大会当日。
会場は異様な静寂に閉ざされていた。
緊迫?
いや、そんな張り詰めたものではない。
倦怠?
近い。
だが倦み疲れるには開始してからの経過時間が無さ過ぎる。
『・・・・・・』
卓は全部で8つ。
二人打ちで16人がこの決勝ラウンドに歩を進めたわけだ。
『ツモ・・・四暗刻』
役満を和了したにしては歓喜の声も無い、怨嗟の声も上がらない。
なぜなら。
『・・・天和』
和了がられた方が次に即座に役満を和了がりかえすからだ。
「・・・気づいておくべきだったね」
「あのちらしってほぼ全市に貼られていたんだから、みんなが見るのは当然だもんね・・・」
「学校だけでも事態はあんまり変わらなかったような・・・」
「でもやっぱり僕らのこの、あ、それロン・・・緑一色・・・異様なツモに勝てる人間て居なかったんだね」
「ならここに来る人間は決まってる・・・そしたらこうなるのだって決まりきっていたね」
「アスカは?」
「・・・「特訓」でダウン」
「レイやマナや山岸さんや洞木さんも?」
「「「「うん」」」」
「やっぱり起きれなかったのか」
「ミサトさんとかリツコさんは?」
「「勝つに決まってるから問題無いわよん」だって」
「リツコさんは「敗北の可能性はエヴァの起動確率より低い」ってさ」
「・・・・・・無様だね(ため息)」
会場には卓を囲むシンジたち(16人)
みなげっそりした顔つきだ。
「・・・何時までつづけるの?」
「決着がつくまででしょ?」
「・・・つくの?」
「僕に聞かないでよ」
当然の事ながら敗者が監視している為談合などは出来そうに無い。
「・・・やだ・・・もう終わりたい」
「じゃあ負ければ?」
「それはいいけど・・・誰が優勝するの?」
「誰が勝っても角が立ちそう(汗)」
「そこ!会話しない!」
眼鏡の少年が何やら憤りつつ注意する。
何か含むものがあるのだろうか(笑)
その目付きは他の監視者たちと実に似通ったものだった。
会場中のシンジたちの心ははからずも一つになっていた。
『(早く帰りたい・・・(泣)』*16
ああ、今日も第三新東京市は平和だ・・・平和なんだろう、きっと。
END
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中昭のコメント(感想として・・・)
Corwinさんにゅうこんの投稿です。
『シンジ1600%』?
んではキャラ感(でぃーえぬえーばーじょん)
永遠の少年S 「大会当日?」
美少女M 「元々は大会の為の特訓でしょ」
ミセスA 「・・・・・・・ああ」
美少女M 「本気で忘れてたわね」
永遠の少年S 「それでなんの大会なんだい?」
美少女M 「・・・・・・パパ、今までの話どこ読んでたの?」
永遠の少年S 「・・・いや。どこって・・・アスカが可愛くて・・・その」
ミセスA 「可愛い?アタシ可愛い?ホント?うん」
ミセスR 「・・・・・・・・・・・・・・」
ミセスA 「そうだ。この話と同じことをしてあげるわ。1話目から書いてある通りの事を二人でするの」
永遠の少年S 「・・・うん」
ミセスA 「じゃれっつごぉ」
美少女M 「いいの?」
ミセスR 「明日は私の番」
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