、

 「碇君、それロ・・・ふあっ」

 妙な声と共に、レイの躯ががくんと揺れた。

 (この感覚は何?躯が・・・熱いわ。いいえ、違う。これは、碇君を思って1人でしている時とおなじね)

 「綾波、どうしたの?」

 シンジはリツコの所為で、自分やアスカの異変が起きたとは知らない。単に驚いて訊ねたのだが、アスカは内心でにんまりと笑っていた。

 (レイにも、来たのね)

 自分と同じように、火照りに耐えているレイの姿を想像した時、またじわりと、奥の方から溢れてきたのを感じた。

 ほんの少し腰をずらしてみる。

 くちゅくちゅくちゅ。

 押し込んだ点棒に蜜が絡みついて、淫猥な音を立てているのがアスカには聞こえたような気がした。

 一方レイはと言うと、こちらもまた押し寄せてくる欲情を、必死に押さえていた。

 催淫剤と言っても、最初からそれを目的に作られた物、或いは副作用的に出る物と、幾つかの種類がある。

 アスカが飲んだのは後者であり、レイが飲んだのは前者、それも更に効果を強めた物である。

 服用ながら、陰部に直塗りしたのと変わらない程の効果がある。

 「綾波、好きだよ」

 そう言うと、シンジが微笑してレイの耳を軽く咬んだ。

 「いや・・・」

 「え?」

 「いつも言ってるでしょ、レイって呼んで」

 「そうだったね、ご免ねレイ」

 「許してあげない」

 口調とは裏腹に、その声は思い切り甘えている。

 「どうしても?」

 「どうし・・・きゃっ」

 次の瞬間、レイの躯はシンジに軽々と持ち上げられていた。

 「何をするの?」

 「悪い子にはお仕置きが必要だね」

 そう言うと、ぽいとベッドの上に放り出した。

 「や、やだ・・・」

 「嫌?でもこっちのお口は何て言ってるかな?」

 下着に目を向けると、上から指を二本押し当てた。

 「こっちは嫌がってないみたいだよ」

 「や、やめて」

 明らかに嬉しそうなレイ。

 それをシンジも知ってるから、

 「駄目、止めてあげない」

 ショーツを膝上あたりまで引き下ろした。

 そこは既に、しっとりと濡れそぼっている。

 「レイのここ、洪水になってるよ。僕が全部綺麗にしてあげる」

 そう言って、股間に顔を近づけるとそっと襞を押し広げ、舌を差し込んだ。

 「あ、あんっ、そこぉ・・・・・・いいのおっ」

 丹念に優しく、だがかき回すような舌の動きに、堪らずレイは自分の乳房を揉んだ。

 乳房ごと揉みしだき、乳首を摘んで引っ張り上げ、こねくり回す。

 “掃除”に没頭していたシンジが、やっと顔を上げた。

 「あや・・・レイ、入れるよ」

 こくんと頷くレイ。

 ノックするように、入ってきたと思ったのも束の間、灼熱の怒張が一気に押し込まれてきた。

 そのまま、レイを抱えて自分の上に跨らせる。俗に言う騎乗位だ。

 「うふふ、たっぷりと搾り取ってあげる」

 妖しく笑ったレイが、ゆっくりと腰を使い始めた。

 (いけない、また想像してしまったわ)

 いつも描いている情景を思い出し、“奥が”痺れるような感じに襲われた。

 どうにか理性を取り戻し、自分の躯を走査する。

 僅かに脚を開いていた間から、溢れ出した愛液がゆっくりとアヌスへと伝い始めている。

 “薬がイイ”だけあって、溢れる蜜も半端ではない。

 既にそこは泉と化している。

 だが、

 「碇君のがそこにある」

 これだけで、辛うじて自我を保った。

 「何でもないわ、大丈夫。それよりも・・・碇く、あふっ、それ・・・ロン・・・」

 明らかに声が上擦っているのだが、シンジには違うように見えたらしい。

 「綾波、具合悪いんじゃ・・・」

 関係ないことを聞いてきた。

 「私は平気。それより碇君、約束よ」

 「約束?」

 「そう約束。その・・・」

 さすがに少しは恥ずかしいらしく、数秒口ごもっていたが、

 「全部脱いで」

 早口で告げた。

 言われてやっと、自分の運命に気が付いたらしいシンジ。

 「え?あ、うん」

 言ってから、顔が真っ赤になった。

 何しろ、ブリーフの下では“一向に納まる気配がない”のだ。

 「シンジ、さっさと脱ぎなさいよ。男らしくないわねえ」

 「わ、分かってるよ」

 鎮まれと念じてみたが、全く効果はない。

 それどころか、勢いを増しているような気さえする。

 この時点で、アスカは気が付いていた。

 レイの欲情と−シンジの異変に。

 レイがおかしいのに、気が付かなかったのはシンジだからであって、アスカの目を誤魔化す事は出来なかったのだ。

 (リツコ、全員に何か入れたわね。それも順番に欲情するように)

 どうやらシンジも観念したらしく、ゆっくりとブリーフに手を掛けた。

 立ち上がったシンジの股間に、2人の視線が集まって−はっと息を呑んだ。

 (お、大きい・・・)(うそ、テント張ってるじゃないのよ)

 「あ、あんまりみないでよ」

 シンジのせめてもの願いだが、

 「何言ってるのよ、さっきあたしが上脱いだとき、食い入るように見てのは何処のどなたでしたかしら?」

 あっさりと、却下された。

 何かを断ち切るように、一気にブリーフを引き下ろしたシンジ。

 次の瞬間、天を仰いでいるペニスが、2人の前に晒された。

 静まり返った室内にごくり、と音がした。

 誰かが生唾でも飲みこんだらしい。

 レイがアスカに視線を向けた。

 「な、何、レイ?」

 「私が碇君に、好きな事、してもイイのね」

 「そ、そうだけど・・・」

 レイが、いきり立ったシンジの肉茎を見ながら舌なめずりした。

 「あ、綾波?何を・・・」

 「決まっているわ、碇君を食べるの。きっと美味しいわ。碇君、そこに横になって」

 女王のような口調で命じたレイ。

 言われるまま仕方無しに、仰向けになったシンジ。

 無論ペニスは、垂直に上を向いている。

 レイが椅子から立ち上がる。

 既に太股を伝って、蜜が滴り落ちている。

 「見て、碇君」

 そう言うと、シンジを跨いで立ったレイ。

 シンジの視線は、否応なしにレイのショーツに向けられた。

 少し横にずらして、そこから右手の指を差し込んだ。

 「あふぅ・・・」

 外からは、中の動きは見えない。

 だが、指が緩慢な動きを見せるたびに、レイの口からは小さな声が漏れ、一層の愛液を溢れさせている。

 「碇君を・・・思うと、ほら・・・こんなに、はあっ」

 更に見せつけるように、左手は乳房へと伸び、鷲掴みにして、上下左右に振り立てる。

 「ほらぁ、やってみたい・・・でしょう?」

 目の前で、美少女の自慰シーンを直に見せつけられて、シンジの肉茎はなお一層硬さを増しており、先からは透明な汁が流れ出している。

 その様子を確認してから、ゆっくりとシンジの股間に腰を下ろした。

 「碇君、可愛い」

 どう見ても、可愛いと言うよりは凶悪なイメージのペニスだが、愛おしむように両手で包み込んだ。

 目を細めると、紅い舌を出す。

 そのまま顔を近づけていき、汁が止まらない鈴口をぺろりと舐めた。

 僅かな声が、シンジから漏れた。

 僅かに傘の開いた亀頭を、ぱくりと口に入れた。

 ゆっくりと、舌で周囲を舐め回していく。

 一通り亀頭を味わうと、今度は根本まで飲み込んだ。

 と言っても、シンジのそれはそんなに小さくない。

 扁桃腺の辺りにまで達したのか、僅かにレイが顔を顰めた。

 裏筋に舌を這わせながら、ゆっくりと戻ってくる。

 その痴態を見ていたアスカは、堪らなくなった。

 立ち上がると下着を脱ぎ捨てて、全裸になった。

 アスカのそこは、レイと同じくしとどに濡れている。

 椅子の上に座るとと、脚をMの字に開いた。

 正面に立てば、遙か奥まで見えそうなはしたない格好である。

 だが、シンジは快感を押し殺すように目を閉じており、レイは口腔奉仕に夢中にあり、頭を振り立てている最中だ。

 マヤのことなど最初から眼中にない。

 アスカが手に取ったのは一索、鳥の絵が描いてある牌である。

 別にさしたる理由はない。

 だが、描かれている鳥の羽根が、レイの舌のように思えたのだ。

 そっと包皮をかき分けると、既にクリトリスは豆粒大のように充血し、固くしこっている。

 顔を出した隠核に、牌を押しつけた途端、痺れるような快感を感じた。

 「はうっ、あああン」

 思わず、アスカの口からはっきりと声が漏れた。

 レイは一顧だにしなかったが、シンジは僅かに目を開けた。

 既にレイは、ペニスから顔を離し袋へと移行している。

 二つの睾丸を、左右に転がしながら、時折袋をそっと噛むのだ。

 シンジが、未だに放出しないで済んでいるのは、レイにイカセられたら、アスカに嫌われる可能性があると言う恐れ、そして必死に握りしめている両の拳のお陰であった。

 レイもそれは承知である。だから、わざと卑猥な音を立てて吸い上げるし、片手は自分の乳房を揉み立てて、喘ぎ声をシンジに聴かせて見せている。

 徐々に、アスカの声が甲高くなってきた。

 本気八割、芝居二割という所である。

 自分で自分を慰めるのは、一人きりの時には良いが、他人の痴態を見ながらするのなど、むなしいだけであり、ましてその片方が、自分の想い人となれば尚更である。

 (レイ、あたしを見てっ、シンジなんかじゃなくて!)

 懸命に願っているのだが、一向にその甲斐はない。

 それどころか、シンジをまず一度口腔性交で、射精させるのに夢中になっているように見える。

 既にシンジのペニスは、レイの唾液とシンジの先走り汁でべとべとになっており、レイの額には、数本の髪が汗で貼り付いている。

 自分の顔を動かすことで、抜き差しを繰り返していたレイが、顔を上げた。

 「やっぱり、上の口では無理ね。碇君、私を・・・あげるわ」

 点棒で会陰を撫でるべく、手を伸ばしていたアスカの動きが止まった。

 「レ、レイっ」

 「何?」

 「ほ、本当にシンジに・・・その・・・」

 「そうよ」

 躊躇いも無しに答えたレイ。

 薄目を開けたシンジの視界に、アスカが映った。

 その目が見る見るうちに、潤んでくるのをシンジは察知した。

 (アスカ、本当に綾波が好きなんだ)

 そんなシンジの気は知らず、

 「碇君、貴方はじっとしていて」

 短く告げると、四つん這いになってゆっくりと上に上がってきた。

 「あ、綾波っ」

 いきなりの声に、レイの動きが止まる。

 「何?碇君」

 「その・・・アスカも入れようよ」

 「アスカ?」

 そう言って、初めてその存在に気が付いたかのように、アスカに視線を向けたレイ。

 潤んだ目にを、知ってか知らずか、

 「どうして?」

 と訊ねた。

 「だって、アスカ・・・その、綾波の事好きだし、あ、綾波だって僕がアスカと抱き合っていたらその、嫌じゃないかって・・・」

 ふと、考え込んだレイ。

 「碇君がそう言うなら」

 そう言うと、アスカを喚んだ。

 「アスカもしたいの?」

 余りにもストレートな問いだが、アスカはこくんと頷いた。

 「いいわ、来て」

 ゆっくりと、2人に近づいたアスカ。

 部屋の中の淫臭が、より一層濃度を増した。

 「アスカは碇君を舐めて。碇君は私を、私はアスカを、それでいい?」

 三人とも一長一短だが、取りあえず頷いた。

 それぞれが、横になって、三角形を構成した。

 数分後、三人がそれぞれの相手の性器を、一心不乱に愛撫している姿があった。

 シンジの舌遣いは、未だぎこちなく、幾度もレイは、

 「ち、違うわ碇君。もっと上よ」

 と“指導”しそうになったが、念願叶ったと言う事で自分を抑えた。

 その分、アスカへの責めは執拗を極めた。

 いや、細やかと言った方が正解だろう。

 クリトリスに、歯を立てるような事はしない。

 触れるように、いやふれないかのように、軽く、軽く舌で擦っていく。

 少し萎えたかに見えたシンジのペニスが、アスカが咥えると知って、また硬度を増したように、アスカのクリトリスも更に肥大している。

 クリトリスだけではない、襞の内部へと舌を侵入させては、音を立てて蜜を吸い上げる。

 そのたびに、アスカの顔は羞恥に染まり、それを隠すかのように、シンジの肉茎への責めを強めるのだった。

 (やだっレイ上手い、これじゃあたしが最初にイッちゃう)

 だが、シンジも射精感と戦っていた。

 (さっき綾波のお陰で、もう少しで出る所だったから・・・アスカ、そんなに激しくしたら・・・くっ)

 快感を受け流すかのように、ぎこちないながらも襞内へ舌を這わせ、愛液を舐め取っていくシンジ。

 三人がそれぞれ、自分への愛撫を次に伝えていくので、快感の高まりも早い。

 室内に、少年少女の喘ぎ声と、呻き声が満ちていく。

 そして二分後。

 (アスカ、もう限界ね)

 レイが、唇でクリトリスを挟んで、軽く引っ張った。

 ぴん、とアスカが背を突っ張らせ、同時に体液がどっと溢れ出した。

 連動するかのように、シンジの袋を“きゅっと”爪で引っ掻いた瞬間、

 「アスカっ僕・・・もうっ、出るっ!」

 声が終わらぬ内に、シンジのペニスは白濁した液体を、大量に放出していた。

 だが、顔面射精にはならなかった。

 根本まで咥えこみ、ゆっくりと出そうとした直後だったのである。

 「ぐふっ、ごほっ」

 いきなり口内に、大量の液を浴びせられて、アスカはむせ返った。

 初めての口腔性交で、口内射精まで経験したアスカ。

 思わず飲んでしまった。

 いや、勝手に流れ込んだと言った方が正解だろう。

 生臭い、熱い精液が、食道を流れ落ちていく。

 (げえーっ、飲んじゃった!)

 思い切り文句を言ってやろうとしたのだが、

 (でも、さっきの借りがあるから、チャラにしといてあげるわ)

 その射精の直後。

 シンジの舌は期せずして、レイの秘裂にぐいと差し込まれ、レイもまた達した。

 

 

 

 

 

 二時間後、ミサトが帰宅した時見た光景は、“昼寝中のチルドレン達”であった。

 顔に精液をこびり付かせているアスカとレイ、そしてさも放出しきったように、満足した顔のシンジ。

 しかも、未だに三人は三角形になって、相手の股間に顔を埋めている。

 麻雀卓を見て、全てを悟ったミサト。

 取りあえず叩き起こそうとして−止めた。

 「あちゃー、アスカもレイも思い切り顔射されちゃって。三人とも、生え揃ってもいないじゃないのよ・・・」

 何処か羨ましげな口調で言うと、蒼い髪と同じ繊毛が、僅かに茂みを構成しているレイの横に立った。

 「あーあ、絨毯に染み作ってくれちゃって。シンジ君の顔、蜜でべとべとじゃないのよ・・・全く十年・・・」

 子供の癖に十年早い、そう言い掛けてミサトは気付いた。

 即ち、その子供に自分たちは何を強いているのか。

 「あたし達に、そんな事言う資格は無いわよね・・・」

 哀しげに呟いた、シンジの顔にそっと触れたミサト。

 その目から、涙が落ちたのは数秒後のことであった。

 だが、それをぐいと拭うと、首を振った。

 「ここで謝っても、使徒が来なくなる訳じゃない。償いは、全部終わってからしなきゃね」

 押入から、タオルケットを三枚持ってくると、四つ折りにしてそれぞれに掛けてやった。

 「今日のところは、多めに見てあげるわ。でもね、アスカの子供もレイの子供も、あたしはまだ見たくないからね」

 暫く三人を眺めていたが、ふと携帯が鳴った。

 「はい葛城・・・あ、加持君?・・・え、今夜?いいわよ、付き合ったげる」

 今夜は寝かさないわよ、小声で呟いて出ていく後ろ姿に、子供達への負い目の感情は微塵も無かった。

 取りあえず、今は忘れる事にしたらしい。

 だが、ミサトは知らなかった。

 ミサトが出ていった直後に、

 「碇君、次はちゃんと・・・セックスしましょう」

 と言う声が、舌なめずりと共に上がったのを。

 そして、それに続いて、

 「次はあたしとさせたげるわ、シンジ」

 と、これも妖々とした声がした事も。

 「アスカ、本当に!?」

 「勘違いしないでよね、あたしが好きなのはレイなんだから」

 「判ってるよ・・・」

 「でも、私が好きなのは碇君だけ。さ、碇君」

 葛城家の長い夜が、妖しく更けていった。

 

  

 

 

 

 

 


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中昭のコメント(感想として・・・)
 

  URIELさんに投稿して頂きました
  2周年記念小説
  >アスカがレイに好意を寄せる理由は、今ひとつ判らない。
  ふみ

  >三人とも、意中の相手が一向に振り向かないので、やや業を煮やしてはいるのだが、それを違うところにぶつけると、関係が悪化するのでそれは抑えている。
  確かに

  >アスカの冷たい視線と、レイの熱い眼差しの中、ゆっくりとシンジの手がタンクトップに掛かって・・・止まった。
  >恥ずかしいらしい。
  ううう恥ずかしいって・・・

  >自分の胸を隠そうともせずに、ずいと身を乗り出した。
  >「碇君の胸、綺麗・・・」
  積極的

  >例え、アスカの部屋から失敬した下着に、体操服姿のアスカの写真を乗せた時でも、だ。
  やることはやってるわけね

  >「あちゃー、アスカもレイも思い切り顔射されちゃって。三人とも、生え揃ってもいないじゃないのよ・・・」
  なまなまなましいっす



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