時を駆ける...


−おまけ−


二人を送り出した唯に源道は言った。

「今日だったな...彼女が来るのは」

「ええ、あなた」

源道は新聞をたたむと唯のところへ行き、抱きしめた。

「これで良かったのか?」

唯は源道の幸せそうに胸に顔を埋めた。

「ええ、これで私たちの旅も終わり...
 もう、新しい世界を作る必要はないわ...
 後はあの子たちが幸せになるのを見守るだけ...」

思い出したように唯はニヤリと笑う。

「明日香ちゃんと信二も一線を越えたようですし...」

「そうだな、今度やってくる君との間で何が起こるか楽しみだな...」

「そうですね、あなた」

二人の顔には『ニヤリ』という笑みが浮かんでいた...

「次はラブコメだな」

そう言う源道に唯は大きく頷いた。

「ええ、とびっきりのものにしましょうね」

顔を見合わす二人...似たもの夫婦だった。



              (Fin)





時を駆ける...後書き


ようやく終わった「時を駆ける...」ですが、これは元々違うプロットを考えてました。シンジとアスカの子供が時を越えると言うところは同じですが、メインは時を越えた後にその子供がどのようにTV版エヴァの世界に干渉していくかというものでした。

従って時を越えた子供は綾波レイとしてではなく違った立場で登場する予定でした。ところが、また一からエヴァの物語をやり直すというのは膨大な作業が必要になるため手が着かず、また時を越える前の話があまりにも暗いことから大幅に手直しをして今回の投稿となりました。

まあ読んでいただければおわかりとは思いますが惣流ミライ=綾波レイ=碇ユイ の関係になっています。綾波レイが時を越えて碇ユイになるというストーリーは実は存在しています。どこのHPだったかは忘れましたがサードインパクトでレイが過去に飛ばされると言うものです。受動的に飛ぶか能動的に飛ぶかの違いはありますが。

反省点としてはアスカが少し物わかりが良すぎたかな?と言うところですね。その辺を手直したものを現在作成していますのでそのうちみなさんのお目に触れることもあるかと思います。そのときは前よりも悪くなったということでも結構ですので感想をいただけたらと思います。


最後に発表の機会を頂いた中昭さん...どうもありがとうございました。



トータスさんのメールアドレスはここ
tortoise@kw.NetLaputa.or.jp



中昭のコメント(感想として・・・)

  掲示板で好評連載しておりました『時を駆ける...』です。


  後書きに感想つけるのは私位でしょうか・・・・・・・・・・ま、いっか



  やっぱり後書きってのはつけるべきですよね。作者が何を意図して書いたかその一端に
  ふれる事ができますから。

  最初のプロットで行っても面白かったかもしれませんね。確かに膨大な作業になりますが。

  掲示板で書いたような気がしますが、私は時空転移モノが好きなんです。
  自分でも何か書きたいなーと思ってます。トータスさんももう一作書いてみませんか?
  ラブコメが先かな。

  >「次はラブコメだな」



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