愚伝・鋼鉄のガールフレンド〜鋼鉄の牝奴隷〜

 

written by 壊作


 シンジは家に帰ってきた。ネルフに泊まるのはまずい、そういう判断の上での行動だった。

 加持の決めた行動計画からすれば、今日一晩みっちりと躾けた方がいいとシンジは思っていた。
 だが不審な行動をとって周囲の人間に‥‥‥戦略自衛隊に気付かれるのは避けなければならない。
 それに加持の忠告もあった。彼はあまり短期間にハードな責めをするのは、相手の体力がもたなくなり感受性が低下して、いたずらに調教者の消耗を招きマイナスだといっていたことがあったのだ。

 もっともこれは人の視線を気にする、シンジの生来の臆病さの現れかも知れない。血筋とはいえ、そうすぐに鬼畜になりきれる少年ではなかったのだろう。

 しばらく今日の体験をニヤニヤしながら反芻していたシンジは、しばらく電話が鳴っていることに、気付かなかった。

「はい、葛城です‥‥」
「シンジ君?」

シンジは、普段よりも少し精彩に欠けるようなマナの声が受話器から耳に取って、思わず胸の高鳴りと股間の膨張を感じた。

「マナ?
‥‥明日のデート『愉しみ』だね」

 受話器の向こうでためらいがちな沈黙があったあと、マナの声がした。

「シンジ、どこ行くか決まった?」

「うん、まずはボートを借りて芦ノ湖に漕ぎ出そうかと思うんだ。それからロープウェイで駒ヶ岳山頂に登るんだ」

 そこでシンジはニヤリと笑った。
 もちろん受話器の向こうにはその笑みは見えない。

「最後は箱根温泉街で一緒に温泉に入ろう‥‥予約を入れてあるから二人っきりになれるよ、マナ」

 受話器の向こうの少女はシンジが話し終えても暫くの間、何も言わなかった。

「‥‥どうしたのマナ?
 マナがどんな子でも、僕はマナのこと離さないから」

「嬉しい‥‥何があってもシンジのその気持ちだけは嬉しいわ‥‥」

「それじゃ、明日」

 ふうん。ナニがあっても嬉しいのは気持ちだけか‥‥まだまだマナの心も躯も僕のものにはなってないみたいだな。

 加持さんが言ってたよな。血を吐く程恥ずかしがっても求めずにはいられないように、表面だけ拒む姿勢を見せても心の底では淫らな扱いを悦ぶように、なるまで手を抜かずにしなきゃいけないって‥‥‥。

「よし、明日のデートが勝負だ」

「なーにが『明日のデートが勝負だ』よ。すっかりプレイボーイ気取りねぇ。全国一千万のシンジファン号泣ぅーってとこかしら?」

「わあぁっ!アスカ、いつからそこにいたの!?」

 聞かれていた‥‥アスカどこまで聞いてたんだろう?僕どんなこと喋ってたっけ‥‥
 シンジは激しく鼓動を打つ心臓を手で押さえながら、さっきまでの記憶を遡ろうとした。

「ねえ。キスの練習、してみる?」

「いいよ!だって‥‥」

 僕はもうマナと‥‥と言いかけて、シンジの口がとまった。

 あ、そうだ‥そういえばまだマナとキスしてなかったな‥‥。

 シンジの心中をどう想像したにせよ、アスカはあまり面白くなさそうだった。

「アンタねぇ、だいたい‥‥‥」

 アスカが青筋をたてて何かシンジに言いかけた時、玄関のドアが開く音がした。

「シンちゃん、アスカぁ?ただいまー」

 ミサトの脳天気な声が玄関から聞こえてくる。

「ふん‥‥」
 アスカは自分の部屋に戻っていった。
 
 

 あいつ‥‥。
 別に、シンジみたいな子供なんてどうでもいいわよ‥‥
 私には加持さんがいるんだから‥‥。
 
 
 

 あくる日。
 デート当日。

 シンジはアスカやミサトが起きてくるより前に朝食の準備をし、テーブルの上に並べる。
 性奴調教の大事な日でも身の回りのことは普段通りにことを運ぶ、シンジらしい細やかな心遣いの現れだ。

「行ってきます‥‥‥」

 まだ寝ている家族を起こさないように小声で背後に呟くと、シンジはドアを閉めて葛城家を後にした。
 
 

「おはよう、シンジ‥‥待った?」

 白いワンピース姿のマナが現れた。

 くすりとシンジは笑うと、

「ううん、全然」

 とだけ言った‥‥‥。
 
 

 少し離れた場所からその情景を見ていた二人の男がいた。
 男は私服姿だったが、その垢抜けない姿は軍人、それも変装したこの国の軍人のようにしか見えなかった。
 むしろ戦略自衛隊の制服を着ていた方がその正体を隠すのには良かったかも知れない。

「デートか‥‥」
「霧島のやつ、清純ぶってるよな‥‥」

「あれで男を知っている『ヤラレちゃん』とは思えないな」
「諜報部に入れる時、確か暴れる霧島を医局全員で押さえつけて性病検査しただろ。あの時は処女だったはずだぞ。局部の拡大写真だって撮ったし間違いないぞ」
「わかってるって、それでも口には入れられたんじゃないのか?霧島の以前の部署の男が自慢げに話していたぞ。俺が教えてやったんだって」


 

 シンジとマナはボートに乗っていた。

 マナが意外に感じた程の力強さで、シンジはボートを漕いでいる。女性のように細くてなよなよとした腕のどこにそんな力があるのか、マナにはわからなかった。

「シンジって‥‥結構力あるんだ‥‥」

「うん、加持さんが男は強くなきゃダメだって言うんで、自分でもトレーニングをすることにしたんだ‥‥最近だけどね」

 いつの間にかシンジとマナは湖の中心まできている。

「もっと近付いてよ。そんなに離れたところに座ってたらデートって感じがしなくって‥‥」

 その台詞は本当に子供らしく、純真で邪気のない響きがあった。そこに感じられるのは好きな子ともっとずっといたいという単純な感情の働きだけだった。
 実はマナはこの時までは、シンジが湖へとマナを誘い出した意図を誤解していた。
 誰も周りにいないところで自分を押し倒して、セックスするのではないかと思っていたのだった。

 疑ってごめんね、シンジ。

「ね、マナ、‥‥しようか」
「え!?」
 シンジはさっそくベルトをちゃらちゃら言わせてズボンを降ろしているところだった。ボートに座ったままだから、シンジが何をしているか外からは見えない。
「入れるだけでいいから、ね、ね?」

 今までのシンジとのあまりのギャップに呆然とするマナ。
 シンジはマナが強く抵抗しないのをいいことに、器用にマナのパンティを引きずって足首から抜いてしまった。

「きゃ!?きゃあ‥‥
「静かにして!大声をあげるとみんなにバレちゃうよ‥‥」

 これも、加持がダミー人形を用意して訓練した技術のたまものであった。
 今までは使う相手がいなかったのだが‥‥。

「ね、ねえシンジ、お願いだからこんなところでは‥‥」

 マナの哀願を聞き流しながら、腰を寄せて自らの肉棒まで誘導していく。

「く‥‥」

 ずにゅうぅっ。
 シンジの牡の器官はマナの牝の器官に呑み込まれていった。

「はうぅっ‥‥」

 昨日処女を失ったばかり、そのうえまだあまり濡れていない膣にかなり無理に挿入され、マナは局部にこすられる痛みをおぼえた。

「マナのココって、暖かい‥‥」

 シンジもマナも上体をそらしているので、遠目にはベタベタしているカップルのようにしか見えなかった。
 実は下半身で繋がっているなど想像もできないことだろう。

 シンジはマナに挿入したまま、動かそうとはしなかった。
 ボートは漕いでいたのだが、ピストン運動はしていなかったのだ。

「ねえマナ?景色がきれいだよね」

 マナにとっては景色どころではなかった。今、自分は貫かれているのだ。もし、これが周囲の人に、いや今もどこかで自分達を観察しているであろう戦自の諜報部に勘付かれでもしたら‥‥!

 羞恥がマナの頬を赤く染め、そして恥部も熱くなっていった。
 
 

「んん‥‥あんなにぴったりくっついちゃって‥‥おーおー、顔も赤くして」
「任務はきちんとこなしているってことだな」
「やっぱり一度経験すると違うねぇ、女はこわいよ。未遂とはいえ、一度汚されるとあとは自分から股を開くようになるからなぁ」

 かなり偏った女性観を吐露しながら、戦自の男は観察を続けていた。男はその人間性の程度ぐらいの実力しかなかったらしく、実際に起きている事は分からなかったようだ。

「ここで『サード』のナニでもしゃぶってやったら、感激して機密もなにもかも漏らしてくれんじゃないのかねぇ。別のものも漏らすだろうけどな。はははは!」


 
 

「あ‥‥」

 突然マナの口から小さな喘ぎ声が漏れた。

「ねえ、こうすると僕のこと、少し感じる?」

 シンジが棒でつんつんとマナの膣奥をつつくようにしたのだった。

「べっ、別に感じたりしない‥‥や、やめてシンジ」

「感じないの‥‥?かなしいな、僕はマナのことをずっと感じているのに‥‥」
 

 そうじゃなくて‥‥と言いかけた時、マナは誰かの視線を感じた、ような気がした。

 周囲に人が‥‥。

 中学生か高校生ぐらいの女の子二人組‥‥マナとそんなに年令は離れていない‥‥が近くにいる事に気がついた。

「シ、シンジ‥‥」

 マナはなぜか見られてしまうかもしれない。周囲から軽蔑のまなざしで見られる‥‥
 そう想像したとたんなぜかどっと熱いものが体の奥から溢れてきて‥‥

「いやっ」

 マナは思わず小さな叫びをあげてしまった。

「マナ‥声が出てるよ‥‥」

 痒いような感覚。シンジがボートを漕ぐにつれて下半身も動かされる。しだいに時間が経つにつれその感覚はますます強くなってくる。まだ快感とまではいけないが、確実に快感になるという予感があった。
 マナがもじもじと腰をゆすりそうになる。
 シンジはその様子を見ながら動かそうとはしなかった。

「マナ、もう少しの辛抱だから」

 マナはいまやもぞもぞと腰をゆすっていた。少しでも膣内をシンジのモノで掻いてこのじれったい感覚にけりをつけたい。そんな思いが頭をよぎる。
 すこしぐらい動かしても繋がっている部分をよりいっそう感じて、もどかしさが増すばかりだった。
 マナの腰の動きがだんだん大きくなってきた時、シンジはマナの腰に手をやった。
 マナの期待を裏切り、強い力でマナの腰を押さえて、動かないようにしっかり固定した。

「シ。シンジ!」
 マナはもがいた。少しでも膣を引っ掻いて快感を増そうという本能的な動きだった。その瞬間、彼女の頭の中には今感じている快感のことしかなかった。

「ダメだよ、マナ‥‥突き刺さっているのは辛いだろうけど、もう少し我慢してよ、お願いだよ」

 シンジの台詞に周囲の状況に気がつかされたマナは、自分のはしたない腰動きに顔を赤らめた。

 

 ‥‥ミサトさんもこんな反応をしてたのかな‥‥。

 シンジは、加持の昔話から聞いたミサトとのデートとの話から、湖上での行為を思い付いたのだった。
 加持の話では一回はしたという話だから、シンジはそれにくらべると大人しいものだ。だが初デートの少年にしては上々と言えるだろう。

 

「さあ、マナ。ついたよ」

 そのシンジの呼び掛けにはっとなったマナが気付くと、そこはボートを借りた出発点だった。

「もう、虐めたりしないから」

 シンジの優しい声。

 これで、いよいよ‥‥シてもらえる‥の、かな‥?
 で、でもこんなところで、なんて‥‥。

 そう思ったマナの顔が真っ赤になる。

 シンジはマナの腰を持ち上げ‥‥‥

 グポッ。

 ‥‥生々しい音をたてて、そのまま外してしまう。

「!?」

 シンジはそのままハンカチでマナの愛液にまみれた肉棒を拭くと、

「繋がっていられて、本当に良かった‥‥無理を聞いてくれてありがとう、マナ。あ、拭いてあげる」

 マナの股間に手を伸ばし無造作にそこも拭いた。

「‥‥‥」

 マナは唖然としたまま、シンジの手がハンカチの布越しに自分の秘所を弄ぶままになっていた。

「さ、いこうか」

「あ、あのシンジ!」

 はっとしたマナは大変なことに気がつき、慌ててシンジに声をかけた。

「何?」
「わ、私のパンティ‥‥」

「あ‥‥!、洗って返すよ」

 そ、そうじゃなくて、といいかけたマナはシンジの無敵の笑顔に面と向き合った。
 マナはパンティがないのではあまりにも不安だったのだが‥‥ちょうどシンジに先を越されて何も言えなくなってしまった。

 

 第一段階終了、次は第二段階‥‥

 

 シンジとマナは腕を組みながら、ロープウェイで駒ヶ岳山頂へと向かった。
 

 ロープウェイはセカンドインパクト前からある施設に改修を加えたものだったが、あまり古い印象は受けなかった。新首都計画が持ち上がった頃、そこそこの需要を見込んで所有者が特に内装面の改装を済ませたためだろう。

 この施設のオーナーは結局、第3新東京市が国連管轄下の街となったせいで、‥‥いや、使徒襲来のせいで期待したほどの利益はあげられなかったのだろう。すぐにこの施設が市有になったのも無理なからぬことだった。全く別の理由があったのかも知れないが‥‥。

 駒ヶ岳山頂は、マナが思ったより風が強かった。

「風‥‥強いね」

 マナは片手で帽子を、もう片手でスカートをおさえていた。
 シンジはその様子を見て心中密かにほくそ笑みながら、こう答えた。

「山の上だからね」

 何気ない口調で答えた。

 少しはマナも恥辱を感じてくれているかな?‥‥シンジは恥辱やその他の手段で躯を燃え上がらせると、性愛で躯を燃え上がらせる役に立つ、という‥‥加持の『授業』の内容を思い出していた。

 そうすると、マナの体が冷えてアソコまで冷えるのはマイナス要因かな‥‥、シンジはふとそう思った。

「あ、入ろうか‥‥下穿いて‥なかった‥よね、風、あたるといけないし‥‥」

「そ、そうね‥‥」

 マナがシンジと腕を組もうとスカートから手を離した、まさにその時だった。

「きゃああっ」

 突風でマナのスカートが大きく捲りあがり、マナの恥丘はあらわになった。
 赤く充血した恥部が薄い恥毛ごしに良く見えた。

「こうすれば大丈夫だね」
 そういってシンジはマナの腰‥‥というか尻のあたりに手をまわしてしまう。
 シンジの腕をワンピースの薄い布地ごしに感じ、パンティを着けていないことを嫌でも意識してしまう。

「見られたかな‥‥今の」
「見られた‥‥かも
後ろの方に人がいるけど、こっち見て何か言っているみたい‥‥‥」

「嫌んっ!」

「誰も見てないよ」

 シンジはマナの肩に手を置いた。

 シンジ、‥‥こ、ここで、スルの?

 そう思うとマナの秘所はさらに熱くなって、内部からとろりとした蜜を出し始めていた。

(そういえば、まだキスしてなかったよな‥‥)

 マナの予想(期待)していたことは起こらなかった。

 マナは自分の唇がシンジの唇で塞がれているのを感じた。

「嬉しい‥‥‥」

 マナは躯の疼きを抑えるように、はっきりと口に出して言った。

 微笑んでみたが、自分の躯がもっと強い刺激を求めている事を、マナは自覚せざるを得なかった。
 
 


「なかなかやるもんだな。霧島に完全に惚れ込んだみたいだぞ、あのガキ」

「うまくいっているようだな。任務は果たしているということか‥‥」


 
 

「そろそろ降りようか、マナ。まだ行きたいところもあるし‥‥」
 
 
 

 デートの最後は湯本温泉街‥‥。

 途中、トウジとケンスケに見つけられ、ひやかそうとしたが‥‥逆に二人の濃厚な愛愛な雰囲気にあてられ、こそこそ退散するという一幕もあった。

 二人は温泉宿に入っていった。
 
 

「入るか‥‥?」
「いや、やめたほうがいい。霧島がサードに必要十分なだけ接近できたことはわかったんだ。もういいだろう‥‥それに」
「それに?」
「さっきからネルフ保安諜報部につけられているような気がする。これ以上の監視は不要だし危険だ」
「そうだな」
 男達は去っていった。


 
 

「ここ、‥‥混浴なんだって‥‥ちょ、ちょっと恥ずかしい‥かな‥?」
「もう!シンジったら、私達の仲で!」

 二人とも、男女別々の風呂があることは承知していた‥‥だがそのことには、二人とも触れなかった‥‥。

 温泉は広く、シンジとマナ以外の客はいなかった。
 ‥‥そして他の客が入っていることもなかっただろう。
 この旅館は実はネルフの息のかかった旅館で、シンジとマナを二人きりにするように保安諜報部の指示が下っていたのだった。

 二人はお互いの背中と背中をあわせて湯舟につかった。

 ここが、正念場だ‥‥ここで、マナを落とす。それができなければ‥‥。
 できなければ、加持さんにも父さんにも見捨てられ‥‥いや、違う。違う、自分で自分の価値を見つけるためにスルんだ。
 でも、僕なんかにできるのかな?

 シンジは弱気になっていた。湖の上では必要なコトをシたとはいえ、後から自分の大胆さに冷や汗が出てきていたのだった。

「マナ‥‥なんだかしたくなっちゃった」

 それでもシンジは振り返るとそっとマナを抱き寄せ、耳もとに囁いた。

「今度は二人で最後まで気持ちよくなりたい‥‥‥あっ、でもまずいよね、ゴムは‥‥加持さんが持たせてくれたのは‥‥ここにな」

 マナは、シンジの体が離れていくのを感じて急いで言った。

「だ、大丈夫!私避妊薬飲んできたから‥‥」

「え?マナ、こうなること、予想してたの?」

 白々しくシンジは驚いてみせた。
 これがアスカなら、あるいは他の少女なら騙されなかったかもしれないが、もともと常識の乏しいうえに恋の熱と温泉の熱が頭に回った少女には、その演技を見抜けなかったようだ。

「もぅ‥‥シンジのイジワル」

「ねぇ、‥‥シンジ、どうするの?」

 シンジはのどがからからになっているのを感じた。唐突に、加持とかわした会話の内容が思い出された。
 

『自分の性奴に恥ずかしい命令をする‥シンジ君は主人である君も命令を出すことを恥ずかしいと思っている、それはそうだろう。
 だが真の主人となるためには、‥‥奴隷であるマナ君や、やがてはアスカやレイに命令を下すようになるためには、‥‥奴隷以上の恥辱も平然と耐えられるようでなくてはいけない』
『加持師匠』
『君は、そこまでして奴隷の主人になりたくないのかも知れない‥‥だがアスカを他の男に任せたいと思うかい?あの美しい姿態が他の男の身体と絡みあって欲しいかい?あるいはレイは?』
『‥‥いいえ』
『そう、それなら君はアスカに命令できるようにならなくてはいけない。そして奴隷に命令できるのは奴隷より強いものだけだ。このことは、決して忘れてはいけない‥‥わかったかい?シンジ君』


 

「ねえ、どうするの?」

 再びマナがシンジに訊ねた。それはシンジに問いかけているように聞こえた。このまま内気で弱い少年を続けて、女にバカにされるような男になるのか。
 ‥‥それとも鬼畜の道に進んで性の奴隷を従える主人であるような男になるのか。

 ‥‥逃げちゃ駄目だ。

 シンジは自分の意志を確かめるように右手をぐっと力を入れて握りしめると、内なる緊張の所為からかマナが微かに妙に感じる程朗らかな口調ではなしはじめた。

「こうやって向かい合ってね」

「?」

 シンジはマナの腰に手をやって、自分の前に誘導していった。

「マナが腰を落として僕のペニスを挿入て座るんだ」

「やぁん、恥ずかしい‥‥‥」

 一応恥ずかしがってみせた‥‥確かに恥ずかしかった。ここまで期待を焦らされ、湯舟の熱気で熱くなっていたマナは‥‥

「あ‥‥‥ダメ?」
「ううん、相手がシンジだったらいいの‥‥‥」

 マナは、シンジの破廉恥な要求にすんなりと応じた。

 そのことは、シンジに強い感動と確信を与えた。

 そうだ、これでいいんだ‥‥!
 

 心臓がどきどき言っていた。温泉の熱のせいでもあったが、‥‥それは何か他の理由もあったに違いない‥‥。

 ずにゅう‥‥。

「はぁ‥‥」

 今日二回目、生涯三度めの挿入を、マナの膣はなんなくこなした。

 快感の予感に震えるマナの表情を愉し気に見ながら、シンジはゆっくりと動かしはじめた。
 水の中ということもあって、だいぶ勝手が違っていた。水の抵抗と浮力のせいか、想像したようには自由に動かせない。それに‥‥

 なんかマナのアソコに水が入っちゃって、面白くないな‥‥
 シンジにはもっとなまなましい音がして、なまなましい感触がしないと物足りない
なにより不満なのは‥‥いや不安なのは、マナが本当に濡れているかどうかわからないことだった。

「マナ、ちょっと立ち上がって」
「うん‥‥」

「こうやって後ろを向いて‥‥」

 半ば意識の朦朧となったマナは、もはやシンジの完全ないいなりだった。

 シンジは自分のペニスに手をあてて狙いをマナの穴に定め、‥‥
 期待に震えるマナの胎内に若さにものを言わせて強引なほどの一撃を加える。

 マナは、侵入してきたシンジのモノに、子宮まで突かれた。

 「ん、んん‥‥‥」

 微かな喘ぎ声がマナの口から漏れた。

 ぐるっとまわして‥‥‥棒で中で引っ掻くようにするんだっ‥け‥‥。

「あううぅん!」

 マナが大きな声をあげた。

 新しいテクニック‥‥昨日童貞を喪失したばかりの少年にとってはなにもかもが新しいことだったが‥‥をどきどきしながら試すシンジがびくっとなるほどの声だった。

「マ、マナ大丈夫!?痛くなかった!?」

 シンジはあわてていったん腰の動きを止めた。
 そういえば、マナも処女をなくしたのは昨日だったよな‥‥

「ち、違うのよ、あの‥‥‥」

 ちょっと言い淀んだが、マナにはもう羞恥心を感じる余裕をなくしつつあった。

「感じすぎちゃって‥‥シンジを感じ過ぎて‥‥」

 口に出してしまってから自分の言葉の猥らさに気がついたマナは羞恥でかあっとなった。
 シンジはマナの膣奥に深々と突き刺したまま、そのまま動かさないでいる。
 その言葉に自信を深めたシンジはいよいよ深く強く、マナを嬲っていく。

 マナは自分がだんだん追い詰められていくのを感じた。尾てい骨から脊髄をつたって脳まで快感が押し寄せてくる。

 絶頂。頭の中が真っ白になる。脈打つシンジのものが自分の中に熱い樹液を放出していくのを感じながら、マナはもう戻れないことを自覚していた。

 その認識にはどこか甘美な感覚をともなっていた‥‥。
 
 
 
 
 

「シンジ君のアレ、硬いね‥‥女たらしのアレだね」
「マナのアソコ、柔らかい‥‥」
「今日は‥‥
 すごく気持ちよかった‥‥」
 
 
 

 つづくのか?
 
 

「これは何だ」

 いかにも悪役が愛用しているような、妖しい天井画、妖しい広さと妖しい逆光という条件を備えた謎の部屋・ネルフ司令執務室で、ゲンドウは冬月とともに加持リョウジからの報告を受けていた。

「霧島マナ嬢が戦自の脱走兵で、‥‥あのロボットのパイロットの仲間だっていうことを言っている書類ですよ。ほら」

 加持は書類を入れた紙袋を逆さにして、中身をテーブルの上にぶちまけた。
 御丁寧にもロボット用の操縦服姿の写真や、給与支払い記録まであった。

「戦自はこの資料を出してきて、第三新東京市がネルフの管轄にあるから手出しできないと、ネルフに逮捕を要請してきています。逮捕後は‥‥」

「ここで受け渡してほしいそうです。機密に関わることなのでできるだけ内密にことを運んでほしいとか‥‥」

「そうか‥‥わかった」

「放っておくのか、碇?」

「いや、霧島マナは逮捕する‥‥準備ができ次第、な」

 その言葉に冬月は眉をひそめた。

「シンジ君が悲しむぞ。それに、だいたい戦自は‥‥‥」

「問題ない」

 少々の沈黙。
 その沈黙を破ったのは加持だった。

「ふっ、司令‥‥これもシナリオの内ですか‥‥‥?」

「そう、全てシナリオ通りだ‥‥」

 ゲンドウは無気味な笑みを浮かべていた。
 
 

つづく!
 
 
 


 ええと、‥‥今回は、「明るく楽しいエッチ」を目指してみました‥‥本当ですってば。前作が暗いんでその反動ってことで‥‥。
 きゃー、マナリアンの方々、石投げないで(笑)
 感想その他は壊作の代理人である怪作までおよせください(爆)


中昭のコメント(感想として・・・)
  壊作さんに頂きました。


  鬼畜ぅ・・・さが減った
  >だがアスカを他の男に任せたいと思うかい?
  そうでもないかな
  んでも今回はシンジの迷いもでてましたですね



ちょっと挑戦キャラコメ(でぃーえぬえーじゃないのよ編)
実はマナはこの時までは、シンジが湖へとマナを誘い出した意図を誤解していた。
誰も周りにいないところで自分を押し倒して、セックスするのではないかと思っていたのだった。
シンジ 「・・・・・・・・ぽん」
アスカ 「気が付いてなかったわけ?」

シンジの牡の器官はマナの牝の器官に呑み込まれていった。
げしぃーー
アスカ 「結局やることやってんじゃないのよぉ」
シンジ 「いったいなぁ。牡の器官が牝の器官に入っただけじゃないか
     S●Xじゃないよ」
アスカ 「ほぉーーお。それじゃアタシがどこかの牡の器官を入れてきてもなんの問題もないわけよね」
シンジ 「・・・・・・・・牡の器官ならここにもあるんですけど」
アスカ 「・・・・・・・・・S●Xじゃないのよね」
シンジ 「・・・・・・・・うん」
アスカ 「・・・・・・・・・・・・いいよ」

レイ  「・・・・」
ミサト 「・・・・」
カジ  「どうした?」

ミサト 「しーー」
レイ  「・・・邪魔」
カジ  「・・・なるほど。
     しかし他人の愛の営みを覗き見るとは、高尚な趣味とはいえないぞ」

アスカ 「違うの加持さん。これは愛の営みなんかじゃないのよ。
     シンジがアタシの身体に入ってるだけなんだから」

カジ  「奴隷に理論武装させるとなにかとやっかいだぞ
     照れを理屈でごまかすようになる
シンジ 「でも屁理屈である事はアスカにも判っていますよ

アスカ 「愛してなんかいな・・・ハぁあんあぁっぁぁ・・・ないんだから・・・
     き・・気持ち良・・く良い・・良くだって・・・ない・・・モン」

カジ  「なるほど。これは君の趣味か
シンジ 「なりゆきです

ミサト 「・・・・・・内緒話をするシュチエーションではないわよね
     なに服ぬいでんの?レイ」
レイ  「・・・・次は私」
ミサト 「・・・・・・内緒話の相手?」
レイ  「・・・・あんたばか?」



  みなさん、是非 壊作さんに感想を書いて下さい。


Home Back    inserted by FC2 system